山登り

日光市(足尾)
塔の峰、オロ山、沢入山、中倉山
とうのみね:1738m
おろさん(おろやま):1821.8m
そうりやま:1704m
なかくらやま:1570m


                  



2021,3,4 訪問


(あまり参考になりません)
              
 三川ダム〜一か八か沢=`熊の平〜塔の峰〜オロ山〜沢入山〜中倉山〜三川ダム
 1/2    続きのオロ山〜中倉山
  
 今回も足尾詣.塔の峰からオロ山、沢入山、中倉山と回り下山は井戸沢右岸尾根.ある意味オーソドックスルート.距離が長く展望も良しとなれば、帰りはヘッデン必須.何処で暗くなるか・・・だが、中倉山辺りで暗くなったら井戸沢右岸尾根は止めて、一般道を下山しようと決めておく.案外日が長くなって来ているから、林道に下りるまで明るいよ、と、相変わらず、ヘラヘラお気楽.

 気温-2度(車載温度計) の三川ダム出発は朝5時40分頃.昨日まで気温が高い日が続いた為か、顔に当たる空気が冷たい.仁田元川の林道を歩き井戸沢を過ぎて次の大きなカーブで鹿ではないやや大型の四つ足の獣が道路を横切って、右の斜面を駆けて登って行った.茶色い毛だったから、イノシシかも知れないが、足尾でイノシシは見たことがない.ただ、熊でないことは確かだ.熊はまだ冬眠中だろう (と、熊鈴)を持って来なかった自分に言い聞かせる(笑) 
 
 中倉山登山口を過ぎて、大きな2段堰堤の下流にある橋の主桁に大きなスズメバチの巣が見えた. ブンブン飛び交う季節は、此処を通れないなあ.

 塔の峰へ登るには舟石峠から舟石新道(ほぼ廃道)を通るのだけど、計画しているオロ山〜中倉山へ回って銅親水公園に戻ると、舟石峠まで(歩いて)戻らなければいけないから、ちょっと辛い.そこで、以前今回ルートの左回りで下りて来た一か八か沢≠遡り、舟石新道の熊の平に出て、南東尾根を登り、塔の峰に出るという事にした.

 この一か八か沢≠ヘ、他に名前が付いていると思うのだけど、林道が沢を横断する橋に付いている銘板を見ると 「越路橋」 とあるから、越路沢とかいうのかも知れないですね. (ただの推測です) 
 



三川ダム駐車場で 5時ちょっと前 ピントリングを∞から少し戻さなかった為、、と思う、
ピントが甘い (つまり、ピンボケ) 月明かりで全体が明るい



今日は仁田元方面へ


右は中倉山登山口



*



でかいな〜


越路橋
 橋の袂から沢に入渓.水が少ない沢は流れている所は僅かで、概ね凍っていた. 右や左の斜面、沢中の乾いた岩の上を選び遡行していく.登山靴(それもソールの固い冬靴)での遡行は足底の感覚がイマイチで苦手である.水はもっと少なく、こんなに凍ってるとは思ってなかったから、ゆっくりと注意深く登って行くしかない.2-3mの小滝が全面凍り着いていて、(多分)普段なら滝の右端を直登出来る所もまるでダメ.左から巻くが、そっちの斜面も落ち葉の下が凍っているのか、固くエッジが利かず結構難儀した.

 入渓して約1時間半近くかかり熊の平に着いた.案外、時間が掛かってしまった.少し汗をかいてしまったので、セーターを脱ぎ、タオルで汗を拭く.ついでに水を飲んでコンビニで買ってきた大福を食べる.まだ、それ程疲れてる感じはないけど、これから中々の急登が続くからやや多めに休憩をとった.



一か八か沢%渓 7:05


全面結氷


左岸ツララ


4-5m 右を巻く


一番の厳しかったと思った所は此処.高さは僅か2m位で、水も少し落ちてるだけ.
ところが、滝がほぼ凍っていて、水流左側の足場となる突起の表面も凍っている.
足を置くと、すぐに滑ってしまって取り付くことも出来ない.
上には設置されてるトラロープが見えるが、滝の頭の上で全然届かない.
やむなく右岸を高巻したが、こっちも固い地面(斜面)に悩まされ、時間が掛かってしまった.

そういえば、此処のほかに2ヶ所でロープを見た.水も釜もロクにない小さな沢だから
釣り屋さんのものではないとは思うが、
此処を利用して、今日の爺の様に舟石新道へ登って行くためか?

此の沢を一か八か沢≠ニ 何となく呼ばれる様になってしまったのは、
2014年10月に今日とは反対回りで、下山をこの沢下降にした.
普通、下山に情報もない初めての沢を下降することは、あまり良くない.
が、その時は慣れている山仲間達で、時間も推していた為 「一か八かこの沢を下降して
仁田元林道に出よう. 舟石峠に出てそこから三川ダムまで車道を戻るのは、
苦痛そのものだから・・・ で、一か八か沢




詰めてあそこが熊の平


熊の平、舟石新道に合流



木の根が張っている尾根を登って行く

 熊の平からはすぐに舟石新道を離れ尾根を登って行く.暫くは展望のない我慢の尾根登りになる.(樹間から僅かに眺められる所はある) 木の根が多く下生えは全くないナラなどの広葉樹林の中の急登は結構しんどい.先週の山行の疲れがまだ残ってるのか、足が重い.登っている時、両手ストックの片方が急に短くなった.二か所あるストッパーの下の方のものが いかれてしまったのか、締めが効かなくなってしまった.傾斜が少し緩んだ所でちょっと修繕.ビニールテープでぐるぐる巻きにし応急処置.このビニールテープは、山中で迷った時の目印用にと、救急セットと一緒に持ち歩いているもの.これまで使った事がなかったけど、(つまり、新品) 初めて役に立ったなあ.

 北側に大平山や男体山の頭を、葉のない枝越しに見ながら標高1360m付近で岩の上にケルンを見る.登り疲れて休憩をしたくなるところだ.この尾根は過去二度下りで来てるのだけど、以前見たかなあ.記憶にない.舟石新道に比べれば変化のないひたすら登り≠セけど、歩いてる人もいるのですね.広葉樹だから、新緑など明るく気分は良いかも知れない.秋などはキノコが生えるんだろうか? 水を飲んで、イチゴスペシャル(菓子パン)を食べて登りを続ける.




尾根、1340m付近



ケルン


雪が出てくる
 1380m付近から北側斜面に残雪が出てくる.雪を踏んでみると表面は固く締まっていた.今日は雪の中を長く歩くことはないと思い、ワカンを持ってきた.スノーシューに比べたら半分の重さで、ザックの軽さを実感できる.登って、ちょっとしたピークは1490m級で、木の間から北側の方が見える.ケルン2ヶ所.
 この辺りからナラ系広葉樹が少なくなり、ツツジなどの低灌木に背の低いコメツガ(?)が多くなってくる.足元に膝下程度の笹が出てきて、1528Pに到着.

 僅かに下って少し広い笹原の鞍部に出る.左はカラマツの緩い斜面、右は背の高いコメツガ樹林帯.斜面一帯に根を這わせている.これまでは、何処にでもある様な尾根だった為か、記憶になくこんな所登ったかなあ・・だったが、此処の樹林帯は良く覚えている.此処を登り切れば塔の峰の山頂は近い.今まで重く感じていた足が軽くなってきた.


ツツジ系が多くなる

そこで登りから一時的に解放される 1480m付近



先週歩いた稜線と男体山 手前は中倉尾根




大平山をズーム、白い稜線の左側 



広い笹の鞍部


コメツガ(?)樹林帯の登り


雪が多くなってきた この辺りでチェーンスパイクを着ける


下ってる足跡
 1650m付近、コメツガ樹林を抜けると雪が多くなってきて、凍っている所もある.此処でチェーンスパイクを着ける.雪が斜面全体となり、多く踏み抜くようであればワカンを、と、思ったがほぼ踏み抜きはなし.昨日か、数日前かと思われる足跡が上から下りてきているのを見る.靴はスパ長の様でもあるが、猟師さんだろうか? 鹿の足跡も多数.

 ダケカンバの多く生える間を登って行き、開けて塔の峰に到着.すぐ目につくのが鋭鋒皇海山.たそがれさんの山名版も健在で嬉しい.あちこちにある鹿の糞を避け倒木にザックを置き、早速デッパチ(D810)を出してあちこちウロウロしながらガシャガシャと撮りまくる.天気は良いし、風もない.少し時間をかけて至福の一刻を過ごす.



庚申山の右に盟主様〜♪




手前の鞍部へ回って行く予定です どんな光景が見られるのでしょうか、ワクワクですね!




庚申山  オロ山




袈裟丸連峰

 枯れ木に腰を下ろし、鮭ハラミ≠ィにぎりを食べる.ほんとはお湯を沸かし、暖かいカップラーメンとかでも食べたいと思うのだけど、それだとガスとかいろいろ持って来なくてはならない.荷が重くなってしまう.おにぎりでも、コンビニで温めてもらい、暖かい缶コーヒーとお茶(ペットボトル)を一緒に保温バッグに入れてくる.いつもの事で、案外ホンワカと暖かいおにぎりが食べられるのである.

 一応この辺りからの撮影を終え、腰を上げる.塔の峰からは、一旦1662Pに向かい下りて行くが、尾根の様子を偵察するため、真西に下りて行く.成程、とてもツツジの多い場所だ.爺には、この木がアカかシロか、それともヤマツツジなのかは判らないが、シーズン(っていつ?) は、とても見事なんでしょうなあ.

 ルートに戻り、カラマツとダケカンバの混交林の中にポッカリと開けた空間がある.仁田元川の源頭だと思う.水溜りがあり、水を飲みにくる鹿の足跡が無数についている.此処から、カラマツの樹林帯に入って行く.

 続きます  オロ山〜中倉山
 Photo Nikon D5600 

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