山登り...かな

日光市
半月山駐車場まで
標高1600m位



                  



2017,10,18 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 黒沢支流で遭難者の白骨遺体をみつけてから、12年が過ぎた.さしずめ13回忌というところか.いつかは、手を合わせに再訪しなければならないと思っていたけど、いろいろな想いで足を運べないでいた.年を重ね、少しは歩けるうちにと、行ってくる事にした.

 供養といっても大袈裟なものではないから、ついでに紅葉も楽しんで来てしまおう・・・と、いった ややいい加減なもの.供養だけなら半月山Pから下りた方が近くて行程も楽.ただ、紅葉シーズンだから車など混むと思われる.沢を遡行する元気はないし 紅葉狙いだと林道の終了地点辺りが素晴らしい景観になる.これはパス出来ない. そこで

 林道〜途中尾根に仁上がりショートカット〜林道終点〜半月山駐車場〜1434Pへ下降〜続く尾根を下降して途中遭難遺骨発見現場の上で手を合わせる〜三角点〜駐車場所 と、周回する事にした.

 ただ、紅葉は多く期待出来ない.旬としては、少し早い.それと、問題がない訳ではない.2日前から右腕が肩付近から鈍痛.常に痛いという事ではないし、肩までしか上がらないという事でもない.50肩の前兆か? 今日の二日後にはクラス会があり、岩手まで行く様になっている.この山行で悪化させてしまわないだろうか?

 ま、ちょっと人並みに心配しながら 久々の足尾.黒沢(神子内)林道入り口に車を駐め、朝飯(お決まり力カップ)を食べて、出発.
                 下手デジ一画像もどうぞ


駐車場所


黒沢2号橋



凹字カーブの終わり付近.GPSを取りに戻って又此処へ
少し行った所で右斜面に取り付き


すぐ尾根に出ます
 林道を歩き、尾根への取り付き点に近づいたのでGPSを出そうとしたら、ない! 入れ忘れた.今日はGPSがないと(爺では)下降予定尾根を下る事が出来ない.取りに戻り、往復40分のロス.はなっからこれだ・・・

 急斜面だけど50mも登れば尾根に着く.何となく踏み後っぽいのがあり、藪もなく案外楽に登って行ける.1401Pを通り、林道が逆S字カーブを描く所に出るのは難しい事ではなさそうだ. そうなんだけど、爺だから・・・

 昨年、紅葉見たさに遅い時間ではあったが林道終点まで行った事がある(レポはなし) 眼鏡を忘れ、地図は持たずGPSだけ持ってショートカットを試みた.林道からの取り付きはもっと上の方で、沢形がありテープと踏み後をみつけたのでそこを登った.今回の取り付き点から200m程上だ.すぐ左に行き、やや緩やかそうな斜面を登って尾根に出た.標高1200m辺りの尾根が合流する所で間違えた.GPSで見た林道に向かって、南に下りてしまったのだ.方位を見れば簡単に判るのだったけど、GPSの小さい記号は判別出来ない.その時下りた林道は


尾根の様子 枝が多少煩い程度


紅葉もあるが鮮やかではない



青空にうろこ雲、大体崩れる前触れ


やや、くすみがち


器用だこと(笑) 柔らかいから、1日前ぐらい?


鹿道か踏み後か? 案外歩き易い


少しだけど展望もあるし、、、
  1207Pを通り、1300m辺りを過ぎてかなり明瞭な踏み後を辿りながらも鹿道に引っ張られてしまった.1401Pの南斜面をトラバース気味に下降している.

 爺にしては・・・案外早く気が付いたので コースに復帰すべく尾根に向かって直登.ブッシュ藪は大した事がなかったけど、カラ松の低木が枝を伸ばしてかなり煩い.おまけに手で払ったりする度に、枯れ葉がパラパラ落ちてくる.ツバ付きの帽子だからうなじから入る事はなかったけど、腕とかウエストポーチの間とかにバサバサ落ちてくる.

 登りにくい.難儀するする登りは止めにして、鹿道トラバースを決め込んだ.林道に出られればそれで良いのだから.

 まもなく、針葉植樹林帯に入り藪から解放される.沢を一ヶ所横断し、枝尾根を回り込むとすぐ下に林道が見えた.逆S字カーブの200m位下方に出て、ザックを下ろし、パーカーを脱いで枯れ葉を振るい落とした.




鹿道に・・・




樹林帯は藪なし




トラバースシカ道



林道が真下に


網の中に入ったカラ松の枯れ葉、どうやって取りましょう
 林道終点まで数カ所、展望ポイントがありまだ紅葉し始めの風景を撮影しながら、のんびり歩く.途中に、群馬ナンバーの軽トラックが駐まっていた.近くに人はいない.仕事をしてる様な感じでもない.キノコ撮りなどか?

 林道終点でエネルギー補給をしながら少しだけ撮影タイム.盟主様は頭を雲に隠していて残念.手前の紅葉も綺麗ではあるけど、旬はもう少し先だろう.うんと近くで見るツツジなどは既に枯れ葉色のものが多い.



紅葉は未だですね(想像通り)


どなたかの軽トラック


そこそこ紅いのもある



林道終点手前から




林道終点手前から 皇海山




林道終点から、手前が日陰で暗いからそこに合わせたら皇海山がとんじゃった・・・




林道終点から足倉沢俯瞰



林道終点(見晴らし茶屋跡)


古道は笹に覆われている
 休憩を終えて半月古道に入って行く.特に刈り払いなどはされてる様子もなく、道は膝程度のミヤコザサ(かな)に覆われている.朝露とかはなく濡れずに済んで良かった. すぐに開けた斜面に出て、正面には半月山が大きく見える.社山もよく見えたが、大平山は頭に雲を被せていた. 白根山は僅かに見える.そちらには雲はない.

 しまった、白根山は林道終点辺りでもよく見えていたのに、望遠で撮ってくるのを忘れた.・・・ま、いいか.

 半月峠に至る古道は歩く人も少なく、荷車とか通れた道幅も石垣の他は面影もない.左側の岩に墨で書かれた楽書きがあった.達筆なので爺には読めないけど、前に通った時あったかどうか判らない.その時撮ってきたコンデジ記録にはないので、見なかったのだろう.

 道を外れ尾根に上がって駐車場へ・・・




半月山




社山、雲を被っているのは大平山



皇海山



古道


岩に楽書き 何て書いてあんだろう?


駐車場が見えた.ちょっとズーム


倒木


ツツジ類 紅葉に見えるけど枯れ葉色が多い


半月山駐車場
 半月山の駐車場はこの時期だから、やはり車が多い.近くに人のいないのを見計らって塀を乗り越える.何人かこちらを見ているけど、こちらが気がつかない振りをして少し移動.お昼には少し早いが、お弁当を食べる事にする.空は曇ってきて日差しもないから僅かの紅葉もちょっと冴えない.半月山は登るかどうしようか思案しながら(半月山を)見上げるとガスがかかり始めている.止めましょう.

 駐車場から利根倉沢側を狙っている三脚据え置きカメラマングループは、ズーッと居座ったまま.晴れ間を狙っているのでしょうか? 三脚にカメラを2台くっつけた強者もいらっしゃる.こちらは何だか臆してしまい、手持ちでガシャガシャ何枚か撮っておしまいにした.



黒沢 紅葉はまだまだ先




利根倉沢 紅葉は半分か



車道を歩いていると、自転車さんが多く走り過ぎていきます

 駐車場を出発し、300m程離れた尾根の下降点に取り付く.一度、登ってきているとはいえ十年以上も前の話.覚えているのは道路から尾根へ下りるところ位.地図でも判る通り枝尾根が無数にある.樹林の中に入ってしまうと展望は殆ど利かない.GPSをぶら下げ慎重に下降して行く.・・・がッ それでも


下降始め〜


笹斜面の下降


順調〜 と、思っていた


細尾根だってちゃんとある・・・
 爺は(道を)間違えた.
 順調に(と、思っている) 下降して行き、今歩いている細い尾根は1494Pの手前の地形だろう.やがて、登りに入るだろうと思いきや、まだ下っている.ん? 間違えたかな?? 疑惑がかすめたけど、歩き易い事も手伝って まあその内登りになるだろう と、下降を続ける.

 あれ! 沢の合流点に出てしまった.予定ルートを見たってそんなものはない.間違えましたよ、と、軽い気持ち.この時点で本人は尾根一つ間違えた位にしか思っていない. 少し下りて枝尾根を越えると沢に水が流れている.へ? 石垣か? と、思ったら石組みで水路が造られている.

 何でこんな人も来ない様な上流に.護岸とか堰堤とか砂防用なら足尾には人跡未踏もどきの場所にごまんとある.この水路は長さ2−30m位しかない.詳しく探した訳ではないけど、周りをみても何かの跡(炭焼き窯など含め)は見当たらない.不思議に思いながらも次の枝尾根を越えるとこちらの沢にも同じ様なものがあった.こちらに水は流れてなかったが.いずれも手焼沢(左俣)源頭だ.



沢に出てしまいました 手焼沢上流、左のさらに左俣 1300m付近




人工物



隣の涸れ沢にもありました


シノダケ斜面.右腕に力が入らないから登るのが若干辛い
 これまで、右腕を使わなくても問題なかったが、急な登りでは両腕が必要になる.我慢して、シノダケの斜面をトラバース気味に登り、尾根に着くと踏み跡の様なもの(鹿道かも知れない) が、下っている.少し辿ってからGPSを確認すると、1434Pの東に小さな丸いピークがありそこから北の枝尾根にいた.

 この尾根を直登しようと上を見るとちょっと急.もう一度トラバースし、1400楕円ピーク(地図に標高点表記はない)からやはり北方向に僅か延びている枝尾根に乗る.そこから、そのピークに直登.GPSで下降予定尾根である事を再確認.ふう〜 これだけの事にえらい遠回りしてしまった.右腕も肩にかけて怠い.悪化させてしまったかな・・・

 此処から南側(標高差)100m程下りた沢源頭に向かって手を合わせ、少しだけ黙祷した.

 後は迷うことなく三角点1204.3Pを通り、古い造りの高圧鉄塔を過ぎて、駐車場所に戻った.


1400楕円ピークへ直登は木の根を掴みながら


1400楕円ピーク ちょっと過ぎてから



特に踏み後とかはないけれど歩き易い尾根



三角点



高圧鉄塔 これ、現役?

下手デジ一画像もどうぞ                  Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.