◇山登り◇

那須塩原市
大佐飛山
おおさびやま:1908m

                  



2014年 4月20 日 訪問

abe様、ふたちゃん&爺
(時間やルートは参考にしない事)
              
  積雪期の大佐飛山へ行くと、どなたが名付けたのか”雪の回廊”という場所があるらしい.大長山から大佐飛山の手前まで続く尾根の事を言う様だが、とても見事だという.爺もこれは是非見てみたい.”おーい! おおさび行くよッ”と声をかけたら二つ返事で集まった山の猛者ども.abe様、ふたちゃん(oyakata) 、師匠 で、それぞれの都合から4月20日決定と相成ったが、、、
心配なのはお天気.一週間前の予報ではガッチリ雨マーク.8−9割は中止の方向に傾いていた.ところが、決行するか否か決めて各人にメールを入れなければ前々日になって、雨マークが消え降水確率30%.おおッ・・・・ 又、会津地方には晴れマークがあり、降水確率は10%.ムムッ・・・・ キーボードが壊れるんじゃないかっつー程メールを打つ手に力が入った.

 ”えぐべ 決行だべ 会津のずっぱーせんと(10%)に賭けてみべ〜” と、ひよどり越えの坂落とし! いつも(当日)現地でザックに物を入れる爺には珍しく前日に支度を終える.明日は早起きだから早寝せねばと9時半頃布団に入るが、、、眠れね〜〜  ウトウトが来たかと思う間もなく家を出る時刻(午前2時).霧雨が降る中を湯の香塩原へ待ち合わせ時刻より少し早く着いたが、この辺りでは雨は降っていなかった.同時にabe様が到着.ふたちゃんは此処で夜を明かしたのかな(聞くの忘れたか、聞いたけど忘れたか・・・・)  因みにみなまる師匠は前日の山行で膝を痛めたらしいので今回は無念の取りやめ.

 abe様のレポ

 ふたちゃんのレポ


さあ、支度です 前に車が一台だけ


出かけましょう! 


新登山口、梯子を登ってすぐ急登


ヒーヒー、ヘーヘー もう暑いッス 疲れるッス


もしもし、どうしたの お腹でも痛いの?(笑)


ショウジョウバカマを撮ってるのでした


おお〜 ガスが晴れて・・・・


青空ですよ〜 (Photo by abe様)

         NO.1
 登山口の駐車場は狭いので爺の車に乗り合い.降らなければいいね〜、とか. ま、降ったら上の方は雪だろうからさ、とか言いながら出発する前から慰め合い.登山口に着いて駐車している車は一台しかなくちょっと拍子抜け.(ブラブラ梯子に一台いた) ガスがあるので、これは上に出たら雲海が凄いよ〜・・・と適当な事を言いながら さあ、支度をして歩きましょうか.新登山口からはすぐに急登.熱くてたちまち汗が出てくる.実は今日、爺の下着はヒートテックの長袖.稜線歩きで風があったり、小雪が舞ったりした時は寒いだろうと、初めて着るものだがこれが暖かい、、いや、熱い.百村山からの稜線に着いた時は汗びっしょりになってしまった.

 三石山に着くと、先行のご夫婦二人が休憩中.ここで、ジャケットを脱ぎ代わりにセーターを着る.身体がすぐに冷えない様にする対策だが、これが丁度良かった.三石山を過ぎてから暫く歩くとガスが晴れて青空が見えてきて、三人歓声を上げる.”ふふふ、晴れ男のパワーじゃ”、”あたしはここんとこずっと晴れてますのよ!””天気予報を読む爺のお陰だっぺ” と、それぞれ主張.ま、何にしても良かった.まだ、冬の装いの木立の隙間から雲海に浮かぶ那須連山が見え又歓声.サル山を過ぎ那須見台では、絶景をカメラにカシャカシャ.小島の様に浮かぶ(手前の山)姿を指さして、おお〜〜 


おりゃーーっ どーだッ


早速デジ一で、、、えーなー



景色ばかりにみとれてはいかんのです
登らなければ (Photo by abe様) 


那須見台で (Photo by Futa_ちゃん)




えいっ と、山藤山


河下山の山名板は夏道からだと判るんだけど・・・


黒滝山 1754m おちゃめにいとまがありません

         NO.2
 山藤山で記念撮影をし、夏道をやや下って行くがふたちゃんが後ろにいない.山名標識の前でまだポーズを取っているのかと鞍部まで来て二人で待つ事に.しかし、待てど暮らせど来ない.(先の)どっからか声が聞こえたが空耳か先行しているご夫婦のものだろうとそのまま待機.まだ来ない.さすがに心配になって、爺が様子を見に戻る.名前を呼びながら山藤山まで戻るとそこには居らず稜線南側の残雪に足跡があった.急いで戻り、もう先に行ってるよとabe様に告げたら”むむッ、チームを乱す不届き者めがッ”と、激怒(←ウソ(^_^; ) そーか、先程の声はふたちゃんだったのね、、、と、優しい.

 黒滝山の山頂では東南方向に展望があるのだが、雲海で真っ白.此処は”はなよりだんご”で行きましょう.どーせ、鈍足爺がみんなの足枷になるのだから急いでも疲れるだけじゃ、、と.パンパンに膨れているabe様のザックは食料保管庫.早速、ジャガイモの煮っ転がし(?)が出てきた.むむむ、山でこういうの喰うのは初めて・・・だが、んまい! ここで(我々より)若いご夫婦1組が登ってきた.頂上には(我々に遠慮したのか)上がって来ず笹を挟んだ下で休憩していたが、間もなく出発していった.そろそろ行くか〜 と、腰をあげ樹林の中に入っていく.雪道なので何処でも歩けるし北西に向かってまっすぐ行けば問題ないのだが、テープ、リボンの多い事.これには少々懸念がある.黒滝山からは登山道はないがルートはある.そこには古いがマーキングもある.雪が融けた後、(雪道の)テープはとんでもない所に着いている.無雪期にはそんな所歩けたもんじゃない.最も、無雪期に歩く連中はテープなど見ないだろうが.


西村山への登りです


あたしだってたまには ポーズを、 後ろの人あきれてます(Photo by abe様)


西村山 山頂



デポ この木は前回デポした木(カーソルで
前回のデポ品 意味ないけど・・・)


暑いので上着を脱ぎます



         NO.3
 西村山へ向かう途中、大巻川源頭に向かってやや急降下するがその降下点近くで一人のご老人(多分爺より上だろう)にあった.いでたちは何と、スノーシューに小型スキーを担いでいた.ただザックはナップザックでその膨らみ具合からみるに水と食料が少し、雨具は上だけか? 位の超軽量.挨拶をし、2,3 話したら、左前方に見えるのは鴫内山とおっしゃっていたから、この辺りは”経験者”の様だ.この軽装からみるとどこかに荷物をデポしているのかも知れない(これまで、そういうのは見かけなかったが)

 雪の表面は凍っていないが沈まないので実に歩き易い.稜線を外さず登って行くと、高原山が雲海に浮かんで見えた.実に見事で絶景だ.足は留まる.歩き出すが又すぐ留まる.いつもコンデジの設定は Fine[4M] だが、気にいった景色などは NRW Fine[12M] にする.どこが違うってー事は判らないが何となく良く(綺麗に)撮れる様な気がしてだが.設定する時ディスプレイは眼鏡(AF老眼)をかけないと見えないが、ディスプレイタッチ式ではないから設定項目を覚えておいて釦で設定していく.それでも歩きながら出来る様な器用さは持ち合わせてないから、やはり留まる.風景を撮る、設定を元に戻し記録写真を撮る、再び三度、設定変更・・・・鈍足に拍車をかける爺のせいで大佐飛山は更に遠くなる.


 西村山にやっと着いた.そう、何だかやっと着いたという心持ち.今日履いているのは先週下ろしたばかりの靴.履き心地は決して悪くないのだが延々と登りが続いた為か黒滝山辺りから踵に違和感を覚えていた.まだ、擦り?いているという訳ではないが、かばい気味に歩くので、拍車が掛かっている鈍足に数kg の重しをくっつけてしまった様.やれやれである.
西村山では水などをデポして、若干の軽減を図った.夏に来た時デポした木は良く覚えているので同じ所にした.写真を撮ったり水分を補給したりでゆっくり休み次は大長山だぞ〜と出発.


おりゃっ 大長山だっ


雲海の景色がずーーっとまとわりついてきます


雪の回廊ってどなたが名付けたのでしょうね


感傷(観賞)に浸ってる間に置いてかれました




右の白いポッカリが夏に迷走した所


まだありますな〜 


         NO.4
 此処からも雲海に浮かぶ那須の山の絶景は続く.日光連山も普段見る位置とは逆になって見える.勿論先程の高原山もバッチリ.これは、足が遅いのは風景のせいに出来るぞ、何でか言われたらそう言う事にしておこうと、幾つかの言い訳の中にいれておく.青空では無くなって薄曇りの状態だが、暖かい.いや、むしろ暑い位だ.これまで爺のおしとやかな歩きは踏み抜きゼロ.ふたちゃんは数回踏み抜いている.abe様は・・・・内緒(笑)ただ、大長山の手前で左足太腿が攣りそうだった.だましだまし登って大長山山頂に着き休憩.座りたかったが座ると攣りそうなので立ったまま休憩.此処の山名板は吊りボルトとナットでがっちり固定されている.これは、そう簡単には外れそうもない.ここは、大佐飛山への通過点の様なもので、他には青いM大プレートがあるのみ.展望もない少し寂しいピークだが、遠くから見るこの山は存在感があり見事な山容をしている(爺の独断感想)


大佐飛山への登り、


山頂到着〜 疲れた、、、(Photo by abe様)


さ、食べましょう

         NO.5
 大長山からは比較的ゆったりとした展望と、雪の稜線歩きが続く.又、足が留まる、留まる、留まる〜(笑) おーーい、見える大佐飛山はまだまだ遠いぞ〜.
1813P付近から見る白い稜線は判りやすい.Yの字になって北東方面は夏に進路を失いウロウロした辺り.今、眺め見るとなんでこんな所で間違えたのだろうと苦笑.当時は辛かったが今は笑える思い出となっている.こうして感慨深く見られる事が、又嬉しい.

大佐飛山へ向かって登りに入るが、二人は先へズンズン歩いて行く.ううう、爺のスピードでは着いていけない.あれ程、としょりはいたわれよッとお達ししていたのに・・・.左足踵の違和感が増してきたので、靴を脱ぎ踵に触ってみたがまだ擦りむけてはいない.大事をとって大きなカットバンを貼って靴をはき直したら、中々具合がいい.前方をみると彼らはもう樹林の尾根に消えている.か弱いとしょりを置いていくとは、、、此処は○○捨て山かぁ〜、、、.呪いの言葉を発しながらとぼとぼ登って行くと、abe様が何やらウロウロしている.「どしたの?」 「ふたちゃんに置いて行かれ、更に踏み跡を見失って遭難一歩手前なの」 (笑)


おしっ! 記念写真だべ


樹間から男鹿岳


帰路の稜線から大長山 ガスが少し湧いてきた


スキー場の様な斜面 足取り軽いですね、皆さん


         NO.6
 やっと、大佐飛山山頂に着き苦しかった夏とは違いかなり嬉しい.さあー、お昼だぞ、喰うぞー 爺が持ってきた3畳大きさのビニールシート.早速敷いて持ってきた食べ物を並べヒョイッと座ったらツルっ、ふたちゃんもabe様もツルッ.雪の上のビニールシートは注意が必要だった(笑) 食後近くを散策したり七つもある山名板に感心したり、記念撮影したり、そろそろ帰るかぁ〜と声がかかったのは一時間を過ぎた後だった.

帰りは青空が出て往路より暑かったが、感動の景色にワーワーキャーキャー言いながら風景を撮りまくり、登山口に着いたのは予定を1時間オーバーの13時間を超えていた.長いからそれなりに疲れたけど、行動時間を気にしなくてすむ仲間との山行は楽しい.



晴れて青空 気分は最高、でも疲れてヨロッ (Photo by Futa_ちゃん)


どんどん先へ行かれます


最後まで雲海は楽しませてくれました (黒滝山を少し過ぎて)


         NO.7
 那須見台の手前を降下中、ガスの中雪上のトレースに引きずられて右寄りに逸れ道をロストしてしまった.このトレース、戻った靴跡がないのでおそらく那須見台、サル山などを巻いて下ったと思われるが、我々は正規ルートを探す.それ程時間がかからずふたちゃんから”あったぞー”の声.笹藪をガサガサやりながら道に出て一安堵.往路、光加減が良くないので撮ってこなかったカタクリとショウジョウバカマ.今度は薄暗くなってしまったので又撮れなかったが、、、ま、いーか.

 持っていってなかったと思ったガスコンロ一式、ザックの中に入ってた.判ってたら大佐飛山頂上でポットのお湯を温め直せたのにね、、、ゴメン  何だか、ザックが重いと思った・・・ ま、いーかぁ
 
 アイゼンは全員持っていったが使わず終い.攣りそうになったが大事なく、踵はカットバンが功を奏しているのか皮は剥がれていなかった.良かった良かった.
 


下山はガスの中へ


結構濃いです

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.