山登り

栃木県日光市
三俣山〜シゲト山〜黒檜岳
〜大平山 の1

みつまたやま:1980.2m
しげとやま:1835m
くろびだけ:1976m
おおひらさん:1959.8m

                  



2024,5,23-24 訪問


(あまり参考になりません)
              
 5月10日というと2週間前.松木川から三俣山へ登った.下山も同じルートの往復.厳密にいうと同じルート≠ナはない.カマ北のコルから往路から外れ、小足沢左俣(の左支沢か?)源頭を下降した.1828Pを戻らず迂回したのだが、これがかなり楽ルート.特に、1800mから1750mと1650mから1550mがキツイ勾配で、下りだから多少楽だとしても、登りでは大変きつかった.三俣山に向かうに当たって1828mPなどに用がなく、登りのキツさを避けられればこれに越したことはない.

 暇に任せて地図を眺めて、(爺でも)松木川から三俣山〜大平山と周回は出来ないだろうか、等と思った.実は、2週前に三俣山へ登ったのは、爺の足で一体どれ位時間が掛かるのだろうか? 藪の状態は? 道の有無は? とか、かなりな年だもんだから、体力無比.道迷い頻繁.方向音痴などなど負の要因ばっかしある.良い事と言えば、単純で怖いものなし(お化けは怖い、暴走車老人、刃物男などは怖いけど).道迷いへーき.いつお墓に入ってもいいのだから.

 で、偵察もどきの2週間前山行の成果というと、カマ北のコルの確認←テントは張れる.水場の確認←案外近い場所に水が流れていた.藪は?←(トラバースで)コル手前に若干の笹←立派な鹿道がありノープロブレム.
 じゃあ、山中泊で決行しましょう、と、お天気の良い2日間を選びます.え!日帰りで回れないの?と、言われそうだけど、鈍足、道草好きの爺にそんな事出来る訳がない.

 5月23日足尾銅親水公園を午前7:30に出発.お天気は高曇りかな、弱い風が吹いていて気持ちがいい.が、取り付き点までの7km以上歩くのが辛い.岩が堆積した崩壊地ではザックに振られてオヨヨッ危ねッ.松木川の渡渉は2度.2度目は水深が膝近くあるから、前回同様靴を脱ぎ素足で.いやあ、まだまだ冷たい、、痛い. 


今日は少しゆっくり 7:30


松木川に架かる橋の下 お魚が沢山


*


*


ヤマハハコ


花数が少ない



ウツギ?



木に葉が茂り盟主も見辛くなってきた


安全地帯



 ガレ登りをし、小足沢右岸尾根の安全地帯に出て一息.ザックがいつもより重いので、もう疲れた・・.テント泊はいつ以来だろうか? 釣り好き、山好き、山菜好きの有象無象魑魅魍魎達と、松木川奥(そんな奥でもないか)で宴会兼用泊以来だからほぼ5年振り.ちゃんと、テント設営できるんだろうかなあ・・. ガスも持ってきた.今は寒くはないが、山の上だし夜や朝は寒いだろうから、食べ物は暖かいものがいい.中厚手のセーターも持ってきた.水は、テン場までの片道分だけ.この前みつけておいた水が流れている沢で汲む予定.

 歩行は、普段やらないダブルストック.背中の荷物が重い場合有効だと思うが、、 安全地帯を過ぎると露岩やガレザレ登りは殆どない.急斜面はあるけれど、尾根は広く滑落などの心配もあまりない.木の根に躓いて転倒しない事だけ.間違えまくった下りと違って登りは多少ルートを外しても、そのまま登り続ければ自然にルートに戻るから、問題ない.




前回、最後に間違えた所、そのまま真っ直ぐ下りてしまった.右に下りるのが正解(右から上がってきて振り返って)



ツツジはこの辺りだけ


あまり数は多くないのかな?
 1269Pでお昼休憩.小足沢側に寄れば岩尾根があり展望が楽しめるのだけど、今日は別に寄らなくていい.←そんな余計な体力は持ち合わせていない. 1550mを目指してひたすら登り続ける.フーフーヘーヘーで休み休みだけど.

 予定通り1550mの尾根分岐付近から鹿道を追ってトラバース開始.およそ35分で水が流れている沢に到着.GPSで測定してはいないけど、多分小足沢の左俣1550m少し上辺りかと思う.←殆ど高度を落とさずにトラバースしてきたから. 少し遡行すると、右に沢が分かれていて、すぐ上が右からの水流の水源、つまり湧き水のある所だった.これはかなりな量で、枯渇しないのではないかと思われるが、どうだろうか? 傍は平になっていて、その気になれば此処にテントも張れそうだ.風が強い場合なんかは良いだろうね.

 コル迄はちょっとあるが、此処で水を汲んで行く事にした.




トラバース中



水が流れている沢


湧き水 手を入れるとすぐに痛くなる程冷たい


ササ藪(の中の鹿道)を登って


カマ北のコル 到着



コルから西方向

 (爺にとっては)重いザックに水が増えた笹斜面の登りは結構しんどい.途中、前回下った時見た沢もしっかり水が流れていた.此処から汲むと楽だったなあ、、、も、後のカーニバル.コルに近づくにつれて、ガスが出ている様で、若干視界が悪い.ウンセ、ウンセとコルに着きザックを下ろして あ〜疲れたと一人声を出し地面に大の字になる.

 ガスはそれ程濃くはなく、此処から望める三俣山がうっすら判る.風がないけど、汗が乾くと少し寒い.中厚手のセーターを着込みテント設営、、つッても極めて簡単.フライシートを被せてペグ止めしハイ完了.時間が経つにつれてガスが濃くなってきた.晩飯前に散策をしようと思ってきたのだけど、何も見えないのではしょうがない、中に入って少しの間ウツラウツラ.

 午後6時半頃、お湯沸かしてカップラーメンとコンビニお握りの晩飯.こういう所で食べるカップラーメンって何故か美味しいんだよなあ.汁を味噌汁代わりにお握りも、んまい! 晩飯食べるとやる事がない.寝袋に潜り込んで寝るか・・・ テントに雨粒が落ちて当たるような音がした.雨かな?と思ったがそうではない様だ.ガス(湿った霧)が木の葉に水滴を作り、それが落ちてきているようだ.先程迄聞こえていたウグイスの鳴き声も止み、今は静寂、、いや、耳鳴りのいろんな雑音だけ.


20mのお助けロープで、周囲ぐるりと巻き付け結界を作っておく
こうすると、此処から獣は(結界の)中に入ってこないと聞いた事がある
まあ、気休めだけど.物干しの代わりにはなる.


晩飯
 夜半に目が覚めるとテントの中がやけに明るい.朝?と、時計を見るとまだ12時前.テントに当たってたポツポツの水音もなく、開けて外を見ると、ガスはすっかり晴れて月が出ている.ヘッデンも不要なほどの明るさ.少し風が出てる様でテントの布を揺らしている.ウツラウツラしながら過ごしていると、飛行機が何機か飛んでいった.結構大きい音だ.その内、ウグイスがこれ又大きな声で囀り始めた.時刻は午前1時半頃.ウグイスってこんな夜中に啼くのか?フクロウじゃあるまいし.もう眠れない.

 んじゃあ、月明かりの散策でもしてみましょうかね.と、外に出る.三俣山が良く見えた.三脚があればなあ、、と思ったけど それを持って来た時果たして此処まで上がって来られるだろうか? ま、無理だな.
 カメラを地面に置き、バリアングルで構図を確認.こういう時、この機能は便利だなあ.ただ、このコルには岩、石ころの類が全くない.適当な所は木(画像右から二本目)が中心寄りに配置されてしまった.もう少し左の斜面から撮れれば、良い画像になってたかなあ・・・

 それ程寒くないし、この前来た時帰りに寄れなかったあのテラス迄行って来よう.ガスもないし月明かりで様子も判る.ま、ヘッデンは必要だけど.と、カメラと水だけ持って出発.ウグイスが未だ啼いてる.風流でも何でもない.小うるさいだけだ.
 30分程して道から外れ一登りして岩場テラスに着いた.あ、シャクナゲが咲いてますね.テラスからの展望は素晴らしい.左上に月が、やや薄い雲の中に隠れているが、それでも山々が照らされて形、尾根がしっかり判る.三脚あったら良かったなあ・・・



テン場から カメラを地面に置いて 25秒露光 左端が三俣山




月光撮影 星空撮影の様に長時間露光撮影では真昼の様に撮れてしまった




薄い雲の中でも満月ではないけど、、 明るくて肉眼でも星は見えなかったけど、星が写っていなかった




手前は1847m峰 左端が三俣山 

 午前3時半前にテントに戻って眠くもないからやる事もない.そうだ、コーヒーでも飲みましょう.コンビニでスティックを買って来てたんだ、、を、思い出し、お湯を沸かして、溶いてみたら、あれ!随分黒いな.はれ、ブラックですねこれ・・ 爺はブラックは殆ど飲まない.たまに飲むときでもミルクぐらいは入れてまろやかにする.

 ま、入れてしまったのは仕方がない、我慢して飲みましょう.今度買う時はしっかり確認しないとね・・

 で、何でお椀かって? 家でアルミカップ探したんだけどみつからなかったんです.これで、朝の味噌汁もいただくから、飲み終わったら(テイッシュとかで) 良く拭き取っておかないと、です.

 続きます. 2、三俣山〜シゲト山〜黒檜岳〜大平山
 Photo Nikon D5600 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.