山登り

栃木県日光市
松木川から三俣山2
みつまたやま:1980.2m


                  



2024,5,10 訪問


(あまり参考になりません)
              
  三俣山1(ケルンまで) からの続きです.
 ケルンのある岩尾根を離れて広い尾根に戻る.傾斜はそうでもないけど、此処までかなり疲れている.こういう緩やかそうな斜面はダメージがジワジワ積み重なってくる.お天気が良く風もない.でも、有難いことに気温はそれ程上がってないようにみえる.適当に水を飲みながらジワジワ登って行く.
 
 1350m付近手前では、緩やかな尾根が合流している.下降の場合、沢側の縁を歩くようにすれば良いのだけど、斜面の歩き易さ(下降しやすさ)が勢いをつけ、間違えてしまう.要注意箇所です.


1335m位 小ピーク


下生えがない



 広い尾根はなぜ下生えが無いんでしょう.草は勿論、ササも生えていない.いや、草が生えてる所はあるけど、樹木が切れぽっかりと青空が見えてる場所に、矮小で疎らに.密に生えていても鹿などに食べられてしまうんでしょうかね.生えてる樹木はナラ系が殆どでリョウブは生えてるのか判らない.ツツジなどはある様だが花は付いてない.アカヤシオとかシロヤシオとかはないんでしょうか?

 時々沢側を覗いてみると、僅かに水の音が聞こえていたが、その内聞こえなくなってしまった.GPSを確認すると1350m付近にいる.傾斜がきついのも大変だけど、中々高度を上げてくれないのも、何だかなあ・・・

 1400m付近を過ぎても斜度は増してきているものの、景観はあまり変わらない.


登り易いんだけど


未だ新緑中



枝間から皇海山




時々ポッカリ広場 位置を確認しておくのに特徴のある場所



傾斜がきつくなってきた 見える涸れ沢は左俣の左支沢


中々キツイ斜面ですよ 1480m付近



 尾根の中央部分が特に傾斜がきつくなっている辺り(1500m) では、鹿道が尾根の右側を通っている.その下は涸れ沢でその向こうに見える尾根は何だか登り易そうに見える.隣の庭は何とやらで、向こうに渡ってしまいたいのを堪え、尾根中央に復帰.

 ヒイヒイ登って疲れ、何度も休む.休んで上を見上げた時、2-30m上に黒い(ちょっと茶色かった)動くものが目につく.イノシシ? 子供ではないがそれ程大きなものではなく、カメラを構えようとしているとこちらに気付いたのか、上に走って逃げていった.こんな高い山の辺りにイノシシっているのか?

 それからも急斜面は続き、シンドイシンドイ言いながら休み休み登って行く.意外に時間がかかってしまう所だ.ダケカンバの中にコメツガ?が所々に出てくる.右の斜面をトラバースしている幾筋もの鹿道を見て、これは多分県界尾根の1828m峰北東鞍部(カマ北のコル)に出るための巻道ではないか.そこを辿れば楽かも知れないなあ.
 等と思いながらも、尾根を直登.シンドイシンドイ.この時点で1828mに着いたらそこから戻ろう、、と、思っていた.


中々しんどい急坂、登って


1500m付近



ちょ、ちょっと木陰で休も



又、急斜面


キツイッす 1620m付近


まだまだ・・


名付けて、いちゃつ木(^_^;


やっと1700m


尾根上は根っこだらけ 1760m付近




 県界尾根に近い1800m付近の尾根分岐に着くと、そこは露岩の尾根で、岩と岩との間から皇海山が見えた.実は、この尾根に上がった時、県界尾根だと思ったが、(岩の間から)見える皇海山から延びる県界尾根が目の前にあった.釜五峰と呼ばれる峰々や、カモシカ平と思われる辺りもかろうじて判る.

 露岩の向こうは垂直に切れ落ちていて下が見えない.特徴のある岩峰がすぐ近くに見える.

 少々のシャクナゲ藪を手で押しのけながら、道はまだかいな、、と、露岩を回り込むと良く見える展望岩場に出た.皇海山も、鋸山も、こちらに延びてくる尾根も良く見えた.此処は帰りに寄ってしっかり撮っていきましょう、、

もう(県界尾根の道に)合流しても良い頃だけど、これといった板も目印もない.




岩の隙間から




ちょっと判り辛いけど、垂直なガリー 下が見えない




目立つ岩峰


 
県界尾根が間近に


もうそろそろ合流しても良い頃なんだけど


ハッキリした道ではないけど、ブリキ版で合流確認 


ブリキ版が多く付けらている



 樹林の中左から踏み後が上がって来ているように見えた.GPSを見るともう合流点を過ぎているようだ.そこで、何か案内板でもあるかなと、辺りを見てみるけど特に何もみつけられなかった.
 それから、踏み後を追って少し進むと木に打ち付けられた赤いプレートを見つけた.ルートを示す金属板ですね.これまで導標は勿論 板も、テープも、空き缶とか飴の包み紙とか、全く見られなかった.金属板を見て何だかホッとする.

 シラビソだかの中の踏み後は割とハッキリしていて、これまで登って来た尾根に比べて、歩き易く感じる.1847m峰に着き、此処からは笹帯の下りになる.笹帯だから当然踏み後は隠れているが、多く付けられているルート目印の金属板が安心感を与えてくれる.問題なく、カマ北のコルに到着.



迷う事はなく安心 

中々カラフル 1845m級ピーク



三角鋭鋒 三俣山 な、何だぁまだ遠いね〜




膝上の笹斜面 鹿道だか、登山道だかを下降 見えるピークは大ナラキの頭




松木右岸、中倉尾根 右の台形はオロ山か





 コルは笹も少なく中々気分の良い所だ.丁度お昼だし、休憩して戻るかどうか考えましょう.お茶を飲みながらコロッケパンとお握りをいただきます.少し休むと元気が出てきて、此処まで来たんだ、三俣山迄行ってみるか.と、腰を上げる.

 ミネザクラと思われるのが3本、満開状態だった.花が下向きに付いてるからミネ・・と思う.尾根正面には1847m峰からコルに向かって下っていた時見えていた露岩の急斜面があって、これ登るのか?と、一瞬たじろぐ.露岩尾根のルート上に金属板とかテープとかペンキとかは見当たらない.
 右は笹の急斜面.左の岩(壁の基部)とザレの切れ目に鹿が通ってる様な、通過可能な踏み後?がガレ場の向こうのシラビソ林に続いている.ふむ、これだね、、と、割と楽に樹林の中に入る事が出来た.

 シラビソ林の中は藪ではないけど、踏み後は判らない.枝が少々煩いけど、歩きにくい程ではない.ルートはこっちではないな、、と、おまったけど、登るようにトラバースを続け、1-2m位シラビソ低木藪を突っ切って尾根のルートに戻る事が出来た.




カマ北のコルから コブの奥が三俣山



笹斜面


ミネザクラ?



満開



正面を登る事は出来そうにない


鹿が通ってる様な、ザレと岸壁の基部


樹林帯に入って


登山道に復帰 1847Pから50m程北側 左から上がってきた


笹斜面 1840m付近


笹が深く踏み後を失う ま、上へ行けば問題なしだけど



登って来た斜面を振り返る 皇海山、鋸山、庚申山がどっしり山容

 1850mを越えるとササ藪が腰上を越える位に深くなり、直登している道≠ヘ隠れ薄い踏み後を度々外してしまう.ま、基本的に上に登って行けばいいから、ササ原の切れた左側のシラビソ林の中を登って行く.途中、右手の笹原の中のダケカンバにブリキ板をみつけ、ルートに戻った.ま、ルートと言ったって細く笹に隠れた鹿道のようなものだけど.

 山頂には.予定より大幅に時間が掛かり、13:45.パパっと山名板を撮ってすぐに引き返す.あ!三角点を探して撮ってくるのを忘れた.が、まいいか.

 1847Pに戻って、東側の展望が良い岩場に出た.風景を適当に撮影、おや、小さな板が木の枝に架けられていますよ.大ナラキの頭≠ニ表記してある. 往路にシラビソ林の中を登って来たが、ブリキ板は笹の急斜面を下りる様になっている.下降は良いのだが、疎林で掴まる木がない.笹も鹿に喰われて丈が矮小になり掴めない.滑落しないよう注意して下り、ミネザクラがある尾根に回り込む.


笹丈が低くなると傾斜も緩む


ちょっと開けている あそこ


山頂〜 13:45


山頂からの眺めは西側のみ、ササ藪でゆっくり休むには不適
第一ブヨがたかってくる







展望がある所から、三俣山、右は1920m級ピーク


小さな板がありましたよ


往路とは別の斜面を下降



皇海山、手前の尾根は往路で通ってきた



このトラバースはちょっと難儀


無事尾根に出ました 右から 往路は左のザレ場



渓は湯之沢(群馬県) 遠くに見えるのは武尊山?




 カマ北のコルで少し休憩.此処からは左の沢筋を下り、途中から沢右岸のトラバースを重ねて、往路に登って来た尾根に出る予定.1570m付近の尾根分岐付近に出る予定.中々立派な鹿道を下ってゆくと沢に水が流れている.湧いてる所は少し上の様で、流れは細いけど飲料水などには充分.コルから直線で5-60m下だから、往復10分弱ってところだろうか.

 へ!鹿道の中に散弾銃のから薬莢が、、こんな所まで狩りに来てるんですねぇ. 凄ッ!


 適当な所でGPSを確認しながら1600m付近を過ぎた辺りで右岸のトラバースに移動.膝上の笹斜面はそれ程急ではないのと、鹿道もあって中々快適.登りでも使えそうですよ.ルンルン気分で往路の軌跡(GPS)に自分の位置が被さり、ホッとして勢いよく下降していくと、何と離れていってるではないか.早速尾根間違いをやらかしてしまいましたよ・・・


カマ北おコル


沢へ下降 鹿道か?これ



水が流れている
 


手ですくって飲んでみた 冷たいッ


トラバースして往路の尾根に向かいます



 (下り方向)右側のガレ沢を覗いてみると鹿が2頭下って、途中から右岸に登って行った.おお、その道(鹿道)へ沢を横断してトラバース.道は案外良く難なく往路の尾根に着く.それから暫くは順調.時々GPSを見ては、往路の軌跡からズレてないか確認.1269Pに下り着いてもう大丈夫と、GPSを仕舞います.

 気分が落ち着いて、あれ!こっちルートでは(あのテラスからの)皇海山の雄姿を見られませんね.むむ、ちょっと残念だけど戻る訳にもいかない.・・・ま、いいか.(と、アホ爺はルンルン気分)

 そして、災いは忘れた頃にやってくる.




 1250mの尾根分岐の砂地のちょっと開けた緩い斜面.此処はほぼ直角に折れ真南に向かうべきなのだけど、やや緩い勾配の東側尾根を下りてしまった.暫く下りた所で、沢音が高くなり下の方に水流が見えた.GPSを確認するまでもありません.あーあ、又やっちゃいましたか・・・ このまま沢を下降する事は出来ない.大きな滝があって周り中崖だらけ.

 斜面を横移動して すぐに、釣り屋さんの踏み後かか鹿道かを見つけ、辿っていき往路の尾根に復帰.何ともお粗末な話.帰路の林道歩きは6号堰堤を越えた所からヘッデン使用.あ〜あ、疲れた.駐車場着は21時半頃でした・




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 Photo Nikon D5600 

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写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
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充分に立ててから実行して下さい.