山登り

日光市
黒岩
くろいわ:1913m



                  



2022,1,28 訪問


(あまり参考になりません)
              
 先週は寒波のピークとかで、目的地付近で降雪にあい撮影どころではなく撤退してきた.
 その記録(←大したことないけど)

 積雪はあったものの、行程にさほどの影響はなく足の遅さを除けば ほぼ順調にいってたので、何とも残念であった.そこで、好天と思われる日を選んで再訪することにし、前日まで天気予報とにらめっこしていた.

 本当は富士山でも撮影に行こうかと、思っていたのだけど コロナ禍拡大での遠出は憚られる.というか、行きたくない.いくら、自動車道は車の中だけ、山では殆ど人に会わない、寄るのはコンビニだけ・・だと、してもだ.(オミクロン株は空気中でも一週間位は生きている・と、テレビで言ってた) 
 
 さて、積雪期だとやはり時間がかかる.こないだの荷物はちょっと重かった.お陰でスーパー鈍足がウルトラ鈍足になってしまった.もう少し早く現地に着いて、行動時間より撮影時間を多く持ちたい・・・と、考え、加えて荷物の重量を減らす事にした.通常装備(雨具、ツエルト他) は (普段使わなくても)常に持っていかなくてはならない.重いスノーシューは止めてワカンにしよう.三脚は割愛し、代わりに一脚.長時間露光する訳じゃないから、これで何とかなる.ピッケル、アイゼンは持たない(←危険な所、それが必要になるような所には行かない) このぐらいしか出来ないけど、結構軽くなる.

 朝3時半に家を出て5時少し前に滝尾神社駐車場に着いた.先着車が1台のスポーツカー.もう出掛けたのか誰ものっていない様だ.

 下手ですがD810で撮ってきた画像もどうぞご覧になって下さい
 


滝尾高徳水神社


南の方角 手前はフラッシュで
 朝飯カップを食べ、支度して出発は5時半丁度.車載温度計は−5度で、こないだより若干暖かい.ネックウオーマーがすぐに汗ばんできたので、行者堂でそれを取るとさすがに首回りがスースー.防寒ジャケットの襟末端までチャックを締めて丁度いい.
 明るくなって、ヘッデンを消したのは殺生禁断石を過ぎて暫くしてから.杉、桧樹林の中だけど風もなく穏やかな天気だ.

 春にはツツジが咲くやや開けた所から、女峰山、帝釈山が頭を出す.朝日を受けて赤みがかっている.空に雲はなく、間違いなく青空.雲の流れは若干早いけど、今日は大きな崩れはないような気がする.こないだチェーンスパイクを着けた稚児ヶ墓を過ぎて雪が残る桧樹林を抜けて再びツツジ群落をゆるりと登ると、広く開けた笹帯斜面だ.




朝日に染まる、右 赤薙山  左、尖がってるのは竜巻山? 女峰山はその奥にちょこっと見えるか?



稚児ヶ墓


稲荷川左岸尾根


今日はこの青空・・・


持ってくれるでしょうか



大谷川が光って見える 筑波山は見えない

 水場を通り越して登って行く.左に男体山が大きく、とても良い姿だ.その左少し後ろを眺めると、鹿沼の山々が稜線をくっきりとさせ、良く見える.女峰山、黒岩尾根ルートのハイライト第1弾だ(と、思っている←爺だけ?) 今日は晴れていても此処は(撮らずに)素通りしよう、、と、思ってきた.スーパー鈍足を少しでもカバーしなければ、、 が、この風景を望むとそうも言ってられない.誰かが言っていた.風景は一期一会だと.帰路、同じ風景とは限らない.
 少しの時間だからと、ザックを下ろして、D810を出す.ついでに此処でチェーンスパイク装着.

 カラマツの樹林帯は積雪が少し多くなってくる.こないだはトレース殆ど消えかかっていたが、今回は2-3人の足跡があった.ありがたい、殆ど沈まずワカンも必要としない.爺としては行程が若干捗って、トレースの方に感謝.(昨日のものかな?) 一番新しそうな靴跡はアイゼンとか滑り止めは着けてない様だ.




鹿沼の山々と左に鳴虫山




男体山 今日はスッキリ



今日はトレースがあり、助かります


白樺金剛 右への踏み後は用足し≠セな (^^;





急坂を登って
 白樺金剛辺りから、ワカンの足跡が(一人分)増えた.増えたというよりこの辺りから、どなたかがワカンを着けたというところ.ノーアイゼンの靴跡はそのまま.こないだ、ジタバタした急坂は、しっかり踏まれた後を登って尾根に上がる.尾根は雪が吹き飛ばされるのか積雪は少ない.こないだ引き返した所を少し過ぎ、カラマツの間から天狗尾根を確認.予定していたトラバースに入る.空を見上げると若干雲が多いけど、今日は大丈夫だろう.正面を眺めると、赤薙山がくっきり見える.

 東向きの斜面は多くの積雪があり、雪も柔らかく膝上まで沈み一人ラッセル.長くは続かず50m程で雪室は固くなり、せいぜい踝程度.天狗尾根の手前で雪は消え、笹斜面を登る事僅かで尾根に上がる.1780m付近. 赤薙山が近く大きく見える.雲竜渓谷は手前の樹木が遮り良く見えない.1700m位の所に赤土が露出し、渓に雲竜側が切れ落ちている所がある.そこまで下りてみる事にした.



中央付近は大平山とか黒檜岳とかでしょうか?



前回引き返した少し先


カラマツ帯を抜けると雪が多い


振り返って


まばらなダケカンバ林の下をトラバースしてきた



稜線のほぼ中心(実際は手前)尖がってるのは1983P 右が赤薙山か 天狗尾根1700m付近から




 以前この尾根を登って来た時、この赤い土が印象に残っている.その時はこの辺り、ガスで雲竜の風景など何も見えなかった.実は、この辺りから雲竜瀑が見えるのではないかと思ってきたのだが、手前に尾根が被さって見えない.(地図を見て)この激急斜面(の何処かを)下りて1574Pまで行けば雲竜瀑も見られると思うけど、一体、下りる所などあるのだろうか? 立っているだけでマタグラがスースーする.

 雲竜渓谷の上流を見上げると、一里ヶ曽根から独標、そこからの急な下りが良く見える.女峰山も、前女峰山も此処からは黒岩に隠れて見えない.お腹が空いたので笹の上に座り込み、お握りと(コンビニの)アップルデニッシュ2個を食べ、D810を出してあちこちを撮りまくる. 

 休憩、撮影 を終え尾根を登って黒岩へ向かう.



雪の稜線が黒岩尾根 そのピークが黒岩




2295P(独標)からなだらかに続く一里ヶ曽根




赤薙山(中央上、V字の上) 渓は白黒まだらで何が何だか・・



赤い土


右、天狗沢源頭


黒岩へ登り返し


道はなく、多分鹿道
 天狗尾根(今、登ってる尾根)が黒岩尾根と合流する地点に近くなるにつれ急になっていく.雪の上はなるべく歩かず笹が露出して倒れてる所を登る.チェーンスパイクが良く効く.へーへーしながら分岐に着き、登山道を登って行く.すぐにトラバース道に分かれる分岐だ.黒岩へは直進して、踏み後+を登って行く.

 黒岩のピークは前女峰山からアカナ沢辺り迄の展望が素晴らしい.前女峰山直下の赤い地層が際立つ.その更に下は数多くの大小氷瀑が確認できる.七滝はどれだろうか? アカナ沢の凄い光景に、あんな所に行った人はいるのだろうか? 行けるのだろうか? などと、小さな恐怖心を混じえながら眺め入る. 時間をかけてダメ画像量産.楽しければいいのだ(笑) 
 撮影しながらウロウロ歩いていたら、岩と岩の間を踏み抜き、ビックリした.雪が積もっているから穴が開いてるとは全く気が付かなかった.



笹の急斜面 今は倒れてるので登るのに障害にならない チェーンスパイクとの相性も良い



尾根の登山道に復帰


此処から普通は左へトラバース、今日は直進して登る


登ってあそこ


黒岩到着



黒岩から赤薙山方向




一里ヶ曽根




前女峰山から竜巻山



黒岩遥拝へ下降


黒岩遥拝
 下降して黒岩遥拝に行く.平らな雪面に3-4人位の足跡.全員アイゼンの様で、女峰へ向かった様子.その中に帰って来たと思われる一人が、此処でアイゼンを外し、ツボ足でトラバース道に向かっていた.子の足跡はつい、今しがたの様に新しかった.それにしても、足跡の人達は凄いなあ・・・ 真似できません.

 トラバース道(ガレ場)で、八風へ.このトラバース導は竜巻山(2224mP)、前女峰山がガレ場とコラボで映えるから風景としては好きな所だ.特に、往路にする場合、登るに従って徐々に風景が広がって行くから少し歩いては撮影、の、繰り返しになり、(爺としては時間が掛かる) 
 そんな事をやってるから・・・
 振り返ったり、前進したりして、岩に足を引っ掛けた.足という事は、チェーンスパイクで歯を引っ掛けた.危うく転げる所を耐えて免れたが、チェーンが切れた.新調して二度目の品物.でも、そんなに強く引っ掛けた様に思えないのだけど、、、ちょっと廉価版だったからか・・ その後は片足スパイクで歩く.





黒岩遥拝から




田母沢源頭



女峰山方向 数人の踏み後


黒岩



黒岩遥拝と前女峰、竜巻山



ガレ場のトラバース道


トラバース道終わり



男体山 霞んでる形が又良い



八風からの下り 振り返って


少し下った左、朝トラバースに入った所



 開けた笹斜面(水場の上)で片足のチェーンスパイクを外し、乾いた笹に座って点検してみた.するとバンド部分にチェーンを繋いでいるS字型の鎖が開いて、バンドから外れたのだと判った.手でS字型鎖を閉めようとしたけれど固くて全然無理.(帰ってペンチでやったら無事直った)

 残りのアップルデニッシュを食べ、ゆっくりと下山.ツツジの時期にまた来ようと思いながら稚児ヶ墓、殺生禁断石を横目で通り過ぎ、行者堂に16:30着.ほぼ、予定通り.

 久々に白糸の滝≠見学して爺の車の他、一台もいない駐車場に戻った.出会った人はコンビニ店員さん(出会ったといえるかどうか)一人だけ、、という 一日だった.




開けた笹斜面 今度いつ来られるか?



行者堂


何?



白糸の滝

下手ですがD810で撮ってきた画像もご覧になって下さい Photo Nikon D5600 

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当レポは
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