2日目、山登り

日光市
錫ヶ岳、白桧岳
すずがたけ:2388m
しろびだけ:2394m




                  



2010,9,18 - 19 訪問


(ほとんど参考になりません)
              
 (19日) 朝は、少し雲があるが晴れていて風もなく爽やか.動物の気配もない.沢から水を汲みお湯を沸かし、インスタントお粥(卵)を暖め食パンをちぎって入れる.味が薄いのでふりかけをかけながら食べるが、中々いける.早々にテン場を撤収しペットボトルを満タンにして出掛ける事にした. 7:00出発(ちょっと、ゆっくりし過ぎたかな)

  今日のザックの中身は
カメラ(NikonF3,zoom28-200mm,自由雲台,三脚,ツエルト,ターブ,寝袋(10℃対応で軽い),銀マット,ブルーシート(3畳ほどの)←軽くて重宝,
ストーブ,ガスボンベ,食器,雨具(今回は上だけ),白地のビニール傘(雨時の撮影で有効),食料,救急セット,ヘッデン,予備電池,ガーミンGPS,焚き火セット(ってあるか(笑) ← ライターとロウソクとガムテープと新聞紙),水(今回は500mmと350mmのペットボトルだけ 泊地の沢で水が得られる.又、下降予定のツメタ沢でも採水可能)

 
 一日目 柳沢遡行



さて、出発 歩き易い所を選んで



復活した涸れ沢を遡る


涸れ沢の遡行 2050m付近


2080m付近 水が出る
 昨夜の風のせいか朝露もなく笹藪でも濡れない.平らな場所なので沢形が藪の中になり一時不明瞭になる.左岸には鹿道か熊道かがあちこちに続きそれが登山道と間違う程の立派な踏み後なので、つい通りたくなってしまう.(実際、歩いてしまった) 欲求を抑え笹藪の中を北向きに進み、僅かに歩くと藪を切って涸沢が復活してきた.狭い涸沢を徐々に高度を上げながら登って行くと、2080m付近に水が湧き出してくる.

 水を補給するには充分な水量だ.(下で満タンにしてきているから、此処で補給しなくても済むのだけど) 沢は顕著な二俣になっている.迷ったが、稜線に少し近いのを理由に、左にルートを取る.少し遡ると水は再び涸れてしまった.更に、(2100m辺り)沢が藪模様になってきたので、このまま登るか右又は左の斜面に移るか迷ったが、一見左の斜面の方を藪が少ないと見て、そっちへ移動する.(正解かどうかは、判らない)

 左の緩い斜面は膝下程度の笹藪で、その中に鹿道が上に続いている.こういうのは有難い.登っていくと藪が切れ、下生えもなく歩き易い.再び笹が出てくるが邪魔になる程でもなく登る事が出来た.しかし、2200mを越えた辺りで シラビソ? 低木藪が行く手を塞ぐ.それ程密でもないので、突破しようと思ったが、鹿道は右方向へトラバースする様に続いている.山の住人に倣えば間違いはない(ほんとか?).低木藪が更に薄い場所に導かれ、笹藪の中の鹿道を辿り2241mピークに直登出来た.



藪沢っぽくなってきた


笹藪斜面 鹿道を拾える



結構、快適 2180m付近



幼木藪


右上に低木藪 トラバースしてきて振り返り



腰高の笹斜面を登って、右上が2241P

 ピークの辺りでは、宿堂坊山から延びてくる尾根上に踏み後がある筈なので探してみたが、笹が深く中々見つけられない.ウロウロし、その内、樹林の中の一本の木に赤と黄色のプレートが打ち付けられているのを見つけた.笹藪の中なので踏み後は埋もれて薄いが、何とか見分けられホッとした.踏み後が薄くても、(目印とかが)あるのとないのとでは雲泥の差がある.こういう場所の標識も、しかりである.ま、初めからないと判っていれば、それなりに心の準備はしてきているのだけど(一応ね・・). 
 ただ、標高の高い場所は尾根などが入り組んでいる低山と違って、判りやすい.此処も、尾根(主稜線)に登り上がったら北に曲がり登って行けばいずれ錫ヶ岳の山頂に出る.

 笹藪の中、西側が若干開けている.又、大きな枯れた切り株に乗ると、ドンっと大きな山容が目の前に迫る.錫ヶ岳だろうか? 西側には群馬側に続く笠ヶ岳などが良く見えた.




2241Pから 西方向



標識が出てきて、ホッと安心


目の前には錫ヶ岳



あれは、笠ヶ岳?




 標識の下は笹藪.その下には踏み後が感じられる. 踏み後を辿り一旦下って鞍部に着き、エネルギー補給の大休憩.笹の中に埋もれる様に座る.地図を広げルートの再確認するが、(多分)此処で大失態.(多分)荷物をしまう時、眼鏡を落とした事に気づかなかった.←後で気が付いた.

 そのまま、腰上の笹藪にルートを見失ったりするが、樹林内に踏み後を再び見つけたりしながら登って行く.標識やルートを見失っても、此処はひたすら登って行けば良いから、わざわざ踏み後など探す必要はない.そのうち合流するだろう.と、ルートがあると思われる方向へ舵をとりながら登って行く.そのうち、足元に固い地面を感じ、標識をみつけて ああ、これは踏み後だな、、と



白い木に標識

右斜めになってる木に標識


標識のある所、足元の踏み後が確認できる


疲れて右を見たら、オッ中禅寺湖だ


又、笹藪漕ぎ


樹林帯を抜け、あ、あれは山頂かな・・・(違いました)



 2300m付近で樹林帯を抜け、開けた笹の斜面になる.中禅寺湖や男体山その周辺の山々が見えた.霞がちだけど何とも気分の良い光景である.男体山の下には戦場ヶ原、雲で頭を隠しているのは大真名子山か? この辺りは中々の急斜面で笹が滑り、登るのにしんどい.休んでは汗を拭き、水を飲み又登る.短区間での繰り返しだ.

 こないだ来た時は金精峠からの長距離を歩き、最後の錫の登りに足が上がらず辛い思いをしたが、今日はまだ大丈夫だった.山の中で一晩ゆっくり出来たお陰だろうか.風景もゆっくり見る事が出来る.で、子の笹は・・・クマイザサかな.胸高で蜜藪だけど案外抵抗は少ない.これが、チシマザサだったりすると、と、思うとゾッとする.




男体山、中禅寺湖




間違えているかも知れないけど・・
手前、影の様な三角の山は宿堂坊山、奥が(右から)三俣山、シゲト山、黒檜岳で、その奥に盛り上がっているのは大平山か




西側(南寄り)




登って来た斜面

 登り切った所が頂上かと思ったらそれはまだで、2350m付近では平らな所に出て池塘がある.藪漕ぎで汗まみれの顔を、手で水をすくって拭いた.気温も上昇しているのか汗だくだから、気持ちがいい.此処から樹林の中を一登りして頂上に着いた.(一登りといっても、登ってるな・・・が判る程度) 

 誰かいるかなと思ったけど誰もいなかった.前回は日帰りの為ゆっくり出来なかったが、今日はまだ早いので少しじっくり景色など楽しもう・・と、クッキーを食べ (ダイドーの) 缶コーヒーを飲む.冷たくはないけど美味いなあ〜.暑いほどではないにしても、暖かく渓側から弱く吹き上げてくる風が心地よい.

 山頂からは主に北東方向が眺められるだけで、展望が素晴らしく良い、、とは言えない.錫ヶ岳は、男体山や白根山から、眺めている遠くの山だ.今は、この奥深い山の頂から反対にそっちを眺めている.感慨深い、とはこういうことだろうか? 



地図には現れないが、少し下りて


小さな池 溜水の様だから飲料には、、どうかな、、


ちょっと登って・・・


山頂〜 9:40



 コンデジ撮影を終わり、ザックに荷物をしまっている時、突然ガサガサと一人の登山者が登ってきたのでビックリしてしまった.相手も人がいると思ってなかったに違いない. 驚いた様子だったが、お互い笑いながらご挨拶.割と軽装の人で下館かどっかから来たと言っていた.精悍な感じの人である.何処から(菅沼とか湯元とか) 登って来たのかは聞かなかったが、この時間に此処に着くのはかなりの健脚. 

いろいろ話をし、爺が先に出発する.
 山頂から少し歩くと笹斜面の急降下になる.登ってくるときは最後の辛さを感じる所だが、下りだと開放感も手伝って気分がいい.調子に乗ってズンズン下りていたら笹に滑って尻もち.2m程ショートカット(ずり落ち).一人で笑いながら起き上がったりするけど、傍からみたら 頭大丈夫か? なんて思われたりするかも.

 樹林の中の踏み後は明瞭で、標識もあるのだが距離は僅か.すぐに笹原になって錫ヶ岳から数えて二つ目の池を過ぎる.




山頂から



笹原を下降


下生えの少ない所では踏み後が明瞭


あ〜 白根山だ

二つ目の池(というか、水溜り)



白根山




振り返って錫ヶ岳




 笹原は概ね腰高で、鹿も通るのか踏み後はハッキリしている.この前通ったばかりの道なので、良く覚えている(と、思っている) から不安はない.誰もいない水場で、ちょっと休憩.水場に下りてみる.多くはないが、ペットボトルに汲むには充分な水量だ. ジャムパンを食べてエネルギー補給.

 あまり疲れを感じてないので、すぐに出発.多少ピークがあるけど、上り下りはきつくない.相変わらずの笹藪歩きで、この辺りは道筋がハッキリしている.辺りは開けて日光側の斜面に木々は極めて少ない.それでも、枯れた倒木が道塞いでいる事がある.こういう所で爺は良く脛をぶつける.今回は注意が行き届いていたのか、幸い足をぶつける事はなかった.

 2296m峰で休憩し地図を出してみようとしたが、眼鏡がどこにもない! あそこ(錫へ登る前に休憩した鞍部)か・・・しまったな〜・・・ま、沢を下りる場合殆ど現場確認判断通行(笑)なので地図を見なくてもよいし、ホームセンターから買った安い眼鏡なので”山のゴミ”になってしまうのは申し訳ないが、探しに戻るのも辛い.



水場は正面の踏み後を下ってすぐ


樹林内、踏み後は薄い 見通しも利かないから磁石があるといい


男体山


キノコだけど・・



燧ケ岳 ロープウェイの駅が見えた



シラカンバ林


錫ヶ岳山頂であった人、ズンズン先へ行ってしまいました



あれは白桧岳かな、




振り返って、錫ヶ岳が遠くなった



白桧岳山頂 山名版は木の高い所


下降中 見える沢はツメタ沢左俣



 ツメタ沢源頭のこんもりした笹原を目指し、膝上程の笹斜面を下降していく.割と急斜面なので初めの内は滑らない様に注意しながら笹を掴み、ゆっくり下りていく.開放感があって中々楽しい.ダンボールがあれば、子供の様に滑り下りる事が出来るかも知れない(無理無理).下降していく途中で、鹿道をみつけた.笹に隠れて見えないが幅30cm程で地面がえぐれ、上から下に続いている.その地面は黒い土でアクアステルスは滑らない.これは快適だった.更に、鹿道は斜面の緩くなった辺りで、沢側に移動している.ラッキー!

 下降途中、見上げると2人(3人かも知れない)の登山者が白檜岳に向かって稜線を歩いているのが見える.途中錫ヶ岳を目指す人に会わなかったから、赤岩方面から登ってきたのだろうか.


ツメタ沢


左岸の樹林内歩きは快適
 2200m付近で沢形に下り、今度は右岸を下りていく.針葉樹林(コメツガ?)帯で藪も殆ど無く気分良く下降できる.烏が森さんのレポにあった通り、水が流れている所があり、残っている水を捨てこの冷たい水を飲み、ボトル一杯に汲み直した.下降を続けるとすぐに水は再び涸れ、元の涸れ沢になった.容赦なく照りつける太陽で汗をかくが、それも気持ちが良い.長く感じたガレ場の下降も(涸れない)水が出てくると、楽しい.いくら飲んだって無くならないのだから.

 大きな堰堤を過ぎ、林道に出てしばらく歩き遊歩道の標識を見て、あとは昨日降りたバス停に行くだけ.ルンルン気分で車道が見えるカーブを曲がった時、向こうにバスが通り過ぎて行くのが見えた.あのバス、最終でなくて良かった.(※後で知ったが、そのバスに瀑泉さんが乗っていたそうだ.そのバスに間に合ったら、汗と埃まみれで笑われたかもなあ・・・(笑)



ガレ沢を下降


さらに下降



広い河原を下降 右岸に登り、踏み後をみる



水が出てきた


左岸の踏み後



遊歩道に出ました 16:05 何とか最終のバスに間に合って良かった〜♪

一日目 柳沢遡行  Photo FinePix Z33WP 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.