番外15 足尾で・・  
3月22日

銀山平、庚申山登山口駐車場 灯りはかじか荘 AM4:45 (D810)

気温-4度の銀山平駐車場を午前5時に出発
庚申山登山道の仁王門を過ぎた辺りで登山道を離れ
庚申山〜オロ山の稜線に行き、皇海山を観る事
というう予定、ただそれだけの事だけど.
手前に遮るもののない皇海山の圧倒的迫力と
見事な山容は、貧弱な爺の表現力では
お伝え出来ないが、、

厚手のセーターに中厚手のジャケット
ヘルメット、スパッツ、靴は冬用
スノーシュー、チェーンスパイク、
アイゼンは迷ったが持っていかない.


ゲートを通り、林道は右斜面から落ちる水で
凍っていた.
滑らないように注意し、道端の落ち葉の上を
ゆっくり歩いて行く


丸石沢を過ぎて円柱の導標迄来ると辺りは
明るくなって、点けていたヘッデンも不要になった

舗装路が終わると庚申渓谷≠ノ入り
中々大きな水音が谷底から聞こえてくる
光風の滝(鉱夫の滝)だけど
林道から全容は拝めない



奥の鋭鋒は小法師岳とかなんだろうか?

こんなに赤く染まるなんて、一瞬の事



右斜面の擁壁と自然岩の間に落ちる水は
凍っていなかった











積もっていた雪が融けて凍って道路に貼り付き
その上を歩いて行くと、パリパリと音がする
そこを左に曲がると笹ミキ沢を横断する橋がある











橋を渡り100m程行った所で何かが道を塞ぐように倒れていた
はじめは、鹿かな? そう思いながら近づいた



この林道で鹿の死体を何度か目にしたことがある.が、違った
目の粗い(自転車の)タイヤが目についた.倒れているのは人間だった.
自転車と共に横向き(道路に直角)に倒れていた.上はやや濃い茶色、ズボンは薄い茶色
フードからはみ出した顔は白く生気がない.30代か40代か まだ若い様だ
事故か? 辺りを荒らさずに近づきストックの握りの部分でそっと触り、
声を掛けながら2-3度推してみても、反応はない.
スマホを取り出し電源を入れてアンテナを見ると1つ立っている.
すぐに110番にかけてみた


110番「・・・事件ですか事故ですか」
爺「人が倒れてます.場所は・・・」

やり取りが(多分)数分続き、
110番「御面倒ですが、その場で待っていて下さい」
爺「はい、判りました」

橋まで戻りザックを下ろして座り込んでみた
どれ位で来てくれるのなかな、、
山行はこれで中止かな等々思ってみたり

一時間位して、消防の人達が来た
続いてパトカーも来た



消防の人、数人が背中に何か機械を入れたザックを
担ぎ、いろいろやっている
続いてやってきた(足尾交番)警察官が
声をかけてきた
いろいろ聞かれて、調書の作成にご協力ください
少し時間がかかりますが、、
と言われ、大丈夫ですと答えたが

事情を聞いてきた警察官は山をあまり知っている
人ではないようだった.
一応、地図を出してルートなど説明する


それからも、山岳警備隊、鑑識課、交通課、刑事課 etc
消防入れて総勢20人は越えてるだろうか
落石事故だと、山岳遭難になり山岳警備隊の仕事
自転車で転倒し、頭を打つなどした場合は交通事故で交通課
事件性があれば刑事課、等になるそうだ
調書作成している警察官は、昨日帰って来ないと家族から連絡を受けているが
その人かも知れない.釣りに来ていたというし、背中に
釣竿を入れる筒を担いでいる と、呟いていた

車(パトカー)の中で、調書作成に協力し、終わったのが10:30頃
結構かかるもんだ


 
丸石沢左俣の滝 いつもは朝、薄暗い時に通り
帰りも夕方だから明るい時の滝を撮れてない


お亡くなりになられた方のご冥福と
ご家族へのお悔やみを申し上げます

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