|
◇滝見と山登り◇
日光市(足尾)
中倉山〜沢入山へ
なかくらやま:1530m
そうりやま:1704m
2013年 4月 14日 訪問
爺&Yuki
(時間やルートは参考にしない事)
|
中倉山へ登ろうと思ったのは、渡良瀬川(松木川)を歩いた時、荒涼とした崖の連続と殆ど木のない稜線はそこに立った時どういう光景が見られるだろうと、随分前から気になっていた.又、松木右岸には多くの支沢がありその険しさ故滝の数も半端じゃない.但し滝といっても、水の少ない沢が多く何十と連続する小滝群だ.いずれも急峻なルンゼで容易に人を寄せ付けない.普通に見られる滝は松木川の出合い付近にあるものと、対岸から望めるもの位である.
例えば、ルンゼを遡れるとして(私には不可能ですが)その上部はどうなっているか、見ておくのも後学(ッて今更あるか)の参考になるだろう.と、予定をかぎつけた
yuki が「最近運動不足だから、ついていぐべ」「お、体力不足解消かね、えーとも」「んだ、ついでに沢入山まで足を延ばしてみんべ」・・・オイ、ついて行く人間が主導権を握るのかよ・・・ま、いつものことだし (うんうん)
が、いきなりの失態.家を出て暫く走りふと気がついた.「オラ、ザック忘れた!」
yukiに散々悪態をつかれ、取りに戻ったが50分の”イージーロス”だ.靴、コンデジ、杖、タオル、地図、眼鏡、GPS、昼飯等など 忘れたものは結構多いがザックを忘れたのは初めてだ.ついにアル○ハイ○ーがきたかぁ〜
三川ダム駐車場で朝食(の、毎度のカップキツネ)を食べ簡単に支度をして出かけた.天気が良く、寒かった朝も仁田元沢林道を歩いているうち暖かくなってきたので、上着を脱いで、丁度よい.
|
|
銅親水公園から出発 8:00 |
仁田元沢林道 |
踏み後前半にはトラロープ |
一昨日降った雪が僅かに残る尾根 9:55 |
展望のよい「肩」 10:40 |
中倉山のピーク |
|
仁田元沢林道を歩き上久保沢右岸の斜面から登り始めると、すぐに踏み後、テープ、トラロープが出てくる.登りながら小尾根を回り込むと沢(といっても涸れ沢急斜面)をジグザグに踏み後は上がっている.テープは赤、黄色、緑、青&古い白等とカラフルに沢山ついている.そこからいっきに250m程高度をあげるが、息もあがる.喘ぎ喘ぎ「前山」北尾根に着くと傾斜は緩み、踏み後は不鮮明になるがただ上を目指せば良いだけなので不安はない.尾根は藪もなく僅かに雪が残っているが概ね歩き易い.平で樹林の中の前山に着き小休止.額の汗を拭く. |
展望岩から沢入山(手前二つ目の辺り) |
展望岩から仁田元沢右岸尾根 |
中倉山から東北方面 下に見えるのは鉱サイ |
社山の後ろに男体山、右は半月山 |
中倉山 山頂 11:00 |
沢入山へ |
稜線は気持ちの良い笹の絨毯 |
|
「中倉山」の標識があるピークを後にし、沢入山へ向かう稜線は開放感に溢れ展望も抜群だ.特におよそ700m下の松木沢林道が直視出来るほど切れ落ちているのは凄い.ただ仁田元側は樹林が多く、松木側程じゃないので恐怖感はない.岩場も注意して通れば大変ではなかった.沢入山の近くの岩場は、左に薄い踏み跡があり短いザレ場を登って楽に回りこめる.手前にピークがありそのひとつ向こうが沢入山の山頂だった.地図に三角点表示はないが、境界杭か何かがあり、木を輪切りにした独特の山名板がぶらさがっていた.そう言えば、このルートに祠なるものは一つも見かけない.
時刻はお昼ちょっと過ぎ.この辺りで昼飯とする.どこでも座れそうだが、実は地面のいたる所に鹿の置物が・・・.乾燥しているから匂いこそしないが、なんだかなー・・・ yukiは枯れ木を探して展望の良い場所まで持ってきた.オイ、一人しか座れねーじゃねーか.
何羽かの燕が、風を切って飛んでいる.子供の頃、燕が高い所を飛んでいるときは天気は崩れないと、大人から教えられた事を思い出す. |
丹平治沢の大滝だが・・・頭がちょこっと見えるだけ
私のコンデジではこれが限度 |
岩場 11:10 |
注意して通るが危険という程ではない |
沢入山 山頂 12:10 |
少し過ぎた所から振り返って沢入山 |
|
松木川はウメコバ沢を境にその奥は緑に溢れている.葉を良く伸ばす季節に訪れたなら、その顕著さが良く判るだろう.この場所の開放感は人工的な煙害によるものだと思うと、どこかやりきれなく複雑.
山頂まで緑のオロ山は、裾を真っ平らに広げ、その後方には皇海山が同じような形で聳えていた.オロ山から庚申山〜銀山平と一日で回るのは(私では)ちょっと無理な気がするが、オロ山を踏み北西に延びる尾根を下降して、松木川を戻るのは可能の様だ等々思いを馳せながら景色を撮ったりしてゆっくり過ごした. 沢入山(12:45) − 中倉山(13:35) − 林道(14:40) − 三川ダムP(15:30) |
左オロ山、右に皇海山、てまえの断崖はウメコバ沢 |
雪を被ってるのは白根山、□の部分は小足沢大滝上段
マウスで中身拡大 |
沢入山(ちょっと向こう)から仁田元沢方向 |
帰路、中倉山を見る |
|