◇山登り・・か?◇ 日光市野門 上タケ沢左岸尾根を ただ、登って下りただけ(-_-;; ![]() 2022,2,9 訪問 爺 (あまり参考になりません) |
上タケ沢の上流にあるF3(通称円形劇場)は2018年5月に何とか見る事が出来た.これは上タケ沢(深沢右俣)の左岸尾根をひたすら登り、標高1500m近辺から下降、トラバースを続けてF3滝下に立つというものであった.二度目は2層、3層になっている壁の基部を選びながら通り抜け、尾根回りよりは短時間で到着出来た.同じ年の同じ5月の事だった. F3 の水量は少なく、高さも25m位でさほどでもない.しかし、ハング気味の壁がグーーッと取り囲みあちこちから水が浸みだしたり、噴き出したりしている.もしこれが厳冬期の酷寒さらされたら、いたる所氷柱、氷瀑が出来凄い光景が出来るに違いない・・と、思っていた. アイスクライミングが出来る人は、F1から登って行くそうだが、太陽が西から登っても爺には無理.そうすると、時間が掛かってもひたすら登って、下りて・・・という事になる.猫を抱いて背を丸くし、炬燵に入り、ミカンの皮を剥いてるのがお似合いだよ、と言われそうだが、、到達するのはまず無理だと思うけど、何処まで行けるか、やってみようじゃないかッ と、やや(かなり・・)無謀な試み. 家を午前3時半に出る.車載温度計は-4度.さすがに寒い.例幣使街道から日光道大沢インターに乘り、鬼怒川インターで下りる.この間は無料で通れる.鬼怒川温泉に入る手前のコンビニでお昼などの食料を仕入れ、5時前だと無料で通れる鬼怒川有料道路を走り、土呂部に入ると結構積雪があった. 野門の家康の湯手前、野門橋の少し手前に駐車.気温は-8度.体感はもっと低いんじゃないかと思った. |
![]() 駐車地 |
![]() 木の陰にスパ長をデポ |
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朝飯を食べ、支度をして出発.野門沢出合付近をスパ長を履いて渡渉.その先で冬靴に履き替え、ついでにアイゼンも着ける.やや、トレースらしい窪みはあるけど、ほぼ新雪.少しは固く閉まってるのを期待したが、これは辛いなあ・・・と、早くも弱音. 急斜面に取り付くと、積雪は樹林の中ということもあって若干少ない.しかし、その分雪の下の地面が固く、トラバース気味に登るとアイゼンを上手く効かせられず、2度滑って各2m位滑落.いつもながら中々難儀な最初の急斜面である. 仕事道跡に登り着くと傾斜が緩む.鹿の足跡だけ.概ね膝下まで沈む.880m付近で尾根に出る.休憩し、少し暑いのでネックウオーマーは外す.ふう、何だか疲れたなあ・・・ それでも水を飲んで、気を奮い立たせ尾根に取り付きます. |
![]() 毎度、難儀な急斜面 |
![]() 締ってる雪質を期待したんだけど、駄目でした・・ |
![]() 尾根取り付き |
![]() 初めのうちは楽だったんだけど |
![]() 鬼怒川 |
![]() 快適〜♪ |
![]() 次第に雪も多くなってきた 踝上程度 |
![]() 次第に急になっていきます |
![]() 左の先端がどっかへ 近づきすぎてボケちゃった |
尾根歩きになる.積雪はそれ程でもなく鹿のトレースもあって思ったより快適.これは行けるんじゃないかな等と淡い期待も持ったりして. ただ、雪は柔らかくどの辺りからワカンにしなければならないか、気になる.尾根の西側は積雪が少なく、地面が露出している所が多い.東側(登り方向左側)は積雪が多く、吹き溜まりもあり膝上まで(時に腿付近まで)沈む.出来るだけ西側を登る. 片方のポールがやけに滑る.なぜだろうとチェックすると、(先端の)金属製石突がない.エーーッ これって取れるのか? 実はこれ、新しく購入したもの.半日も使わないうちにこの始末かよ〜(クスン) 当然だが、固い所(地面とか)に突き刺さらず、踏ん張りが効かない.あ〜あ 1000m越える辺りから斜面は更に急になっていくから、その手前でワカンを着ける事にする.アイゼン+ワカンは初めて.(ネットだとかで知った) さて、歩行はどうなるだろうか? やや、尾根の東側を登ってみる.むむむ、膝まで沈む.やはり積雪の少ない西寄りの斜面を登る. |
![]() ワカンを着けてこの沈み 疲れます |
![]() 東側(右側)は積雪の少ない所もあるけど、急 |
![]() これ絶対吹き溜まりになってるぞ、、当たり! |
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厳しい登りが続き、疲れる.平らな所が少なく、大きな木の根元を回り込んで休憩する事しばしば.全然捗らない.そう言えば、この辺り、鹿の足跡はまれだ.何処を歩いてるんだろうか? ワカンの紐が緩み締め直したり、少し平らな所をみつけては水を飲んだりパンを食べたり.ワカンは古いから、金具などが調子を悪くしているのかなあ・・・ 新調したかったけど、あまり使う頻度ないし、雪深い所もそれ程行かないだろうし・・ 新調するなら、(今持ってる)重いスノーシューを軽いのに取り替えたい(が、高い) 我慢の急登を続け、石楠花が密生するピーク(1386P)で左に回り込む.初めて北東から東方向が開け、那須連山が見えた.吹き溜まりを掻き分けて尾根に復帰すると、雪は風にでも吹き飛ばされるのか、あまりない.倒木に座って大休憩.上タケ沢の上流に下りるには、あと200m弱この尾根を登らなくてはならない.99%撤退の文字が頭に浮かぶ. |
![]() しんどい、しんどい |
![]() 石楠花が密生するピーク |
![]() 此処までで唯一の展望場所から 那須方向 |
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細尾根を進み、岩場の下降の所に出ると、前方にピークっぽい鋭鋒が見える.その手前にコブが二つ.その間のコル迄は行って下降点をみつけることになるのだが、、、もう時刻は11:30.30分位であんな所まで行けるとは思えない.この岩場下降も何処を下りていいんだか・・・ 帰るのを潔しとしましょう. で、反転.此処のリベンジは考えないことにしましょう、、と、帰路は2時間弱で尾根を回り込む所に着いた. デポしておいたスパ長に履き替え、野門沢を渡渉.作業道からスノーシェッドの近くに上がり、道に出る.その途中のシェッドの屋根から垂れ下がるツララが見事だったのが、印象的. |
![]() 急斜面から解放されて、細尾根 |
![]() そこの露岩帯で |
![]() やめたっ あそこ迄行くなんて正気の沙汰じゃないっ(笑) 帰ろ〜っと. |
Photo Nikon D5600 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.