◇山登り◇
鹿沼市
次石山

つげしやま:472.9m

                    



2012年12月23日 訪問


(時間は参考にしない事)
                           
 「栃木273山あれから」=倉持祐治氏著= の本を眺めていたら紫雲山というのが目に入り、途中に次石山を通過するという.標高がそれ程でもないこの山、さしたる魅力はないが足腰の鍛錬と出発時間が早くなくても良い(遅くて良いと言う訳ではない)し、時間がきたらどこからでも引き返せるし、下りる事が出来る様だ.よし、ここに登ってみよう、、、と決めたのは前日の夕方.本のコピーと地形図だけ用意して出掛けたが、登山口か取り付き位は調べておいた方が良かった.


 県道164号の板荷駅手前を探してみるが取り付きがさっぱり判らず、駐車場所もみつjからない.仕方がないので、少し遠くなるが黒川沿いに駐めお不動さんのある近くの林道に入ってみた.沢沿いのコンクリートで舗装された道があり、ゲートはないがどうやらこれが倉持氏の歩いた道に違いない.林道の舗装はすぐ終わり緩くジグザグに登る砂利道も、間もなく終点.次石山から(西よりの)南に派生する尾根に登った(350m付近).尾根には踏み後らしきものはあったがテープ類は見かけない.

 ここで、地図を見ようとして眼鏡(カンセキで買った老眼鏡)を探したが、どこにもない.車に忘れてきた様だ.これでは、地図もGPSも役に立たないではないか・・・

■写真左
林道終点の取り付き
11:35



■写真右
尾根の岩混じり急斜面


二股山遠望

岩とナラ(?)の木 12:15
 岩混じりの急斜面を登り北西に向きを変え鞍部(420m付近)に出た.テープがあり踏み後は東南からきて次石山に続いていた.鞍部からは古賀志山やまるで巨大な古墳の様な多気山が良く見えた.430m付近には岩とナラの木(?)が鎮座していて岩の上では南西の方向も良く見えた.特徴のある二股山は爺でも判別がつく.適当に展望を楽しみブッシュのトンネルをくぐって鞍部に戻る.此処から登り僅かで次石山山頂だった.

 山頂は樹林に囲まれて展望はない.この山に「観音岩」と呼ばれる岸壁がある事をネットで見た覚えがあり、辺りを見回したが葉の落ちた木々の間からも良く判らない.北東の急斜面に踏み後が続いているので、注意深く下りてみるが中々厳しい.岩場があって前方がやや開けた所から、岸壁が見えるが枝葉が邪魔して良く見えない.もっと、下りなければいけないのjか?下を覗き込みながら、遅く出たので登り返しに時間がかかっては紫雲山詣でに影響する.

 観音岩はこの次にゆっくり見学する事にして一旦次石山に戻った.今日の弁当はジャーに入れてきた暖かいご飯だ.(海苔と焼きタラコをのっけた豪華なもの(笑) 更にご飯とご飯の間に納豆を入れるという超豪華(笑々)) おかずは昨夜作っておいた厚焼き卵、お弁当用唐揚げ、ウインナー、煮物は夕べの残り、少しの野菜・・・ご、豪華じゃな〜(爆)


古賀志山と多気山

次石山山頂 12:30
■写真左
観音岩


■写真右

13:50


■写真左
岩場(1回目の)下降
13:55



■写真右
松の中の小ピークから次石山を見る
14:05




 次石山を後に稜線を北西に向かう.テープを追いながら樹林の中の急斜面を下りる.420m付近の尾根が4っつも分かれる所で迷ってしまった.踏み後&それらしいものが幾つも見えて進路が不明だったが、一番踏み後のハッキリしている方向へと決め、北に進んだ.緩い勾配の場所で左を見ると稜線らしきものが同方向に続いているではないか.稜線を歩いているなら稜線が見える筈がない.間違えた!とすぐに戻って稜線に復帰した.踏み後そのものは下生えがないので踏み後はハッキリしないが、テープをみつけ一安心だったが15分のロス.

 
410m付近のピークに祠があった.コンデジに納め調子よく樹林の中を歩いていくと、いきなり岩場に出る.ザイルがあった方が良いが、今日は持ってきていない.木の根が多くあるのでそれに掴まりながら下りたが中々しんどい.更に歩いていくと又岩場である.こちらは、岩に掴まりながらの下降だ.少し登って松の中の小ピーク.南側に木の間から次石山が見える.休憩し、クッキーをついばむ.

 そして、痛恨のミス.此処まではテープこそ見かけなかったが踏み後様なものはある.樹林の中、見通しは利かない.斜面を(北東に)下り始めてすぐおかしい!と気づいた.踏み後がまるでない.テープも見えない.どこかで間違えている.地図を出してみるが良く見えない.GPS画像を拡大すると何とか見えるが、位置がさっぱり判らない.少し下りたり、トラバースしてみるが見えるのはヒノキばかり.これでは戻るしかない.

 先程の二番目の岩場を越えて戻り、少し歩くと前方右手に赤い鉄塔が見えた.ああ、あそこへ行けば良いはずだと、安心.人間、心に余裕が出来ると不思議なもので、周りを見る目にも余裕がある.簡単にテープをみつけ、稜線にのる事が出来た.この間、30分もロスしてしまった.紫雲山を歩くのはちょっと無理かも知れないと感じた.


赤色鉄塔 14:45

鉄塔の上のピーク

(東電)点検道


東武鉄道の電車 15:15
 赤い鉄塔の場所は、西側が開かれていて東武日光線が良く見えた.紫雲山歩きは止め、里に下りる事にした.高圧鉄塔がある所には必ず点検道がある.此処も例外ではない.少し戻ると西に下りる点検道があった.人家の間を通る道に出て、あとは鉄道脇の道路をのんびりと駐車地に向かう.(駐車地着16:00)

 山を読む力が、GPSのせいか衰えてきている感がある.これではいけない.機械頼りではなく地図とコンパス、山の地形からGPSなしで歩ける能力を取り戻さなければいけない(え!もともとそんな力はないんじゃないか(笑)) 携帯はなくても、眼鏡は忘れちゃいけねーよなー..