山登り

栃木県日光市、群馬県みどり市
袈裟丸山(前袈裟)
けさまるやま:1878m


                  



2019,3,19 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 何ともいろんな事が起きる朝だった.午前4時に目覚ましで起き、朝飯カップ用のお湯を沸かし4時半に家を出た.そこそこ順調に日光道を走り、足尾を(バイパスで)抜け銀山平の交差点まで来て、ハッと気が付いた.そうだ、コンビニは日足トンネルを過ぎてのローソンからはしばらくないのだった.食料がなくては山登りは出来ない.そのローソンまで戻って買い出し.早速時間が大夫潰れてしまった.

 押手川沿いの林道(小中西山林道)に右折し、塔ノ沢へ曲がる所を注意しながら走って行くと、“←寝釈迦 沢入駅→”との導標があった.林道分岐の所だったので、ついこの林道に入って行くのだろう.と、勘違いしてしまった.細い舗装された林道から間もなくダートになり、少し行くと道が荒れ大きくえぐられたりしていて走れない.おかしい? と、思いUターン出来そうな所までバックし、何とかUターン出来たが車体の底に枯れ枝を拾ってしまった.走る度にキーキーという音が車の下から聞こえてくる.

 足尾深沢へ行った時も枯れ枝がタイヤハウスの中に絡まった事があったが、すぐに取れた.今度もそのくちだろうと車を駐め点検してみたが、4つのタイヤハウスには何も挟まっていなかった.取れたのかな? と、走ると少ししてキーキー.再度駐めて懐中電灯(免許更新した際、自動車安全協会から貰った物)で、車体の下を覗き込んだ.すると真ん中のバッテリーの間に細い枝が差し込んだ様にくっついていた.それはそれで簡単に取れたから良いが、林道を間違えた上この体たらく.塔ノ沢登山道入り口に着き、朝飯を食べ支度をして、出掛ける時は7時を過ぎていた.遅くとも6時半前には出掛けられると思っていたのによ・・・

  下手ですがデジ一画像もどうぞ


駐車場 結構広い(2ヶ所ある)


橋を渡って登山口 7:20  遅いね・・オイ
 コンクリート舗装の古い林道を、ゆるりと登り新しげな橋に出た.橋の手前に寝釈迦入口の標柱があり、結構ここを通る人がいるのだねえと感心する.対岸に渡ると沢本流の左支沢が滝をかけて合流していた.戻って、出合い近くまで行って見ると、6−7m位の滝だった.「般若の滝」 は、登山口の下流にあるが、あの滝を見逃してくるとこれと間違ってしまうかも知れない.が、中々綺麗な滝である.

 再び橋を渡り、緩い傾斜の道を登って行く.沢の水音が心地よい.気温も駐車場で5度だったから、薄いセーターをそれ程厚くないパーカーの下に着込んでいるだけ.大した登りではないから丁度良い.

 「塔ノ沢歩道二号橋」の所にある導標は寝釈迦まで0.9km、登山口まで0.9km とあった.なる程、寝釈迦まで丁度半分の距離を来た訳だ.さて、こんな時間で何処まで行けるのだろうか?一度来ているとはいえ、無雪期の5月だから当てにならない.まして、その時はなんちゃんにオンブにダッコだったもんねえ.




滝(左支沢)



1号橋


堰堤群



大岩が多いです. 道筋にはケルンが多い



この橋も綺麗です


此処が寝釈迦までの中間点 あと0.9km



小さいが魚影数匹 この沢は禁漁か?




この山域は岩が積み重なってるのが特徴みたいです



(二俣)左俣に架かる橋


木の階段があって
 沢は二俣になり左に折れる道の所で一旦場所の確認をGPSでとる.約900m付近だった.正面の右俣右岸にはロープが張られているが、登りに使ったとみられるトラロープも垂れ下がっていた.例えば、これを使い1262Pの北西鞍部に登りそのまま二子山というのも、面白いかも知れない.ただ、二子山への登りがきついからなあ・・・

←右俣右岸にはロープで通せんぼ.道はほぼ直角に左曲がり.

 そこから少し歩くと丸木の階段が現れ、ひと登りで「寝釈迦」に着いた.乗っ越しには説明板や謂われなどの看板、標柱が多くあり中々力が入っている.下を眺めると木のベンチがあり辺りは結構広い.左に石段と擬木の手摺りがあって上に登って見るとかなり大きい台座に、(風化してなのか)やや薄くなったお釈迦様が寝ている.台座の下には小さなお地蔵さんが守る様に配置されている.これだけを見に来る人もいるのでしょうね.

 ベンチに座って、セーターを脱いだ.相輪塔というものもあるのか.此処から300mとある.岩を形容してるものらしい.こんな山奥にお釈迦様が寝ているのも凄い事だと思うけど、石を彫って相輪塔を造っていたともなれば、国宝級になるかも知れないな〜 等と勝手に思ったりもしたが、 これは、帰りに寄って見学しましょう.



乗っ越しにある説明板 誰が作ったか不明だそうだ 8:20


台座の脇



寝釈迦像 大きい



台座の足の方


渓の中としては広い園地



台座は大岩の上、とも見えるが・・・ 相輪塔は右斜面へ向かう様だ



雪が出てきました 振り返って


左岸は雪がありません
 出発して間もなく沢右岸斜面には積雪があり、そっちに道がある時は少し我慢して登っていく.此処でワカンを忘れてしまった事に気が付く.出発時間が遅れたこと、気温の高さと、駐車場近くにはまるで雪が見られなかったことなどで、完全に頭から抜けていたのだ.うーんしょうがない.ま、袈裟丸山は人気があるしトレースもばっちりあるのではないかと思う事にした.左岸にも所々残雪が出始めた辺りでチェーンスパイクを着用.団子は出来ずに快適.

 カラマツ林の緩い斜面の中に丸木の階段が出てきて間もなく、避難小屋が見えた.おや!2棟ありますね.近くには沢があるので水の心配は無い.登山口から近すぎる様だけど、袈裟丸連峰縦走時、沢入駅から歩きはじめると、何となく丁度良いかなあ、、やらないけど.

 避難小屋から少し登ると雪が連続し、(賽の河原に出る)道が判らなくなってしまった.地図やGPS等で方向確認すればルートをみつけるのは容易いけど、上に向かえば道に必ずぶつかるのでカラマツ林の中を直登.あまり急でないから幸い.


多くは左岸に道があります


階段が出てきました



避難小屋が見えてきました 9:45



中は綺麗ですね


こちらは古い方


小屋から先の道は不明瞭になったので


直登していきます



踏み後に出ました えー、こんだけ、、、ないよりましだけど

 大して時間が掛からずにカラマツ林から抜け灌木帯の緩い斜面に出た.何となく“道”の様な地形で二人位の往復トレースをみつけた.GPSで確認すると、正に道の上で、賽の河原より150m北側に出た事が判った.もう少し多くの人で雪に道が出来てると思ったんだけど・・・ちょっと、あてが外れた.

 足跡は今日のものではなく、昨日或いは一昨日のものの様であった.上に新雪が5cm程積もっている所もあった.いちいち登る方向を探しながら、、と言う事をしなくて良いから まあ、ないよりはましでありがたい.足跡の上を選んで歩くと踏み抜きはしないけど、新雪が団子になってくっつき少し歩きづらい.足跡でない所は時々踏み抜く.でも、踝まで沈まないからそれなりに歩き易い.

 風はたまにそよ風程度が吹いてくるだけで、殆ど無いといっていい.“小丸山へ・・” の導標が出てきてから少し登ると雨量計のあるピークで展望はあまり良くない.一旦下って.しばらくのんびり登り、次第に雪が多くなってきて、先人の足跡を外すと膝下位の踏み抜きが多くなってきた.ワカンを持って来なかったのを後悔しながら、やや急斜面を登り切って小丸山山頂に着いた.


雨量計


ケルン帯(?) 前方は小丸山か


積雪も次第に多くなってきます


小丸山山頂 11:00
 前回は下りで確かこの西側山腹を巻いたのだろうから、山頂に見覚えはないしコンデジ画像に記録もない.山頂からは袈裟丸連峰、白根山、男体山、半月山などが望める.此処でゆっくりし弁当喰って引き返しても良い所だ(帰っても良いかな・・・).デジ一を今日初めて出し一応風景を納めておく.今日はコッペパンが売り切れだったみたいで買えなかった.代わりにねじってあるドーナッツみたいなものを買ってきたので、それでエネルギー補給しておきましょう.

 しかし、山頂から見える前袈裟丸はやけに遠く見える.雪が無くても結構時間がかかりそうだ.手前には急斜面もある.行き着けるのか? 

 一旦下って次のピークは踏まずに巻いた.踏み後のない西側斜面は踏み抜きは殆どなかった.サクサク歩けたかどうかは別にして、こういう状態が続くのならシューもワカンもいらないのだけど.

 細尾根は雪が柔らかく踏み抜きの連続.積雪も多い為か、膝上まで潜る所もあり抜け出すのに体力が奪われる.ヘーヘー疲れて急斜面に入るとは・・・ 尾根と変わらず雪質は柔らかい.雪団子が付く様になってきた.先人の踏み後もかなり乱れている.疲れて 撤退しようかな、なんてことが頭にちらちらし止まって後ろを振り向くと、いつ来たのか若そうなハイカーがどんどん登って来る.トレッキングポールも使っていない.挨拶して、先に行ってもらった.グングン登って見えなくなってしまった.(今日会ったハイカーさんはこの人一人だけ)

 何となく、もう少し行って見ようという気になって又ヒイヒイ言いながら雪団子を落とし落とし登る.



小丸山小丸山から 前袈裟丸山(左) 右、八反張のコル




左端、皇海山の頭 被って手前に鋸山 真っ白は白根山 右手前に庚申山




男体山 手前は社山 右、半月山



名物、カマボコ型避難小屋


小屋を過ぎ、振り返って小丸山


雪質が柔らかい尾根


あっという間に追い抜かれてしまった.急斜面を登る青年(○印)


山頂、まだかな・・・


斜面が緩くなった〜
 やっとの事で樹林内の急登を終え傾斜が緩んだ開けた斜面に出る.前回、一般道に合流した辺りだろうか.赤城山がやや霞んでいるけどしっかり見える.山頂に着くと、あの若者が椅子を出してくつろいでいた.こちらもエア座布団を出して座り、おにぎりをパクつく.若者は“吉岡”から来たと言っていた.こちらが吉岡?は判らない、、という顔を察して、前橋と渋川の間付近で赤城の向こう側と説明してくれた.判らないけど(^_^; 山は始めたばかりで3度目か4度目だと言っていた.そんなんで冬山とは凄い気力だ.

 山頂から八反張方向にトレースはない.北方向が開ける所まで行って見た.後袈裟丸が目の前に大きい.男体山の前に大平山の稜線が横たわって見える.その後方に頭を出しているのは・・・山座同定が苦手な私にはよく判らないが、燧ヶ岳とかでしょうか? 前回はガスで全く駄目だったので素晴らしい景色に感激である.

 山頂に戻り13:55.いつまでもいる訳にいかないので、未だくつろいでいる若者に お先にと声をかけ下山にかかる.ただ、途中の開けた斜面では赤城の山々を撮りまくるから、帰りも道草三昧.足の遅さも加わって後から下りて来る若者に追い抜かれるのもすぐでしょう.


山頂〜 13:20


八反張りコルへは通行止め



後袈裟丸山




男体山

 急斜面を過ぎて、1685Pの東斜面から小丸山の姿を見上げている時、若者に追いつかれた.お互いに、あそこを登り返すのはしんどいなあ、、と苦笑い.若者は言葉とは違いズンズン先へ行き、やがて見えなくなってしまった.早いねえ! こちらは、ヒイヒイ言いながら登り返しの小丸山はきつかった.景色は往路で見たからいいので露出した岩に腰掛け、残りのねじれドーナッツを食べる.ペットボトルの水は残り少ないけど、避難小屋で採水出来るから大丈夫.

 少し元気回復し、予定通り賽の河原に寄ってみる.もう16時半を過ぎている.駐車場ギリギリで暗くなるか.ま、明るいヘッデンがあるし、道もしっかりしているからノープロブレム.此処(賽の河原)も随分説明板や導標その他が乱立状態気味で賑やか.謂われとかの説明板はコンデジで撮影しておき、家に帰ってから読みましょう.寝釈迦の方向を示す導標に従ってカラマツの樹林内を下降.道が、積雪で全く判らないので適当にだ.5−6分下った所で左下に避難小屋が見えた.

 特に、用事もないから避難小屋には寄らない.沢で空のペットボトルに水を満杯にし、下降を続ける.往路で寄ろうと思っていた相輪塔には寄らず、素通りする.



賽の河原 16:50



ふーーん、なる程


適当に下降します



避難小屋が見えて来ました



トイレ 傾いてます


水場に使えます

Black Diamondのヘッデンと附属電池
Not for Retaile Sale とあります
非売品という意味らしいです
 (二俣から5−6分位)桧などの針葉樹林帯の手前で薄暗くなってきた.針葉樹林の中は更に暗くなるだろうから、その前にヘッデンを着けておく事にする.その前に点灯試験.ピッカーと明るい・・・筈が、赤いLEDが点灯してるだけ.???何だ.何度やっても同じ症状だ.参ったな、故障か? まだ、1回(それもほんのちょっと)しか使ってないのにさ. こんなで時間を潰してしまっては途中で真っ暗になってしまう.上空の月はおぼろ月.足元を照らしてくれそうにない.これあ、急ぐ必要があるな、と下山再開.

 下降中、いろいろ考えてみるけど原因が判らない.そんな時ふと思い出したのが、付属品リスト.その中で電池は試験用3本と書いてあった(気がする).もしかして試験用電池だから、1回ぽっきりで電池容量が無くなったのか? 2号橋に着いて、登山口まで0.9kmの表記を見、あれ!寝釈迦から登山口まで0.9kmじゃなかったのか・・・ じゃあ、何とかしなくちゃな.さっきの試験電池を取り替えてみよう.駄目なら、携帯の明かりを使って帰るしかない.それが駄目になったら月明かりか.

 橋の上に座り込み、バナナを食べながら携帯の明かりを頼りに電池交換.どうかな? LEDを顔に向けスイッチをカチッ. 強力な光が
ピッカアーー. 瞬間目の周りが真っ白な星で一杯!!! ビックリしたけど

 良かった良かった. これで明るい道を歩ける.でも、LEDを裸眼で見てはいけません、、目が潰れたらそれこそ一大事 ・・・の反省しながら駐車場に戻り着いたのは 18:55 時間も反省しなければ、ですね.多分直らないと思うけど(笑)



寝釈迦へ戻ってきました 17:45



1号橋


お疲れさん 18:55
下手ですがデジ一画像もどうぞ       Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.