山登り

日光市(奥鬼怒)
黒岩山 2
くろいわやま:2163m

                  


2025,9,26 訪問


(参考にしないで下さい)
              
 1,夫婦渕駐車場〜カッタテの滝〜コザ池沢右岸尾根〜林道〜トンネル

 トンネルの中で雨の様子を伺いながら、ボーッとしていると雨の音が心地よく、寒くもないので何だか眠くなってくる.ちょっとウツラウツラしたかも知れない.このまま(雨が)止まなかったら、仕方がない、帰りましょ、、と思っていたが、雨は小振りになりお陽様の光が木の葉の間から差し込んできた.んじゃあ、行きますか、、と、GPSをONにして腰を上げる.あれ!GPSの替え電池を買ってくるの忘れた、、が、大して消費してないから丈夫だろう.(と、この時はそう思った)

 カメラ(Nikon z50) はレンズキャップがないのと雨に濡れると良くないからザックの中にしまった.ま、途中撮れなくても仕方がない.藪はあるだろうし、木々の葉っぱから雫が落ちてくるだろうし、、

 沢の右岸に踏み後がある.テープもある.結構利用されてるのかも知れない.沢の水は僅かで、踏み後はやや幅が広い作業道かな(?)の中央に付けられていて、案外歩き易い.膝上位のブッシュは濡れているけど雨具を着けているし、その下はスパッツをつけている.ノープロブレム.

 間もなく堰堤に出た.この道は堰堤工事の作業道だったのですね.と、納得.あれ?前に一度(残雪時期とは言え) この沢を遡行している筈.堰堤ってあったかなあ・・・ 全く覚えていない.(←ちゃんとありましたよ.レポにそう書いてある)
 



連続する小滝

 堰堤は左に巻道があり、ロープも設置されている.沢に水は殆ど流れていないから、釣り屋さんの物ではないでしょう.楽に堰堤の上に上がる事が出来た.そこから踏み後は極端に薄くなり、時々テープが現れる.この辺りからは多分残雪の上を歩いて遡行したのだと思う.沢の風景はまるで記憶にない.ただ、3段だか4段の滝があって、その辺りの左岸に取り付いた事は記憶している.

 雨は完全に止んだ訳ではないけど、雨具もいらない程小振りになった.有難い.ただ岩は濡れているから滑る.上流へ行くに従って沢そのものに水は涸れているので、沢の何処でも登っていける.険しさもない.

 ただ、沢の端っこは木が覆い被さっているから、風が渓を吹き抜ける時木を揺らし、(雨の)水滴をバチャバチャ落とす.雨具を着けているから平気なんだけど、それでも水滴を避ける様に中央付近を登って行く.
 やがて、前方に滝が見えた.おお〜水が落ちている.今は水補給はしなくても良いけど、帰路も此処を通る予定だから、水があるのは有難い.



左岸支沢 右尾根に踏み後あり


滝下から下流を見下ろす 水は下の方で消える
 一応ザックからカメラを出して滝やその周辺を記録撮影しておく.そして又ザックに仕舞う.滝は4段でトータルすると20-25m位か. 過去によく三脚を持って歩き、沢に入って滝を撮りまくっていたのを思い出した.もう、出来ないなあ.山も大変になっってきたし.その内、観光地などにある滝をゆっくり撮り歩くようになるのか・・ 等と考えたりもする.

 さて、此処まで山の奥深く入ってきているのだけど、獣の気配が全くしない.鹿の鳴き声も聞こえない.熊のプーさんなどは町に出払っているんでしょうかね? 昨今、熊のニュースのない日はない.
 滝、右の枝尾根裾に取り付こうと思っていたのだけど、写真をあれこれ撮っていて、左岸支沢の右手にテープと踏み後を見つけた.前からあったのか? 前回は気が付かなったから(前述の)枝尾根を直登したんだけど、、 ムム、こんな良い道があるじゃないか、と喜んだり.(←前も同じ行動を取っていた.学習能力さいていだなあ・・・>爺)



向こう()ちょっと左から出てきた


縦走路、道はハッキリしているが、画像ではちょっと判らないか
 始めは笹など藪っぽい踏み後を登って行くが、その内しっかりとした道になった.岩もなく割と歩き易い.沢を横断し尾根を直登するようになって急になり、ロープ(結構太い)が設置されていた.その上のきつい斜面にはトラロープが有難い.急斜面が終ると根曲り竹の中をトラバースするように登って稜線に出る.笹藪を僅かに漕いで縦走路(1970m鞍部)に出、ホッとする.が、時刻は既に11:30..水飲んでリンゴのデニッシュ一個食べながらどうしようか? と、熟慮. (←ウソ全然考えてない.黒岩山クリアも同然ッ などと思ってる) 

 1970m鞍部を出発.トラバース気味に登る道は葉が濡れた笹に覆われている.足元の地面は踏み後で固く完全に藪化という訳ではないから問題ない.テープもかなり狭い間隔で付いている.



雨露がビッショリ 雨具を着けていて正解

 道は起伏が少なくなると同時に倒木が多く出るようになった.乗り越えられる位なら良いが、二本三本と重なったり並んだりして倒れている場所は、左右どちらかを巻くしかない.大きく巻いて(感嘆に)道に復帰できれば良いが、道が(縦走路)倒木の向こうで左とか右とかに曲がっていた場合、復帰の巻が道と並行になってしまったりして、ルートを見失う事になりかねない.実際、どの辺りか判らないけど、復帰するのに結構時間が掛かってしまった.

 自分が今どの辺りにいるのだろうか、黒岩山はあとどれ位だろうか、と、ザックからGPSを出して確認しようとしたら、GPSが消えていた.あれ? と GPSをONにすると、電池残量なしの警告表示が出た後すぐに画面が消える.ムムム、ま、良いか.ザックからコンパスを出して、北東に進む.割とすぐにテープを見つけた.

 樹林の中、緩く登って笹の深い所を抜け、少し急な下りになった.判りやすい地形だから何処にいるか判るかも知れないと地図を見る.成程2043P辺りにいるのだろうか.



2120m級Pの北側を回り込んで、少し下った所
ぽっかりと前方が開け、展望がある所で休憩


2135Pかな、すると右のは鬼怒沼山か?



下はコザ池沢

 その後は道も良く判り、展望のないコメツガの樹林帯をひたすら歩く.但し、倒木の多さに閉口しながらだけど.結構長く掛かった気がしたが、尾瀬分岐に着き何となく元気復活の気分.もう、何時だろうか? 時計は見ない.どうせ帰りは暗くなる.山頂を目と鼻の先にして、此処から戻るなど出来ません←遭難する人達の陥る心情(^_^;;  

 藪を漕いで山頂へ抜け、此処で時計を確認.午後3時ちょっと前か、、うーーん、掛かるもんですなあ.雨具を脱いで露岩に広げて、少しでも乾かしたい.山頂からの展望はそこそこあるけど、遠くの山々はそこそこ見えるけど雲が多い.パパパッと撮って、サンドイッチを食べるが、半分しか食べられなかった.途中で何か食べておけばよかったなあ.水は半分、お茶は2/3位残っている.まあ、無くなっても分岐下や小松の水場で得られるから問題ない.

 ザックに出したものや雨具を仕舞い、そそくさと山頂を後にする.



ルンルン気分で歩けるが、迷いやすい所でもある
このルートにはこういう場所が多くある



尾瀬への分岐 この板は2011年当時と変わっていない
(帰りに撮影)


山頂〜


雨具を少し乾かしてから



東方向




左に寄せて
 



どっちだったっけ?




孫兵衛山の方か?



さて、帰ります


山頂から下る尾根は灌木藪気味
 水がかなり少ない黒岩清水では給水しなくても一応大丈夫で、通り過ぎる.特に此処の場所を示す板などはないけど、道筋にあるから気を付けて通れば判る.が、給水しようと思っていた小松湿原水場の手前で道をロスト.ロストというより鹿道に引き込まれてしまった.

 乗り越えるのが難儀な大きい倒木が道をふさぎ、右手に少し大きく回って道に復帰した(と、思っていた) 何となくこれまで歩いて来た道より幅が狭い.頻繁に付けられていたテープも見られない.ん!間違えたか?と思ったけど、渓側に向かってトラバース気味に下っている.まあ、歩き易いし下り気味だから楽.ある程度下りてから、踏み後に鹿の足跡がやけに多い事に気が付いた.往路で、(山頂に向かって左側)斜面をトラバースする細い道があった.その道を歩いていると思っていたが、鹿の足跡はまるでなかった.後から鹿が歩いて付けたのかも知れないが、踏み後は更に下っている.結構あったテープも全くない.
 これは、おかしいだろう? 間違えてるだろう! コンパスでは帰路の方向に向かっているが、現在地が判らないから、この道を信じて歩き続ける訳にはいかない. 止む負えない と、斜面を稜線に向かって直登.稜線付近でテープを見つけ、縦走路に復帰.やれやれどれくらいの時間ロスだったろうか?


倒木がねえ・・


戻る方向はガスが湧き出てますよ


道はよく判る所が多いけど


テープは確認しておかないと
 ホッとして調子よく歩いたのも束の間、右足が突然何かに引っ張られて前のめりの転倒.ななな、何だ?足元を見たら、何と、スパッツ(ゲイター)を下で留めるバンド(靴底を回して反対側の端っこにあるバックルに遠しゲイターがずり上がるのを抑えるもの)が、外れていた.これを、左足で踏んでコッテンという始末 元に戻そうとしたけど、ハネカム状のくっつくやつが劣化してしまったのか、くっつかない.仕方がないのでハサミで切ることにした.休んだついでにヘッデンを着け、ジャケットを羽織って暗黒の森歩きに備える(笑) 
 

 小松水場は通り過ぎて、給水できなかったが案外喉の乾きはない.沢へ下りたら滝下で給水出来るし.などと考えながら歩いている内に暗くなってしまった.分岐に着いたのは18:30分を過ぎていた.あ〜あ.

 ※八ヶ岳かどっかでヘッデンを持たずに暗くなり、歩けなくて助けを求めた、、という記事を最近目にしたが、試しにヘッデンを消してみる.完全に真っ暗、歩けるもんじゃない(苦笑)



ガスは消えた様だ




どの辺りだったか・・



ベルトを切っている


ああ〜 もうすぐ陽が落ちる
 沢に下る急斜面では、ロープに頼ったり笹を掴んで降りたりしたけど、ズルっと何回か滑り尻もちだったりササ藪に突っ込んだり.それでも滑落などする事なく順調に下った(と、思う) 滝下に着いて沢水を飲みほぼ空になったペットボトルに採水.これ、冷たくて美味しいんだわ.
 沢下りはそれ程長距離ではないのと、水が無く大きな岩ゴロでもない.踏み後もヘッデンの光に浮かび昼間より、むしろ判りやすい.ただ、(大きくないが)岩は濡れていて滑る.細いイネ科の草が膝位まで延びていて穴を隠している.(膝下の深さに2度落ちた) 早くは下れない.

 堰堤を越えて、ブッシュの中の踏み後歩きになった時はかなりホッとした.伏流だった水も水の音がする.間もなく林道.一体何時頃になったろうか? 林道に出たら長休憩して長い林道歩きに備えようと思っていたけど、林道≠ニいう安心感からか体力が(若干だけど)復活してきたように見えた.休まずに歩きます.往路で登り出た尾根の所に着いた.ちょっと迷ったけど、疲れて足に来ているので、恐らく(往路での)急斜面に踏ん張れなく、転げ落ちる事80%(100%かも(笑))じゃないか.時間が掛かっても良いからスーパー林道起点の奥鬼怒大橋迄出て、車道を帰りましょう.



立ち枯れ帯 道は直進だけど、倒木で歩きにくいのなんのって・・




この後、道迷い ※画像は明るく撮れているが、時刻は17:00でもう薄暗くなってきている



分岐に着きました、縦走路から分かれて左の笹の中の踏み後へ
 午後11時少し前、着いた大橋では携帯のANTが3本立つ事が判っている.日にちが変わるけど帰るよ〜と、家に連絡しておくま、毎度の事だから家族は驚かない.ヘッデンを着けた所から水、お茶以外何も口にしていない.若干シャリバテ気味.長歩きに備えサンドイッチの残りを水で流し込みながら何とかお腹に入れる.

 車道ダラダラ歩きは何も問題ない.手白沢温泉分岐の所で、ヘッデンを取り替え、電池(容量)が乏しくなったヘッデンの電池は新しいのに取り替えておく.

 後は、車道をテクテク.駐車場に着いた時は翌日の2時50分位でした.いやあ掛かりましたなあ(笑)
 Photo Nikon Z50 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.