山登り

日光市
根名草山
ねなくさやま:2330m



                  



2017,6,30 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 梅雨真っ盛り.何処かへ行こうにもお天気は何処も雨.2000m級のお山なら雨雲の上に出られるんでしょうか? そんな訳ないと思うけど、高い山で雲海を見ると言う事は、その下は曇りで雨とかだから、案外大丈夫かも知れない.

 栃木県で2000m級と言えば、筆頭に日光白根山や男体山、女峰山などがある.そんな中で、それ程大変でないのが、根名草山だと思う.何しろ、登山口のある金精トンネル(日光出口)の標高は1850m位.最初の急登を登り切れば後は比較的なだらかで僅かなアップダウンがるだけ.

 それなら、白根山でも良いかなと思うけど、こちらは一気に金精山までの登りや、五色山から下って白根山への登りがあるので、帰りを考えると結構辛い.お天気で、ゆっくりお花見歩きなんていうのなら別だろうけど.

 んじゃあ、菅沼から登ればぁ と言われそうだけど、駐車場代1000円取られる・・・

 何だかんだこじつけているのは、結局そっちに行く気がないから. としょりは理屈っぽくていけねーや.

 と言う事で、天気予報、下界は曇り〜雨.ポツポツくる日光道からいろは坂はガス模様.明智平を抜け、中禅寺湖畔では、何と雲が薄い.戦場ヶ原では気のせいか青空が見える(気のせいです).  しかし・・・

 金精トンネル近くではやはりガス.ただ、雨は降っていない.空は明るいから何となく持ちそうだ.信号点検だか何だかしている数人の人達がいる.その作業車以外に登山していると思われる人の車は2台だけ.


金精トンネル手前の登山口P 10:15 遅いね・・・


ベニサラサドウダン


ちょっと注意を要するザレ場のトラバース道


楽に見えるでしょ(笑)
 さて、このルート 核心部が初っぱなにくる.金精峠までの急斜面.アスレチックを越えそうな荒れた木階段群.いつきてもうんざりする.丸木はすでにガスで濡れていて滑りやすい.帰りに雨が降ったらもっと濡れ、下りだから難儀が増すだろう.いっそのこと、今 雨が降ってくれれば引き返す理由が出来るのだけど.

 金精峠に着いて空を見上げる.登山口付近よりガスが濃いみたいだ.当然青空などはない.湯の湖や男体山は勿論ガスで見えない.足元には白い花が僅かに咲いていた.

 此処からの登りも急斜面だけど、こちらはジグザグ道で結構歩き易い.道の両側には旬を少し過ぎたシャクナゲが花を咲かせていた.更に、ミツバオウレンやミヤマカタバミが.コンデジの近接撮影をしてみるけど、殆ど白飛びでダメだった.ガスが影響しているのでしょうか?




もう荒れ放題.ロープは中間の木に巻いてる所が擦り切れ始めている.要注意



あそこが・・・


金精峠です 10:40 左へ下れば菅沼


 シャクナゲ


 掘り割りの道 滑るので注意


マイヅルソウですよ


ひたすら登ります


苔の様なもの 何?


花の虫
 傾斜が緩み、雪が道に残る樹林帯に入ると温泉ヶ岳(ゆせんがたけ)分岐はすぐで、そっち方向の残雪は結構多かった.温泉ヶ岳に寄る気などさらさらなく、雨が降ればすぐ引き返す”意欲”を保ちながら歩いて行く.

 温泉平でも遠望は利かず近くのダケカンバや立ち枯れ木がガスの中にボンヤリ浮かぶだけ.太陽は出てなく気温は丁度良い位で、幸いかな虫もいない.再びシラビソかコメツガだかの樹林の中に入って行く.

 沢を横断.この沢の少し上流にパイプがあり水を取れるようになっている.残雪があったりするけど、下流でも水の採取は充分可能だ.そこからすぐが旧避難小屋跡.小屋は綺麗に撤去され、後の草地にミツバオウレンが咲いていた.

 又、小さな沢を横断する.やはり水が多く流れている.喉に渇きは覚えないけど、こちらで水を口に含んでみた.冷たくて美味しい.




ガス・・・幻想的と言えば、 救われる?




道は水浸し 残雪には新しげな靴跡があった 昨日か今日か



温泉ヶ岳分岐


樹林を抜け笹道に、 向こうを下ると温泉平


又、樹林に入る 道は歩き易い


ミヤマカタバミ


旧避難小屋跡手前の水場 残雪の下にパイプがある


旧避難小屋跡を過ぎ、沢を横断
 旧避難小屋跡から10分と少しで新しい「念仏平避難小屋」に着いた.新しく、綺麗で中に入ると木の香りがする.周りは樹林だから、特別見る物はないけど快適に過ごせそうである.

 水は水場まで戻っても僅かな時間.根名草方向に15−20mも歩くと小沢を横断する.今の時期だけかもしれないが水が流れていて、充分な量を確保出来る.この小沢、(奥鬼怒)湯沢本流(上流右俣)源頭にあたるのかな.以前、その沢の上流部を遡下降してみようと思った事があった.小屋利用で計画すれば、無理な行程をとらなくても大丈夫と、暖めてきたけど暖めすぎて腐ってしまった.今じゃ、険しすぎて老体など取り付く事すら至難の業になってしまった.

 雨は降ってこない.降ってきたら、此処から引き返す”余裕”もまだある.新しい小屋を見に来ただけ・・・というのも理由になる. いろいろ考えたりして・・・ 

 まあ、道は穏やかだから根名草山迄いきましょう.そうすると、今までの「雨、降ってくれて構わんよ」が「頼むから降らないでくれ」になる.



念仏平避難小屋 立派です




中は木の香りがしますよ




庭もくつろげますね



道は良かったり悪かったり・・・


・・・


バイケイソウ 緑が新鮮


道の残雪 中央を歩いて行けば踏み抜きは少ない



  少し多く残雪のある所に出た.注意して歩いたけど、踏み抜いて太腿まで.先行する(昨日か今日の)足跡も何ヶ所か踏み抜いている.

 気が付いたんだけどこの辺りから道の両側にミツバオウレンがやたらとさいている.延々と.(これが根名草山直下まで続く) その中に、ミヤマカタバミとか何だか判らない矮小なもの等.

 残雪帯を過ぎて20分位歩き、標高差僅かの登り返しで山頂に着いた.ほぼ10年振り.平日のこんな日誰もいる訳がない.これまでの足跡の人は日光沢の方へ下りた様である.

 ガスで遠望も利かないから、そこら辺の岩に腰掛けお昼休憩とする.少ししたら虫が寄ってきた.ブヨだろう.虫除けスプレーを忘れた.噛みつかれない様に注意しないと(右足、お腹を1ヶ所ずつ噛まれました・・・)



すごーく小さい花 セリバオウレン?


歩き易い道 左右には立ち枯れ


トボトボ


ん?



ミツバオウレンが沢山



ひと登りすると・・・


山頂です 真っ白で展望はなし
 一瞬ガスがとれたりしたけど、すぐ又ガスがかかり展望はなし.大岩沢上流でも眺められれば、良かったけど.あとは、雨の降らないうちに帰らないといけない.

 帰り、温泉平で笹藪の中から突然雄鹿が飛び出て逃げていった.いやあ、驚いたのなんの.思わず鹿鍋にするぞーーーッ と、叫んでしまったが、”モミジ鍋”が正しかった.

 温泉平を過ぎた所で通り雨.木の下で少し休んでいたらすぐ止んだ.金精峠では行きに見なかったツマトリソウをみつけ、アスレチックもどき階段の所で本格的な雨.合羽を着るのは面倒なので、そのまま駐車場へ.まだ強く降ってなかったのでそれ程濡れなかった.

 花も種類がそれ程多い訳でなく、殆どガスの中歩きだったが、涼しくて穏やかな山行であった.


苔の中に小さなキノコ


ツマトリソウ


シロバナノヘビイチゴ


雨の中、帰着〜 16:30丁度



蕾ってどうしてこんなに赤いんでしょ

以上 Photo Nikon P7800 二代目 
 



温泉平手前




根名草山から大嵐山




念仏平で




帰り、少しの間展望が開けた

以上 Photo Nikon D810 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.