山登り

日光市(湯元)
五色山〜前白根山
ごしきやま:2379m
まえしらねさん:2373m




                  



2021,4,1 訪問


(あまり参考になりません)
              
 3月17日に行った前白根山では、風がべらぼーに強く、白根山のまともな画像を撮る事が出来なかった.ま、それでも良いかなと思っていたのだが、もう少し頑張れば、とか.あの風じゃ仕方ないよね、とか.葛藤の日々が続いて困った(笑) 日が経つにつれ何となく口惜しさも沸いてくる.ホントは富士山撮りとか八ヶ岳とか行きたいと思っているのだけど、新型コロナの増加で遠くへ行くことは何となく憚られる.丁度良い、こないだ(前白根山)の撮影リベンジも試みてみよう.

 同じルートでは面白味もないし、天候が許すなら日光白根山へも登る様な計画としてみるか.と、つい思いが増幅.なーに、早く出発すれば、鈍足爺だって何とかなる.高性能のヘッデンもあるからして. と、何の脈路もない中ッ曽根コースを選択.ルートの検討だけど、、、
 五色山までのトレース期待出来ないだろう.五色山から弥陀ヶ池までも同様と思えるが、ほぼ下りなので割と楽に違いない.弥陀ヶ池では、案外菅沼とか辺りからトレースが合流してるかも知れない.と期待して、爺としてはかなり早い出発.GPS は不測の事態に考慮しONにしておく.ワカンはどうしようか迷ったが、雪の積もっている所を足で踏んだら、極めて固かったので持って行かないことにした.
 少し欠けた月が外山の尾根に沈むところ.風もなく空気はツンと冷たい.

 林道を歩き、中曽根登山口200m≠フ導標を見て適当に右の樹林に入って行く.中ッ曽根は無雪期に2度下っているが、2019年に下降時、林道には(下山方向)右から出てきたのだった.(※その前は林道の奥の方の左に登山口があった.) 雪は多く残っており、表面はカチカチ.で、少し進むと運の良いいことに(←実は運が悪かった) 大勢の足跡があった.

 下手ですがデッパチ(D810)画像もご覧になって下さい 1/2 2/2


通せんぼしている鹿


駐車場 5:10



林道を右に入って、多くの足跡

 お、結構こっち(中ッ曽根)を登る人いるんじゃないか.これあ、案外楽勝かなあ♪ と、ルンルン気分.が、しばらくそのトレースを追って行くと林道跡みたいな所に出た.確か登山道は、沢を横断してたよなあ・・と、記憶を思い出してみた.それに、道の標識マークもない.こいつは間違えたな.で、GPSを確認.へ! 金精川左岸1630m付近の破線路T字辺りにいますよ.あ〜あ、早々とルートミス.この踏み後は一体何だ? 

 GPSをザックに仕舞ったら ピーッとなり電池残量がないよ、、のお知らせ.電池交換したら今度はGPSが不調.電源は入るのだけど、地図表示になる所でフリーズ、画面が出ない.何度やっても同じ.ま、ルートは判ってるんだしいいか、と、地図を出そうと・・.あれ!地図がない. ・・・車に忘れてきてしまいましたよ.いろんな事続きますなあ.ま、迷う所はないから、このまま行きましょう、、と、中ッ曽根取り付きの方に向かって戻る.金精川左岸沿いを下って二つ目の堰堤を過ぎると、横断している数人の踏み後があった.ん!これかな? でも、確か金精川を横断するところに標識とかテープがあったと思ったが・・・見当たらないなあ. でも、一応、踏み後を追ってみるか.



金精川左岸1630m付近の破線路T字辺り


左岸を戻って、堰堤



右岸に横断して、テープ3ヶ所 何だコレ



開けた所は沈まない


が、キツイ・・


多分こう歩いたと思う軌跡(赤線が推測)
 数人の踏み後を追って行くと、幸運にも(←実は不運)何とテープリボンがあった.3本も.こんなのでいいんだッけ? ま、こないだ来た時から1年以上経ってるしな. と、枯れ頭に少々疑問がよぎったが、道は雪の下で見えないからテープの誘惑に引っ掛かる.倒木があったので、そこに座りチェーンスパイクを着ける.どんどん沢の上流方向へ進んで行く.

 しかし、あそこ以来テープなんて出てこない.樹林の中で見通しが利かず何処にいるかさっぱり判らない.トラバースしながら戻ってみるかな、、と、思ったけど、果たして道に出会えるかどうか判らない.面倒だ、直登で尾根に上がることにしましょう.に、方針切り替え.左にルンゼを見ながら登る.雪は締まっているのでチェーンスパイクの効き目はいい.が、しかし、この斜面はきつい.

 息が切れ、止まって後ろを振り向くと直線状の道路が目線の下に見えた.金精道路だ. 地図があれば、この場所と標高が見当つくのだけどなあ.主に樹林の中を登って行くのだけど、時々踏み抜く.登るに従って多くなり、樹林帯から左に移動して行くと少し開けた急斜面になった.そこから見下ろす様になった、直線状の金精道路にS 字カーブが見えた.今は位置が特定できないが、帰って地図を見れば、何処を登っているか検討がつくだろう.

 登るにつれて斜面は急になり、シャクナゲやその他の小低木が目の前に枝を張らせて煩い.ぼやきながら藪のない尾根に飛び出したのは、出発して3時間近く経っていた.尾根には期待していたトレースはなかった.いや、あるにはあったが、数日前の消えかかったものが僅かに見られるだけ.この時点で、白根山への登高計画は半分消えた.
 此処から五色山までだって、結構時間が掛かる.



金精道路が目線のちょっと下に



樹林の中は踏み抜きが多く疲れる


雪が少ない所はいいんだけど


やっと、尾根に出た もう、8:15


振り返って
 急斜面と樹林帯から解放され休憩.コッペパンを食べエネルギー補給.チェーンスパイクをアイゼンに履き替え、、固い雪面を快適に登って行く.尾根に出た途端にこれまで皆無だった標識が、これでもかッという程に出てくる.標高を上げ、30分強で導標のある2130m付近に着いた.

 無雪期は笹藪などで通れない右側斜面を気分よく登って行く.古いトレースは樹林の中(夏道)を主に通っていて、それを外すと踏み抜く.膝上まで潜るから抜け出すのに段々苦労が多くなる.すると、体力が奪われる.既に間違い登りの急斜面で体力をすり減らしているのに・・

 思うに、今日のコンディションはベストではないだろうか.暖かでほぼ無風.日光連山は雲が多いが此処の上はスッキリしている.この晴れをむしろ恨めしく思いながらの 計画変更だが、白根山は止めて五色山から前白根山周回としましょ.ゆっくりと白根山を間近で撮影できるでしょうから.



何も此処まで・・・




*



トレースは消えている


2000mは越えたかな?


霞男体山


笹地帯、今はほぼ雪の下. あそこを越えると国境平だっけ?



三角ピークは 外山



あれは金精山か


2132m付近にある導標 9:00



日光連山は雲が多い、 下は湯ノ湖

 国境平に近い手前の開けた斜面では、温泉ヶ岳や高薙山が頭を見せてくる.(鹿などの)踏み後のない斜面は実に快適に登ることが出来る.樹林の下とか、登山道と思われる上の踏み後の脇は油断すると太ももを越えるくらい踏み抜く.先人の踏み抜いた跡が何ケ所かあった.かなり深い.苦労したでしょうなあ.

 国境平に用はないので、分岐へは行かずトラバースしてすぐ登りに入る.此処の斜面は開けていて後方の展望(温泉ヶ岳や根名草山)が良い.晴れて気温が上がってきているが、雪面は固くアイゼンの前爪だけで登って行ける、右のダケカンバ帯へ入って行くと若干開けている所があって、真っ白な燧ケ岳が良く見えた.D810を出す. 今日は200mmがあったら、スッキリした白い燧ヶ岳を大きく撮る事が出来たかなあ.でも、それだと重いし三脚も必要だから、とても担いで来られない.誰か、持って一緒に登ってくれる人いないかなあ・・・いないよなあ(笑)

 稜線に上がろうと登って行くと何か視線を感じた.枯れ木か?と思ったのはカモシカの頭部.じっとして動かないので一応撮影、少し近づくが動かない.胴体まで見えて 又、撮る.もう少し近づく.すると、フンッ≠ニばかりにゆっくり踵を返し歩いて去っていった.


国境平へは寄りません


あそこが国境平



割とキツイ斜面.足跡が付かないくらいカチンカチン




振り返って、 温泉ヶ岳、念仏平、根名草山  左手前は金精山



燧ケ岳が良く見えている


開けた斜面上部から、右へトラバース気味に登る



あそこが五色山かな・・・違います 中央左のちょこっとピークは前白根山 意外に遠いねオイ!




その、前白根山から回って行く稜線




太陽が高くなるにつれて、少しづつクリアになってきているが




燧ヶ岳と菅沼



五色山山頂 10:15


山頂の様子 獣の足跡だけ
 五色山山頂には誰もいなかった.ま、平日だし、いくら天気が良くてもね. 山頂からは目の前に五色沼を挟んで白根山が実に大きく迫力的だ.それに、とても綺麗だ.こちら側から初めて登った人は、五色山頂に出るまで白根山は殆ど見えないから、山頂に飛び出し突然目の前に現れる堂々とした山容の光景には一瞬驚き、次に感嘆の声がきっと出るでしょうねえ.

 山頂到着時刻は10時15分頃.お腹空いたのでまずは腹ごしらえをする.おにぎりを食べ、リンゴのデニッシュ(小4個入り)を2個食べる.こんな素晴らしい景色を見ながらだから、気分は最高だ.

 昼食を終え、ザックを此処(山頂)に置き、カメラを持って弥陀ヶ池方向へ下りてみる.トレースは、ほぼ消えかかっているワカンの足跡一人分(多分).風が強く吹き抜ける辺りは消えていて良く見ないと判らない.この辺り鹿の足跡も見当たらない.足跡から外すと踏み抜くのでその上は歩かない.尾根に樹木はまばらで左下に(近寄って)五色沼、右方向には梢越し燧ケ岳が見える.スッキリして見える.時間があるので、ダメ画像量産もゆっくり出来る.



五色山から




燧ヶ岳や至仏山などが良く見える



西尾根(弥陀ヶ池方向) を少し下った所から五色山


左、前白根山 右に白錫尾根







前白根山


五色山から日光連山
 五色山に戻り、前白根山への縦走路は左側(東側)は雪が多くあるのだが、右側は少なく道が露出している.こうなるとアイゼンは歩きにくい事この上ないがそれ程の距離でもないからと、そのまま歩く.雪の所を歩けばいいだろうと言われそうだけど、そっちは踏み抜きが多く、端っこの方は所々クラックが見られ雪崩が怖い.

 稜線からの白根山や五色沼も素晴らしい眺めだ.足が留まるのは仕方がない.例え下手画像でも撮っておかないと後悔する.岩混じりの斜面をガリガリやりながら登って前白根山手前の導標があるピークに着く.こないだ風が強くて吹き倒されそうになった所.今日の風は僅か.涼しくて気持ちが良い.少し斜面を下りて岩の上に上がると此処から眺める五色沼とのコラボが、白根山の風景に別の効果を与えてくれるので好きな所ではある.(別の効果ってどんな? むむ、・・・別の違った効果です 突っ込まないで (^_^;; ) 

 時間をかけて同じ様な構図の風景を撮る.



縦走路から五色沼




縦走路、振り返って五色山



前白根手前の2200m級ピークの登り 西側には雪が殆どない


アイゼンをガチガチやりながら登ります



向きが少し変わった




白錫尾根、奥に錫ヶ岳 いいなあ、あっちも・・・



あそこが、、


前白根山 13:30



しつこいけど・・(笑)




日光連山、霞ではなくなったが、相変わらず雲が多い



 白根山の山頂を踏めなかったのは少し残念だったが、それを上回る収穫を得られたのではないかと、充分に満足感を得て下山にかかる.此処から一人分のトレース、それも往復で新しい.気温上昇で雪質が緩み、踝上まで沈んでいるけど、深く踏み抜きはない.

 2325Pの下りで大きなザックを背負った単独男性ハイカーと会い、しばらく話をする.友人に、北アルプスのテン泊山行に誘われ、歩けるかどうか試し山行にやってきた.前白根山近くにテン泊するのだという.ザックは20kgはもう担げず、18sもきついとのこと.10sでヒイヒイ言ってる爺より若干若そうで、屈強な感じのする人だ.こないだには会津磐梯山に行き、テントを吹き飛ばされてしまったと言っていた.いろいろ大変な経験をなさりながら、山行をしているんでしょうね.お互い元気で山を楽しみましょう、と別れ、こちらはまもなく嫌らしい急斜面下降に入る. 

 外山鞍部を過ぎて急斜面は慎重に下りて行く.それでも調子よくなってしまい、若干下降速度があがってしまう.で、アクシデント.右足を踏み抜き急停止.急ブレーキが効かなかった左足が右膝の脇をこすった様だ.イッテエ〜 ズボンは全く切れてないので重症とかではないと思うけど.ヒリヒリ、ビリビリ.平らな所でズボンを下ろしてみると、血が・・・. 

 更に悪い事は続く.随分下に下りてきて雪が消えている所で、ストックが地面に突き刺さり抜けない.そこへ傷にもめげず、リズミカルに下りて来た右足が、ブレーキが効かずポールに(斜めに)乗ってしまった.ポキリッと骨が、、もとい、ポールが折れた.あ〜あ.まだ、2シーズン目なのに.

 その後は何もなく登山口に着き、ゲレンデは所々が雪が融けて地肌がむき出しになっていた.リフトは動いてないから、スキー場は終わりになってるようだ.
 駐車場に戻り着いたのは16:30でした.


さぁ、下山


一人分(往復)のトレース


天狗平 今日は風がありません


樹林の中の急降下



やれやれ、この光景が見えればスキー場は近い

下手ですがデッパチ(D810)画像もご覧になって下さい 1/2 2/2  Photo Nikon D5600 

HOME  /  閉じる

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.