◇山登り◇ 日光市(湯元) 前白根山 まえしらねさん:2373m 2021,3,17 訪問 爺 (あまり参考になりません) |
先日、足尾でオロ山から中倉尾根を歩いているとき、白根山が真っ白に頭をみせていた.3月も半ばで春はもうすぐだけど あそこは、まだまだ雪が多く厳しい冬なんだろうなあ・・・ と、眺めていた.そうだ、そこに登るのは無理でも
(白根山の) 大きな姿なら、手前で充分拝める.よし、次はそこへ行って雄大で厳しい白根山を撮ってやろう.と、深く決意(←いや、べつに大袈裟なものでは・・(^
^;) で、そこ≠ネんだけど、五色山とか、前白根山、群馬県側としては良く知らないけどロープウェイ山頂駅を過ぎた辺りか? 群馬県側からだと、白根山の山頂を目指す人も多いから、しっかりトレースもあり山頂を踏むのもそれ程難しい事ではないと思う. 但し金精道路は冬季通行止め中だから関越道利用になる.時間的にも金銭的にもちょっと辛い. 従って、五色山か前白根山になるけど、ルートは前者だと中ッ曽根、後者は白根沢でどちらも冬季に登るはも多くないだろう.ヤマレコで調べてみたら、最近(3月始め)白根沢コースで白根山に登った人達のレポがあった.一週間前だからトレースは残ってるかどうかは判らないけど、登ってるなあ、、というだけでかなり安心感がある. 家を午前3時に出て、湯元の駐車場に4:50頃.カップうどんにお湯を入れ、出来上がる間に空の写真を.あまり星も出ておらず、明るくなり始めているからどうだか、、、と、撮った写真が ↑.風が結構吹いてたから木が大きくぶれている.星はかろうじて判る程度に撮れたが・・・(D810 Sigmaズーム24mm域 ASA3200 F5.6 25sec) 中々上手にならんなぁー 下手ですがデッパチ(D810)画像もどうぞ |
湯の湖 |
スキー場 |
まだ動いていないリフト下を歩いて |
気温-2度、支度をして5:30丁度に出発.久々に湯元に来たのだから、湯の湖をちょっと観ていきましょう、と、よせばいいのにやや遠回り.薄暗い湯の湖を2-3カット撮ってスキー場へ向かう.その道はいたるところ凍っていていきなり滑って尻もち.痛ッて〜 スキー場に着くと何やら機械(ブルドーザーの様なもの)が2台動いている.ゲレンデを整備している様だ.こんな時間だからスキーヤーはいない.ゲレンデの端っこを緩く登って行くが、雪はカチカチで沈まず滑るような事もない.此処のスキー場はなだらかだから、概ね初心者コースだろうなあ、あの機械2台で更に平らに均し、安全に滑ってもらうように努力してるんでしょうねえ. 白根沢コースの登山口に着き、ヘルメットの下の毛糸の帽子、防寒ジャケットの下のセーターを脱ぐ.少し肌寒いけど、これから登りに入るのですぐに暖かくなるだろう.アイゼンはどうするか迷ったが、此処では取り敢えずチェーンスパイクを着けて登って行く.はじめの内は良かったが、スキー場のフェンスを過ぎる辺りでの急斜面が雪が少なく、凍っている斜面に 斜めに足を置いてしまったもんだからスパイクが引っ掛からずズルっときて2m程ずり落ち.今日は早くも2回転んでしまった. |
朝日が 此処では風は弱い |
前白根山登山口 |
スキー場の天辺 |
スキー場を見下ろす |
トレースあり |
トレースの上もそうでない所も、固く沈まない |
楽に見えるけど・・・ |
急斜面で辛い 1950m付近 |
樹林の中の急斜面登りは辛い.標高を上げるに従って積雪が多くなってくる.トレースはあるけど薄くなって、表面が凍ってしまっている.スパイクは固い雪に良く利き登るのに不安はないが、雪が少なく融けて凍った所は足裏全体を貼り付ける様にして、スパイクを利かせ登らないと、ズルっとくる.右足首が(過去の骨折後遺症で)よく曲がらないから、こういう登り方はちょっと辛い. 時間が経過すると共に風が強くなってきている.白根沢から吹き上げてくる風でかなり冷たい.登山道入口で脱いだ毛糸の帽子を、再び被る.急斜面を登っているから身体の寒さはない.見上げると梢の間から青空が青い.(←言い回しがおかしいか?) 温泉ヶ岳(ゆせんがたけ) が良く見える所でチェーンスパイクをアイゼンに替える.積雪が深くなって来たためだ.木に打ち付けられた古い標識板が出てきた.導標が出てきたら傾斜が緩むと思っていたから、その上に続く急斜面を見て、ウンザリ.ただの思い込みだったか. |
温泉ヶ岳 |
外山鞍部 8:25 |
外山 |
樹林内より、こっちの開けた登りが風が弱い、なんて 2180m付近 |
先人の足跡(少し前のもの) |
男体山や大真名子山 |
此処はトレースなし |
半分以上埋まってる導標 |
半分以上雪に埋まっていた導標を見て.此処からは急斜面から少し解放され、トレースは散らばっている.一人は(登り方向)左側の樹林が切れた尾根筋に向かい、他、多分数人はトラバースしている.確か天狗平は間もなくだったと思うから、トラバースしているトレースは夏道通りかなとも思うけど、半分開けた尾根に向かう.中禅寺湖と男体山が見えた.良い風景だが風が強い.開けた方向からではなく、白根沢側から木々の間を擦り抜けて吹き上げてきている.登り始めより強くなってきている気がする. 天狗平 (あまり平らではないけど) に着いたらおやつ休憩してエネルギー補給しようと考えていたが、風が凄くまるで駄目だ.良く見ると此処だけ雪が吹き飛ばされている様だから、(風が)通り抜ける所らしい.夏なら涼しい所かな.谷寄りに下りて風を避け、防寒ジャケットの下に登山道入り口で脱いだセーターを着こむ. 登りを続け2220m付近から、トレースはほぼ消えてしまった.一応、標識を探してみるが見当たらない.適当に高みを目指して登って行く.すると、木の下の方、雪面から30p位上に標識があった.木の中間ばかり探していた為、かなり下の方にあるのを、気が付かなかった.この辺り積雪量はどれ位なんだろう? |
男体山と中禅寺湖 |
歩き易いが風が・・・ |
天狗平 9:05 |
この辺りは、トレースは若干判る程度 |
標識を見失い探したりしてみるが・・・ |
高みへ登っていけば、おっけ |
こんな下に、、上ばかり見てるから気が付かない訳だ |
2325Pの手前斜面で、樹林を抜けると風が極めて強い.主稜線では、その中央付近に立つことすら難しい.少し戻って木の陰に隠れ(但し身体半分しか・・)
防寒ジャケットのフードを被り、いざ突入〜(笑) 上は青空が恨めしい.吹かれながら少しづつ進むが辛い.何か顔にバチバチと当たって痛い.凍った雪の粒が飛んできているのだろうか? 白根山が木の間に見え、元気は少し出たが・・・ 溜まらず右側(北側)斜面に逃げる.風が弱まる所もあるけど、稜線を越えて吹き込んで来ると煽られる.常に踏ん張りながら前進状態が続く.2360m級ピークは白根山が良く見える所だ.ちょっと上がってみる.とても、駄目だ.前白根山が見えるが、稜線上は歩けそうにない.風が強い事に変わりはないが、稜線より幾分ましな北側の斜面をトラバースしていく. |
踝程度まで沈むが、歩きにくい事はない |
大真名子山など |
男体山、中禅寺湖 |
左に 太朗山、小真名子山、大真名子山、男体山 |
お、登山道の上を歩いてますね |
画像では良いお天気・・ |
小さな雪庇 |
白根山がもう見えた |
風の強い所は木が・・・ |
右、前白根山 |
白錫尾根 |
前白根山、何だか遠いな・・ |
風を避けて、稜線北側をトラバース気味に登る |
前白根山の山頂〜 10:05 |
ビュービューですわ (-_-;; |
前白根山に着いた.時刻は10時過ぎ.白根山も伺える時刻だ.見た目晴天だし・・ いつものように山目版にストックを立てて記録画像を撮ろうとしたが、風に煽られストックは吹き飛ばされてしまう.今回は山名版だけにしよう. 山頂の周囲は雪が吹き飛ばされ、岩塊がむき出し.身を隠す物が殆どない.とても立っている事が出来ず、北側の斜面に避難.何度も記してしまうが、此処は若干弱いかな・・程度.寒くはないので枯れ木の陰に隠れて待つが、木は細く風を遮ってくれているとは思えない. 五色山方向に導標の立っている平らなピークがある.その手前にちょっとした岩があり1m位の高さでモッコリしている.そこへ行って寝転んでみたが、少しはましだけどあまり効果はない.まあ、少し待てば風が弱くなるのではないかとリンゴのデニッシュを食べながら休憩.じっとしていると寒くなるから、避難小屋の方向に下降を試みた.下から吹き上げる風で、煽られる.背を低くして数メートル下降してみたが、とても駄目だ.戻って、やはり谷側のダケカンバ疎林に取り敢えず避難. 30分位待ってみた.1時間は経ったんじゃないかと思った程.ただ、待つのってこんなに長く感じるんだなあ、、と、改めて実感. |
展望は良いんだけど 山頂下で |
振り返って |
風は弱くなるどころか、益々強くなってきている気がする.帰る事にしましょう.その前に少しは白根山を撮っておかないと、、と、その全景、真っ白な五色沼(半分位だけど)、白錫尾根などを数枚何とか撮って帰路に着く.2325Pの先では中禅寺湖や男体山が良く見える開けた所がある.そこでは風が若干弱めだ.木のある方に場所を選ぶとずっと弱い.時間はあるし、ゆっくりとお昼にして下山に備えましょう、と、おにぎりを食べます. お茶と缶コーヒー(どちらもホット)
の暖かさをいただき、ホンワカと柔らかく感じられ美味しい.シャケとタラコ. 大真名子山や子真名子山がきりっと見える.あそこはまだ一度しか行ってない.奥深く良い山で又行きたいが、アプローチがちょっと面倒になってしまった訳から、縁遠くなってしまった. もう、行けないかも知れないなあ・・等と、男体山一家の風景を見ながら思ったり. 下山は登ってきた白根沢コースをひたすら下るだけ.広いスキー場は数人がスキーとスノーボードを楽しんでるだけ.閑散としている. |
戻る途中 |
2360m級ピーク南突端で |
往路の足跡が、もう消えかかっている 2320m付近で |
遭難碑 |
登山道入口に戻った 13:50 |
スノーボーダーと男体山 |
湯の湖 |
下手ですがデッパチ(D810)画像もどうぞ Photo Nikon D5600 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.