山登り

日光市(足尾)
社山手前で敗退
南尾根1568Pまで



                  



2020,12,31 訪問


(参考になりません)
              
 ■結果を先に述べると敗退でした

 爺の中で恒例になっている大晦日登山≠ヘ10度目になる.特に意味も拘りもないが、何となく続いてるといったもの.因みに、前5回は鹿沼市の 「夕日岳」 で 6 回目からは社山になっている.大晦日社山へはいずれも、足尾側からの通称南尾根≠登り、阿世潟峠から古道を下って足尾に戻るというパターン.
 
 今回は、随分迷った.数年に一度あるかないかの年末大寒波が来るというのだ.数年というからにはこれまでもあった訳だけど、気象予報が放映される都度、繰り返し繰り返し注意を呼び掛けている.これでかなり、テンションが下がってきている.予報が変わらないかと期待したのだが、前日になっても変わらない.無理もない.12月17日に関越道で大雪による大渋滞が起きているのだから、予報の呼びかけも必死だろう..

 30日夕方まで、登るかどうか迷ったけど、取り敢えず三川ダム駐車場まで行って考える事にし、31日朝早く家を出る.家を出る時の外気温は2度.風もなく穏やかな朝では、ある. それが、日光を過ぎ日足トンネル辺りから雪が降っていて、三川ダム駐車場では、本格的雪になってしまった.30分位待っていたが、雪は収まりそうになく、とても出かける気になれない.今日は止めようと戻り、日足トンネルを(日興側に)出ると、雪はあまり降ってない.風はかなり強い様だったけど.そうだ、阿瀬潟側から登ってみようか.もしかしたら雪雲の上に出るかもしれない・・・と、訳の判らない思い付きで、いろは坂方向に向かった.

 歌ケ浜の駐車場には6時前に着いた.すごい風だ.中禅寺湖が波打っている.収まるかどうか判らないが、取り敢えず腹ごしらえをしておく.辺りをみると(と言ってもまだ暗く男体山とかはガスなのか吹雪なのか全く見えない) WCに明かりがついていて、どなたかが出たり入ったり.どうやら、こんな朝早くから掃除をされている様だ.大変ご苦労様です.
 



三川ダム駐車場 8:00 帰りにはすっかり融けていた

 歌ケ浜でしばらく待ってみたが、天候は変わらず完全にやる気をなくしてしまった.戻ることにして、いろは坂を下り、馬返しを過ぎてから足尾側(実際はそっち方向の、山の上空)何となく青空が出ていた.此処で優柔不断の爺は帰る決心が揺らぐ.もう一度三川ダムへ行ってみよう、、、と、足尾へ向かう交差点を右折.駐車場に着いたら多少雪と風はあるものの、出かけるに支障はなさそうだった.ただ、もう7時半を過ぎている.山頂はギリギリかな.吹雪なら途中で戻りましょう.と、決め急いで支度をして出発.

 当然だけどアイゼンとチェーンスパイクを持っていく.ワカンはどうしようと一瞬悩んだが、今日は持って行かない.ワカンが必要なほど積雪があると、(爺では)この時間出発で 予定時間で山頂には着けない.もし持っていかなければその時点で引き返せる.(一応、山頂には13:00到着を目指すのだけど)
 デジ一(D810)も持って行かない.三川ダムから松木川方向を見ても、横場山がやっと見えるくらいだ.コンデジの代わりとなるD5600で充分だ.

 積雪の少ない林道を歩き、久蔵川へ向かうと橋の所に重機が数台駐まっていた.今日は尾根の西側から取り付くことにした.こっちから登った方が楽ではないかと、前々から思っていたのだ.その通りで多少急な場所もあるけど、概ねは楽に尾根に登り上がる事が出来た.薄いセーターに防寒ジャケットで少し汗ばんだ様だ.水を飲もうとザックを開けたら、あれッ無い・・・ この寒さでつい忘れたか. ま、雪を食べながら、で、いいか・・・ 保温ボックスに暖かい缶コーンもあるし(水の代わりにはならないか)




南尾根末端



安蘇沢2号堰堤


こっち側(尾根西側)の斜面は、案外登りやすい



南尾根 風は安蘇沢側からビューー




安蘇沢を挟んだ向かいの尾根(松木尾根) 寒い・・・

 積雪は多くなく、すぐ急な登りになり、雪の下が凍っているのか足元が滑る.チェーンスパイクを着け、快適に登って行く.雨量観測所の手前辺りから風が強くなり、時々雪を交えて吹き付けてくる.中倉尾根や、松木尾根が良く望める所も、遠くは真っ白で見えない.松の樹林帯は風が通りやすいのか、風が特に強かった.防寒ジャケットのフードを被る.枯れススキの急斜面は、雪混じりでの強風になる.此処から戻ってもいいかなあ、、と、前に足を出しながら何度も思った.

 1280m辺りでは、嘘のように風がない.いや、あるにはあるのだが、ルートを尾根の東寄りに取っているから、風が西側(安蘇沢)から吹き上げてくる風は、ミズナラ松の混交林で遮られているらしい.(←詳しい事は?) 積雪は踏み抜くと膝下位だが、鹿道があるので問題なし.雪が降っていて真っ白だから遠景は望めず、撮影は道のりの記録画像的なものだけ.案外捗っている気がする.(←気がするだけ)



久蔵雨量観測所


積雪は多くない



ススキの斜面から、三川ダム 風、強い! 




雪が吹き付けてくる中、薄日も  晴れてくることを期待した 山は、赤倉山

 1450mを過ぎて笹原の開けた広い場所に出ると、いきなり風が雪を伴って吹き付けてきた.地吹雪だ.白い風≠撮ろうとカメラを出して構えたら、シャッターを押す前に雪がレンズを叩きつけ、真っ白にくっついてしまった.一枚も撮ることが出来ず、右(東)側の樹林の中に逃げ込み、レンズを拭く.此処の風は強かったので、樹林の中をそのまま登って行くが、鹿のトレースもないから膝位まで潜ってしまう.こういうのは疲れる.

 1568Pの山腹を巻くトラバース道に入ると、先程の風は嘘のように無くなり、空気も何だかフワッと暖かい.鹿のトレースも多く、歩き易い.トラバースが終わる頃に社山が見える所があるのだけど、吹雪かガスで見えなかった.崩壊地に出ると、安蘇沢から吹き上げてくる風が凄い.これまでも強い時があったけど、今回が最も凄い.樹林の中にうずくまり、風が一瞬弱くなるのを待って安蘇沢俯瞰を試み、一枚だけやっと撮影できた.(何とか到着証拠写真(笑)) 時刻は丁度お昼時.保温ボックスに缶コーンとおにぎりを入れてきたが、まだほんのり暖かい.水を忘れたのはちょっとだけど、それ程のどの渇きはなかった.雪も食べたし.



鹿のトレースはすっかり消えてしまった




トラバース道を終え、崩壊地では雪混じり強風 11:25



風の合間を縫って 1568P 薄い太陽が・・・


安蘇沢側
   さて、強風は一向に止む気配はない.上空では飛行機の爆音の様な音が延々と鳴り響いている.風が梢を叩きつけて吹いているのだろう.一人だと何となく恐ろしい音だ.此処から山頂までの間には樹林を少し登ると樹木のまばらな岩混じり尾根になる.この風の音では、一体どれほどの強風が吹いているものやら.天気予報の数年に一度来る寒波は、中々のものだった.

 さ、戻りましょう. と、向きを変える. 
 雪が多かった所の往路のトレースはもう地吹雪とかで消えてしまっている.開けた所の風は相変わらず強いけど往路ほどではない様だ.山頂はどういう状況だろうか? 雨量観測所を過ぎる頃、風は弱く鹿沼方面は青空が広がっていた.

 途中Uターンするのは、ほぼ予定通りだったと言えるから残念とかの気分はない.丁度良い、これを機に晦日登山も終わりにしようか、いい加減な年だしな・・・等と、のんびり下山したのでした. 駐車場着15:00丁度.




社山が うっすら見えた




往路は地吹雪だった場所. 下山時では若干風が弱かった




陽が差してきた下山 往路のトレースは消えている




半月山(下山時)




太平山 雪雲だなあ



青空が


何の鳥?



中倉山、沢入山




松木尾根

 Photo Nikon D5600 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
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