山登り

日光市
日光白根山、前白根山
にっこうしらねさん:2578m
まえしらねさん:2373m

                  



2018, 7,13 訪問


(時間などあまり参考になりません)
下手ですがデジ一画像もどうぞ
              
 久々に 日光白根山(奥白根山)に登ってきました. 目的は、花撮り.コマクサは何度か見た事はあるのですが、早かったり、過ぎてしまったりで良く撮れてた試しがなかったからです.更に、ルートはまだ歩いた(登った)事がない菅沼から.途中、弥陀ヶ池分岐までは、下降だけど以前通っているので薄い記憶にあります.

 2009年9月6日、金精峠から・・・の記録

 概ねの計画ルートは、菅沼P〜弥陀ヶ池〜山頂〜避難小屋〜窪地往復〜前白根山〜五色沼〜弥陀ヶ池〜菅沼P というもの.天候とか、体力の問題とかでルート変更もあるかも知れない.ルートの中で窪地往復とあるのはコマクサの自生地で、そこには多く生育してるそうだ.以前から行きたい所ではあった.

 花撮りのついでに山頂というわけではないけれど、山頂から、避難小屋に下降する時急なガレ斜面を下りるのだが、此処には多くの花が咲いている.時期的にやや花が咲いているのは少ないかも知れないけど、それなりに見られるかも知れない.又、前回登った時は、山頂でガスが発生し綺麗な遠望が出来なかった.今回、見られるとは限らないが、運が良ければという見られるでしょうという淡い期待.

 家を出たのは午前3時過ぎ.ゆっくり走って菅沼Pに着いたのは5時半位.駐車場はうんと空いていて、奥の15台スペースに駐める事が出来ました.勿論、入り口で1000円支払いました.

 朝飯の力カップうどんを食べ、簡単に支度(今日は望遠ズームに三脚もだからちょっと重い) して、出掛けます.


15台駐められる駐車場 6:05


小屋があったからさぁ・・・
 いきなり凡ミス.この、15台駐車場をグルッと見渡しても、登山道という導標がない.??と思いながら端っこの方に何かの小屋をみつけ、そっちに踏み後があるので通って行くと、避難小屋みたいな造りの(多分使われていない)小屋があって、脇は涸れ沢の様な”道”になっていた.あまり、疑いもせず(ちょっとは首をかしげたが) 歩いていき緩く左カーブして見えたものは堰堤.こら、間違えた.

 駐車場まで戻って、15台Pの入り口付近へ行くと、大きな説明板と左下に「日光白根山→」の導標があった.思わず誰か見てやしないかと辺りを見回す.メジャーな山で標識も整備されてるのを、とっ初めに迷ってるなど恥ずかしさ×3 大丈夫か、オイ.

 登山道は登り一辺倒.緩かったり急になったり.歩き易かったり、岩ゴロだったり.弥陀ヶ池に着くまでは標識を見たのは1個所だけ(小さいのだったり、古いのはあったかも知れない).

 概ね樹林帯で、花と言えばカニコウモリの大群落とギンリョウソウくらいか.ムシムシと熱く、出掛けに羽織ってきたペラペラパーカーを脱いだ.



駐車場の手前に導標


結構広い道



カニコウモリ 道脇、斜面など沢山群生している




登山道



濡れた木の根は良く滑ります


歩き易い所もあるけど


上空が開けた所を過ぎて


弥陀ヶ池 上空はガス  7:50
 弥陀ヶ池に着く.この頃、風が少し出てやや強く吹いている.それ程冷たくはない.浜の方で(霧の弥陀ヶ池を)撮影している時、単独ハイカーが登って行った.登山道から外れている私には気付かなかった様だ.

 撮影を終えて、道に戻り少し進むと前方から4人のハイカーが来た.みんな大きなザックなので、多分前夜泊なのだろう.挨拶だけして通り過ぎる.

 木道を歩いて分岐は山頂方向へ右折.ハクサンシャクナゲが旬を僅かに過ぎ咲いていた.少し登って又分岐.左折して急登になる.開けていて展望は良さそうだけど、ガスでよく見えない.足元に花はなく、シャクナゲの白い花が多く目立つ.

 登って標高が上がるにつれ風は強くなってきた.冷たくはないものの吹かれれば体温が奪われてゆく.ペラペラパーカーを羽織った.今の時期、こんなんでもウインドブレーカにはなるのだ.




弥陀ヶ池



鹿の食害から守る為・・・か


結構荒れてますね



座禅山分岐から振り返って弥陀ヶ池





上の方はガス



僅かに旬を過ぎたハクサンシャクナゲ 充分綺麗




左、座禅山 右下、弥陀ヶ池 奥に菅沼が近く見えます

 ガレ場や岩場の登りを終え、尖った特徴のある岩峰の所に登り着き、吹き飛ばされる程ではないが西からの風が下から吹き上げてくる.この辺りから小さな花がよく見られた.

 ガスが濃いと道を間違えそうな程踏み後が一杯.まあ、どの踏み後を辿っても左右の崖に下りなければ山頂に行けるので、難儀ではないけど、注意して歩く.

 一旦岩場を下り、登り返して岩がゴツゴツの露岩帯を通り、山頂(かな?)に着く.比較的新しげな山名標柱が立ててあった.以前見た物とちょっと違う.ガスが切れるともう一つ山名板が見える.見覚えのあるのはそっちの方だった.2個所あったんだっけ? あれ、そうだったか?



急斜面を登って



岩場を登って


目印に従い露岩の中を登り



特徴のある岩峰の所に登り着く 9:10


ガスの中で見ると山頂標柱と間違えてしまうなあ


一旦下りて、、


少し離れた所の山名板


三角点傍の山名板 9:25
 山頂には誰もいない.こんな天気で(って雨が降ってる訳じゃないけど)平日だものね.展望も利かないし、風があるし.少し下りた岩陰でコッペパン喰って先へ行きましょう.

 今日の水分は瓶型缶コーヒーと500mmペットボトルを2本.その内一本は凍らせてきたもの.日差しが出たら熱いだろうと、思ったからだが.保冷バッグに入れて来たそれは、殆ど溶けていない.普段から水はあまり多く飲まないが今日は涼しいので摂取量もあまりない.が、努めて水は飲む様にした.ま、水は避難小屋近くで得られると思っているから.

 頂上付近の平らな窪地にはハイカーが記念か何かの石を置いてあった.円形とかケルンとかに.こんな場所あったんだっけ? と、記憶にない.



山頂から少し下りた所、一瞬晴れたりします




奥白根神社が見えて来た




中禅寺湖がかすかに・・・



奥白根山神社


ガスは晴れてくれません



窪地にサークルやケルン




中禅寺湖




五色沼

 下から上がって来た男性2人組とご挨拶.少し情報交換をした.金精トンネルPから登ってきたという.私が、トンネル手前を車で通りすぎる時そこの駐車場には車が一台あり、2人の男性が登山の支度をしていた.そんなことを話すと きっとそうだろうと言う事だった.金精峠までの道は荒れて登りづらく、金精山までも荒れていると言っていた.栃木県側ではあまり整備をする気がないのかも知れない.ま、私は荒れてる道も案外好きだけど(ウソ)

 ガレた斜面を急降下していくが、この辺りには結構花が咲いている.右ザレ場(ロープの外)にコマクサが見えた.こっちにも沢山咲いてる様である.基本、ロープの外には出てはいけないと思うから、手前のものを数カット撮って下降を続ける.

 今年お初のヤマオダマキが結構咲いている.ハクサンフウロも今年は初めてかな.マルバダケブキは多分これからか.何だかよく判らない花も咲いている.ゆっくりと花の写真を撮りながら下り、ダケカンバ林に入ると林床はマルバダケブキとハンゴンソウ(花はこれから)で埋め尽くされている.

 窪地に移動.




ヤマオダマキ


ミヤマカラマツ


ダケカンバ林


コマクサ窪地に向かう途中
 草付き斜面を40m程下ってかなり広い窪地に着地.コマクサが多く咲いている.咲いてない葉っぱだけのものも沢山あるから、年々増えているのか.踏まない様に気を付けて歩き、南へ移動してみる.此処、斜面の端っこに立つと真下にも同じ様な窪地があり、左に尖ったピークが見え、右には残雪の様なものも見える.少々風は強いが、誠に気分の良い所だ.

 戻って、コマクサの下手画像量産に入る事にする. その前に岩陰で風を避けコンビニおにぎりを食べる.その間に風が止んでくれるのを願ったが、全く止んでくれない.時々弱くなるな、、、といった感じ.

 三脚を低姿勢にし、アングルファインダーをつければ覗くのは楽.望遠ズームレンズでマクロ的拡大撮影の様にコマクサを大きく撮る.このレンズにはマクロ機能がないので、ピントが合う最短距離は1.5m程.近づかなくて良いから他のコマクサを踏んづけなくて済む.例えばロープ内からでも、その外の少し離れた被写体も撮影可能になる.

 ピントを合わせるのは、自動(オートフォーカス)が良いと思うけど、風に揺られていると中々合ってくれない.殆どの場合デジ一ではマニュアルフォーカスで撮っている.まあ、仕事ではないし自分が良ければそれでいいのだから、適当な所に合ってればいい.



コマクサ窪地に下りて振り返り




白錫尾根




やや白っぽく見えるのは、コバイケイソウの葉が風でひっくり返っている様子




コマクサ

 小一時間ほどいて次の目的地へ移動.前白根山への登り斜面だ.そこは、錫ヶ岳へ登った時にも見ているのであることは判っていた.ただその時にみつけたのは数株だったが.

 来たルートを戻り、道に合流.避難小屋の脇を通って前白根山方向に登って行く.稜線分岐にザックが2つデポしてあった.錫ヶ岳でも行ってるのだろうか? 

 五色沼分岐を過ぎて、ガレザレの登りに入ると、コマクサはすぐにみつかった.こちらの方は窪地の方より色が濃い.結構多くある.足元がザラザラ崩れ落ちるので撮るのが結構難儀である.標準ズームにはマクロ機能があるので、こっちではそれも使ってみる事にした.



ダケカンバ



避難小屋 12:15


積み上げられた枯れ木を乗り越え、右へ行くと白錫尾根



前白根山 登る斜面にコマクサがある筈



こちらのコマクサは色が濃いです




こっちも風が吹いていて、花が揺れる



ガスがとれるのはこれが精一杯か 13:20


戻って五色沼分岐



 前白根山に登って、白根山を見ると相変わらずガスが山頂を覆っている.晴れるどころか益々広がってるみたいだ.これでは、五色山へ行っても綺麗な白根山を拝む事は出来ないだろう.此処は、下って五色沼でもゆっくり見学して帰りましょう.と、分岐へ向かって下降.この道は初めて.ほぼ直下降で中々急だ.

 途中、水音がして水が岩の間から噴きだしている.舐めてみたら冷たくて美味しい.(この道の出口に水場の表示板があった)

 この水場で、ほぼ無くなった一本のペットボトルを満タンにしておく.五色沼の湖面は静だ.白根山はガスが更に分厚く覆っている.平らな岩に座って、瓶型缶コーヒー(微糖)を飲み納豆巻きを食べたが・・・ちょっと、合わないな.近くに咲いてる花をコンデジで撮って、さあ帰りましょう.


五色沼に向かって、結構急ですよ


水場



五色沼 13:45

 T字路に着いて、上背のある単独男性にご挨拶.ロープウェイ山頂駅に行くにはこの道でいいのですか? と、弥陀ヶ池の方を指差し、聞かれた.そうですね、私はロープウェイで来た訳ではないので詳しく判りませんが、弥陀ヶ池にロープウェイの標識はありましたよ と、答えた.男性は、連れが膝を痛めてるので心配だが、登りとか多くあるのですか? あら、単独かと思ったらお連れさんがいたんですね.(すぐ、避難小屋方面からゆっくり歩いて来た) それは、大変ですね.私もそっち方向へ行くからご一緒しましょうか? と、提案.少し池までは登りがあるけどゆっくり行けば大丈夫です.と、答えておいた.
 男性はロープウェイの時間が最終16:30.此処からは2時間半とあります.今、丁度2時だから、コースタイムギリギリなんですよ. そいつあ、えらいこっちゃ.では少し急ぎましょう.

 男性はとても足が速く、女性(奥さん?)は、あの急斜面の下りで膝を痛めたと言っていたが、平地と登りでは普通に歩いている.180cmの歩幅に、156cmでは一歩半出さなければいけないのよねえ.この人、判ってるのかしら・・と、冗談も飛び出す.穏やかな口調の男性はそれから奥さんに歩調を合わせる様にしていた. はは、これなら大丈夫でしょう.

 
弥陀ヶ池から樹林に入り、のんびりと下った.若い男女に追い越され、駐車場に着いたのは丁度16:00.

マクロ


こんなに道悪かったっけ?


弥陀ヶ池に着きました 14:30



お二人さん 焦らずともきっと間に合いますよ. 14:30

下手ですがデジ一画像もどうぞ      Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.