山登り

日光市
女峰山
にょほうさん:2483m



                  



2017,11,7 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
下手ですがデジ一画像もどうぞ

              
 女峰山には過去3度登ったことがあるが、まだ山頂からスッキリした眺めを見た事がない.火曜日(7/5)の予報は晴れて気温が上がる、、とか言っていた.では、登ってみましょうと前日に決めルートは寂光滝を起点に、羽黒尾根〜黒岩尾根〜山頂〜志津コース〜馬立分岐〜裏見滝分岐〜寂光滝と周回.これだと、ガスがなければ黒岩遙拝石から雲竜を拝める.それも、是非見てみたい.

 滝尾神社から登るのが一般的だけど、それだと往復になってしまうだろうし、そこは幾度か歩いている.志津コースを見てみたいのと、水場の様子も知りたい.ただ、開けてもなく淡々と歩かなければならないモッコ平が難と言えば難.ま、爺の足だからそこは暗闇の中になるだろうから、景色などは二の次だ.

 一応、ヘッデン歩きは決定計画の中に入れておくけど、やはり暗がり歩きは短い方が良いと少し早く出る事にした(4:50)・・・のだけど、途中地図を忘れた事に気がついてUターン.早々と20分のロス.ただ、今日のコースは羽黒尾根以外、GPSにも表記があるので地図がなくても何とかなる(かも・・).ま、いいけど.

 寂光滝に着いて、朝飯代わりの力カップを食べていたら車が一台入ってきて、壮年の男女2人が下りてきた.男性がデジ一らしきカメラを首からぶら下げて、寂光滝の道に入っていった.ちょっと薄暗いけど三脚もなしで上手く撮れるんだろうか?
 朝飯を終え、支度をしていたらその男女が戻ってきた.朝の挨拶だけをして、支度を続けいていたら車に乗って帰っていった.こんなに早く行動しているのは、紅葉狙いでいろは坂とかだろうか? 男体山とかにでも行くのだろうか?


寂光滝駐車場


朝日が・・・ 実際は画像程赤くないけど


羽黒尾根


石祠
 駐車場を出たのは6:35.うーーむ6:00前には出発したかったのだけど・・・ 羽黒尾根の南斜面に取り付き少し登って、車に鍵をかけたかどうだか気になり出した.ハッキリ思い出せない.掛けた、大丈夫と想いながら少し登る.不安になる.掛けたと言い聞かせる.掛けてない・・な.と 繰り返し.結局、不安を引きずったまま行動するのは何だかなあ〜である.戻って確認.掛かってなかった.再出発に15分強の遅れ.

 少しは紅葉も残っているのではないかと思われた羽黒尾根には、それらしきものが見当たらない.ま、あると道草材料になってしまうから、ない方がいいのだけど.しかし、今日は天気が良く最初の登りで少し汗をかいてしまった.傾斜が緩んだところの歩きになると、汗はすぐ引き快適になる.風の音も、鳥のさえずりも、鹿の鳴き声もない.全く静かなものだ.

 木々の葉は落ちて、樹幹の間から男体山や大真名子山がよく見える.正に、雲一つ無いピーカンだ.1150mを過ぎて登りに入ると、又、汗をかく.上着はやや厚いパーカー.セーターなどは(ザックの中で)着ていない.パーカーを脱ごうかどうしようか迷ったけど、登山道に出てからにしようと、そのまま登る.



紅葉と言いたいところだけど、枯れ葉


ツツジ系灌木の細尾根



結構斜度のある登り、汗をかく




男体山が見えてました



テープがあり、東方向に薄い踏み後.登山道へのトラバース道かな?


右から出て滝尾神社から上がってくる登山道に合流 9:10
 雨量観測施設があった筈だが、見逃してしまった.登りで、沢側を歩いていれば行き当たるのだけど、樹林側を登ってしまった為判らず通り過ぎた様である.まあ、特に見たい訳ではないからいいけど.

 今日はかなり暖かい. 登山道に出る少し前の登りでも大汗をかいてしまった.道に出て、パーカーを脱ぐと裏地がビッシリ濡れている.シャツもシャワーを浴びた様.タオルでそれらの汗を拭き、身体も一応(下着を着けたままだけど)拭いた.道に出た時刻を確認したら9:10分.何だかお腹がすいたので、水分補給とミニチョコクロワッサンを3つ食べた.

 道は刈り払われて広く歩き易い.少し登ると左手に男体山、遠くに霞んではいるけど富士山.後方には雲の上に筑波山などが見える.良い景色だ.デジ一を出して撮りながら登るから捗らない.しかし、アクシデント(という大袈裟なものではないけど・・). 八風の手前で足が攣り始めた.しかも両方とは.八風まで騙し騙し登り、撮影しながらの休憩をとる.




登山道から富士山が見えました.目一杯ズームアップ




筑波山も雲の上 目立つ山は何かと後で調べてみました.
女峰山と筑波山を繋ぐと、高そうな山で右手にあるものは石裂山かなあ
地蔵岳や夕日岳もあるし、横根山は平たくもっと右だから写ってないか・・・ もう少し勉強しとけば良かった、、



指導標柱がわりと新しいようです


刈り払いヶ所は終わり笹が少し被ってきます



八風. 右に男体山、遠くに富士山(肉眼では見えてるんだけど・・・) そう言えば風が殆どありません

 下から、屈強そうな背の高い男性がドンドン上がってきた.挨拶を交わし、何処まで行くのか聞かれたので一応山頂を目指すけど、足が攣ってしまい何処まで行けるか判らない、旨を伝えると、大変だったら”前女峰山”も良いですよ.そこからの雲竜渓谷の眺めは最高です.私はこれからそこへ登るんです” と、いろいろ教えてくれた.

 男性と別れ、攣りは一応引いたが違和感の残る両足をかばいつつ天狗尾根の分岐に着く.此処からガレ場のトラバース道になるから、登りが少ないだけ足には幾分楽かも知れない.ゆっくりと歩き黒岩遙拝に着いた.先の男性はもういない.

 何という日であろうか.風も殆どなく、雲一つなく、綺麗な空気の三拍子♪




こちらから眺める男体山は砂防堤が殆ど見えないので、見事な山容




気持ち良さそうな天狗尾根(で、いいんだっけ?)



黒岩遙拝手前のガレ場


黒岩遙拝が見えてきました
 黒岩で腰をかけ、おにぎりを一個食べる.それから駄目写真増産作業だ.七滝は水を落としているのがよく判る.こうして、改めて見ると右も左もかなりな落差だ.遠いから細く迫力はないけれど.

 時々、岩が転げ落ちる音が渓に響き渡る.黒岩にいる間もひっきりなしだ.こんな所を遡行した人達がいるんだから、凄いもんだ.

 自分では高所恐怖症だと思ってないが、こんな崖の端っこまで行く事が出来ない.張り出した岩に乗ったりするのも駄目.だから真下に見える(であろう)雲竜渓谷を撮りたいのだけど、無理.手前から手を伸ばして撮ってはみたもののあまり良く写っていなかった.

 反対に広がる田母沢右俣源頭の笹斜面風景も、とても良い眺めだ.此処で引き返したとしても、充分来た甲斐がある.



特徴のある赤い壁




七滝




右の滝




左の滝

 黒岩を後にし、唐沢小屋に向かい登りに入る.黒岩尾根の一番きつい場所だ.黒岩の休憩で少し治りかけた攣り足が再び勃発.休み休み歩く.こいつは、唐沢小屋が精一杯か?そこで山頂は諦める事になるか? 等々考えながら、じわりじわり登る.足が攣ってこんなに辛い思いをしたのはいつ以来だろうか?

 ”苦しけれど・・・”のある板の場所は休憩適地だ.そこら辺に腰掛け、おにぎりを頬張る.今日は長丁場ということでおにぎり3個(此処まで2個消費).納豆巻き1個.サンドイッチ、チーズパン1個.ミニクロワッサン5個入り(ここまで3個消費).カンロ飴6個.缶コーヒー&水  何だか、お腹が空くと思ったらもう11:20だものね.

 しかしこの板、丁度良い所にありますなあ.苦しい所は、みんな苦しいんだよね(笑)


しんどい始まり


足攣って、疲れて止まって、右を見て


まだ、しんどい・・・


途中の台地で休憩.悩む標識板(笑) 11:15
 休憩を終え更に急斜面は続く.唯一のクサリ場があり灌木の樹林帯を出ると笹斜面のトラバース道だ.開放されて何とも気分の良い道だけど、違和感のある両足が相変わらず重い.段差は小幅に登り下りし、両手で笹を掴んで出来るだけ足に負担をかけない.

 何となくそういうのが功を奏したのか、両足の違和感は少し少なくなって来てる様だ.

 竜巻山を過ぎた辺りの樹林の中で、あの男性ハイカーが戻ってきた.前女峰からガレ場を下りて唐沢小屋の様子を見てきたという.15分程いろいろ話をし別れて唐沢小屋に着いたのは13:20.かかりましたなあ.足のひどい攣りは無くなったけど違和感は相変わらず.何かの拍子ですぐ攣り気味になる.



笹斜面のトラバース登り




富士山がまだ見えてます




田母沢源頭を俯瞰




段差を乗り越えたら、収まり掛けた攣りがちょい復活. 止まって振り返り、収まるのを待つ



再び急斜面・・・ううう


緩く見えるけど、、  どこが道だか、足辛い



急斜面から解放されて立ち枯れ帯トラバース道.足は大夫復活状態
段差や倒木は極力ゆっくりと 唐沢小屋が崩壊斜面の上に見えました(中央白いもの).
結構、凄い場所になってしまってますね



ザラザラ崩れ登りにくい・・・


←左を見ると男体山、大真名子山
 小屋には誰もいない.中を見てもしょうがないから、それはしない.

 小屋脇のベンチでサンドイッチを食べ、水を飲みながらどうしようか考えた.今、帰ってもどっかで暗くなるのは必須.(ヘッデン歩きの)区間が長いか短いかの差だけである.せっかくの最高お天気、女峰でこんなのには中々当たらないだろう.んじゃ、山頂へ行って景色を拝みましょう.ザックはデポし、缶コーヒーと飴、デジ一だけを持って出発.

 小屋から山頂までは急斜面が続く.下った事は2度あるけど登りは初めて.急がずゆっくり登る.ガレ場からの眺めも素晴らしい.幸い足の攣りもない.つとめて急がない.50分掛かって社に着いた.勿論こんな時間に誰かいる訳がない.山頂に立つと、此処は360度.見える、見える.


唐沢小屋到着 13:20


休憩後、山頂を目指します 13:35


立ち枯れが多い樹林を抜けると


急斜面のガレ場登り



竜巻山と(左)前女峰



ガレ場が終わって


山頂が見えました〜♪


立て札の方から登って来て


山名標柱も新しい山頂 晴れて360度 14:20
山頂からの眺めはデジ一画像でどうぞ  ヘッデンも計画に入ってるとはいえ、そう長くもいられない.帰り道は長いのだ.14:45、山頂を後にした.小屋前に戻り少し休んでおにぎりを食べる.水は飲み干す.10分も下れば、浴びる程汲んでも涸れない水場がある.女峰の水は美味しいと評判だ.デポしたザックにデジ一を入れ、15:25、唐沢小屋を出発.

 すぐに急斜面の下りになる.えーーっ、此処を10分も下りるのか.すると登りは・・・考えない事にした.登山道を示す板がありすぐに水の音がして、水場に着いた.パイプ3本から水が勢いよく出ている. うん、美味しいね.ペットボトルを満タンにして下山続行.急斜面が終わると露岩は殆ど無く、結構歩き易い.


左に唐沢小屋、下山は直進します


すぐに急斜面のジグザグ道


標識板が出て・・・


水場



木の根は多少あるけど露岩があまりない道です.

 左に田母沢左俣の堰堤郡を見ながら下り、柵(コンクリート製)が出て来て間もなく馬立の分岐に着いた.此処から裏見滝方面はほぼ廃道近い状態だろうと思っていたので、そちらへの道がすぐ判るかどうか不安だったが、涸れ沢横断から対岸の取り付きまでよく判り、安心した.

 適当な所に座り込んで納豆巻きを食べる.ほんのり酢が利いていて中々美味しい.食料の残りはチーズパン一個になってしまったけど、行程に難儀な所はもうないので大丈夫.寒くなってきたのでセーターを着る.

 涸れ沢の此処は中々気持ちの良い所だ.時間があれば、上流の堰堤とかで(子供みたいに)遊んだら、幾分若さを取り戻せるだろうか(笑)



荒沢上流の堰堤群



道脇に柵


馬立分岐(裏見方向に左折します) 16:30
 田母沢左俣の涸れ沢を横断し、表示にしたがって対岸斜面に取り付く.踏み後はしっかりしているがすぐに腰上の笹に覆われた道となる.足裏に固い地面を感じながら、笹を掻き分けてトラバース気味に登る.春、スノーシューを履いて来た所迄はもうすぐ.おや、お地蔵さんが一体だけありますね.小銭がないので手を合わせるだけにしました.ごめんなさい.

 見覚えのある場所に出て何となく気が少し緩む.開けている内は少し明るいけど、樹林の中に入るとさすがに暗い.早目のヘッデン装備とした.ヘッデンを点けると、意外や意外笹の覆われた部分が少し光にへこみ、道筋がよく判る.更に、多く付けられているマークが、明かりに照らされて案外遠くの物まで浮かび上がる.昼間より歩き易いんじゃないのか・・・と、思う程.又、この道、小さな段差は時々出てくるけど、隠れてる倒木は殆どなかった.

 道を殆ど踏み外さず裏見滝分岐に着く.前に、この辺りから、寂光滝上の緩斜面迄笹の刈り払いをやっていた人に出会った.2014年5月だったからもう3年を過ぎているか. 刈り払いの面影はなく笹は伸びて道を覆い隠しているいる.凄いなあ、笹の生命力.


馬立分岐の対岸にある標識 これも新しげですよ


深い笹の道、寂光滝手前まで延々と続きます ↓-お地蔵さんはこの手前



お地蔵さん 16:50

 下山路が一番心配だったけど、こんなに順調に歩けるとは思っていなかった.此処まで地図もGPSも出していない.寂光滝への急斜面下りに入って、笹藪が消え一安心.が、道の固い斜面に落ち葉が積もり、ズルッとくる.滑って転んでも谷底に滑落って事はないけど、変に転んで怪我をしたら困る.木の根などが多い道脇の斜面を下った.が、最後の最後でミス.

 ヘッデンの光だけでは遠く見通しは利かない.樹林の中なら尚更だ.(下り方向)右に道型がある筈なのに、いつの間にかそれはなく、沢形になっている.又、右から聞こえるはずの水音が左から聞こえてる様な気もする.変な所を下りて崖に当たってしまっては、ザイルもないからやっかいだ.此処で本日初めてのGPSを出した.あらら、田母沢側の枝尾根を下りてしまっていた.

 まあ、目的地は近いのでトラバース気味に下降していくと、踏み後があった.鹿道かも知れないけど方角が同じなのでそれを辿って行く.やがて、水の流れが見え、河原に出た.正面を照らすと堰堤の壁が浮かび上がった.

 この堰堤は左岸に階段があり、簡単に下りられる.靴を濡らしながら徒渉し左岸へ.階段を下りて少し下降.羽黒滝が上流にあるお陰で園地には踏み後があり、水の多い沢の中には大岩が並べ置かれて 、飛び石状態で対岸に渡れる.ヘッデンでも何の問題もなかった.駐車場まではすぐである. P着19:20


分岐の指導標識 寂光滝へ向かいます 17:45


降りたった河原の向こうに堰堤が
下手ですがデジ一画像もどうぞ  Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.