山登り

栃木県日光市(足尾)
塔の峰 1
とうのみね:1738m




                  



2023,12,21 訪問


(参考になりません)
              
 1、銀山平〜塔の峰   2、〜丸石沢右俣左岸尾根下降

 今年の5月に塔の峰に登った時、山頂から真南に下る尾根を、ちょっと見下ろしてみた. (レポには記録してない) 岩の上から見下ろす斜面は、やや間隔が空いているカラマツに笹が少し深いけど、広くそれ程急ではなかった.地図を見ると、この南尾根≠ヘ標高差およそ500mで笹ミキ沢に下りている.踏み後やテープなどは見当たらなかった.

 ちょっと気になり心に引っ掛かっていたが、一度偵察してみるのも面白いかも知れない.まあ、年が年だけに偵察で終わってしまうかも知れないし、遺跡とか遺構とかある訳でもない.せいぜい、舟石新道≠ェこの尾根の何処かで横断しているくらい.

 笹ミキ沢には中流部(支沢大滝下流)の右岸斜面にレンゲショウマが生えている場所がある.この沢を遡行するのは難儀だし簡単には行けない.沢の右岸尾根を下降して行けないものだろうか、、と、常々思っていたが実行できずに年月が経ってしまった.

 それもついでに確認してきましょう.と、決行.

 朝、家を午前4時少し前にに出て、足尾(双愛病院近く)に着いたのが5時半前.未だ暗い中、何となく足尾町の灯りが何だか寒そう.車の温度計は-2度.予報では今日から寒気がやってくるらしい.ちょっと夜景を撮っていくことにし、外へ出てみると案外寒くない.風がないからかな.
 



足尾 正面に双愛病院 AM5:25 でもまだこの暗さです




D810




D810 sigma28-105mm ASA2000 F4.5 25sec (上の画像も同じ)



駐車場出発 6:50


中央付近に林道の白い横筋、結構高い所です


丸石沢右俣


庚申渓谷入口 (奥の)ゲートのある所
 明るくなってきた銀山平の駐車場には房総半島≠moの1BOXカーが一台だけ.出掛けているようだ.久々の力カップうどんを食べ、支度して出発.チェーンスパイクとザイルをを家に忘れてきてしまった.うーん、しばらく使ってないのと、暖冬だし雪も殆ど降ってないから、、ま、行って駄目なら撤退すればすればいいか.何が何でもピークを・・・という訳でもないから.

 林道歩きは風も殆どなくお天気は青空半分、雲半分といったところ.笹美木橋には(爺の足で)40分程で到着.橋から沢を俯瞰してみると沢水は少ない様に感じる.ま、沢の遡行ではないからあまり関係ない.

 此処からは尾根登りになるから中厚手のジャケットの下に着てきた中厚手のセーターを脱ぐ.うーむ、やはり冬、スースーして少し寒い. ヘルメットを被り、スパッツ(ゲイター)を着け尾根裾に取り付く.いつも林道を通る時見ていた所で此処は簡単.テープもあるが、庚申山登山などに利用してるひとはいるらしい.GPSをONにしておく.
 判っていたがのっけから、急斜面になる.


いつも音だけ


これかな、と、思うんだけど



全然凍ってない



取り付き


取り敢えず自撮り



下生えなしで登りやすそうだけど

 スースー気味だった背中は若干汗染みてきた.藪はないが多少笹とか生えてくれてた方が、それを掴みながら登れるからいいが.踏み後はあるようなないような.(標高差)100m程登ると一旦平坦になる.大滝が見えるかな、と沢側斜面に少し寄ってみるが、樹木で見えない.更に下りるにはザイルが必要.

 沢音を聞きながら次の急斜面に入る.地図ではこれを越えれば、やや勾配が穏やかな尾根歩きになるが、この急斜面もしんどい.幸いなことに斜面に雪は無く、凍り付いてもいない.(凍っていたらチェーンスパイク等着けてないと登れないだろうなあ) 1170m付近に上がると勾配は緩み、再び緩やかな尾根になる.右手のササミキ側には、急峻に落ち込むルンゼがあり、底はどうなってる?等と覗き込むのは危ない.木等は生えてなくちょっと滑って転んだら・・・・ そう思うと ああ〜、恐ろしい(笑)

 
三度目の急斜面を登っている時、ふと思い出し笹ミキ沢右岸で見たレンゲショウマが生えてる所は何処等へんだったろうか? と、笹ミキ沢側に寄ってみるが下りられそうな所はない(ザイルがあれば別だろうけど) 


緩い様だけど急


結構、急


急激に落ち込むルンゼ 恐ろしいから離れて通過


1030m級ピーク



倒木や露岩など、尾根にも変化が



岩場も少しだけど出てくる


スリット岩を通り抜け



小法師岳か?



1180m級ピークは岩場


コメツガ樹林の中の緩やかな尾根
 沢が直角に曲がっている場所(尾根上)に来て、下降点を探していると、鞍部を過ぎた辺りで右斜面に踏み後(鹿道?)が見えた.うん、これを利用して下りましょう.踏み後(鹿道?)は膝下の笹斜面に出た所で四散してしまうが、斜面自体そんなに急ではないから、沢に向かって下降していく.

 沢に下りた所の上流には、下降中に見えた滝がある.この滝は過去に沢遡行した時に見ている滝で、良く覚えている.やや傾斜が緩く、階段状に落ちている綺麗な滝だ.三脚があれば、階段を落ちる水流が綺麗に表現出来るだろうけど、今日は持って来ていないし、あまりゆっくりしてる時間もない.

 さて、塔の峰に向かって取り付く尾根は、これ又判りやすい.沢降下地点から7-80m下流に、尾根裾がハッキリ判る.水が多くないので、渡渉も問題ない.乾いた岩の上伝いに楽に対岸に行ける.


広い尾根


そこ、1360m級ピーク



ピークを少し下って1350m付近の鞍部 右斜面にトラバース状の踏み後




踏み後を追って行くと下に沢が見える



沢に向かって 鹿道


丈の低い笹斜面



笹ミキ沢 10:10




*



右岸下降点から下流方向 取り付く尾根が確認できる


釜の上を渡渉 上流側を見る
 目的の尾根取り付きの河原で一息ついて、たいして喉は乾いてないけど、水を飲んでアップルデニッシュを一個食べ出発.ツツジかリョウブか判らないが下生えのない灌木帯の急斜面は50m程で終了、足首程度の笹の中に踏み後(鹿道?)が見られる.テープなどはない.この尾根を登ってわざわざ塔の峰に行く人などいるだろうか? 笹ミキ沢の右岸尾根は庚申山に登って行く人だろうし、塔の峰だったら、舟石新道や仁田元沢右岸の長い尾根を辿るでしょうから、今登ってるルートはあまり意味がない気がするが、、、

 ツツジ類が多く見られるから、花見の季節はどうだろうか? そんな事を思いながら、笹が少し深くなって膝上になってきた頃、風が吹いてきて雪がそれに乘ってきた.庚申山の方はかなり降っているのか視界が良くない.雪が段々多く降ってくる.風も更に強くなってきた.これ以上天候悪化に向かうようなら撤退しましょ、、と、決めながらゆっくり登って行く.が、不思議なことに、雪が更に多く降ってきたら逆に風が弱くなってきた.これは、ラッキー.前進しましょ.



尾根裾はゴルジュ帯になっている 溝状の滝の両側には飛沫がツララに やはり冬です



尾根登り開始


下生えはありません


笹丈は短く登りやすい


半分青空



ツツジの季節は気分が良いでしょうね〜 1380m付近



伐採作業の遺物


踏み後がハッキリしてます


舟石新道 (登り方向)右側

  同、左側
 1480m付近、道が横断しているのが判った.舟石新道ですね.歩く人も殆どいない事からいずれ、消滅してしまうのでしょう.木に打ち付けられた銀色のブリキ製マークが何となく寂し気.

 笹が更に腰上の深さになり、踏み後は完全に消えた.ササ藪はそれ程抵抗がある訳ではないが、笹の葉の上に今降ったばかりの雪が積もり、それが濡れる.杖で雪を振り払いながら登って行き、見覚えのある岩の所に着いた.
 そこからは深い笹藪はなく、ひと登りで塔の峰の山頂に到着.辺りはうっすら雪が積もっていた.庚申山は雪で霞んでるのかガスなのかややぼんやり.皇海山はほぼ駄目.かろうじて山の形が3分の一位見えるだけ. 続きます.




笹が少し深くなって




奥は袈裟丸山か?



庚申山方向から雪が


密笹は腰高


見覚えのある岩


岩から登って来た尾根


カラマツ林を抜け、登って


塔の峰山頂〜♪ 12:15
D810と表記のある以外は Photo Nikon D5600 
 
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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.