◇山登り◇ 日光市(足尾) 中倉山 なかくらやま:1570m 2018,12,8 訪問 爺 (あまり参考になりません) |
しばらく足尾に行ってない.日光道を走ったのは、7月の白根山に行った時くらい.その前は6月に井戸沢右岸尾根から中倉山に行った時だ.右岸尾根は展望が良く、それ程難所もないので中々快適な登りが続いた.その尾根から見る石塔尾根もほぼ裸尾根だから、(右岸尾根からは見えない)松木などの見下ろしは、凄いに違いない.前から一度登って眺めてみたいと思っていた. 12月に入っても暖かいひが続き、雪の降る気配があまりない.例年、この時期にタイヤ交換(今回はスタッドレス新調) をするので、“タイヤ館”を利用するのだけど、該当するサイズが無く取り寄せだという.大月とか狙っていたのでスタッドレスを履いてない車では、あっちの市内は良くても林道は怖くて走れないだろう.を、理由に足尾行きが決定.ま、こっちも安易に考えてる訳ではないけど、行ってダメなら戻ればいい.距離がそれ程ないから、Uターンだって気楽だ.近くの古賀志とかに登って、、、とかでもいい. 道路の積雪&凍結の心配なく銅親水公園に6:10分頃着.気温は1度(車載温度計).さすがに寒い.駐車場には4台くらい駐まっていた.朝飯&支度をしてる間に2台の二人が出発していき、私が出発する時にもう一台入ってきた.土曜日で天気が良くても、この季節になると此処ではハイキングなどする人もやはり少ない. 下手ですがデジ一画像もどうぞ |
右のもっこりは横場山、(石塔尾根の難所)中央に一つ目のルンゼ.全部で三つ見え、尾根を分断している. |
銅親水公園駐車場 |
奥に中倉山(山頂は見えてないけど) 手前が横場山 |
松木から仁田元沢林道に分かれてすぐ、横場山から下りてくる尾根末端に取り付く.エニシダやトゲのあるバラ系、ズボンや手袋に種子をくっつける物などが多いブッシュの急斜面だ.クサを掴みながらの登りは中々しんどい.尾根の右端に寄って行くと、鹿避けフェンスがあり、それに沿って踏み跡の様なものがついている.それを登って行くと幾分楽になる. 登る途中、暑くなり汗ばんできたのでパーカーの下の薄いセーターは脱いだ.風も無く穏やかな良い天気である.もし風が強ければ、石塔尾根は諦め塔ノ峰とかに変更するつもりでいたのだが、予定通りこちらを実行. カヤトと枯れ草のなだらかなピークに登り着いた.カヤトにやや邪魔されてるとはいえ360度の展望がある.本日最初の三脚を立てる.撮影合間に、三角点がある筈と少し探して見たけど見つける事は出来なかった.ま、三角点に拘っている訳ではないので、簡単に諦め撮影に没頭. |
横場山への登りから |
ブッシュの中の登り、緑がエニシダで黄色い花を咲かせる |
鹿避けフェンスに沿って登ると踏み跡があり少し楽だった |
見事な山並み 左、1133P、 右、1251P (で、いいのかな?) |
一本ヤシャブシ(笑) |
すすき坊主の横場山山頂 中倉山が遠いね・・オイ |
横場山から 備前楯山 奥には、えーーと地蔵岳か? 手前は1133P |
中央、井戸沢、右岸尾根 |
・・・ |
一つ目のルンゼ影がきつく様子が今一つ判らないなあ |
この尾根には通過困難な難所がるらしい.幾つものレポでその厳しさが見受けられる.これからそこを通るとなると少し緊張するけど、行く前からあれこれ悩んでも仕方がない.現地で見てから考えましょう、、と、ヘルメットを着け、出発. 横場山を過ぎて一旦下降.その辺りから尾根が極端に狭くなりキレットが出て来る.もう少しあると思った長さは距離にして5−6m位程か.リッジの左下をトラバースしていく様である.問題なく通過.前方が高さ3m程の岩場になって、前を塞ぐ.鹿の足跡が右に回り込む様についている.踏み跡は左にもあり、ややもすればこちらの方がハッキリしている.(岩場の)左を選んでトラバースするとすぐにルンゼに突き当たった. 2m程下の中程に靴2足分幅のステップがあり、ズリズリ下りてそのステップに乗れば、その後は登りが楽そうだが、重いザックではバランスを崩す易い.そうすると、リュージュのコースを縦にしたような形状のルンゼを落ちていき、どの位滑り落ちて止まるだろうか? とても、一歩踏み出せない.ザイル使用は出来ないかと支点を探してみると、岩場の上にヤシャブシの木が一本ある.でも、それにザイルを掛けるとなると、岩場を上がって行かなければならない. 戻って鹿道を選んだら、こちらも楽ではないけれど左よりは楽に通過出来た.又、直進不能のルンゼが出て来る.これは、すこし下って比較的楽にルンゼを横断することができた. |
二つ目のルンゼ |
二つ目は右斜面踏み跡をトラバースする様に通過 |
ボロボロ剥がれやすい岩 |
特徴的 七面観音岩なんて名はどう? ダメだな(笑) |
1070m辺りから 振り返って赤倉山 |
難所が過ぎて、しばらくは気分の良い尾根歩きが続く.時々三脚を立てながらだから時間が掛かるけど気にしない.今日は中倉山までだから、行程としてはそれ程長くない.景色を見ながらのんびりと・・・と、思いながら登って行くと二番目の難所だ.殆ど木がないザクザク岩屑の細尾根だ.登って行くこと自体は急斜面でもないし難しくないけど、躓いて転んだりし、右又は左の斜面にころげ落ちたりしたら、止まらない.掴まる物がない.7−80mは落ちていく. 1146Pを過ぎ木々が生えている辺りにくるとホッとする.しばらくはリョウブの樹林帯の中を登って行く.このまま登れば、例の石塔(岩峰)の下に着くだろうけど、ここは一旦、井戸沢右岸尾根との分岐に登る事にした. 分岐は平らな所と休憩出来る岩場があり、そこでパンを食べ汗を拭く.展望とかは特にないので、すぐに出発.あれま、赤ペンキが賑やかですよ.何と、赤いミズ糸も張られていますね.石塔へ導く目印という訳でしょうか. |
こういう所はむしろ安心して登れる |
踏み跡はトラバースしている |
(右上の画像)トラバースして通過 風が強いとリスク上昇する、ザレ場の細尾根 |
社山の後ろに男体山 |
尾根も広くなり、木が生えていて緊張が解けます. 石塔が存在感 |
ペンキ |
石塔の下に着きました |
石塔に着き、一旦下方の岩のテラスに行って今登ってきた尾根を俯瞰.良く登って来られたものだと感慨ヒトシオだ.石塔に戻り上部を見ると、何と!置かれたケルンの形と岩の数が6月に来た時とは違って見えた.(帰って6月の画像を確認したら、やはり岩が増えていた) ひえええ〜〜である. 此処からは明瞭な道で稜線登山道に向かう.途中、鈴を鳴らしながら上から下りて来るハイカーと擦れ違う.稜線の登山道に合流し、中倉山に近づいてくると少し風が吹き付けてくる.強いという程ではないから気持ちが良い.中倉山の山頂には誰もいなかったが、すぐに単独男性ハイカーさんが登ってきた.そのハイカーさんは沢入山の方に歩いて行った. 晴れていて、皇海山もよく見える.沢入山からのオロ山と対をなしえる様に見える光景は、素晴らしいので時間が早ければ行っても良いのだが、今こんな時間では下山の何処かで暗くなってしまう.この場所からの撮影もこれからだし.欲張ってはいけないな、、と.お昼は後にし、雲が出て来ない内にさっさと撮影を済ませましょう. |
上に乗っかっている岩が増えてる(カーソルで6月時の画像) |
登ってきた尾根 |
稜線登山道 |
三角点 |
中倉山山頂 オロ山、皇海山がよく見えます |
撮影中に風が強くなりだした.凄く冷たい.一旦セーターを着込むけど風は時々、更に強く吹き付けてくる.手袋をしているけど、手がかじかんできてシャッターなど上手く操作出来なくなってしまった.一旦、中止してお昼のおにぎりを食べる事にした. 風は南西(仁田元側)から吹き上げてくるので、北東側の斜面に隠れる様にして休憩. 保温(夏は保冷)バッグに瓶型缶コーヒー(熱いもの)をおにぎりと一緒に入れておいたので、ほんのり暖かい.(コンビニで一度暖めてもらってもいる) 冷たいパサパサじゃないから、美味い. 雲も出てきたので、下山する事にした.右岸尾根を下降することも考えたけど、風が強いと(下降の場合)そっちだって結構難儀する.何も考えずに下って行ける一般ルートを選んで下山.下るに従ってテープとかリボンとかが増えていたのを目にし、此処までしないと歩けないものか・・・なんて事も思ってしまう. |
下山 展望岩場から、オロ山 雲が出てきました |
下山中 |
登山道入り口の様子 |
林道に下りてすぐ、仁田元沢に大きな堰堤がある.木の間から鹿が何匹か堰堤上流の河原にいるのが見えた.撮ってやろうと、そーーっと近づいて堰堤に上がると、気付かれてピーピーう”ゎんう”ゎん、叫びながら対岸に消えてしまった.さすが、警戒心が強い.鹿が、犬の様な吠え声をしてるの聞いたのは初めて. 振り向いて、堰堤の上から斜面を眺めると、特徴のある岩峰が見えた.名前は付いてるんでしょうかね? 今度、暇があったら、下まで行ってみましょう.それ程登らなくても行けそうだから. |
面白い形の岩(ズームで) |
下手ですがデジ一画像もどうぞ Photo Nikon P7800 二代目 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.