山登り

長野県松本市他
奥穂高岳 2
おくほたかだけ:3190m



                  





2025,7,24-25日 訪問

(大して参考になりません)
              
 1、新穂高温泉〜奥穂高登山口〜重太郎橋〜ガレ斜面登り
 2、ガレ斜面登高〜穂高岳山荘〜奥穂高岳(本レポ)
 3、奥穂高岳〜穂高岳山荘〜白出沢下降〜登山口〜新穂高温泉


 
僅かな木陰を作る低灌木密生場所を過ぎると、陽の光が容赦なく叩きつける.熱い暑いと言いながら登山道と思しき踏み後を登って行く.風景が同じ様で、一向に捗らないように思え、これが疲労を蓄積させる原因にもばってくる.登山道には白(又は黄色)のペンキでルートが示されいるけど時々見失う.ルートから外れると、浮石が多く、砂利が固まって積み重なっている様な所は歩き易く見えても、足を置くとザラザラと崩れたり沈んだり、かえって登り辛い.


            穂高岳小屋より D810 sigma24-105mmF4 ASA2400 30sec 
                                    常念岳上に明るい星
 


 ガレ斜面登りスタート


イワツメクサ
 (偶然) 踏み後を見失って登っていると、岩の脇の僅かな叢にクロクモソウを見つけた.昨年、南岳新道を登った時数株のこの草花を見たので、この山域でまた見られると思って、足元や、左右の叢を探しながら登って来たのだが、みつける事は出来なかった.それが、ロクに花も草もないガレ沢に入り諦めていたけど、こんなに思いがけなく見られるとは.

 踏み後は主にガレ沢の中央付近から(登り方向)左寄りにつけられている.ペンキマークは少ないが、マークが付けられた岩がm¥、崩れてきただろう岩の下になっていたりしているから、(マークは)こまめには付けられていたのに違いない.

 およそ、2490m付近まで来たら右の壁下に残雪があった.雪解け水でもあるかなと思い近づいてみたが残雪の下流は乾いていて水は流れていない.上に行くと水音はする.残雪内部での雪解け水か?アーチの中に入れば確認出来ようが、覆い被さる残雪は薄い.そんな所おっかないし余計な行動は出来ない.それでなくても(登るのに)遅いんだから.
 この頃から、雲で太陽が隠れ上の方にガスがかかってきた.




クロクモソウ




雲が多くなってきた



ミヤマダイコンソウ


残雪、上の方はガス



下の方、雲は多いが未だ晴れている

 ガスが出たり雲が広がったりでお陽様が隠れてくれて、日照りから解放されてホッとする.三人の若い男性パーティが下りてきて擦れ違いご挨拶、ルートが判らず足元ザラザラで大変だった、と言っていた.下りて来た人はこれで9人目ですね.
 この頃からポツリポツリとあめが落ちてくる.気にならない程の(雨粒の)落ち方だから、機zにせず登りを続けていくと、ちょっと遠く(上の方)でゴロゴロの様な低い音が一回だけ聞こえたと思った瞬間、突然、まるで突然 
ドッバーーーン と、凄い音が渓に響き渡り、ひええ〜驚いたのなんの.続いて雨がザーッと落ちてきた.

 幸い、すぐ近くに大きな岩があり、その下に人が一人は入れるほどの室を造っている.そこへ入り込みザックから雨具、カバーを出して着込み様子を見た.岩に叩き付ける音が大きいと思ったら雨には雹が混じっていた.雷は相変わらず大きな音を出してすぐ上で鳴っているように聞こえる.風はない.ガスで薄暗くなっている渓の1人は、何と心細い40分だったことか.




2520m付近 ガスが少しの間晴れて上に見えたのは2980m鞍部、小屋の構造物




振り返って



雨がポツポツ



この後ドッパーンと雷様.雹混じりの強い雨 カメラをザックに仕舞い小屋に着くまで撮影無し
 岩陰で雷鳴の連続に慄きながら収まるのを過ごしていた時、雷の音(稲光は判らない)と同時に、落石の様な音がした.小さな岩ではなく、少し大きな岩が崩れ落ちる様な音だった.
 雷の音との聞き間違いか? と、思っていたが、夕食の時左向かいに座っていた女性も雷と同時に岩の落ちる音が聞こえたという.但し、こちらの女性は上高地からのルート.それでも同じ時間帯で聞こえている事が判った.
 雷の轟音か、崖に直撃かがあったのかもしれない
 その内、雹は収まり、雷も小さくなった.雨は降っているが大きな雨粒は時々で、概ねはポツポツの連続.時々取れたりしていたガスは、その後取れる事は無かった.雨が又強くなってきて、又雷が鳴りだした.最初の様に強くはないから少し安心.又、(小さいけど)岩室を見つけ休んでいたら、上から人が下りてくる気配.あの登山口で出会った(奥穂高を日帰りするという桐生の)人だった.早いですねえ.上の方は曇ってたが雨は(強くは)降ってなかったらしい.奥穂高山頂からジャンダルムを偵察してきたと言っていた.浮石(岩)が多いので、この上もかなり緊張するとも.お互い、注意して、、と、分かれる.

 一応、奥穂高へは今日登ってしまうつもりでいたが、この時間(13時半頃)とこの天気で止めた.小屋に午後4時頃までに着けばいいから気分はかなり楽になる.その上で足元を特に注意しながら登って行く.登るに従って、ルートはハッキリしてきていて、大きな岩を平らな方を上にして並べ置かれた道≠ノなる.案外捗る.

 時々ガスが薄れ、上の右端にポールの様な物が見えるが中々近づかない.←こういうのは疲れを誘うよなあ.それでも擁壁が手に届くような近さになると、今まで ヘーヘー言って辿り着くのかよ・・と思っていたのが元気をぶり返す! 小屋への入口(裏口?)に着いて、給水タンクの点検に来ていたスタッフさんにお疲れ様〜 と、声をかけられた.いやあ〜疲れましたぁ〜.



10人部屋 未だ爺1人だけ


夕食前 外に出てみます
   小屋には、午後3時半過ぎに着いた.そんなに安堵感が疲労感に勝ったのか、そんなに疲れは感じていない(気分の問題か・・) チェックインを済ませ、自販機でコーラ(600円)を買い、指定された部屋に入ったが未だ誰もいない.後から来るのだろうか?1人ならラッキーだ、等と勝手に想像しながら、雨具や濡れたザック他を乾燥室に持っていったら、なんと満杯.取り敢えず、干せそうな所にぶら下げたり置いたりして、身に着けているシャツだのズボンだのの濡れている所を、吹き出し口の近くで乾かす.乾燥室は暖かいし空気が循環しているので、着衣はすぐに乾いた.

 夕食はハンバーグにコロッケ.←まあ冷凍食品だろうけど、 向かいに若い外人さん(ヨーロッパの人?)が居て、コロッケとハンバーグは一口、他は殆ど口に入れずに席を立った.ちょっと、口に合わなかったかな.
 夕食を終えても部屋には未だ誰もいなかった.これは10人の1人部屋か、ラッキー等と少し喜ぶ.




・・・




常念岳ズーム

 午後8時頃を過ぎたあたりで外に出てみると、真上は星が出ていた.奥穂高岳の登山道に何個かのヘッデンの灯りがあり、声が聞こえる.どうやら、(小屋に)遅く到着する登山者がいて、小屋の人達が迎えに行っていたらしい.こういうサービスも中々大変だ.

 小屋の後ろの方(夕焼け劇場)へ行ってみたりして、部屋へ帰ってみると男女一組が入口付近の場所にいてご挨拶.西穂高岳からジャンダルムを通って来たそうで、こんなに時間が掛かるとは思っていなかった.天狗の・・やジャンダルムはとても辛かったと言っていた.遅かったとはいえ、縦走出来た事は凄い.感心するほかない.いろいろ話をしていたら、もう一組の男女が入ってきた.これでこの部屋は五人になった.後から来た人達は、女性(多分奥さん)が調子を崩し、時間が掛かってしまったそうだ.攣り尾根から奥穂高を越えて来たらしいが、、小屋の人達が迎えに行ったのはこの人達かな.男性(ご主人?)の方は、相当疲労しているのか、横になり寝てしまった.体調が悪かったと言っていた女性の方は、割と元気で、ザックの片付けなど始めた.  間もなく消灯時間になった.


7/25 涸沢岳


奥穂高岳取り付き


白出沢を登ってくる時見えた風車





 翌朝○○時頃、目が覚め窓の外を見たら一面星空.カメラ(D810)を持って外に出る.常念岳のすぐ上に極めて明るい星が輝いていた.常念岳は東の方向だから北極星ではない.北斗七星は涸沢岳の左側にある.少し(常念岳の)右側に移動してきているから、金星とか?

 朝食をいただき、奥穂高岳に登ります.小屋を出てすぐにクサリ、ハシゴの斜面になり準備運動もそこそこに難所に取り付く.難所と云っても、クサリ、ハシゴは長くなく難しくはない.登山経験の少ない人も多く登っていて、パーティの中には小学生(高学年)も見た.

 クサリ場で先行者が登るのを待っていたら、クサリが終えた所で、どうぞお先にと道を譲られた.通り過ぎる際、極めて遅いパーティですから、、と、額に汗してニコニコ.咄嗟に いやあ、こっちは絶望的な鈍足ですが・・と返し、笑い合う.ユーモアチックな若い人は楽しくて良い.



涸沢岳、北穂高岳 本当はあっちへ行きたかった




・・・



何処でも登れそうだけどルートは決められている


岩だらけ



槍ヶ岳が見えた




・・・



涸沢ヒュッテが眼下に


あそこが山頂か?



富士山が見えると言ってたが、爺には見えない.適当に撮って、後で詳しく見たら ↓見えていたのね



あ、暑くなってきた


やっと山頂だ オジサンが何か見ている



山名同定盤

 ザクザクした岩に設けられたルートを辿って山頂下に着く.山頂ではどっかのパーティだか、そうでないかは判らないけど、(この辺りの地理とか風景とかに)詳しいらしいオジサンが一所懸命若いお嬢さん達数人相手に、山座同定盤を軸にぐるりと輪を描き説明している.一方祠の方は二人の女性が占領中.つまり、爺とその他どんどん上がってくるハイカーさん達は、下で待つことになっているけど、オジサンの説明は益々熱が入って来ているらしく、下の方にはお構いなし.脇から、山座同定盤を撮り、奥穂高岳山頂ゲッチュウ.あまり嬉しくも感動も湧かない.

 祠を撮って、前穂高へのルートを少し下ると広い休憩に良い場所があった. 続きます




ジャンダルム

 Photo Nikon D5600 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.