◇山登り◇ 日光市(足尾) 庚申山へ こうしんさん:1901m 2013年 6月 9日 訪問 爺、nob & yuki (時間やルートは参考にしない事) |
年に何回かと決めてある家族登山、今回は「庚申山」と決めた.あまり得手ではないが、たまにはミーハーを決め込み「コウシンソウ」見学と洒落込もうではないか.整備された登山道歩きはルーファンの必要やGPSや地図などでの位置確認が不要(完全にと言うという訳ではないので誤解せぬ様に).問題は、この時期ハイカーの数が多いので土、日曜しか休めない会社員の長男に合わせるのだから、仕方がない.ま、それも楽しくて良いかも知れない. いつもなら、土曜日にして日曜はその山行の疲れを取りたいという長男なのだが、あいにく土曜日(8日)は出勤日で次の週の土、日に爺はいない.必然的に日曜日に決定なのである.「んじゃあ、次の、次の週でも良いんじゃないか?」という意見.「あーーに言うだね、コウシンソウの旬はこのあたりだべ!」 って、別に花見しなくても良かったんだが、どうせ行くなら何もない季節より何かある方が良いに決まってる.見ろ!爺の心掛けは天をも見方につけカラリと晴れたではないかッ. と言う訳で、駐車場に着いたらもう満杯状態.何とか駐める事が出来たが、いやはやなのである.支度をしている時、更に2−3台車が入り込んできたが、どうするだろうか? 等と他人様の心配をしてもしょうがない.さ、出掛けよう.ゲートまでくると え!此処 車が一台しか駐まってない.我々も含めてみんなどーせゲート前は一杯だよと、下の駐車場に向かったから、こういう事もあるものなのね. |
銀山平駐車場 6:40 |
林道歩き |
天狗の投げ石 7:25 |
庚申七滝(遊歩道の橋から) 7:40 |
鏡岩(伝説:孝子の別れの場) 8:10 |
ゲートを越え舗装された林道を心地よく歩いて行く.丸石沢の橋で沢を見ると水が流れていない.何度か来ているが水のない丸石沢を見るのは初めてだ.今年の梅雨は本当に雨が降らない.隣の沢の滝も少なく細い.笹ミキ沢もやはり水は少なかった.「天狗の投げ石」を過ぎてやや登り気味になった時、前方から車が降りてきた.何と後部にハネを着けたスカイラインだった.この辺り石ころがゴロゴロしているので、普通はこういう所を走らないだろう・・・と、妙に3人でビックリするやら、感心するやら. 天狗の投げ石で撮影している人を見、一の鳥居では3人位が登山道に入って行った.我々は、七滝を少し見学し、そこから登山道に向かう.歩き易い登山道は以前と変わってない様にみえる.百丁目石を過ぎて鏡岩ではこれを撮影している人がいた.”ラムダ”のザックだから撮影が主な目的だろう.思えば、爺もこのザックに憧れたが当時薄給の爺には買えなかった・・・・事を、思い出した.その人に道を譲ってもらい、先に歩いて行く. |
夫婦蛙岩 8:20 |
仁王門 |
笹の中の道 |
大忍坊の碑 石垣の向こうが猿田彦神社跡 8:45 |
白ヤシオ 上手く撮れん(涙) |
仁王門、夫婦蛙岩などと名前を付けられた岩を通り、猿田彦神社跡に着いて少し休憩.何だかいつもより結構疲れた.倅達は足が速いので、時々追うからかも知れない.「早いぞッ」と文句をいうと「んなら先に行って」と先頭を任されるが、今度は後ろにピッタリくっつくのであおられる気持ちになる(涙).結果的に足早になるから・・・・疲れる.「お、おめーら わざと早く歩いてねがッ としょりをいたわれッ」
「いんや、普通ーだけど」・・・・ううう. 山コースの案内板などを見てた時後からきた”ラムダ”のおじさんに「山コースは上級者向けで危険だよ.特に終わりの方に危ない所あるよ.」と、注意喚起をしてくれた.丁寧にお礼を言って、山コースに向かう.使ってるかどうか判らない「嶺峰山荘」というのがあった.涸れ沢を横断・・・と思ったらこの沢上に滝があり、しっかり水が流れていた.結構水量もある.下流の方で水を見ていないと言う事は、すぐに地中に染みこんでしまうのだろう. 道は急な笹斜面をジグザグにつけられている.汗をかきゼイゼイ言いながら尾根に登り着き、少し展望が開けた場所で休憩とした.下から、ペットボトルを片手に一人登ってきて、少し通り過ぎた所で休み始めた.軽く挨拶をして先に歩き始める.すぐに登りになって、ハシゴが出てくる.このハシゴ、傾斜がなくかえって登りづらい. |
ハシゴを上がり・・・ 9:20 |
トラバースして・・・ 9:30 |
岩の間をくぐる |
ユキワリソウが岩に張り付いていたが・・・ |
コウシンソウは見つけられず簡単に諦め、下降して倒木を抜ける 9:45 |
岩を見て・・・ |
ハシゴを登って・・・ |
ハシゴを下りる. |
道は、トラバースする様につけられ何かの岩の間を擦り抜ける.少し見回してみたが特に名称の様な標識はない.少し下った所に割と大きな岩場があり、ピンクの小さな花が沢山咲いていた.これはユキワリソウで、爺でも知っている.この辺りに、コウシンソウはないかと探してみたが、何しろ写真で知っているのみで現物は誰も見た事がない.誰か人に聞こうにも誰もいない.コウシンソウは見つけられず、別の場所に期待して先へ進む. 木が横向きに倒れている前方に橋があった.木下をくぐり、橋を渡ってとんがった岩が二つばかりあるのを横に見ながらトラバース道を歩いて行く.まだ、難所らしい所は出てこないがこれからか?等と話をしながら進んで行くと少し下降するハシゴが出てきた.新しい物ではなく、その向こうにもある.”アスレチックだな” yukiだかnobだかが言いながら登っていく.やがて、見晴らしの良い所に出た.展望岩(本社見晴らし、かな?)の上では若い男性が景色を楽しんでいた.そこで休もうかなと思ったが、先頭を行くyukiはササッと岩の隙間に下りていった. |
馬の背から斜面を眺める 紅葉は綺麗かな |
馬の背を通過すると前方へこんだ所に「鬼のひげすりり」 10:00 |
「鬼のひげすり」を覗き見る |
「天の浮き橋」は撮り方がまずく浮いてない |
nobは鉄梯子、自分の体重でハシゴと岩の間に手を圧迫 |
続く nob も下りようとして、手前の斜面で足を滑らし尻餅.こぶし大の小石をけっとばしたら、yuki の下りた岩の隙間に吸い込まれる様に転がり落ちていった.”yuki
落石〜 ”と叫んだが聞こえたのかどうか.どうやら、とっくに下りてしまったらしい.小石は上のハシゴ(2段になっていた)の最初の桁に引っ掛かっていた.まあ、何事もなく済んで良かった.ここは「鬼のひげすり」というらしい.続いて橋だ.「天の浮き橋」の様で、かなりの高さで切れ落ちた崖に造られている.除いてみると中々のものだが、幅がそれ程ないので迫力はイマイチ.但し、どっかの桟道の様に、岩を削り一人分が通れる位のクサリ道なら結構怖いだろうね. それからは、さほど緊張する事もなく少し長い鉄ハシゴを下りメガネ岩を抜けて岩場のトラバースになるが、此処で振り返って見る景色は中々素晴らしい.この辺りにも岩場がありユキワリソウは咲いているのだが、らしき花は見当たらない.「庚申の岩戸」のプレートが貼り付けられている岩屋の中を通り間もなく一般道との分岐に出た.あれ? お山巡りコースの終盤にはおっかない所があると言っていたが・・・・ |
めがね岩 10:10 |
庚申の岩戸(名称の板など初めて見た気がする) 10:30 |
庚申山荘からのコースと合流 |
平になれば頂上はすぐ |
庚申山頂上 11:15 |
因みにお山巡り かめ岩、つりがね岩、つる岩、馬の背、本社の見晴 鬼のひげすり、天の浮き橋、めがね岩、岩戸庚申 親しらず、子しらず、大胎内 等、、、 随想舎刊「栃木の山100」1991年4月10日発行 より参考まで |
一般道に入っても中々厳しい斜面だ.たちまち息が切れ汗が噴き出してくる.所々展望の良い所があり道から外れて休憩する.上から数人のグループ(最近はパーテイという、ユニットなんて山では言わないか)が下りてくるので挨拶を交わしてやり過ごす.下る人達は元気だし、やや年を重ねた女性が多いがファッションは限りなく山ガール.アンバランスのバランスが素晴らしい(何のこっちゃ) 5−6人のグループが滞っているが、リーダーらしき男性の采配で先に行かせてもらった.傾斜が緩やかになり、細いシラビソの中を通って山頂に着く.展望はないのでやや西寄りに少し歩くと皇海山の好展望地に着く.皇海山が目前に素晴らしい.昨年登ったトクサ沢右岸尾根も良く見えて懐かしい.後から来た数人の男女(熟年)ツアーの女性一人が、”遠くに赤いのが見えるけど人かしら” と言っていた.それを聞いて、鋸山や三俣山方向も見てみるが、赤いのがどこにあるかすら判らない. 適当にコンデジで撮影し、お昼は庚申山荘近くで摂ろうと決め引き返す.特に難しい所も無く順調に下降していくが、途中ヨロヨロと血圧最高潮になってる様なお年寄りグループが登ってくるのを暫く脇に寄って過ぎるのを待ったり、傾いたハシゴにやや難儀したりと、それはそれで楽しかった.山荘に着くと、多くの人がいて昼食を楽しんでいたので、我々は猿田彦神社跡まで戻りゆっくりとお昼にした. 頂上 11:45・・・庚申山荘 12:45 猿田彦神社跡 13:10・・・一の鳥居 14:05・・・駐車場 15:00 |
好展望地から仁田元沢、三俣山など |
好展望地から鋸山(左)と皇海山 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.