山登りでお花見

日光市(足尾)
庚申山〜塔の峰
こうしんさん:1892m
とうのみね:1738m




                  



2021,6,10 訪問

爺 & abe様
(下山は参考にしないで下さい)
              
 コウシンソウが開花したよ〜 咲いてるよ〜 の便りに乗って行ってきました!

 見に行くよ、、と 秩父乙女に声をかけたら二つ返事で行きまっせ=@ コウシンソウ開花時期のこの山は、それを目当てに結構なハイカーが訪れる. abe様のレポはこちら

 朝5時半頃の銀山平駐車場は4-5台. おや案外少ないなと思ったら、上の駐車場は既に10台位.平日でこれだけ来てるんだから、全ての車の人がコウシンソウ狙いではないにしても、やはり多い.
 朝飯を食べ、出発.少し前に後から入ってきたダブルシートの軽トラックの人が出発していった.足元が沢っぽいから、登山ではなく釣りかな(←ササミキ沢で釣りしてました) 今日も暑くなると言ってたから、沢は涼しくて良いでしょうねぇ.

 コウシンソウを見に行くに当たって、実はレンズを昨年秋に購入していた.コウシンソウは皆さんご存じの通り実に小さい白系の花だ.接写で撮る事も難しい(接近距離が半端じゃない) が、AFではピントが中々合わない.そこで、マイクロレンズ (Nikonでの呼び方 他メーカーは多分マクロレンズ) の、それも105mm.何と、手振れ防止付きだ.60mmマイクロは持っていたがこちらにそれは付いてない.接写や望遠では被写界震度が特に浅くなり、絞って撮るにはシャッタースピードが遅くなる.爺では殆ど手振れ必須撮影になってしまう.

  2種類の花ばかりですが、D810画像もご覧になって下さい.但し接近撮影は得意ではありません.


駐車場 6:10


丸石沢左支沢滝


天狗の投石


庚申七滝遊歩道



庚申七滝 湯歩道の橋から

 鈍足コンビの我々は林道を一時間ちょっとかかって一の鳥居に着く.庚申七滝はよく見たことがないというので少し見学していくことにする.上部の遊歩道はしっかりしているが、いつだったか かなり前の大雨で下の方が崩れてしまい通行禁止になっている.水量がそこそこあって中々綺麗な風景ではある.遊歩道崩落前に来たのはいつの事だっただろうか?

 10分程見物して出発.今年、此処を歩くのは3度目になる.葉がすっかり緑になり、寒くはない.そういえば駐車場の気温は何度だったかな.
 丁目石や大岩を3っつ(孝子・・、夫婦蛙岩、仁王門)見て猿田彦神社跡に着く.さて、此処からが本格登山になる.っていうか、修験道巡りなんだけど・・・




雄姿(笑)



すっかり緑にりました


仁王門(右の岩のこと)


青銅の剣(二の鳥居)


猿田彦神社跡 8:55


宇大 「嶺峰山荘」


 宇都宮大の山荘がある.何という名前の施設だったかなと、標柱の後ろから回ってみる.「入口の上にでっかい看板があるわよ」 と、声が飛ぶ. ムムム.
 その嶺峰山荘≠フ脇を登って行く.水ノ面沢(みずのつらさわ)沿いに中々繊細な滝を見ながら登り、尾根に出る.梯子があると思っていたが、まだ少し上の方だったか.2013年の同じ時期に来ているが、すっかり忘れてしまっている.
 シロヤシオが、初めのうちは殆ど散って花びらを地面に落としてしまっているが、少しづつ標高を上げるにつれて、旬の木が出てくる.おお、これはじっくり撮って行かねば、と、撮影休憩.この辺りは1550mを越えた辺りか.今年は、シロヤシオは半分諦めていたのでかなり嬉しい.撮ってる間に、軽装の男性ハイカーがスタスタと通り過ぎていった.特に撮影してるようなことはなく、花に興味はないのかな? 今日会ったハイカー、5人目の人.

 休憩を終え、ヘルメットを着けて出発.お山巡り核心部に入って行く.



お山巡りへの道


尾根に出るとシロヤシオ(此処では散っている)



ドウダンツツジ



撮ります


撮ります



旬のシロヤシオ






 2段の鉄梯子を登り、尾根から分かれてトラバース.岩場に出るといきなりユキワリソウがブワーッと. 岩肌にくっつくように沢山咲いている.秩父乙女は悲鳴を・・もとい、歓声を上げて撮りまくっている. 爺も早速D810にマイクロレンズを着け、一脚にカメラを装着してガシャガシャ.場所を移動しながらガシャガシャ.「ほら、こっちに群がって咲いてるわよ」 と、カシャカシャ(秩父乙女のカメラはシャッター音がしません)

 一所懸命撮っていると、熟年オバサン二人組が来てご挨拶.コウシンコザクラ≠ヒ、と教えてくれた.そのコウシンコザクラの中に幾つかコウシンソウをみつけて、4人で撮影会.熟年B二人はスマホで「上手く撮れないわよ」とぼやきながらも、パシャパシャ.数枚撮って、(ルートでない)ルンゼを登り、壁の中に消えて行った.入れ替わるように オジサンハイカーがやってくる.本日8人目.結構こちらにも来ますね.

 オジサンハイカーが下の橋に向かって下降していくと熟年女性二人が戻ってきて、来た道を戻っていった.(引き返したのではなく、コウシンソウが咲いている所をハイカーオジサンに聞き見に行ったらしい) 
 道に、紺の帽子(男性用)が落ちていたのを秩父乙女がみつけ、「誰が落としていったんだろうね〜?」


岩屋を過ぎて


壁にコウシンコザクラが・・



正に旬!




コウシンソウだぁ 小さいね〜






 オジサンハイカーが戻ってきたので、「帽子、落としませんでしたか?」 当たり! ついでにコウシンソウの事を聞いてみたら、この辺りに詳しそうで丁寧に教えてもらった.大変、感謝である.オジサンハイカーも下っていき、こちらは花撮り続行.秩父乙女は「いくらやってもピントが合わない、なぜだーーッ」 と、ののしりながらカシャカシャ.あのー、もしもし、そろそろ出掛けないと・・ 
 それからも良い株をみつけてはガシャガシャ、カシャカシャ.

 マイクロ105mmは接近撮影が  で、塔倍になるという(マニュアルから) 三脚を使うときはVR(手振れ防止)をオフにして使用する、とも.但し、一脚使用の場合は殆どがシャッター手押しだから、VRはONの方が良い時があるとも、記されている.狭い岩場だったり足元が崩れやすいザレ斜面だった李するのでカメラは一脚に着けたまま. さて、上手く撮れたんだろうか? (マニュアル熟読追加 1/30x から徐々に手振れ防止効果は減少する ・・え、そうなの?)

 一時間以上そこにいて、後ろ髪をひかれながら やっと出発したのでした.(^_^;;


急降下して橋を渡る


多分、屏風岩




馬の背



展望岩から 三角は柏尾地蔵岳、その左古峰ヶ原高原)



(旧)鬼のひげすり→鬼の耳こすり 下降口




めがね岩



道のりに結構咲いてます


カラマツソウはお初


シロバナノヘビイチゴ


キジムシロ?


鎖がないとちょっと怖い


上に祠が、岩戸庚申か?
 お山巡りから一般道に合流するまであれッこんなにかかったっけ?≠ニ感じ、結構疲れたなあ、、と、振り返るとそうねえ≠ニ、案外涼しい顔・・・ 分岐では6-7人位のBG隊がたむろしていた.お山巡りを行くか、普通に下山するか協議でもしているのでしょうかね? 
 そういえば、途中岩戸庚申°゚くで擦れ違った熟年男女3人組、ルンゼの横断する所でかなり苦戦してる様子.手前で暫く待っていると、男性が先に通過してきて「小石が多い斜めの斜面を通るのが苦手で時間がかかり済みません」 と申し訳なさそう.山では普通の事だから何でもないが、後続の女性二人の歩行をみると、かなり危なっかしい.山歩きは慣れてない様子.焦らずゆっくりでいいですよ、と、一応声をかけておく.渡り終え、挨拶を交わし我々が通ったが、ザレ場はほぼなく露岩が僅かにあるだけだった.ま、梯子、鎖があるとはいえ修験道だ.無理は禁物でしょう.

 一般道では更に急登が続き、男女3人組が下りて来たのとご挨拶スライド.へーへー言いながら遭難碑を過ぎた辺りで熟年女性二人が下りてくるのと出会った.道の合流付近こちら側で沢山のコウシンソウを見たと言っていた.沢山あっても撮るのはアップで僅かずつ.もう充分と別れます.庚申山にやっとのことで到着.記念撮影だけして展望地に向かう.オジサンハイカーが戻ってきて、お礼を言い下山するのを見送ります.展望地到着は何と、13:25.かなりかかりましたなあ.ま、概ねいつもこんなだけど.


一般道 荒れが目立つ


もうすぐ庚申山の山頂です


シャクナゲが・・

山頂 13:05 何処で道草喰った〜(^_^;;
 展望地でちょっと遅いお昼休憩.長くは休んでいられないけど、気分はゆっくりします.これからのルートはきつい登りがないから心身的に楽.20日くらい前に来たルートを逆に辿るだけ.何の問題もありません(・・と、この時は自信たっぷり 後に落とし穴が待ち受けていようとは) 

 さて、そろそろ行きますか、と、15分後出発.緩く下り始めて左側にシャクナゲが沢山咲いている.一応、時間は推しているから細かな撮影はしないようにと約束しておいたのだが、言い出しっぺから先に進んでそっちへ行き、凄い凄いといいながら撮りまくる.が、斜面が急になっているのと、右上に稜線があるのが見え、ルートを外れてしまったのに気づいた.(標高差)20m位下降し過ぎてしまっていた.ま、大したミスではないので少し登り返しトラバースして(ルート上に)復帰.良かったと思ったらすぐに鹿道に引きずられて(ルートの)東側に逸れてしまった.これではしっかりした踏み後があるルートに戻るのも面倒だから、そのまま北東に向かって下降.倒木を迂回したり笹藪の中を鹿道を拾いながらだから、つい渡らなくてもいい沢を渡ったり、そのせいか、二度間違えて修正.ま、これも大してロスにはならなかった.

 ルートに復帰すると、シロヤシオがあり、花付がとても良い.撮るのを我慢して先へ進む.1720m付近の開けた鞍部に着くと見事なシロヤシオの木が多くある.アカヤシオの様に目立ってはいないけど、綺麗である.D5600で記録的撮影をし、我慢.
 その後はやや順調に進み、塔の峰に登り着く. もう心配ない、大丈夫とばかり 此処で、小休憩.秩父乙女がコーヒーを入れてくれた.苦みがあまりなくとても美味しい.元気が出ました.元気が出たところで一気に下降.が、その一気で、思いっ切り間違えたぁぁあ〜



展望地からお馴染みの風景




右に男体山、左に日光白根山




凄い花付きのシャクナゲ



1750m級ピークが見えて安心


皇海山



おおお




庚申山




いやあ〜 これはこれは・・



庚申山


塔の峰への登りで



こちらのシロヤシオも見頃 ゆっくり撮って行きたかったが時間がない・・・

 塔の峰を出発して踏み後を順調に下降したはいいが、そのまま顕著な踏み後を追ってしまった為南に下り始めていた(←この時はまだ判っていない).ガーミンGPSの電池切れ警告音がなり、電池交換.再起動して一応の位置確認.画像拡大しなくてもほぼ予定ルート上に居る事が判った.(拡大してみれば、既にずれている事がわかったのだが・・) 
 そのままグーっと下降し、何となく雰囲気が違うぞ、と思い木の葉が茂って見通しが利きづらくなっている樹林を見てみる.真下はどこも似たような斜面.左(東側)下には鞍部が見える.そういえば確かルート上にカラマツの綺麗な鞍部があった筈、、と.此処からでは良く見えないが、あそこがそうかも知れない.で、トラバース気味に移動.鞍部に着いたがルート上の鞍部とは全然違った.が、見覚えもある.此処は舟石新道を使って登ってくるルートの上だった.

 秩父乙女にも一応何処にいるかは説明しておく.「戻った方がいいのかしら?」 と、質問された.(これが正解だったのだが) 疲れて登りが辛くなってきている(←爺だけ) から、「地図で、1456Pに向かって南に延びている尾根を下降し、1500mを過ぎた辺りで東に下りている枝尾根に入れば、あとは丸石沢の本流に下りられる.そっちは沢水も多くないから問題なく本流左岸の道≠ノ出られるよ」 と説明、更に、何処かで舟石新道のしっかりした道を横断する事になるから、その場合は新道を選び、予定ルートの尾根へ向かいましょう.と、付け加えておく.何にしても丸石沢の左支沢方向に下りたくはなかった(←地形が複雑で、滝、崖が多い) 


塔の峰 15:55


美味しかったな〜



 踏み後が出たり消えたりするけど、歩き易い尾根をどんどん下って行く.途中勾配のない尾根でワラビが多く生えている所に出た.一瞬ん!≠ニ思ったけど歩き易さも手伝ってそのまま通り過ぎて下降.暫く下りた所でGPSを確認する.丸石沢本流右岸尾根はとっくに過ぎ、三角点も通り越している.おまけに、ササミキ沢に向かって南西に下る尾根にいる.ササミキ沢はいくら何でも、まずいっス.とばかり、東寄りに修正してやや急な尾根を下降.横断すると思っていた舟石新道は判らず、時々現れる(道≠ノ近い)踏み後も出てはすぐ消える.枝尾根があって判りづらいからこまめに位置確認を行う.樹林内で薄暗くなりGPSが見えにくくなったので、秩父乙女が地図アプリが入っているスマホを出してくれた.画面が大きいし、拡大してメガネなしでも良く見える.中々のすぐれもので有難い.一応、予備のバッテリーがある事を確認し、後は安心してスマホ地図に頼ります.
1300m付近(スマホから) に下りて来た時、かなり立派な道に出た.もしかしたら新道?≠ニ、思ったけど自信がないので頭で思っただけ.その道を辿って尾根を回り込むと道は沢の右岸斜面に消えていた.やはり違うのか、、と、若干きつい尾根下りを続行する.(思うに、その道は新道で、沢の上流付近を横断してるのではないか.以前新道を使って塔の峰に登った時、そういう場所を通った記憶がある.)



 結局舟石新道は諦め、尾根を順調に高度を下げているのはいいんだけど、果たして下流の複雑地形をうまく突破出来るかどうか、やや不安.秩父乙女もそれを察してか、無口になってきている.何か冗談でも飛ばそうか、と思ったが、まるで出てこない.(笑・・・ごとじゃない) 1150m付近を過ぎた所で右の沢(左支沢が下で分流)に滝が見えた.見覚えがある滝だ.2003年にこの沢を遡った事がある.すると、この下の方にしっかりとした作業道がある筈.幾分気は楽になった.崩れていたりして道が消えていると悲惨なので、それは取り敢えず言わないでおく.更に下って二俣だか三俣だか(←良くハッキリしない) の所に出て、下に見える滝の頭を横断.小尾根に登ったらその先は崖.上を見ると尾根に段差が見えた.道かも知れないと思い「上の段差まで登って、広い斜面に出られるかどうか様子をみるよ」 と、30m程登り上げるとラッキーなことに立派な道があった.多分植林用仕事道.
 道は初めほぼ水平に続いていたが、植林帯の尾根に出るとジグザグに下降.一気に左支沢に下り立った.そこで道は消えた.(と、思った) 対岸は崖で道は横断していない.こちら側の斜面は手前をトラバースするにはちょっときつい.その向こうは何とかなりそうなんだがな・・ と、思案していると、「こっちに 通れる所があるわよ」 と、沢のすぐ脇を指さしている.おお、再びラッキー 秩父乙女の観察力に救われた.
 微妙なトラバースをし、倒木を乗り越え枝尾根を回り込むと斜面に踏み後があり、難なく渡渉できる沢に下りる事が出来た.上流を見ると、堰堤があり渡渉してすぐに林道だ.時間がかかったけど無事に帰着.良かった、良かった

D810画像もご覧になって下さい  Photo Nikon D5600 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.