◇山登り◇ 栃木県日光市 女峰山敗退して前女峰山 2 まえにょほうさん:2359mP 2024,1,12 訪問 爺 (参考になりません) |
1、寂光滝〜モッコ平〜唐沢小屋 2、唐沢小屋〜前女峰山〜羽黒尾根〜寂光滝 唐沢小屋で40分の休憩.屈伸とかしてみる.違和感は殆ど感じられない.でも、女峰山頂へ行くのは止めて、さ、下山としましょう、、まずはヘッデンの電池交換と、荷を片付け空を仰ぐ.青空の中の雲の流れが早い.風は強く吹いている様だけど、樹林に囲まれているこの場所では強く吹いてくることはなかった. 休憩してる間に誰か来るかと思ったが、誰も来ない.ま、明日は天気が悪いというからな.沢形を横断して崩壊の様子を見てみるが、あとどれ位で小屋辺りに前が崩れていくのだろうか? ガレ場に出て足の調子悪くない、不思議と違和感もなくなっていた.食事を摂り、ゆっくり休んだお陰かな.ガレ場の上を見て、ああ、あそこが前女峰山か.そう言えば、以前、女峰山に登った時、途中であったハイカーさんに 「前女峰から眺める雲竜渓谷は素晴らしい」 と、教えてもらった事がある.(レポ内には記してないけど2020,6月の女峰山) ルート等前女峰山の情報はゼロに等しい.取り敢えずGPSを確認してみると120m位登れば山頂に着けそうだ.かなり近く見えるから、楽勝に登って行けるんじゃないか?鹿道だってあるだろうし. |
さて、(下山)出発 12:40 |
崩壊地を挟んで |
ガレ場 前方は竜巻山 |
男体山、大真名子山、小真名子山 |
コメツガとシラビソ 何年経っても、この二つの木の違いが 判らない.ネットで調べたり 本でみたりして判ったつもりでいるけど 現地では、やはり判らない |
ガレ場を横切る登山道を半分横断し、沢形の手前から登ってガレ場と木々が生えてる際迄移動.その際沿いに直登していく.雪が足首(より下)迄あってアイゼンが良く効き登りやすい.ただ急斜面なので、低木に掴まりながらだが. 大きな枯れ木の根っこがある所で尾根型の様な地形の所を右に移動.沢形に出る.(2270m付近)此処までは順調. コメツガorシラビソ帯の中に入って行く鹿道をみつけ、ラッキーとばかりに辿って行くと間もなく樹木が丈が低く密になる.つまり、藪だ.持ってきたピッケルをザックの横に括ってきた為、それが引っ掛かり前進できない.枯れた枝をポキポキ折りながら前を開け、何とか進もうと右往左往、ジタバタする.極端に密になっている所で、仕方がないザックをデポ.帰路は稜線沿いに下ろうと思ってたけど、登りトレースを忠実に下ってザック回収が必要になった.(2310m付近) |
あの上が前女峰山ですね.落石を避ける様に右の樹林の際を登って行きます |
軌跡がゴチャゴチャしてる所が難儀した藪 |
2280m付近 |
沢形を登ろうと思ったけど |
コメツガだかシラビソの中に鹿道をみつけてしまった為、、難儀することに |
此処の樹林は シラビソではないか、、 と思っている、、が |
GPSでは山頂はすぐそこ.ザックがないと若干楽になるけど稜線に出るまで藪は変わらなかった.やっとの思いで立ち枯れのある稜線到着で藪から開放される.いやあ、時間が掛かりましたなあ、これなら女峰山頂に行っても良かったかな・・・ 前女峰山頂に着いたのはガレ場登り始めから丁度1時間後だった. (多分)西側から吹き上げる強風は、山頂ではシャクナゲやダケカンバ、コメツガorシラビソといった低木に遮られ、あまり強く感じない.展望は東側一帯180度で雲竜渓谷が素晴らしい.この時間でもガスはなく、日向ダムまで良く見える.一里ヶ曽根、奥社跡、独標など稜線はクッキリ.渓は崩壊が激しいアカナ沢上部、七滝沢の中間尾根上流部は意外に穏やかな形状をしている. 眼下の尾根は傾斜が緩く、草地らしき場所もある(違うかも知れないが) 季節ならお花畑になってるかも知れない.下りられる所はあるのかな? と、気になるが、雪庇があり怖くて覗きに近寄れない.狭い山頂で滑落に注意しながら、しばし風景写真撮影に没頭. |
前方3方向がこんなんです.そのまま突っ込むと枯れ枝がパキパキ折れて首の中へ入り込みチクチク |
そんな苦労をしながら、藪を飛び出し ブラボー! |
女峰山 |
枝越しに一里ヶ曽根 |
樹幹の間から雲竜渓谷の一部 |
尾根の端っこには寄れません |
あそこが山頂?と思ったら、ちょっとその先 |
積雪は多くないと思うけど雪庇が張り出している |
山頂〜 石っこが積んであるだけ |
右の盛り上がりが女峰山頂か |
右端が赤薙山、左に奥社跡、一里ヶ曽根、三角ピークは独標でいいのかな |
アカナ沢 崩壊進行中 |
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男体山 左に中禅寺湖 |
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帰路は、忠実に往路のトレースを辿りザックを回収.15分程の下降でガレ場の登山道に復帰することが出来た.樹林帯に入り、トレースはなく、いや、何日か前のトレースに雪が積もって足跡部分が窪んでいる.雪は多くなくラッセルという程ではないが踝上程度.箱石金剛辺りまで下りてくると更に積雪は少なく、アイゼンでは歩きにくい所が多くなる.岩の上に積もった雪がある所とか、、 両側の尖った先端が赤く塗られた導標が見えると、急降下の始まり.(2100m付近) 木の根っこや雪に隠れた岩にアイゼンを引っ掛けないように注意しながら下降していく.テープ、金属板、導標があって、踏み後(道)が不明瞭になっても鹿トレースがなくても、不安はない. 開けた笹斜面のトラバースになると、道に積雪はかなり少ない.雪がチラつき始めてきた.前方を見ると雪が降っている様である.白い縦縞(多分雪が風に乗って吹き流れているもの)が山から麓側へと流れている.空を見上げると薄い雲が覆っているが青空だから、これは風花か? もうアイゼンも必要がないので岩が5-6個固まっている所で外した.あ〜、足が軽い〜. |
さ、帰りましょう |
往路のトレースを忠実に |
枯れ根っこまで戻ってきた |
ロープが張られている所が登山道 |
雪は踝程度 |
膝位の所もある |
立ち枯れ帯 陽当たりがいいせいか積雪は少ない |
強風で土埃が積雪に覆い被さっている |
この導標を見ると急降下が始まる |
開けた笹斜面 好きな場所です |
下の方 雪が風にのって吹いている 此処ではパラパラ程度 |
・・・・ |
黒岩遥拝 着 16:15 |
雪がパラつく(多分風花)黒岩遥拝に降り立ったら、風が強い.まあ、時間も推しているし、渓は何となく薄いガスに包まれているような景色だから、パパっと2-3カット撮って先へ行く.ガレ場をトラバースし、いつも強風に悩まされる八風では、驚くほどの微風.男体山などは雪に覆われてうっすらと山体が見えるかどうかの風景.休憩なしに下降していきます. 八風から30分位で羽黒尾根の分岐に着いた.ヤマレコか何かで、どなたかのレポにあった通り導標が木に括り付けられたいた.未だ大丈夫だけど、ヘッデンをヘルメットに取り付け、脇にある倒木に座りお茶飲んでおにぎりを食べておく.登りにあれだけピピピッときた攣り足に違和感は全くない.休憩、水分、食べ物等充分に摂ってきたお陰でしょうか? 羽黒尾根を下降し始めて間もなくヘッデン点灯.以降撮影画像無し. |
雲竜はやや霞がち こんな時間だものねえ |
珍しく微風 |
薄暗くなってきましたよ |
新しい導標にはナタメ・・黄テープ・・%凾フ注意書きが添えてある.ナタメについて、今の若い人たちは良く知らない言葉でしょう.昔、(昭和40年代 以前とか)登山の際、道しるべや登頂記念などに鉈、ナイフなどで大木(主にブナ)に名前や年月などを刻んで来る風習(?)があった.これをナタメという.ブナの大木が多い東北の山地にはこのナタメを刻んだブナの木が多く残されている.今は木を傷つける観点から、良くない事とされている. 三岩岳(会津)に登った時見たもの |
途中、雨量計の手前辺りで左の尾根に引きずられ、テープを見失い道を外れるが、暫くテープを見てないことに気付き、田母沢側に下降気味のトラバースを続け問題なく復帰.辺りは暗いから前方の風景は延々と同じ様.何処を歩いているのやら.GPSも電池が切れる警告音がしたが、別に取り替えなくてももう問題はないでしょう. 長く長く感じた羽黒尾根の歩きだったけど、そうこうしているうちにいきなり林道に飛び出した.暗いから本当にいきなりだった.明るければ、此処から植林帯の中を適当に下って寂光滝駐車場の手前近くに下りるのだけど、暗いから(道のない)下降はちょっとなあ.で、まだ通った事はない新しい林道を下る事にした.これが結構長く感じたなあ・・・. 今日は一人のハイカーにも、一頭の獣にも会う事はありませんでした.ま、平日でのマイナールートですからね.寂光滝P着は19:45. |
尾根分岐の新しい導標 17:10 |
ふう〜 林道出口 |
Photo Nikon D5600 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.