山登り

日光市(足尾)
庚申山
こうしんざん:1892m



                  



2021,1,6 訪問


(あまり参考になりません)
              
 お正月明けのこの時期、過去(の、初登山)にはどこに出掛けているのだろうか? 昨年(2020年)は大平山.2019年は大月へ富士見でお伊勢山とか.2018年には中倉山で、その前はというと古賀志山であったり、大小山や仙人ヶ岳など.
 今年は何処にしようか? 又太平山か、、と思案しているうちに そうだ、大きな皇海山を見に行こう.と、閃いた.何の脈路もないのだけど、皇海山を眺めるのは富士山の次に好きだ.古賀志山塊の御嶽山からは日光連山や白根山が良く見え、その左に三角鋭鋒の皇海山が良く目立つ.

 この皇海山、最も近くで望めるのは鋸山からだと思うが、この時期に爺が行くのは無理.庚申山(実際には山頂より西側に行った所) からでも雄大な姿が間近に見える.んじゃあ、そこにしましょうかと簡単に決め、雪の情報とかを探してみる.が、無雪期以外殆どみつからない.ま、信仰の山だし、山頂直下には山荘(無人)があるから、信心深い人達が正月の行事とかで登ったりしてるのではないだろうか? トレースだってきっとあるだろう.と、勝手に想像を混じえながらの自分的解釈. この週の7日から9日にかけて、強い寒波がやってくるそうだ.で、その前に出掛けてきましょう.


林道歩き 6:20頃 やっと明るくなった


お月様が出て良い天気
行も帰りも真っ暗で、駐車場の写真撮れず  午前3時半過ぎ、車載温度計は2度.星と月が出て良いお天気だ.夜明け近くなると更に冷え込みが厳しくなるのだろう.近くのコンビニに寄って買い物をし、途中寄った所は日光口のパーキングへWCで.例年だと、WCはほんのり暖かいのだけど、こんなご時世 窓が開いてて限りなく寒い.
 こんな時間だから当たり前だけど、車の少ない日光道を出て足尾方向に左折.日足トンネルを過ぎても道路上に雪は全くない.銀山平の駐車場には5時半少し前に着いた.まだ真っ暗で、−3度.朝飯の力カップうどんを食べ、支度して6時ちょっと前に出発.まだ真っ暗.舗装された林道だからヘッデン無し、月明かりで充分歩ける.

 奥のゲート手前で完全に明るくなった.笹美木橋を過ぎた辺りから道路上に積雪が出てきて、天狗の投石辺りでは連続するが、深くはない. 一の鳥居で、チェーンスパイクを着け、庚申七滝は帰りに見ることにして先へ進む.トレースは何日か前のものと、昨日か一昨日か位のもの.後者は2人か.積雪は踝程度.チェーンスパイクに団子も出来ず快適な歩きだ.おまけに風もない.梢越しに仰ぎ見る空には雲一つない.今日は良い山行になりそうだ、素晴らしい皇海山が観られるに違いない、、と、この時は思った.



一の鳥居


庚申七滝分岐



登山道に入り最初の橋 トレースは多いように見える




百丁目



鏡岩


青が濃い ♪



夫婦蛙岩




 夫婦蛙岩を過ぎて積雪が多くなり、戻っている二人の足跡はワカンを着けている.特に難もなく仁王門をくぐり猿田彦神社跡に着く.四度目になるが冬は初めてだ.此処でお山巡りの分岐になるけど、勿論トレースはない.トレースは庚申山荘に向かって一本だけ.戻ってるワカンの足跡があるだけだから、今日は山荘には誰もいないだろう.

 少しで、山頂との分岐になるが、期待していたそっち方向のトレースはなかった.ただ、いつ歩いたのか、雨量計がある方(山頂方向)までは、トレースに雪が積もっているが少し凹んで道筋が判る.取り敢えず山荘に寄って休憩する事にしよう.ベンチも階段も雪が積もって座れる所がない.中に入って休もうと思ったけど、風もなく天気が良いので建物の傍に雪を掻き分けて休憩場所を作る.保温バッグに入れてきた、まだ暖かい缶コーヒーを飲み、おやつのどら焼きを食べる.ホッとする一刻ですなあ.



青銅の剣 (此処は二の鳥居)


猿田彦神社跡 奥に嶺峯山荘が見える


お山巡り案内板、猿田彦神社の謂れなど


庚申山荘が見えてきました



山荘全景 9:30着

   広場を見渡して、以前来た時のことを思い出す. 

 休憩を終えて、チェーンスパイクをアイゼンに替えヘルメットを被って出発.ベンチの所へ来たら後ろで大きな音がした.見ると向かって左側の屋根から雪が落ちている.見た感じ屋根に雪が積もっている様には見えなかったが、結構沢山落ちてきた.そっちに道はないので何事もないのだけど、もしその下にいたら・・・と、思うと.油断なりませんなあ.

 山頂への分岐へ入って行く.今日はワカン等は持ってきていない.トレース跡を期待してきているのだ.もし、なければ(積雪量によっては)ツボ足では辛いだろうから此処から戻るつもりでいた.踏み後に積もってるのは新設の様で膝下まで潜るとその下は固い.歩くのにそれ程抵抗(圧)感じない.行ける所まで行きましょう.


山荘広場 行き来した足跡は多くない


雨量計 山頂へのスタート地点


あれ、、雲が多くなってきた


相生の滝・・だっけか?



 水が僅かに流れる沢に出る.沢の中は雪はないから、此処でも水を得ることは出来そうだ.手を入れてみた.空気が冷たいせいか、水は冷たく感じない.上流の小規模な氷瀑は相生滝≠ゥ.水量の多い時ってあるのだろうか? 過去2度見ているけど、どちらも浸み滝程度だったと記憶している.

 相生滝≠フ下、壁の基部を登るのだけど、滝のツララが落ちてきそうで怖い.滝下の沢にも落ちた残骸があるし. ちょっと難儀だけど手前から大回りして登山道に出た.登って行くに従って積雪量は少なくなっている感じがする.最も登山道には下と同じくらい積もっているのだが.
 トレースがないので (窪みになったり、積雪の極端に少ない所には足跡がしっかり) 赤黄のプレートとテープ、リボンの目印を追って行く.

 モタモタ登っているせいか、雲が湧き出してきている.皇海山が観られるかどうか、心配になってきた.だからといって、こんな所急げる訳もない.












鹿のトレース


急斜面では積雪は多くない 袈裟丸方向、雲が出てきているなあ



初の門

 初の門≠ナ最初の梯子が出てくる.アイゼンでは歯と歯の間にステップの鉄製角パイプが入るので、そのままでも登れるけど、歯が引っ掛かったりする上、横滑りしないかと何となく怖い.次の梯子の下でアイゼンを外し、チェーンスパイクを着ける.めんどくさいなあ・・・・ ただ、角パイプの梯子は此処の2ヶ所だけだったので、アイゼンを着けたままの方が良かったかも.(※他にも角パイプの梯子はあるけど、雪に埋まってしまっていた) 

 お山巡りコースとの分岐からすぐの、大きな岩屋の下は雪がない(←大胎内くぐり) 水を飲み、久々に買ってきたランチパックを食べる.4っつに小分けされているもので、初めて食べる.丸ごとウインナーやツナマヨがそれぞれ包まれているパンだ.冷たいが、まあいける.

 鎖やロープはほぼ(雪に)埋まっていて使えない場所が多い.時間は掛かるけどゆっくり登って行く.最後の4段梯子を登り、枝尾根に出て木に多く着けられているテープを確認しながらさらに登る.雪は少し多く降ってきた.ただ、足跡を覆いつくし隠してしまう程ではないから、帰路の心配はない.幸いなことに風も強くない.遭難碑を過ぎると傾斜は緩くなり歩き易くなるかと思ったが、今度は積雪量が増え、道型を隠している.傾斜が更に緩みコメツガの樹林帯では、多分登山道から外れてるせいで、雪の下の笹藪踏み抜きが多くなり難儀する.←ワカンがあった方が良かった・・・ 



展望岩から袈裟丸連峰 雲が・・・








あの梯子の下でアイゼンをチェーンスパイクに替える.その上のやや長い
鉄梯子、鎖は雪の中に埋もれている.


梵天岩?



一の門 抜けて振り返り



胎内くぐり



道が判らない 適当に登る


導標が出てると安心


雪が降ってきた


梯子、鎖、岩場は終わったのかな.積雪が多くなってきた


遭難碑、、って、前に見たかなあ 
 背があまり高くないコメツガの樹林帯の中は方向感覚が薄れる.我慢して、歩いてるうち樹林を撮ろうとカメラをバッグから出した瞬間に木の枝から雪が落ちてきて手元を直撃.雪は柔らかくカメラ自体壊れる事はなかったが、レンズまで雪まみれ.取り敢えず雪を落とし撮影出来ない道型から外れ、時々どっちへ向かっているか判らなくなっている気分.見通しも効かないので一度だけGPSを出して確認.概ね合っている事に安堵する.間もなく導標も出てきた.

 あれが山頂か?などと期待した小ピークを越え、山頂に到着.雪が融け水滴になって付着しているカメラとレンズを拭いたりし、山名版を撮影.モニターの時刻を見てビックリ.13:35だった.何と山荘から3時間半も掛かっていた.お腹が空いてるわけだよ.


傾斜が緩くなり (帰りに撮影したもの)


庚申山の山頂(帰りに撮影したもの)


山頂〜♪ 13:35


展望地、風があるけど強くはありません
今回は、一応D810も持参したが出番はなかった.皇海山の見える展望地では雪が降り続き、ザックから出すのをためらった.又、途中では歩行が遅いため、のんびりとカメラを構える余裕がなかった為である.全ての画像はD5600と、くっつきズームレンズによるものだけど、爺にしては充分だなあ・・・と、思っている  山頂から枝越しに西側を見ると、ガス(吹雪?) の中にうっすらと山が見える.鋸山の山頂付近と、皇海山の裾だろう.取り敢えず、向こうまで行ってみよう.腹ごしらえはそこでしましょう.鋸山への縦走路を僅かに歩くと展望地に出る.かなり霞んでるけど、見えることは見える.鋸山は山容全体、皇海山は残念ながら頭を隠している.でも、まあ見られなかったよりは、数倍良い.木の陰でおにぎりを食べる.保温バッグの中に暖かい阿お茶と一緒に入れてきたから、ほんのり暖かい..

 帰路は庚申山の山頂へ戻り、丁度14:00にそこを出発.雪は相変わらず降り続いているが、往路の足跡を隠すまでではなかった.何も考えずに往路の足跡を追って行くだけだから、何も考えずに下山出来る.更には往路の様なプチラッセルはない.雨量計手前の沢で水を汲み、アップルパイ半分を食べ、それからは特に休むこともなく庚申七滝には16:10分着.
 ホッとしたら、又お腹が空いた.残りのアップルパイを食べて少し休み、16:30出発. 駐車場手前で真っ暗になってしまったが、ヘッデンを着けずに暗闇の中を歩いて駐車場には17:25着.日が長くなったと思ったけど、まだまだ暗くなるのが早い.曇ってるから余計なんだと思うけど.

 今日は、一人も出会いませんでした.


雨量計まで下りてきた 15:10


庚申七滝広場 16:10



展望地から 鋸山、皇海山




鋸山




皇海山

 Photo Nikon D5600  

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.