山登り

栃木県日光市
三俣山〜シゲト山〜黒檜岳
〜大平山 の2

みつまたやま:1980.2m
しげとやま:1835m
くろびだけ:1976m
おおひらさん:1959.8m

                  



2024,5,23-24 訪問


(あまり参考になりません)
              
 未明に撮った「皇海山と月」、は出来があまり良くなかった.まあ、撮ってる人間が下手だから仕方ないのだけど、三脚ないし、カメラがいつも夜景を撮ってるカメラではなかったから、、という都合のいい理由をつけておこう.(いつもはD810で重いから今回は家にお休み) 
  

 ブラックコーヒーなんぞ飲んでしまったから、頭が冴え目がランランとしてしまうかなと思ったけど、疲労が勝って、ウトウト.24日4:30頃目を覚ました.テントに戻ったのが3時頃なので1時間半は眠ったのか.外はもう明るい.まず、朝飯をと、お湯を沸かして準備します. 

 1、松木川〜カマ北のコル



朝飯は粥に食パンをちぎって入れ、醤油を少し垂らし
味付けを濃くしておきます.味噌汁はインスタント


片付け後、忘れ物が無いかチェック



 テントを撤収して、後片付けをして、テン場に忘れ物、落とし物はしてないかと、見回してからザックを背負うが、重さは何だか変わってないみたい.それでも休んだせいか、身体は少し軽く感じた.左手遠くに錫ヶ岳が良く見える.その左側は笠ヶ岳か.天気が良くなりそうで安心.

 出発してすぐに急登になる.こないだ見たミネザクラはとうに終わっていて木には葉が生い茂っている.その代わりなのかシロヤシオが幾つか花を満開に付けていた.今年は見られないだろうと、とうに諦めていたから何だか得した気分.早速道草.斜面下にも結構咲いている木が見えますよ.花付きが良く見えるけど、咲いてない木もあって(←むしろ、こっちの方が沢山) やはり今年は不作なんでしょうかね.

 今日は前回(左の壁基部をトラバースしてシラビソ帯へ) とは違い、右手の笹斜面を登って行く.




錫ヶ岳か、もう行く事は出来ないかな



すぐに急登


お!シロヤシオ



こちらは花付が良さそうです




群馬県側 三俣沢と深い森 遠くに上州武尊山



こないだは左、今日は右へ


タカネスミレ?



笹斜面の登り途中から、振り返って



これは多分鹿道 そこが尾根


尾根にはブリキマークがあるけど、何処を通ってるのかしらね
 急斜面であるという事を除けば特に難しいという事はなく、1847Pから東南に延びている尾根に出る.そこからピークを越え右手にある岩場の展望地はすぐ.木の枝にぶら下がっている小さな大ナラキの頭≠ニ表記された板がある.実は、大ナラキの頭≠ニ称される所は、ここから南西方向にある県界尾根上の1840m級ピークらしい.そこには立派な板が木に架けられているという.前回は爺は知らなかったし、今回は暗い時間帯でみつけられなかった.此処とそこでは ちょっと、位置がズレすぎている.小さな板を架けた人は勘違いされたのかな?

 ←横幅15cm位で、1847Pから北に6-70m程の岩場の所にある.

 そんな事を思いながら、長く立ち止まる事はなく三俣山への笹急斜面に取り付く.短期間で二度目だからか、まだ出発してそれ程時間が経っていないからか、前回ほど辛くはない. (まあ、前回は疲れ切っての登りだったからなあ・・) 皇海山や鋸山、庚申山など振り返りながら撮ったりして、ゆっくり登る.




小さな大ナラキの頭#ツが架かっている岩場から 今日はあっちへ縦走します




同じく 三俣山



ササ藪登り


匂ってきそうでしょ(笑) 径4-5cm位あった 持つと両手に余るかな


三俣山 到着(三角点は この右手上の所にあった)


笹に埋もれていた
 三俣山へはコルからおよそ1時間半強で到着.遅いんだろうな〜きっと.山名板を撮って、前回見なかった三角点は、山名板の近くの笹藪の中にあった.あちこち探し回って、諦めかけたころだった.すると、此処に用はない.ザックを背負って出発する.緩く下ってだだっ広い所に出た.
 取り敢えずザックを下ろして地図を見る.小バエのようなものが群がってきた.ブヨだろう.こいつには参る.慌ててザックから虫除けスプレーを出して辺りや首回り、手の袖口、スパッツの端っこ足元に吹き付ける.匂いはきついが、まあ仕方がない.
 ↑-- こんだけ対策しても数ヶ所噛まれてしまった・・ブヨ、恐るべし

 此処からGPSをオンにして、ザックの天袋(?)に入れておく.シゲト山への分岐は多分この辺りだろうと見回してみたが、導標とかはなくこれから向かう方向にブリキ板と更にその向こうにピンクリボンが見えた.成程、此処からは県界尾根を外れるから、テープ誘導になる訳だ.試しに、宿堂坊山方向に少し行ってみると、そちらにはブリキ板が見えた.

 此処から暫くは起伏が少なくて助かるが、ほぼ樹林(シラビソかコメツガ)の中で見通しも遠望も利かない.有り体に言えば退屈.急がずテクテクと.


山頂から見えるのはこんだけ


センターポンチか五寸釘とかでコツコツ造ったんでしょうね


下って


尾根分岐 導標とかはありません


踏み後があるような、無いような 


導標が出てきました 矢印がない(消えちゃった?)



こういう風系の尾根をひたすら歩く 時々テープを見る



笹が無いと歩き易いんだが


まあ、あまり暑くないから助かります

 ふたコブを過ぎて1920m鞍部に下りると、焚火の後があった.テントを1張か頑張って2張位張れる広さがあるから、幕営適地でもあるんでしょうか.水場は北側に三右衛門沢(日光カクレ滝がある沢)の支沢(又は枝沢)源頭か南の小足沢源頭かにあるかも知れないが、そこへの導標とか、踏み後は見られなかった.近くの岩に腰掛、水飲んでリンゴのデニッシュの袋を開ける.これ、美味しいよなあ.

 大きな露岩が出てきたりするけど、概ねは樹林の中.展望もない.鹿の鳴き声とかもない.ひたすらテープを追って行き、疲れて止まるとブヨがすぐに襲ってくる.これには参りましたなあ.前回(は、記録にしてないが)、太ももの裏や腕など数ヶ所噛まれて、大分治ってきてはいるけど未だに痒い.こういう陰気な樹林帯は出来るだけ早く進みたいが、荷が重く疲れるから、中々そうもいかない.喉だって乾くしね. 

 1970m級ピーク辺りから南側の展望が時々良くなる.中倉尾根で沢入山とかオロ山とか.歩くにつれて鋸山や皇海山も見えてくる.見える度に写真を撮っても仕方がないから、適当にカシャカシャ.


焚火跡 水も砂も近くにないから火を消すのは大変だと思うけど


大岩は巻く、右にも左にもテープあり


倒木が多いけど


大きな倒木はない テープ誘導から外れて歩いてる



初めての展望 南方向




1928Pのシャクナゲ 蕾もなし



倒木無い所はそこそこ快適だけど


乗り越えるのに大して難儀ではないが



 鞍部1850mの鞍部を過ぎて登りに差し掛かった時、上から足音が聞こえてきて、精悍そうな単独男性が駆ける様に下りて来た.お互い、「こんな所で人に会うとは」 と、ご挨拶.話をするでもなくパパっと過ぎていって あっという間に見えなくなってしまった.は、早いなあ・・何処まで行くのでしょうか? 

 左(北)側、相変わらず陰気な樹林帯.右(南)側、時々展望.足尾三沢の深い渓や上流部の岩峰等が印象的.先の長い事もロクに考えずダラダラと進む.シゲト山迄何だか長い.途中、笹斜面に祠があった.通常、こういう類のものってピークに置いてあるのが普通だと思うけど、、この場所は何という所でしょうか?←1800m級瓢箪型ピークの北側手前.

 樹林が切れているやや広い笹原に出た.左、右になだらかなピークがありシゲト山はどっちかな?と判断に迷う.シゲト山で直角で左に曲がり、黒檜岳に向かう為である.


今回山行で唯一出会ったハイカーさん 早い!


たまに見かける紅い板 矢印はなく黒檜岳へ



奥のなだらか稜線が大平山 遠いね〜オイ!




(足尾)三沢左俣 結構V字渓




笹が低い こういう所、意外に気分がいい
但し座って休憩するには、鹿のフンが多く、夏場は匂いそう


おや、祠が一個ありました



時々見えます



 此処で単純ミス.国土地理院の地形図のを見れば良かったのだが、肩に着けているGPSを見た.GPSには、右のピークにシゲト山≠フ山頂マークと共に表記がある.ホイ!右だねと緩やかに登ってピークの頂きへ登る.が、山名板もテープも何もそこにはなかった.もう少し先か?と、そのまま(ほぼ)直進.←踏み後のようなものはあった.

 踏み後≠ヘ下るようになっていて、テープも何もない.何かおかしい? と、怪しいと思いながらも もう少し、もう少しと進んで左方向を見ると、木々の間から見える穏やかな山容.へ!あれ大平山ですね.シゲト山へ行ってたのなら、大平山が見えるのは右側だ.ああ、間違えた事、間違いない(洒落言ってる場合じゃないけど・・) ザックとカメラを下ろし地形図を出して確認.間違い再々確認.

 戻ってピークを越え、開けた笹原からやや広い尾根型を緩く登って行くと、松の木があり根元近くに松脂が付いていた.何だか、懐かしい気がして撮っておこうとたすき掛けにぶら下げておいたカメラを取ろうとしたら、え?無い! 何で? あ〜あ、忘れてきちゃったよ〜 あの間違えて下っていた尾根の引き返し点だな.ザックを置いて取りに戻ります.


テープを追って踏み後を順調に(ま、時間は推しているけど)


開けた笹原 右にも左にもピークがあるが・・・

あそこが多分シゲト山だろうと思った1835m級ピーク


此処で間違いを再確認
この枯れ木にカメラを掛けておいて、ド忘れ

顕著な踏み後 鹿がこんだけの道≠造れるとは思えないが
1835m級ピークを(西側に)巻くように付けられていた
道間違いに気付いて、戻る時途中迄通ってみたが、良い道だった


松脂(マツやに) これ撮ろうとしてカメラを置き忘れてきたことに
気が付いた.


山頂 山名板が5枚位ありました


*

 シゲト山はボヤっとしたピークで、山名板がないと判らず通り過ぎてしまうような所だった.陰気で、座って休む気にもならず、ササっと山名板を撮って先へ行きます.しばらくは開けた所で風景を撮ったりしながらそこそこ順調に歩いて行く.そして、次の大間違いが、、

 1919Pへの斜面下に着き、これ登るの難儀やなあ〜 疲れてるし.と、手前から右をトラバース.真東へ延びる尾根に行く筈が見事通り過ぎてしまい、北方向の尾根に出てそれを東の尾根と大勘違い.(後から見て)何で、こんな間違いをしてしまうのか、不思議に思うけど 当時の現場では東の尾根は、単なるトラバースの続きで平べったい樹林帯にしか見えてなかったんだと思う.そこを通り過ぎて鞍部っぽい所に出ると、これが細尾根の形状で爺の頭の中の想像とピッタリ、←地図を見て確認すれば何という事はなかったんだけどね・・・

 そのままその尾根を北上.やたらと細いシラビソ?帯で(歩く隙間はある)何となく雰囲気が違う.ザックを下ろし地図を確認、ん!間違えたか、で、GPSも確認.ミス確認.ふう、と、素直に戻れば良いものを沢形の急斜面をトラバースして復帰しようと鹿道を辿る.が鹿道は沢形の下流側に下りていた.ふうふう、で、尾根に登り返し稜線尾根に戻って一安心.余計な時間を喰ってしまった.地図はちゃんと見ないとね.



大平山 何だか近くならない・・




中倉山、山肌はまだまだ茶色 奥は小法師尾根か?




1919Pの南鞍部 踏み後が判らん テープも判らん
で、主尾根が右に曲がっているから、ピークを避けて右を巻く
で、主尾根を通り過ぎてしまう大失態


二回目の間違い引き返し点


主尾根


テープがあった(右の細い木) こういうの、ホッとする



 過去、滝見徘徊していた時このシギト沢を遡行しこの稜線尾根に出た事がある.その時南側に(足尾)三沢源頭のザレ斜面がすぐ下に見えた事が印象的で、強く記憶に残っていた. それを過ぎると雨量計も近かった.注意しながら、右下を見つつまだかまだかと歩いて行くと、あれ!雨量計が先に出てきたてしまった.んん、ザレ斜面は見逃したか? それとも木々が成長して葉に隠れ見えなくなってしまったか.

 雨量計からは間もなく一つ目の黒檜岳山頂に着く.一度目に訪れた時、山名板が(かなり)離れて三ヶ所あった.今回はどうだろう.(雨量計側から)二ヶ所目もあったが、三ヶ所目には導標だけ.ま、それでも栃百2ターン目黒檜岳完了.えらい、遠かったなあ(笑)

 そこからは、大平山へ行って下り一辺倒.オオナギ沢右岸尾根の激斜面は、例え下りであっても疲れた足に応える.皇海山が夕焼けに染まるか少し待ってみたが、薄く色が付いただけで赤くなることはなかった.



シャクナゲ 咲いてるのは少ないが、多く現れると黒檜岳に近づいてる事が判る



お!雨量計だ


黒檜岳山頂 一ヶ所目(中禅寺湖から数えると三つ目か)


二つ目の山頂


三つめは山名板がなかった 社山ルートへの分岐でもある


此処 大平山分岐、導標にはないが、目を凝らせば踏み後が見える


ササ藪は丈が低いから問題ないけど、ササ藪のない樹林の中が歩き易い


やれやれ、やっと着いたか 大平山


下山中



 オオナギ沢に下降して、渡渉する頃には真っ暗になってしまった.でも、左岸に渡り少し河原歩きをすれば(廃)林道はすぐ.疲労困憊の足を引き摺りながら砂利採石場を過ぎると、仁田元側からハイカーさんらしきヘッデンがこちらに来るのが見えた.結構遅くまで歩いている人がいるもんだ、と、爺を棚に上げて感心.その人(多分男性)は足早に駐車場へ歩いて行った.

 爺が駐車場に着いたのは9:50分過ぎ.いやあ、今日も時間が掛かりましたなあ.帰路、公衆トイレ脇の炭酸水を買って飲んだが、美味しい事この上なし.

 ←人の顔・・



夕暮れ 1




夕暮れ 2

 Photo Nikon D5600 
   

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