山登り

栃木県日光市
足尾、 カモシカ平手前
到達標高点:1620m

                  



2025,5,28 訪問


(殆ど参考になりません)
              
  ***何とも情けない話だが
 計画:国境平-皇海山-鋸山-袈裟丸連峰 を、2泊3日の行程  ところが、一日目早々に撤退してしまった.
 力カップうどんを食べて出発は5時半.家を出る時に小雨だった天気は、此処足尾の銅親水公園では曇り模様.陽も差し始めている.
 今日の終点は国境平だから、のんびり行程.小屋泊まりでない2泊3日は荷物も重い.急ごうつったって無理な話だ.加えて(林道の)道が悪い.さらに、松木川遡行は数回の渡渉がある.

    


銅親水公園(三川ダム)駐車場 5:35


大きいオオカメノキ



横場山

 林道を歩いていると山腹の水蒸気が上がり、暑く覆っていた雲がドンドンとれていき青空も出始める.いいじゃあないか!! こうなると、今までお天気を心配していた気分が吹っ飛び、荒れた廃林道も準備運動もどきになる.荷物、重いけど・・

 廃林道が終わりウメコバ沢を左に見て一回目の渡渉前にゲイターを着ける.松木川の水量はこないだ来た時に比べて若干少ない様に見える.なるべく浅い所を選び、早足で渡る.水は靴の中に入ってこなかったが、若干浸みて来たかな.

 六号堰堤はいつもの右岸巻.三沢、小足沢出合を見て遡行を続ける.沢幅が狭くなってくると、水深は深くなってきて、渡渉するのにちょっとやっかい.それでも何とか、浅い所をみつけて一応無難に渡る.ムムッちょっと入ったかな.



青空が出てきました〜♪



みちくさ


ガスがドンドン取れていきます



ジャンダルム 緑が多くなってましゅね




*



6号堰堤


左岸岩ゴロ歩き
 この後、沢横断はないけど、沢が左岸に蛇行してきていて、一ケ所は水の中を入って進まなければならず、もう一ヶ所は岩場でやはり水の中か、小さく高巻くか、だが高巻は大荷物で難儀する.

左岸段丘の手前のゴーロ河原歩きで二人の釣り屋さんに遭遇.右岸で前を行く1人が釣竿を振っていてもう一人はこちら側を歩いている.ご挨拶.丁度その時、釣りをしている前の人が魚を釣り上げた.中々良い形だと思ったが、聞くと25cm位らしい.30cm位のものは下流で釣ってきたと言っていた.何処まで攣り上がるのか聞いたら、お昼過ぎは雨模様になるらしいから、もう少し上流で引き返すと言っていた.え!雨になるのか? 空を見上げると、まだ雲一つない青空だが、、

 その後も少し話をして別れ、左岸段丘に乗る.ふう〜やれやれ、と、沢歩きから解放され緩い斜面の樹林内歩きになる.



二人の釣り屋さん 前の人は魚と格闘中


段丘へ 見辛いけど左下石垣


大ナラキ沢の左俣 水は冷たい


歩き易い



平〜




シロバナヘビイチゴ



茶碗の欠片もありました
 ほぼ平で(丈がまだ短い)草地の斜面に、シロバナヘビイチゴの花が沢山咲いていた.足尾、、とは思えない風景に思わず感嘆.まっすぐに付いている鹿道を辿ると足元にポツポツと紫色の花も咲いている.ヤマクワガタですね.ザックを下ろして休憩.ちょっと花を撮影したりして、水飲んだり、クッキー食べたり.今日は戻らなくても良いとなると、時間の制約がなくなって気分も爽やか〜 と、此処までは・・・

 鈍足爺でも時間があるのだから、此処は未だ行った事のないカモシカ平へ登り上げて国境平へ向かいましょう、、と、欲張る.そこへ続く尾根は急だけど、ゆっくり登ればノープロブレム.と、お気楽.

 が、見上げるような急斜面の裾に出て、ムムムッと一瞬惹く.重い荷物を背負ってこの急こう配は大丈夫か? 軽量化を図る為チェーンスパイクは置いてきた.しっかりした鹿道もない.立ち木が少ない上、下生えも殆どないから掴まる草、根っこなどまるでない.ちょっと、地図を見て、(標高差)150m位登れば少しはなだらかな尾根になるのではないか、よし大丈夫ッ と、 ジグザグに登って行く.カモシカ平ではなく、国境平に直接登ると良かったなあ・・・半分後悔しつつ、 ヒイヒイヘーヘー.



ヤマクワガタ



水補給は不要


急斜面の裾


緩やかに見えるけど急


緩やかに見えるけど急 木の根に見えるのは全部枯れ枝



少し緩やかに、が、未だ急・・ 鹿道みたいなのがあったが、、




やっと緩やかに、、疲れた〜 休も




 傾斜が(これまでと比べて)少し緩やかになるのは1400m付近から.お昼を過ぎてるし、お腹も空いてるから休憩にしましょ.木々の間から垣間見える上の方は、どうやらガスに包まれている様で真っ白.下の方では良く晴れてたのになあ・・

 倒木をみつけザックを下ろして座り込むとホッとする.が、コバエがわーーんとたかってきた.ブヨでしょこれ.慌てて虫よけスプレーを散布.昨日買ってきた新しいスプレーは中々効くねえ.

 水飲んで、ランチパックを食べる.お握りも一個食べるが、カリカリ梅を細かくして握っているもの.若干酸味があっていいのだけど、細かいのが喉にちゅるッとくっついてウエッ.こんな山奥で誤嚥は御免だねえ(^_^;;

 1500m付近は尾根の合流少し手前、砂地があり色々な足跡が付いている.鹿は勿論、プーさんのような物に混じって下る靴跡があった.昨日辺りのものでしょうか.割と新しい.来る人いるんですねえ、こんな奥地にも.


足跡、下ってるようです


ポッカリ砂地の空き地にシロヤシオが一本



密で花も大きく咲いている

 尾根が左から合流する所に、一本だけの密に花を付けているシロヤシオの木があった.辺りを見回してみてもこれ一本.何だか不思議な空間.ま、今年はシロヤシオを諦めていたから、ちょっと嬉しい.木の周りをぐるぐる回って撮っておく.

 登りを続けると、左の渓側にポツポツとミツバツツジが旬.緑一色に濃いピンクを添えている.良い光景だなあ、、と、魅入りながらカシャカシャ.尾根中央にもシロヤシオが又出てきた.今度は何と、木の根元にプーさんのんこ≠ェ8-9個付き.まさか、本体はいませんよね、、と思わず辺りを見回した.違う(シロヤシオ)木の根元には多くの枝が積まれてあったが、これは人的要素が大きい(と思う) 多分、プーさんが折って散らばった枝を集めて、木の根元に整理したのでしょうか.



*




*




*プーさんの んこ 見える所で8ヶ所 こんな纏まって見たのは初めて

 露岩の細尾根を登り急斜面になる.此処にはシロヤシオやミツバツツジが多く有、ガス&曇りのお天気模様が恨めしい.今年は恐らくこれが見納めになるだろうと、左右の斜面に下りたりしてカシャカシャ.ツツジの花付きはとても良いですね.

  さて、登りになるのか面倒だなあ、と、ダラダラ登っていると、突然、雨が降りだしてきた.それも極めて強い大粒の雨だ.慌てて近くの木の下に隠れて雨具を着けたがその僅かな時間で、ほぼ、ずぶ濡れになってしまった.それ程雨は強かった. ※中厚手のパーカージャケットを着ていたが、ゴアテックスとかいうものではないから、まるで水桶に浸したように濡れている.当然、ジャケットを通して中までぐっしょり.木の下は葉がまだ新緑だからか葉の密度が薄く雨を防げるものでなくバシャバシャ状態で雨粒が落下してくる.


ガスで皇海山は見えない


大小、露岩の細尾根 1580m付近



*




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*




ここを登っていて豪雨に遭う 1620m付近 見える樹林の様な所に逃げ込むが、、、

 (多分) 1200m辺りまで下って、木の両側に金属板が打ち付けられているのを見つけた.上の方1550m付近でも一ヶ所あったから、此処はずっと前からカモシカ平への登山ルートになっているんでしょうね.
 でも、アプローチの林道があんなだから、その内誰も来なくなってしまった、、という事でしょうか.
 慌てて雨具の上だけ着て、ザックの口元を閉じたが、遅かった.中までかなり濡れてしまった.一応着替え(の、下着)などは一番下でポリ袋に入れて来たので大丈夫と思うけど、晴れるかどうか(雨が上がるかどうか)判らないこのお天気、降り続いていたらどうやってテントを張るのか? シャツはどうやって乾かすのか? 準備してる間に低体温症になってしまわないのか? いろいろ不安要素ばかり脳裏をよぎる.この木の下にいても、雨宿りにならない. 山行は中止にして戻りましょ
 カメラも思いっ切り濡れてしまった.大丈夫だろうか?等と心配してる余裕はない.濡れたまんまザックに入れて、以降、雨が止むまで撮影はなし

 (家で)出発前の準備でザックカバーがどこへ仕舞ったか見つからなかった.ザックの中に入れておいたと思っていたがなかったので、50リットル用を持ってきた.これが失敗.50-60用ではなく、40-50用で被せてみたら4分の3しか被せることが出来ない.←レインカバーの意味がない.ザックの傘みたいなものだが、雨は強いけど風はないから少しは効果があるだろうが.こんなブ恰好、人が見たら笑うな きっと.

 急斜面の下降は結構しんどかった.斜面が雨でぬれ、泥に水分が含み良く滑る.休憩場所迄下りてきて、西側に鹿道をみつけ、登って来たルートとは違うけど、鹿道を辿って下降する.有難い.

 松木川へ出た時には雨は小雨になっていた.上の方も小雨なんだろうか? でも、今更戻れない.いつか出直しましょう.




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 Photo Nikon D5600 

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