山登り

栃木県鹿沼市
笹目倉山
ささめくらやま:800m
(又は ささめくらさん)



                  



2022,12,16 訪問


(あまり参考になりません)
              
 今日は栃百のツーターン目、笹目倉山に行って来る事にした.栃百でありながら、実は(登るのに)気が乗らない山である(←爺だけだと思うけど・・).殆ど杉又は桧の植林帯歩きで、結構難儀な急斜面もある.展望はほぼなく、木々の間から僅かに見える程度.

 一度目はオーソドックスに笹目倉山北西の宮小来川から登り、下山は天善教バス停まで急斜面の道.同じ所を登る気力などない.笹目倉山の北方に鶏鳴山(栃百)がある.そこは二度登ってるから又、という必要はないし、特に登りたい山でもない.が、この際、そこを登って笹目倉山まで縦走することにすれば、まあ少しは楽しいかも知れない. という訳で、、

 本格的冬になり、寒波が来襲.その間を狙って出掛ける事にした.

 鶏鳴山に登るルートは主に東側(長畑集落)からが一般的.地形図には西側(東小来川)と、林道支路手線(東側)北の尾根上に、破線路で表記されている.多分どちらもルーファンが必要な道でしょう.
 今回、前半は少しでも楽しようと、小春∴スいは算用畑≠ゥら東に上がる林道を利用し、標高600m付近まで稼いでしまう.沢を登って947Pの西尾根でまずは947Pへ出る.稜線を鶏鳴山に登って、戻り、後は稜線沿いに南下しながら笹目倉山に縦走.此処で、鶏鳴山から南の815Pまでは一度歩いている縦走路だ.まあ、殆ど覚えてないけど.


駐車地


黒川沿いに少し戻って
 朝飯を食べ、家を出たのは8時前.宇都宮市内と鹿沼木工団地付近で通勤渋滞に掴まり、ダラダラと小来川へ.車がまばらになり久し振りだなあこの道等と感じながら宮小来川に着く.ゆっくり走って取り付きとなる林道入り口を確認し、駐車地探し.うまくみつかるかどうかどうか心配だったけど、右側に空き地をみつけて駐車.チャチャっと支度をして、パパっと出発.庚申塔(石碑、祠)の様な物のある所まで来て、あ、熊鈴を忘れた、と、気が付き戻る.この辺り熊は冬眠しているかも知れないが、猪は冬眠しないからなあ.ま、大してロスにはならなかったから、良かった.

 林道の標示板を見ながらGPSをonにする.林道はあまり荒れてる様子はなく歩き易い.杉又は桧の植林帯はよく手入れされていて、さすが木≠フ鹿沼であると感心しながら、歩いて行く.寒波の間だからなのか、風なく背中に汗をかいてくる.寒いからと中厚手のセーターを、中厚手のモンベルパーカーの下に着ているからなあ.林道終点まで我慢しましょ.と、テクテク.


林道入口


落ち葉が積もった林道


雨量計がありました


右下に沢


林道終点 10:25
 

沢筋の道
 林道終点の様な場所に着くと踏み後が沢方向に続いてる一方、林道の延長と思われる道が、右に曲がって尾根に繋がっていた.尾根の方は明るいからもしかしたら展望があるのでは、と行ってみたけど、展望はなく、フェンスがあった.この尾根は947Pから南に200m弱離れた稜線に繋がっている.当初はこの尾根に道(又は踏み後があるのではないかと思っていたが、踏み後は見当たらず灌木藪になっていた.※藪は大したものではなかったから、そこを突破すればあったかも知れないが、、

 林道終点に戻って沢に向かう踏み後を辿って行くが、踏み後はすぐに消えた.こちら左岸は急だから、対岸に渡っているかもしれないけど大量の落ち葉で隠れてしまってるのかも知れない.沢の水は僅かで、濡れた岩もそれ程滑らない(若干、滑る).そこで沢を行ける所まで遡行し、それから左岸か右岸に移ることにしよう.

 足元は普通のトレッキングシューズ.沢遡行には不適.乾いた岩なら普通の登山道にもある訳で問題ないけど、沢の中で水は極少とは言え濡れていると、やはりズルっとくる.スパ長でも履いてくれば良かったなあ.




お世辞にも綺麗だとは言えない沢、倒木が多いが簡単に通過、回避出来た




連続する滝

 (標高)620m付近、ミニゴルジュ風に滝が連続している.合わせて7-8m位.滑るのを我慢しながら直登出来た.続いて小さなCSを抱いた3m程.難なくクリア.ホイホイと上がって来られたから調子に乘ってきた.調子に乘りやすいタイプだから、670m付近の二俣で右へ行く所を左の沢を登ってしまった.(※右の沢を遡行し947Pの右肩に出る予定.上がったらそこは稜線で左へ行けば、947Pだ、、上がって左へ行けばすぐ、、と、言い聞かせてる)

 その後やや長く傾斜の緩いS字型の滑滝が出てくる.概ね3段になっているような形で、2段目までは楽勝.上段3mには倒木が寄りかかり、それを利用しようと足を掛けたら倒木がズリッと落ちた.1m位の落下だったから転倒もせず、下敷きにもならかったから問題なかったが、手掛かりが近くにない.岩の足掛かりとなりそうな所には土が堆積し、靴を乗せるとズルズルと滑り落ちる.つま先5cmに祈りを込め、手袋をはめたてを吸盤の様にして身体を持ち上げる.ふう〜、何とかクリアしたが、高さがそれ程でないのが幸いした.ゴルジュ風を越えると岩だらけの急な涸れ沢になった.

 6-7m程の沢幅一杯の涸れ滝は、中々見事.1本の細い倒木にはツララが一本だけぶら下がっていた.



CS


上部の難儀だった所、(画像中央の)
横になっている倒木に乘ったら下に落ちた



最後のは中々立派な滝 水がないのが惜しい

 右岸は灌木帯、左岸は植林帯.どちらも急斜面に変わりはないが植林の方が踏み後をみつけやすいだろうと、此処で左岸の杉植林帯に取り付く. しかし、なんて急なんだ. 此処に植林下人達もさぞや難儀だったでしょう.で、思った通り踏み後らしきもの(仕事道か鹿道か?)をみつけジグザグに登って行く.

 背中に汗をかき、あえぎあえぎ登って枝尾根のやや平らな所に登り上がった.ザックを下ろして休憩.何だか、核心部が始めの方に来ちゃったなあ.と、一人苦笑い.水飲んでアップルパイを半分食べる.今日のコンビニはファミマでアップルデニッシュは売ってなかった.コッペパンも何だか小さい感じがしたが、ファミマであまり買った事なかったから、そんなもんか・・


左岸斜面へ取り付き


きつい斜面



枝尾根、登ってきて振り返り 休憩しましょ〜




目立たないけど、鹿道か仕事道でトラバース
そこが稜線だと思っている あそこへ行ったら左か!



稜線(だと思っている)に到着 此処左ね!
(何故か、そう信じ込んでしまっている(^_^;; )
 一息付けたので登り続行.尾根の傾斜はこれまでの斜面程きつくはないが、時々露岩が出てきてそれを避けながら登って行く.その内左上に稜線のような物が見えた.それに向かって鹿道か仕事道かがトラバースするように登っている.おお、やっと稜線か、あれに上がったら左だな.と、トラバースに入る.稜線(と思った所に)に上がってもしっかりした道はなかった.が、マイナーな縦走ルートなんてこんなもんだろうとばかり、左に折れ下り気味に歩いて行く.下り? 947Pに登るんではなかったか? と、いぶかしい.そうこうしてる内に尾根二俣に出た.どちらも下っている.此処でやっと間違えた事に気が付き、GPSで確認.難の事はない、947Pの西尾根にいるのでした・・・



尾根の二俣(左はちょっと)




戻ります 何か岩場が見える




展望は、木々の間から

 その西尾根を戻って登って行くと岩尾根になり、へーへー言いながら947Pに着いたのは、もう12:40分.鶏鳴山には行く元気が無くなってしまった.ま、過去2度登ってる事だし. ところで此処は鶏鳴山二度目の時に下山時通っている訳だけど、全く記憶がない.初めて来た気分だ.お昼休憩としたいけど、木立に囲まれ冷たい風が東側から吹き上げてきて寒い.先(笹目倉山の方)へ進みましょう.

 特筆する風景も光景もない.杉植林帯の中の稜線をひたすら歩く.815Pに着いて、矢印板には見覚えがあった. 二度目の時此処から東に下って行ったので.但しその時は矢印板はしっかり方角を示すように立てられていたが、今は上を向いている. 少し南東に下りた所に陽が差して倒木があった.そっちへ行くと風もなく暖かい.倒木に座ってコンビニおにぎりを食べる.焼きおにぎりとチャーハンおにぎり.全くパサパサせずに美味しい.



岩場を右に回り込んだ斜面. 木の根がなく手掛かりが乏しい.左側の岩場トラバースが良かったか



又、前方に岩場.直登は出来ず左を慎重に巻く


←の岩場の天辺 巻いて振り向き


947P


樹林の中の縦走祖



 笹目倉山への縦走路を辿って行くと、急に開け何か白く細長い旗のようなものが斜面一体を埋め尽くしている. 何という光景でしょう.圧巻とも言えるこ景色に驚いてしまった.D810を出して、少し時間を費やす.此処は伐採地で白い旗の様なものは、植樹した桧の幼木を動物の食害から守る筒だった.

 陽が差して風もなく暖かい.お昼は此処にすれば良かったなあ.座り心地良さそうな切り株も沢山あるし.
 


途中の祠


ん、



桧樹林の奥が、白く光ってる 何とか如来様でもいるのか?(^_^;;




マクロ




マクロ




 思いがけず凄い光景に気を良くして、笹目倉山に向かう.再び、相変わらず代り映えしない杉、桧の植林帯を小さくアップダウンしながらテクテク.643Pから鞍部に下って、そこからの登りに難儀.汗をかき、ゼイゼイ言いながら社殿の建つ山頂へヨタヨタと登り着く.

 汗に冷たい風が吹きつけてきて寒い.辺りをパパっと撮って退散.後は、風雨雷山を通って下山.明るいうちに駐車地に戻りました.出会った人は山中ではゼロ.県道では一人だけ.


 
←2010,1,30に訪れた時のもの







急坂をヒーヒー、、社が見えてきた


笹目倉山、山頂〜♪ 15:05








どんどん下って



風雨雷山 653P


宮小来川の登山口に出ました 16:15



県道から笹目倉山 電話線?が邪魔だったけど




結構堂々とした形の笹目倉山、左は羽賀場山ですかね D810




雨巻山、加波山、筑波山 良い眺めになってる D810




D810




被せるのは全て手作業、斜面も結構急だし. 中々しんどい山仕事ですね・・ D810

D810と表記のある画像以外は Photo Nikon D5600 

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当レポは
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