山登り
栃木県那須町
白笹山〜南月山
しらざさやま:1719m
みなみがっさん:1776m




                  



2021,8,20 訪問


(時間は参考になりません)
              
 雨続きのお盆休暇も終わり、季節は秋に向かって進んで行く.少し遠くへ・・と目論んでいたのだが、コロナが拡大し、遠出もちょっと出来ない状況になってきた.(ヤマレコなどで)あちこちの情報を見ていると、夏の花は終わり、秋の種類が咲き始めている様だ.

 今年はウスユキソウは見ていない、、を、突然思い出した.栃木県でウスユキソウを見たのは、女峰山(ほんの僅か)と、那須の隠居蔵、日の出平位.白根山に生えているかどうかは判らない.そこで見つけた事はないし.色々思い付くところを乏しい山経験の中から記憶を辿り、探してみたら、、、  那須に行った2018年の8月末
で、その時は日の出平付近で割と旬なものを見た.おお、意外に夏の終わり近くでも生えてたんですね.

 んじゃあ、出掛けてみましょうっと久々に那須へ.ルートは沼ッ原駐車場から白笹山、南月山、日の出平と回り戻ってきます.

 花狙いといっても、お天気が悪くては写真撮影もままならない.雨の日が続くそういう中で20日はお天気がそこそこ良いらしい.家を午前4時頃に出て東北自動車道を走る.板室で下りれば良かったが長い間の癖で西那須野を降りてしまった.

 ま、深夜割引は効いてないし、大して時間も変わらないから、いいか.

 下手ですが、D810で撮ったのも、ご覧になって下さい.
 

沼ッ原駐車場 6:00


登山道


道は刈り払われている


樹間から
 沼ッ原駐車場には5時半頃到着.駐車場には4台いて、2台の単独者が支度中.←朝飯カップを食べてる間に出掛けて行った.こちらも、支度を終えて出発.車が2台入って来た.気温はさほどでもないけど(確か17度位)湿気が強く蒸し蒸しとした空気だ.狩りはらわれた登山道を歩いていく.花は多くない.僅かにポツポツと咲いてるのはオトギリソウの黄色い花.

 所々開けている場所があり大佐飛山が良く見えた.穏やかな稜線に道はなく、簡単にはハイカーを寄せ付けない.何年か前の遭難一歩手前登山を思い出し、懐かしい.

 1500mを過ぎて涸れ沢(orルンゼ)横断する所でホトトギスが一輪咲いていた.花全体が黄色いのでタマガワホトトギスだと思うが、とても薄暗くフラッシュ撮影でも上手く撮れなかった.(カメラのモニターではちゃんと撮れてる様に見えたのだけど・・・) ホトトギスはこれ以降見る事はなかった.

 花は少なく、オトギリソウ位が良く目立つ.



大佐飛山



道は、まあまあ 歩き易い


タマガワホトトギス



 この登山道を登るのは5回目.それほど急な所も危険な所もあまりなく、被さっている笹は刈り払われて問題ない.主に西側が開けている所が多く登るに従って北西側、三倉山とか黒滝股山への稜線が良く見えてくる.特に三倉山は湿原の上にピラミダルで大きい.
 南西側遠くに形が特徴のある山が見える.おお、白根山じゃないか? 此処からも見えるんですね、、と、何か嬉しい.が、さらにその左側も良く見えるのだが、何処の何山かさっぱり判らない.山座同定は爺の最も苦手とするところ.←自慢してるわけじゃありません(涙)

 少し移動し、右手を見ると茶臼岳が頭を出す.初めてだと感激するね.

 D810を出してガシャガシャ.撮り終えてのんびり登り、笹藪の中の白笹山山頂へ着く.山頂は笹に囲まれ、ボーーッと歩いていると通り過ぎてしまうような所.一応山名柱を撮っておく.トンボが多いのかアブなどはいない.休む所もない狭い山頂は上からは陽に照らされるので熱いから、すこし先の下りに入った所の木陰で休む.

 今日の水分は、凍らせてきた水のペットボトル、普通のペットボトル(水)、缶コーヒーを、保冷バッグに入れて持ってきた.凍らせてきたものはまだ殆ど融けていない.他のもまだ冷たいから美味しい.りんごのデニッシュを2個食べ、汗を拭いて出発.



奥に会津駒ケ岳は見えてるのかな




三倉山でしょう



お、あと500mか


大した登りではないけど、熱い・・



沼ッ原調整池が碧い 何とかの瞳か



オトギリソウ




又、開けた所


アキノキリンソウ



左側、白根山ですね




もう少し南側









頭を出した茶臼岳 左は日の出平



太陽が熱い


です

 

 松系樹林を抜け、笹の中の下りになると眼下に黒尾谷岳が見えてくる.そこに行った事はないが、何かあるんでしょうか? 稜線の右、つまり東側は雲海だ.こういう光景もも素晴らしい.雲海などゆっくり撮っていると、下から雲が湧きあがって景色を覆っていく.左方向、僅かに見える茶臼岳もガスがかかったりしている.
 南月山に向かって登っていて、道は稜線の東側、開けた笹斜面になる.振り返ると さっき通り過ぎたばかりの白笹山が見える.離れてみると穏やかな形の美しい山である.この姿は日の出平から眺めるのも変わらない.

 開けている所は両側笹で熱いけど、すぐに樹林の中の登りになり若干涼しい.花などは殆ど見られない.



道は下って


南月山



茶臼岳と南月山




那須高原などは雲海の下




黒尾谷岳




茶臼岳に雲がかかり始めている.右は南月山


登山道、風がありません


足元の苔類


振り返って白笹山


道はゆるりと登るが、山頂が中々・・・


振り返って、白笹山はガスに


ふう、南月山に着きました
 誰かいるかなと思った南月山の山頂は誰もいなかった.お昼には早いが、お腹が空いた.熱いと食べるのに苦労するから今日は助六寿司.コンビニのだけど.凍らせた水と一緒に保冷バッグに入れて来た.稲荷寿司を食べると少々甘いが、ジュワッと水分が口の中に広がり、寿司の酸味が効くのかスッと喉を落ちていく. うん、美味しい.

 若者3人組が上がってきて、ご挨拶.案内板の所で何やら話し合っている.・・・一時間・・・とか、戻りは結構登る・・・とか聞こえるから、黒尾谷岳へでも行く相談をしているのだろうか? しばらくして、行くのを諦めたのか日の出平へ戻って行った.
 入れ替わりに単独ハイカー.三本槍へ行って来たのだという.かなりな健脚のおねいさんだ.黒尾谷岳へ行こうか迷っていると言っていた.そこへ行けば那須岳ほぼ歩いた事になるから、、と. ふーーん、元気だね〜. 結局は黒尾谷岳に登った後どうするか(車回収とか)決めかねて、戻る事にするようだ.それから、しばらく他の山の話などして、先に日の出平に向かって出発.最も、こちらは途中の斜面で花探しをするから、時間はものすごくかかる(笑)



山頂から




こういう風景、良いですね〜



イワインチン 黄色い花だけど全然目立たない・・


3株位のウスユキソウ
   日の出平で休憩.缶コーヒーを飲む.まだまだ冷たいから限りなく美味しい.南月山からの下りガレ場で期待したウスユキソウは見られなかった.いや、数株あったけど状態が良くないものと終わている様な枯れたものがあっただけ.イワインチンは旬だったのか沢山あった.此処から沼ッ原の方へ行くルートをとる.この道脇にはトリカブトが沢山咲く.これも(撮影の対象で)楽しみの一つだった、、、の、だが.
 道は両側が刈り払われて、トリカブトも一緒に 全滅状態.うーーむ。想定外.

 日の出平からの道は歩く人も多くないとみえて、道幅は狭い.それでも両脇から覆い被さっている笹などは刈り払われていて道は明瞭.茶臼岳が笹原の向こうに上半身を突き出し、穏やかな弧を描く南月山から日の出平の稜線、どっしりした山容の白笹山が見える.とても気分の良い歩きが出来る所だ(←個人の感想です) 


ヤマハハコ


オンタデ


さて、日の出平


で、日の出平


トリカブトはこれだけ


オオカメノキ



日の出平 水平道中間部付近から



白笹山


沼ッ原調整池と湿原全体が見える

 
 水平道からやや急な道を下り、トラバース道では沼ッ原調整池が良く見える.ダケカンバの樹林帯に入り、風はなくなり、蒸し暑い.見逃してしまいそうな小さな池が(下り方向の)右側にある.畏敬池≠ニいうらしい.どういう読みでしょう? いけいいけ? 飲める水かどうかは判らない.

 分岐(日の出平登山口)手前で女性ハイカーが登ってきたのと擦れ違い、ご挨拶.遅い時間に登って来るんだなあ.ザッザッザッと勢いよく登って行く.

 分岐について水を飲み、クッキーを食べていると、先程擦れ違った女性ハイカーが戻ってきて、「此処でそっちへ行く筈だったけど、間違えちゃって はは・・」 と、姥ヶ平方向を指さして照れ笑いしている. あ、そーすか はは と、こっちもつられ笑い.取り敢えず行ってみます と、姥ヶ平方向へババっと登って行った.何だか、凄いなあ.



日の出平を下りて振り返る




白笹山


展望は終わって樹林(主にダケカンバ)の中に





分岐に着きました(日の出平登山口)


沼ッ原湿原へ


サワギキョウ?
 特に苦労もなく駐車場分岐を過ぎ、沼ッ原湿原に着く.少し散策してみましょう.此処の木道歩きは2008年11月以来(両門滝=リンク切れ) だから13年振りだ.最初に来たのは何年だったか?季節はキスゲが咲いてる頃で、当時コンデジなどもっていなかったから記録画像などはない.確かキスゲをフイルムカメラで撮った記憶がある.

 木道を歩いている人は他にいなかった.駐車場に向かう登り道で、上から下りてくる二組と擦れ違ったが、皆マスクを着けている.こっちは、山歩きだから着けていない.思いっ切り道からそれてやり過ごす.もう一組はスピッツ(犬)を連れた3人の親子連れ.その犬にけたたましく吠えられた.悪人に見えたか.

 爺にしては下山が早く、時間が余ったので沼ッ原湿原を散策して帰った.駐車場について着替えていたら、お腹に響くような雷鳴が2発.いやあ、ビックリした. 駐車場帰着は13:40でした.



沼ッ原湿原入口 左の木道脇(左側)に四阿があります


バイケイソウ?それともコバイケイソウ? 実では判らん・・



沼ッ原湿原

 Photo Nikon D5600 

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