山登り

日光市
女峰山
にょほうさん:2483m



                  



2020,5,29 訪問


(時間は参考になりません)
              
 時間が掛かる山登りに行くには、ちょっとは早く起きて出掛けなければならない、、と、いつも反省してるのだが結局起きたのは4時過ぎ.目覚ましを3時にセットしたのだけど、いつの間にかスイッチを切ってしまったらしい.(←やる気あんのか〜) 朝飯カップ用のお湯を沸かして出発したのは4:20.日光口PでWC休憩.日光ICのコンビニに寄ってお昼の食料調達.あれ、助六寿司がありませんでしたね.

 瀧尾神社の駐車場に着いたら2台の先着車がいた.もう出発している様だ.久々の力カップうどんの朝飯を食べ支度して出発.白糸の滝≠ヘ何時以来でしょうね.昨夜の雨で参道の湿った岩畳はちょっと滑る.行者堂は二度目だけど年数がかなり経っているので初めて見る感じだ.雲竜渓谷見たさに黒岩まで行った時、此処を通ったのが、1998年の事.

 今日は取り敢えず女峰山の山頂まで.但し、体力その他で唐沢小屋まで行き、そこで検討する.2017年に羽黒尾根から登り、山頂を踏んでモッコ平を回った時は、えらいしんどかった.足も攣った.さて、今日はどうだろうか? お天気は何とか良さそうである.

 下手ですがデジ一画像もどうぞ ツツジ、黒岩まで 、 黒岩から女峰山頂まで
 


瀧尾神社駐車場 6:20


田心姫命(たごりひめのみこと)を祀ってるんだそうです



白糸の滝



石段を登って


行者堂
 行者堂をスタートして、やや、蒸しっとする杉樹林の中を緩く登り、でっかい岩が直立する(殺生禁断石)のを、すげーなー・・と、感心しながら通り過ぎる.(殺生禁断石は全部で3基あるそうだ).緩く歩き易い道をのんびり登って(歩いて)行く.急がない.急げば(山頂に)着く前にバテる.足が攣ったりするかも知れない.ま、急がなくてもバテるかもなあ.

 杉、桧樹林帯が切れ、ツツジガ出て来る.多くは旬を過ぎて花は終わりかけている.先へ進むと綺麗な花を沢山つけている株が見られる様になった.まだ疲れてはいないけどちょっと、早速デジ一を出す.帰りに撮ろうなんて考えはダメ.疲れ果てて、ま、いいか・・と、あっさり通り過ぎてしまうのが関の山.これまでこの手の後悔が何度あったことか.

 同じ様な構図の画像を撮りまくる.今日は、最近追加購入した105mmマイクロレンズを持って来たのでそれの試し撮りも兼ねている.(60mmマイクロはお休み) ま、出来は見なくても想像出来るけど.



ギンリョウソウ 沢山咲いてました


林道



殺生禁断石



平坦で歩き易い道


ツツジが綺麗に咲いてます



・・・




・・・




・・・



まだまだ出てきます


お祭り状態


稚児ヶ墓


緑も鮮やか
 20分程の道草になった.先は長いのに.水を飲んでカンロ飴を口にほおり込み、出発.それからも足が止まりっぱなし.道のすぐ右手にある稚児ヶ墓を見るのは実は初めて.前回は見逃していた.道から外れている所だろうと(勝手に)思っていたが、道のすぐ脇で、前回はどうして(往復とも)簡単に通り過ぎてしまったのか、改めてうーむだ.

 開けた笹原の緩斜面に出ると、左手に男体山の頭が見えてくる.又、デジ一を出す.帰りにこの光景を見られるとは限らないからなあ.水場の導標が まだ健在だったが文字が読めない程に風化していた.帰りのこともあるので一応水が汲めるかどうか、確認しておきましょう.と、沢に下りると水が僅かに流れている.採水は出来なくもないけど時間が掛かりそう.

 カラ松林も新緑から僅かに色が濃くなってきて、綺麗だ.ノロイ足がちょくちょく止まるから時間はどんどん過ぎていく.気にしないけど.




振り返って、鹿沼の山群



開けた笹の緩斜面


水場



ここらはまだ蕾で、ヤマツツジはおしまい




・・・




男体山



白樺金剛


羽黒尾根が近づいて来ました(カラ松向こうの低木帯)
 羽黒尾根との合流点辺りからシロヤシオがポツポツと出てきたが、どの木も花数は極めて少ない.もう終わってしまったのかも知れない.と、一本だけ見事な花数の多い株があった.じゃあ、やっぱりシロヤシオも咲き具合があまり良くないのかな? 等と、ぼんやり考えながら登って行くと、道の真ん中に鹿の骨が一体分転がっていた.ビックリしたのなんの.2−3歩離れた所には毛がビッシリ.

 単独のハイカーが下りて来た.挨拶だけして通り過ぎたが、もう山頂から下りて来たのだろうか? それだとやけに早い.背負うザックは大きくなく小屋泊まりではないようだけど.ザックにはカメラ用の一脚をくくりつけていたので、雲竜などの撮影山行かも知れない.

 今日はあまり風がない.時々柔らかに吹いてくる風は汗した躰に心地よい.いつも強風に悩まされた八風≠ナも殆ど無風.又、デジ一を出す.良い眺めだから時間が掛かるのは仕方がない.



これは正に旬



男体山


タチツボスミレ


岩場が出てきて


登り切ると八風



八風からガレ場




大きな日向ダムが見える



ミツバツチグリ


ガレ場横断中



黒岩遙拝石 今日はスッキリ

 黒岩ピークには向かわずガレ場のトラバースを終え黒岩遙拝石に到着.ガスは全く無い.静寂の中に僅かだが滝の流れる音が聞こえる.七滝が糸の様な細い筋を作り落ちている.静に眺めていると、カラカラと落石の音が聞こえる.赤い壁のアクセント、崩壊が激しく、常に変化を続けている雲竜渓谷、、、凄い所だ.冬は(此処からは見えないけど) 雲竜瀑が巨大な氷瀑と化し、大勢の見物客が訪れる.年々、凍る規模は少なくなっていると言われるが、それでもその時期になるとハイカー、ツアーなどが絶えない.

 渓谷側にミネザクラ?が、咲いていた.汗を拭いて水を飲み、おやつのパンを食べて撮影タイム.上空に雲が多くなってきたけど、今日は気候が落ち着いているのかガスが沸き上がって来る事はなかった.

 ←黒岩遙拝石≠ニ刻まれているのですが、判別が難しくなってますね.



ミネザクラと一里ヶ曽根




田母沢右俣源頭



此処から本格急登になります.頑張らねば


ユキワリソウ



 さて、このルートは此処からが本番.きつい登りが続く.黒岩から竜巻山まで標高差250m強で、その大半が急勾配.此処まで (急ではないが、)長い道を歩いて来ている足には、かなり辛い.足元に花などあれば別だけど、花は未だ早くユキワリソウが少し、ヒメイチゲも2−3輪見ただけ.(帰りは結構多く見た)

 例の苦しけり・・・≠見て、遠くに女峰山の頭を望む.いやあ〜遠いなあ.これはせいぜい唐沢小屋までかなあ.と、弱気になったりもする.誰もいないので、 あたしゃ、ピークハンターでもないし・・別に山頂を踏まなくても等と、言い訳めいた言葉が口から漏れたりも、、する.


ヘーヘー


女峰山頂が見えました 遠いね、、高いね、、







コバイケイソウ


ヒメイチゲ(帰り)


唯一のクサリ場


開放感のある笹斜面のトラバース
 急登から少し解放される開けた笹斜面のトラバースは気分が良い.荒沢上流の幾つかに分かれる支沢の源頭で、好きな光景だ.前回、足が攣り始めた辛い所でもあるが、今回はその心配が無い様だ.

 上から今日二人目のハイカーが下りて来た.挨拶し情報交換.一人山頂にいたという.少し話して別れヒーヒー言いながら急登を終えて勾配が緩くなる竜巻山付近の樹林帯をトラバース.今日3人目の単独男性と挨拶してスライド.



田母沢左俣の右支沢源頭



フーフー、登ります


ゼイゼイ、登ります


なだらかになって、箱石金剛 向こうが竜巻山、帰りに寄りましょう


何か人の顔に・・・ 



雲が多くなってきました 女峰山 木の枝の間に唐沢小屋が少し




唐沢小屋(中央) 良く見えてきました




大真名子山(左)と小真名子山の間に白根山



登山道に残雪


ガレ場の横断 道になってないので、いつも崩れている状態か


唐沢小屋に


着きました あ〜疲れた 12:40
 唐沢小屋に着きお昼にする.おにぎり、納豆巻き、バナナ.お腹が満たされ、さてどうするか? ヘッデンはいつでもザックに入っているし、予備電池もバッチリ.此処まで足が攣るなどはなかった.ので、行きましょう.此処からはそれ程時間が掛からないから.13時丁度にスタート.おにぎり食べると元気が出ますね.

 樹林帯には案外残雪があり、油断をすると踏み抜く.ガレ場に差し掛かった所で、ドオオーーン、グァラ グァラ・・ ゲゲッ 雷ですよ.まずいなあ.と、ちょっと様子見て鳴ってこないことを確かめ、ガレ場登りを始める.それから二度ばかりの雷鳴があったが、大きな音ではなく遠くで鳴っている様なもの.少し安心して登高を続ける.その内雷鳴は聞かれなくなった.

 ガレ場を半分程登った辺りで下りてくる単独男性が待っていてくれた.少し話をして別れ、更に登る.ガレ場からダケカンバの低木帯の登りになり、やや大柄な男性ハイカーとスライド.間もなく誰もいない山頂へ到着.男体山などは雲(ガス)がかかって駄目だったけど、赤薙山、遠くに会津駒ヶ岳、燧ヶ岳などはよく見えた.



マーキング、リボンが凄い!



ガレ場に出ました.雷鳴でかなりビビンバ・・・もとい、ビビル


振り返って前女峰(2359m) 目線がまだそこまでいってない.



落石には最新の注意を




ガレ場を振り返り見る



ダケカンバ低木の中の登り


山頂が見えてきました


山頂下の祠


山頂 13:50



山頂から 三角点峰 高原山などは見えません




山頂から 三界岳




燧ヶ岳


行者堂に着きました.健脚ですね
18:45
 山頂から下り、唐沢小屋で少し休憩.下山だから距離は長いが厳しい登りが無い分気楽だ.小屋の入り口が開いていて、中から話し声が聞こえる.今日の泊まり客でしょう.缶コーヒー(最近は微糖only) を飲みコッペパンを食べて、さあ、帰りましょう.14:40出発

 2100m付近迄下りて来た時、前方にハイカーがゆっくり下って行くのが見えた.あのガレ場を登って行く時上で待っていてくれた人の様だ.再びご挨拶.「東照宮に出るにはどう行けばいいのですか?」 と、質問を受けた.以前行者堂から間違って下りたことがあったが、暗闇と雨で良く記憶していない.「よく判らないけど、黒岩へ出たら地図で確認してみましょう」 と、一緒に黒岩まで下りて行く.
 「地図は持ってますか?」 と、聞くと持って来てないという.今市の人で一緒に来るはずだった人が腰痛で来られなくなってしまったらしい.その人は何度も来ていて詳しいのだけど、と. この山域は全く初めてらしく山行自体それ程多くないらしい.ヘッデンはあります?と聞いたが、よく判らない様なので、懐中電灯は?と聞き直すと、「ああ、それは持って来ました.合羽も入ってます」 と、それ程大きくないザックを指差した.「登山道は一本道なので迷う事はありませんが、時間が掛かりますので下の方の杉樹林の辺りでは暗くなってしまうかも知れませんよ」 地図で道を示し、説明すると 「えーッ、そんなに時間が掛かるんですか?」 ←どこかの低山歩きと勘違いしているかも・・・ 試しに、「どうして、山頂からこっちへ下りて来たのですか?」 と聞くと、「残雪が多くて大変だったので、こっちなら良いかなと思って」 うーむ.「車とかは?」 「霧降の空いてるスペースに駐めて来ました」 なる程、「すると、車の回収はどうするんですか? バスは走ってないし」  「身内に連絡して来てもらおうと思ってます」 住まいは今市だからそれ程遠くない.下山路は一本道だけど、何となくほおって置けない様な気がして、じゃあ、一緒に下りましょうかと、山は道連れ.話をしている間に渓谷下の方から凄い落石崩壊の音.
 多分50代後半で介護施設に勤務しているんだとか、今の時期は大変な職業の施設ですね.ご苦労様です.途中、八風で男体山が午後遅い太陽で霞みがちな良い光景を見せている.「写真を撮って行くので、先に行ってて下さい.追いかけますので」 と、先に行ってもらってデジ一を出す.
 
 撮影を終え、デジ一を仕舞って後を追いかける.もうそろそろ追いつく頃かなと思いながら鹿の死骸があるところまで来て、帽子に挟む様にしておいたサングラスが無くなっている事に気が付いた.戻りながら探し、結局八風まで来てそこに落ちているのをみつけ、一安心.
 ガレ場や急斜面の下降が極めてゆっくりな今市の人は、緩斜面の道では速いらしく、全然追いつかない.ま、私が遅いせいもあるのだけど・・・. 林道合流点の少し先でやっと追いついた.駐車場着 18:55


慎重に歩く今市の人


下りはお天気回復
下手ですがデジ一画像もどうぞ ツツジ、黒岩まで 、 黒岩から女峰山頂まで     Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
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充分に立ててから実行して下さい.