山登り

日光市(足尾)
社山
しゃざん:1827m



                  



2021,12,31 訪問


(あまり参考になりません)
              
 昨年の晦日登山は年末寒波が来て、途中敗退になってしまった.今年も一週間前から年末寒波の予報が賑やかになっている.天気予報を見たり聞いたりする度に晦日登山のテンションが下がり始めてくる.何しろ、数年に一度クラスの寒波なのだそうだ.自分の記録を見たら、昨年の年末寒波も数年に一度の、、、だった.いっそのこと、例年寒波≠ニしたらどーだ・・・と、ふてくされてる、、、場合じゃない.いい年こいて.

 それでも予定と支度はしておく.29日、30日と平地ではわりと穏やかな天気が続いているのがうらめしい.いっそのこと、前倒しでってな事も考えたが、それでは晦日登山≠ノはならない.予報が変わるのを期待したが、積雪や雪崩などの注意喚起を促すものばかり.気持ちも段々暗くなってくる.

 前日(30日)は、いろいろ考えすぎてよく眠れなかった.ボーッとしながら家を出る時刻を迎え、朝飯カップ用のお湯を沸かして外に出ると、寒い事は寒いけど風は全くない.昨年もこーだったかな、、等と思いながら家を午前3時半に出発.例幣使街道を過ぎた辺りから雪が降ってきた.沢山降ってきてる訳ではないけれど、爺のテンション下げるには充分な降り方だ.

 しかし、(日光道)今市から日光に入ると雪は止んだ.星空ではないが、雲の流れも早くなく穏やかな感じがする.(←車の中から暗い夜空を仰いで) 駐まってる車は一台もない銅親水公園に着く.気温は-7度.寒いなあ・・・ だが雪は降ってないし、積もってるのもうっすらと僅か.風は全くなく(鹿沼)柏尾地蔵岳の方には朧月だ.これは案外いいかな、、いやいや、嵐の前の静けさかも知れない.疑心暗鬼と戦いながら、朝飯力カップを食べ出発.


蘇沢林道


まずは南尾根へ、此処の斜面に積雪は殆どない



 薄明りで足元は判るからヘッデンは点けない.安蘇沢堰堤近くの松林斜面に取り付き、薄い踏み後を登って南尾根に登り上がる.防寒ジャケットの下に中厚手のセーターを着てきたら、汗をかいてしまった.セーターだけ脱ぐと、スースーと寒い.まあ、歩けば暖かくなるだろう.積雪はあるけど少ないから歩きにくい事はない.中倉山方向が白い雲がかかっている.今回、盟主様(皇海山)は拝めないかな.

 久蔵雨量観測所の手前にやや急坂がある.露出した地面は固く凍り付いている様だから、チェーンスパイクを早目に装着.快適に登って行ける.今春、一本を折ってしまったトレッキングポールは同じ物(JTDであまり高くない) を新調.一昨日に届いたばかり.D810は迷わず車に置いてきた.どうせ、雪とかガスとかで遠景どころか近景だって望めないだろうから.ワカンとピッケルは持ってきた.それでも、ザックは軽く感じる.



尾根近くなるとうっすら積雪


尾根から



中倉山




左、備前楯山



尾根上にも雪は僅か 地面はカチカチ


久蔵雨量観測所



 雨量観測所を過ぎると傾斜が緩み、同時に積雪も多くなる.新雪だけど、有難いことに鹿のトレースで道が出来ている.これは、例年通り.木の間からすっかり明るくなった空を見上げると、雲に流れがあまりない高曇りっていう状態か? 右の赤倉山方向には青空も見え朝日が出ようとしている.とても穏やか. これは少し期待していいか? いやいやいや、まだ安心は出来ない.山の天気はそうdなくても変わりやすいものだ.

 カヤトの急斜面を登り皇海山の良く見える所でちょっと休憩.雪でも降っているのか全体は見えていてもスッキリしたものではなかった.手前のオロ山から中倉山の稜線は綺麗に見える.D810は持って来てないし、特に水分も必要ないからザックを下ろさなくていい.僅かの時間かも知れないけど、道が捗ってる気がする.




備前楯山をズーム




皇海山の頭が見えた 左は沢入山




南方向 三川ダムの上備前楯



カヤトの斜面


踏み後は全部鹿のもの



半月山



登りは問題ないけど下りでは迷いやすい


かなり霞んできた皇海山




マクロ
 下りだと迷いやすい1300m付近は積雪が多く、鹿もあちこち散らばって歩いてると見え、踏み後が薄い.ま、雪に沈むのは脛位、吹き溜まりで膝をたまに越える位だ.ただ笹が露出している所を歩けばノープロブレム.そんな緩い登りが1500m位まで続く.その間、樹幹などから、たまに開けた所から 右に赤倉山、半月山などが見える.左には登るに従って、大平山の稜線が霞んでいる.(多分)1500mを越え初めて社山が見えてくる.中禅寺湖側から見る鋭鋒とは違い、穏やかな山容の山頂はかなり遠く見える.

 1568Pの北鞍部崩壊地に出るトラバース道は、吹き溜まりになっているのではないかと心配したが、此処も鹿道トレースがしっかりあって、楽に通る事が出来た.崩壊地では、下の沢から吹き上げてくるそれ程強くない風でも極めて冷たい.木陰で風を避け休憩.初めて水を飲み、おやつを食べる.(←相変わらずのバナナスペシャル半分)



中倉尾根 沢入山、オロ山、北尾根、皇海山  見納め



松の木越しに東側 青空がまだ見えてる


雪が少し深くなってきた


此処も(下りで)迷いやすい


登りは問題ない



社山 遠いね、オイ




東側は結構クリア




大平山(左のピーク)への稜線もまだハッキリ



風が強い所だけど今日は無風


1568Pを巻くトラバース道


社山山頂(中央樹林の切れ間)には誰もいない様です


振り返って1568P
 崩壊地を出発して、又急登になる.急斜面は雪が少ない.何故か踏ん張る右のつま先が滑る.あれま、右足のチェーンスパイが切れてますよ.この斜面ではアイゼンに取り替える事も難しいから上にある岩場まで我慢して登る.トレッキングポールだけではやや不安だからピッケル併用で登る.岩場に着き、アイゼンに取り替えて一安心.此処からは尾根左側(カラ沢側)から強い風が吹いてくるのだけど、今日は右から吹いている.弱い風だから問題はないけど、それでも限りなく冷たいからその風を避ける様に、左側の斜面を登って行く.

 これは、助かる.もし、いつもの通り左側から風が強かった場合、右側の斜面を登る訳だが、これが吹き溜まりの中をワカンを着けてラッセルしながら、、に、なる.長い距離ではないけど、体力のない一人ラッセルでは此処までで疲れ果てているのに、えらい苦労する事になるから.

 雪が少ないと言っても尾根の中程は多く積もっていて、鹿道トレースもあまりない.左側をトラバースするように登り背の低いシラビソ(?)の樹林の中を登る.案外快適.ワカンを着けなくても良かった.



下は安蘇沢源流 西側は白く霞んできた



最後の急登


振り返って朧太陽と1568P


フ〜 しんど・・


ひたすら登る・・・



風は殆どないけど 遠くが霞む、、あれは雪か?




風が吹き抜けるこの辺り、今は風がない 嵐の前の静けさがまだ続いてるのか?(笑)



そこの岩場でアイゼンにする


傾斜もゆるみ、今日は快適



 雪が少ないと言っても尾根の中程は多く積もっていて、鹿道トレースもあまりない.←鹿達は判ってるんだね〜.左側のガレ場をトラバースするように登り、背の低いシラビソ(?)の樹林の中に入る.雪は少なく案外快適.ただ凍ってる地面があり、注意が必要.持ってきたワカンも着けなくて済んだ.

 適当な所で尾根に上がる.展望地近くまでは誰か来てるかなと思ったけど、誰もいない.トレース後も風に吹かれてしまってるのか見当たらない.新雪を踏んで一旦樹林に入ると、結構トレース後が目立った. 山頂はすぐそこだ.



樹林の中は雪が少ない




時々風花のようなものが



リボンは縦走路入口


山頂 11:30
 誰もいない山頂に着くと同時に小雪がパラついてきた.山頂近くの覆い被さるような大岩の下で休憩&お昼休憩にする.保温バッグの中に暖かいお茶(ペットボトル)とボトル型缶コーヒーで温めてきたお握りを食べる.コンビニの何とかおこわ と、何とかチャーシュー. かなり温かいという訳ではないが、粘り気があって結構美味しい.

 休憩を終え、下降は南岸尾根で阿世潟峠に下りる.こっちは南尾根と違い結構登ってる人がいるからしっかりと溝状の踏み後が出来てる.今日は誰も登ってきてない様で、10cm位積もっている新雪の上にトレースはない.男体山は見えず、中禅寺湖は霞んで半分だけ.小雪は舞うが風が弱いのが幸い.快適に下降していける.ワカンを着ける必要なし.

 下から二人のハイカーが登って来た.先行する中年の女性と、遅れて男性.女性に「トレースがないんですが、どっちから登られたんですか?」 と、聞かれた.ポールで右下を指しながら、足尾からです.と答えたが判ったかどうか・・. 追いついてきた男性は調子が悪いのか登るのに辛そうであった.


下山は南岸尾根を トレースバッチリ


小雪が舞って視界悪し



左下に黒い服装のハイカーが写っていた




中禅寺湖と半月山



雨量計ピーク


巻いて


阿世潟峠 13:05


足尾へ



吹き溜まりになってはいるが、雪はそれ程多くない



自撮り 頭しか写ってなかった・・
 阿世潟峠に着いて、ぬるい缶コーヒーを飲んでアップルデニッシュ2個を食べる.少し休憩し踏み後のない足尾側へ下降.吹き溜まりを心配したが(その為ワカンを持ってきた)動物のトレースやら、雪が少ない事もあって全然大丈夫.←結局ワカンを使うことはなかった.
 それからの道も動物の足跡が僅かにあるだけだ.歩く人が少ないせいか、年々道の形が消えていってる気がする.林道もしかりで、荒れ放題だ.

 壊れた橋や無くなった道路は2019年に通った時のまま、修復されてはいない.この後どうするのだろうか? そんな事を考えながら、一台しか駐まっていない銅親水公園に着いた.降る雪は粉雪っぽく、視界を僅かに遮るように降っていた.あと、数時間で今年も終わりである.



道型は消失気味



堰堤まで下りてくると


渡渉して上に林道


林道は年々荒れてきている


結構頑丈な橋もあるけど(足倉沢)



橋は修復されてない




下流の大きな堰堤



壊れた橋 左に残った岩を伝って


林道が前方で消失


壊れてる部分は少しなのだが・・・


駐車場着 16:20
今年も世の中はコロナ、コロナで明け暮れた一年だった.幸い、我が家&周辺ではその災禍に見舞われることもなく
むしろ、平穏に過ごせた一年ではなかったか、、と、思う.最後(晦日)も心配した寒波による影響も、此処日光足尾
まで及ぶことはなく、最後に小雪こそ舞ったが登り始めから終始穏やかな天気に恵まれた山行だった.来る年も、やはり
コロナとの戦いが続くのだろうけど、その対応を鑑みながら、普通の様に暮らしていければ・・・とも、思う



おまけ

 Photo Nikon D5600 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.