◇山登り◇
日光市赤薙山、女峰山
あかなぎやま:2010.3m
にょほうさん:2483m

                    



2008年9月4日 訪問

単独 (リハビリ登山)

PART I 霧降高原〜女峰山(の手前)



(※時間は参考にしない事)
                           
 女峰山と言えば男体山と共に日光を代表する山で、地元以外でも多くの人が知っている.どっしりした山容の男体山に比べ、鋭鋒でアルペン的ムードの存在感がピカイチ.日光市内の稲荷川に架かる橋から眺めると、その素晴らしさに時間を忘れてしまう程(爺の場合).その中腹には、県一と言われる悪谷、雲竜渓谷がずずーんと構えている.

 女峰山に登りたいとは、それ程思っていなかった.男体山も白根山も又しかりである.ただ、此処へ来てリハビリ登山一連の流れになり、特別な脈路はないが女峰だな・・・と決まってしまった.では、どういうコースで登るか?、、だが、

 メジャーなコースとしては奥日光の志津林道を利用し、多少キツイ坂はあるものの各コースの中でも短い時間で往復出来る様だ.しかし、それでは面白くない.地図をみると、霧降高原から赤薙山〜奥社跡〜一里ヶ曽根〜三角点〜女峰山 の稜線は東から西へほぼ水平に走っている.稜線の北側には三沢、上&下タケ沢、野門沢.南には悪名高い稲荷川(雲竜渓谷)がある.稜線を歩きながらそれらを眺め見、雰囲気を味わうのも悪くないだろう.


 かなり前になるが、少しでも良いからこの雲竜渓谷を覗き見たくて行者堂から「黒岩遙拝石」迄登った事がある.此処までは勾配も緩いし特に危険な所はない.ただ、日光市内からの道程なので距離は長く、標高差1,200m以上を克服せねばならない.更に、此処からの登りは相当キツく時間が掛かると聞いている.(黒岩から女峰山まで直線で約2km.標高差約500m).こっちからはとても、爺が(一日で)登り下り出来る数字じゃない(笑)

 地図で見ても距離は長いが、霧降からの方が楽そう♪ 女峰山からはひたすら下りの黒岩尾根をルンルン♪ と、ロクに検討もせずにコース決定.あとはお天気のみだが、この天候不順でなかなかチャンスが来ない.待っててもしょうがない、こちらから良いお天気を呼ぼうじゃないかッ・・・と、ばかりに出掛けてしまった.


 長男nobの車で霧降高原のリフト駐車場に着いたが雨が降っていた.少し強かったので、様子をみる事にし30分ばかり待った.このまま降り続いたら中止にしようと考えていたが、雨は止み空も心なしか明るくなってきたので、(一応合羽を着て)スキー場脇の遊歩道を登り始めた.

■写真左
第3リフト乗場入口
7:30


■写真右
登山道入り口と壊れている登山カードボックス
■写真左
キスゲ平
8:10


■写真右
笹原の登山道
 道は濡れているが歩きにくいと言う程でもなく、はじめは緩やかだった道も丸山からの道を合わせる分岐からは少し急になり、額に汗をかく.そこから、最近刈り払われたらしい笹の道をいっきに登ると、キスゲ平だった.広い台地の展望台だが、生憎ガスが立ち込めていて展望はない.
 雨は上がっているので、ここで一旦合羽を脱ぎ少し身軽になった.少し汗をかいていたので吹き上げてくる風が心地よい.展望がないのだからゆっくり休んでいてもしょうがない.笹原の広い尾根を登って行く.
 鹿道なのか、意図してつけられたものか道があちこちに分かれては又繋がっている.ま、適当に歩けば良いんだけど(笑).ガスが煙る中、「焼石金剛」と立て札のあるなだらかな場所に出た.休憩するには良さそうな場所だが、雨が降ってくると隠れる所もない(此処で雨は少し降ってきた)ので先へと歩く.小さなリンドウや、ウメバチソウ等の花が結構咲いていた.晴れていれば展望の良さそうな、尾根を登って、まもなく樹林帯の中に入って行く.
 樹林の中(知ってる木はダケカンバ、シラビソ位?)は急な登りで結構辛い.しかし、足元を見ると形の良いキノコが次から次へと現れ、(デジカメだが)撮影するのに忙しい.後ろから爺より若い若者(?)が笠を片手にグングン登ってきた.2,3言葉を交わしたが、「こんな天気だけど山頂近くの花が気になって登ってきたんですよ」と、明るく笑う顔が清々しい.「(撮影)ごゆっくり楽しんで下さい」と、パパッと登って行ってしまった(す、凄い〜)

■写真左
「焼石金剛」
9:00

■写真右
樹林帯に入る
■写真左
赤薙山山頂と三角点
9:40


■写真右
山頂の鳥居
 それからも、樹林帯の中を登り続けると二俣になっている道があり、左に入って登って行くと「赤薙山山頂」に出た.それ程広くない樹間の中に鳥居、祠、山名標識板がありひっそりとしている.ここから一旦下り登り返すと展望の良さそうなピークがある.残念ながら周囲は真っ白で何も見えない.少し大きな岩があり、腰をおろして(この頃雨は止んでいた)水を飲んだ.昨夜冷凍庫で凍らせておいた水が半分程解けて冷たく美味しかった.
 ハイマツの中にキノコを見つけたので撮影していたら、その中に大量の(ジュース等の)空き缶が捨てられていた.かなり錆びているのもあるところをみると、相当前からのものらしい.人間の矛盾するもっとも嫌な部分が、ここにもあった.此処に缶を捨てた人は、又この道を通ったのだろうか?
 痩せ尾根のアップダウンを繰り返し、樹林の中の登りでは又多くのキノコをみつけた.それでなくても遅い爺の足は、キノコの前で止まりがち.これでは女峰山にいつ着くか判ったもんじゃない.ここは心を入れ替えて少しは急がないとな、、、ああっ、又、きれいなキノコがッ・・・

■写真左
岩混じりの痩せ尾根


■写真右
2,060m付近の小ピーク
■写真左
ダケカンバなどの樹林帯
キノコが多かった


■写真右
奥社跡
10:40
■写真左
錆びたり読めなくなってしまったりしている道標


■写真右
立ち枯れの多い道
 そんなこんなで結構楽しみながら樹林帯の中にぽっかりとした空き地に飛び出した.「奥社跡」と標識があった.南側にロープが張られている.此処からは望めないが、雲竜渓谷に数百メートルも落ち込んでいる「大鹿落とし」という大ナギがあるのだ.帰路の下りにこの反対尾根を通る予定だ.ガスが少しでも切れてくれれば見られるだろうと期待してしまう.
 奥社跡からは、少しのアップダウンの後シャクナゲの尾根道が続く.「一里ヶ曽根」と呼ばれている良く踏まれた歩き易い尾根だ.又、道沿いにキノコをみつけ撮っていると、前方から話し声が聞こえて3人の(爺より年上と思われる)登山者達がやってきた.先頭できたのは元気そうな「虫除網付き帽子」のオバさん.「この辺り、シャクナゲが多いけど花期は6月頃?」、「いやあ、私は花は判りません」.一人はやや疲れた風のオバさん.もう一人は元気なオジさん.霧降に下りるのだという.「クサリとか大変な所はありますか?」とオバさん.「大丈夫ですよ、痩せ尾根はあっても右左はガスで何もみえませんから」と、笑って返した.
 しばらく歩き、一登りで一里ヶ曽根の道標と祠があり岩がゴロゴロしているピークに出た.此処は「独標=2,295m」.ハイマツが同じ方向に傾いていて自然の厳しさを物語っている.
■写真左
歩き易い尾根道(一里ヶ曽根)


■写真右
独標(祠もある)
11:50
■写真左
水場の道標
12:05

■写真右
水は細いが冷たく美味しい
 「独標」では、栗山方面のガスが薄れ僅かだが野門の上流台地が望めた.その左に聳えるピークは2,318m.女峰山はまだ見えない.っていうか、ガスの中だ.急なガレ場を注意深く下りていき、大きなダケカンバ(と、思う)が点在する広い鞍部に出て登りの手前に「水場」の道標を見た.水場は3−40m歩いた所にあり、水量は多くないが冷たくて美味しい.お茶のペットボトルを空にして、その水を満タンにした.
 道を登って行くと立ち枯れた木が目立つ様になり、倒木もあって少々歩きづらい.左側が切れ落ちている細い尾根を通過する時は、幸いな事にガスで下の方が隠れているから恐怖感はない.ちょっと残念な気もするけど(笑)
 道は2,318mピークは踏まずその10m下を回り込む様についていた.このトラバース栗山方面が良く見え、上&下タケ沢と思われる深い渓谷が人を寄せ付けない様な光景を創っている.浮き石が多いガレ場を注意深く登り、さっきより渓が良く見える尾根に出た.腰を下ろし先程汲んできた水を飲み(ん、んまい!)地図を広げて景色と照合してみた.
 向こう、日が差している辺りに光って見えるのが野門沢.真下にこんもりと丸い丘(の様な感じの山)で、沢を分けている.右の尾根を下りていくと三角点峰がある.そこへ行ければ上タケ沢の最上流に降り立てる.でも此処までくるのが大変だ、、、等と、いろいろ結構楽しい.
 極めて急な岩場に出た.7−8m位かもうちょっとある.良く見ると3分の2位までの所にロープが下がっていた.足掛かりは豊富でしっかりしているから特に問題はない.この急斜面の脇にはウメバチソウが沢山咲いていた.

■写真左
見えるピークは女峰山かな?


■写真右
結構シブイ、ガレ場
12:50
■写真左
ガレ場、中央付近に黄色いのが人物


■写真右
振り返ると歩いてきた稜線が見える
 日光道を下り、食料を買い込もうとインター近くのコンビニに入った.一人だけの店員が何やら叫んでいる.すわっ!コンビニ強盗かッ と、思ったけど 店員は「レジがロックされていて、皆様のお買い物に対応出来ません」とパニックになっている.オイオイ、こんな事って起こるのかい? 中にいた客は爺とnobを含めて4人.
 街中の違うコンビニで再び顔を会わせて、苦笑い.
 登って上に出るとハイマツ帯になっていて、女峰山がガスに見え隠れしていた.ガレ場があり何か黄色い物が時々動いている.「ははあ、あの追い越して行った人だな」 振り返ると稜線のアップダウンがまるで「ワニの背中」の様.

 ■PART II は、女峰山〜黒岩尾根〜日光市内

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