山登り

日光市
黒岩(撤退)




                  



2022,1,20 訪問


(あまり参考になりません)
              
 午前4時前に家を出る.出る時の気温は車載温度計で-3度でさすがに寒い.月が白く輝いている.鹿沼を過ぎ日光道大沢IC手前では-5度だったり-6度だったり.車の中は暖かいけど、外は寒いだろうなあ.5時半頃到着した、雪のない滝尾神社の駐車場では-8度だった.まだ、真っ暗.

 朝飯代わりの力カップを食べ、支度する.靴ひもを結わえてる間に手が冷たくなり、かじかんできてしまう.今日の持ち物は、いつも持っていく物の他、D810の200mmズーム.三脚、足元はワカンにするかスノーシューにするか迷ったけど、黒岩までならそれ程急斜面はないから、スノーシューが良いだろうと、それにする.但し、安物のサービス品だから重い.我慢して背負っていくしかないか.途中でバテてしまうかも.

 未だ暗い道を明かりを点けて行者堂までは石畳の参道.そこからは登山道になる.雪は全くなく、樹林の中の道、地面は所々凍っているのか固いけど霜柱などはない. 上を見ると明るくなってきたが杉?樹林の中でまだ薄暗い.林道が近づいてくる辺りでLEDを消す.この林道は一般車が入って来られるのだろうか? 此処らへんに駐車し、スタート出来れば、足の遅い爺は少し楽になるんだけど、、、と、いつも思う.

 此処から道は少し急になる.辺りは木の間伐が行われているようだが朝早いから誰もいない.←終わってしまったのかな?

  下手ですがD810で撮ったものもご覧になって下さい


林道に出て、すぐ樹林に入って行く


殺生禁断石
 杉林の急斜面を登りきるとすぐに殺生禁断石≠ノ着く.こんな大きな岩をどうやって持ち上げて来たんでしょ?と、これを見る度に思うが(・・特に調べもせず忘れてしまう←大丈夫か?〇知症) 辺りに露岩はなく石切り場も近くにはないようだけど・・ 
 そこを過ぎると笹が覆い被さってくる道になる.初めのうちは大した事はない.霜とか露などはないからズボンが濡れる事もない.積雪は僅かに残る程度.どの様な状態でも対応できる様にアイゼンもチェーンスパイクも持って来た. 一個一個はそれ程でなくても、数が増えるとさすがに重くなり、としょりには辛い.

 今日の山行の目的は二つ.開けた笹原から望む男体山を撮る事.底の場所では雪のない季節に撮っているけど冬季で撮ったことはない.それと、黒岩で厳寒期の雲竜渓谷、七滝などを撮ってみたい.どちらも200mmズームで.

 道には次第に積雪が増え、稚児ヶ墓で休憩としチェーンスパイクを着けることにした.こないだの山行でチェーンが切れたので新調したもの.ゴムの部分が柔らかく着けるのに力がそれ程いらなかった.サクサクパリパリ、積雪の温度が低いのだろうからダンゴ着きは全くなし. 実に快適.ザックは重いけど・・・




覆い被さる笹を掻き分けながら



ヤマツツジやレンゲツツジが沢山咲く所


掘割の道の中に幅が狭く掘割が、、歩きにくい



曇ってるような、晴れてるような・・



稚児ヶ墓


道はまっすぐ(笹の下に踏み後)
 春ならツツジが咲き誇るやや平坦な道を過ぎ、スキー場の様な開けた笹帯の斜面に出る.この、女峰山へのルートで最初に現れる好きな場所でもある.少し多くなってきた積雪に2人或いは3人のトレースがある.鹿も一緒に歩いてるから、トレースは(歩いたと思われる)人数より幅があり歩き易く有難い.水場には寄ってないと見えそっちへの踏み後などはない.この寒い冬の時期に、採水出来るかどうか怪しい水場に、わざわざ行かないよなあ.

 男体山が良く見える所なのだけど、残念ながら雪雲の中で僅かに裾が確認できるだけ.今日の目的の一つは、早々に消えた.上を見るとまだ青空の様な、薄い雲がかかってるような、で、何となく不安.此処での男体山は帰りにお預けだ.(晴れてれば、、のはなし).
 それでも振り返ると鹿沼、前日光の山々が見える.男体山が雲の中から姿を現すのではないかと、少し待ってみたが雲は余計多くなるばかりで、風花かも知れないが小雪がチラついてきた.



開けた笹帯 ゆるりの登り


雲が多くなってきた












*


水場の導標



男体山 駄目か〜(ToT;)




鹿沼方向 薬師岳とか夕日岳とか








カラマツ林の中 トレースは消えかかっている


左は鹿トレース、 直進がルート ガスの中では迷ってしまいそう
 カラマツの樹林帯に入り、トレースはほぼ新雪(といっても2,3日前のもの?やや固い)に隠れてしまっている.踏み後は僅かに窪んでいてそれと分かる程度だ.ツボ足で膝下ぐらい.樹林の中に倒木をみつけスノーシューを着けた.殆ど沈まず、道でない(踏み後でない)所も概ね快適に歩いて行ける.

 カラマツ林の中の緩い斜面を登って行くと白樺金剛≠ェある.およそ1400m付近だ.この辺りに三角点(1398P)がある筈だけど、見た覚えがない.更に水呑≠フ標石も近くだ.この標石は一度見たことがある.ま、今は雪の下に隠れてるんだろうけど.
 尚も登りを続け、羽黒尾根の分岐を過ぎて、次の急坂(1650m付近)に少しジタバタする.


大分潜るようになってきたので


スノーシューを着ける


殆ど沈まず快適


白樺金剛



風で吹き飛ばされてしまったのか雪があまりない.シューでガリガリやりながら

 積雪が結構ある急坂でシューを真っ直ぐにしては登れない.横になりチョコチョコ登って行くが、何だかまどろっこしく、逆ハ≠ヘの字に登る.斜面の2/3位まで登った辺りで右足のシューが外れてしまった.右足を雪に潜らせながら片足シューで登ったが、ズルズル滑ったりで難儀.導標のある所(支尾根が合流する所)に登り着いたが、時刻はもう11時を過ぎていた.雪が小振りから本降りに近い状態になってくる.参ったなあ.取り敢えず右足シューを履きなおす.

 もう、右も左も遠くは見えなくなっている.ガスが出てるようではないから、雪が止めば遠景は見えるかもしれない、、そう、自分に言い聞かせもう少し登ってみた.八風≠フ導標のある岩場の下に来た.風は殆どないから良いのだけど、雪がワサワサと降り続く.この斜面を登ると木々が少ない岩場になる.記録撮影もカメラに雪がくっつくから頻繁には出来ない.取り敢えず、この辺りで雪が止むかどうか様子を見る事にした.丁度、お昼でもあるし.ツエルトを被って大休憩(ってか)



降ってきましたなあ・・




駄目だこりゃ、帰りましょ 登山道1750m付近 下山方向

 お握りを食べ、残りのアップルパイを食べ、生ぬるい缶コーヒーを飲む.雪は相変わらずで、往路の足跡を消していく.そんなのを見ながらボーッと20分位過ごした.もう少し、もう少しと5分、3分と待ってみたがダメ.戻る事にします.風景を撮りに来て、その風景が何も見えないのでは、どうしようもありません.・・・・大体、こうやって引き返すと晴れてくるんだよなあ・・・・

 帰路は殆ど下りだから早い.カラマツの樹林帯から開けた笹斜面に出てシューは外し、チェーンスパイクを再び着ける.少し下った所で右を見ると、何と!男体山が全身を見せてるではないですか〜♪ おお、これで目的二つのうち一つは達成出来る、、と、ばかりササ藪を突っ切って田母沢側に向かう.おお〜バッチリですね.で、上を見るとこれ又女峰の方が青空になってる・・・そんなあ・・
 (でも、5-6分したら、又曇ってしまった)
 ま、悔やんでも仕方がないから目の前の風景を写しとめておきましょう.

 新調したチェーンスパイクの履き心地は悪くもなく、まあふつうではないかと思う.やはり、雪が湿ってくると雪ダンゴが着き易く、面倒だ.←どこのメーカーでも変わらないか.


帰路、此処で時間つぶししていたら


雪が止んで

雲がどんどん


取れていく


上の方、青空かよ、、


男体山が結構姿を現している.撮って行こうっと



右、連なる禅頂行者道 一番高い三角が夕日岳、 画面中央、台形は三ノ宿山? 大木戸山









D810で撮ってる間に、雲で隠れ始めてしまった



上の方はすっかり曇り空


笹の葉に雪 掻き分けながら
 同じ道を下山.往路ではなかった雪がふんわり道や笹の葉を覆っている.殺生禁断石でチェーンスパイクを外して雪ダンゴから解放される.薄暗くなった杉、桧樹林の中を下り行者堂に着く.丁度16:00だった.朝は暗くてこの辺りは撮影してなかったから、辺りを撮っておく.改めて眺めると杉の大木が多い.さすが日光だ.

 滝尾神社に下る参道の石畳にはふわりと積雪があり、安易に足を置くと滑る.注意しながら下り、駐車場に戻ったのは16:10頃.やれやれとザックを下ろすと、あ!サングラスはどうしたっけ? 
 チェーンスパイクを外すときはザックを下ろし、ザックを担ぎなおして棟のバンドを閉めた後、テンプルをそれに差し込んだ.帽子の時は両テンプルでつばの上に挟むようにするのだけど、今日はヘルメットだからそうはしなかった.殺生禁断石までは間違いなくあった.探しに行くか.まだ、明るいし・・・


林道から


行者堂


参道に僅か雪が積もって、こういう石畳は滑る


戻ってきました、これからサングラスを探しに・・・
 ヘッデンとカメラ(なぜ持っていったのか??) だけを持ち、探しに出発.登山道を素直に下りてきたから、殺生石までの何処かに落ちているだろう.石段を上がって、行者堂を過ぎて、斜面を登り尾根に出る.導標があって、尾根道を・・・と、何と、導標の近くに落ちていましたよ.ああ、そう言えば此処で往路で撮れなかった導標を撮っておこうと、カメラを縦に構えた時外れて落としたのか? ともあれ、良かった良かった.

 案外早くみつかり、ルンルン気分で下りて行くと行者堂の方から誰か一人登って来た.割とキュートな50代位の女性だ.普通のスニーカーで荷物が入ってない様なザックを背負っている.こんな時間に何処へ行くんだろうと、こんにちは、今から登るんですか? と、声を掛けた.「あ、この辺りをちょっと見に来ただけで、登るなんて」 ま、手袋もしてないから、行者堂見学くらいかとは思ったけど.其処で、女峰山へはどれくらいかかるのか? とか、男体山は今頃登れるのか? とか、太朗山は何処から登るのか? とか、バラバラ死体は物騒だわね、とかetc .雪は又降って来るし、暗くなり始めてきたし、、 どうに遅くなりますので、と、謝し駐車場に下りて行く.



おまけ

下手ですがD810で撮ったものもご覧になって下さい   Photo Nikon D5600 

HOME  /  閉じる

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.