◇山登りと滝見
日光市
半月山

はんげつさん:1,753m

                    



2011年10月29日 訪問

nob, yuki & 爺
(時間は参考にしない事)
                           
 何となく恒例になってしまった家族登山だが、今年の秋は爺の栃木百名山登りにあてはめ半月山辺りが良いと考えていた.どうせ行くなら紅葉時期に限るが、nobの休日は土、日なので紅葉の奥日光は激込みが予想される.半月山へは、車でかなり上まで行く事が出来駐車場から頂上までそれ程かからないらしい.ただ、先に述べた通り秋の旬は観光客が大挙して押し寄せる.渋滞に巻き込まれるのはちょっと辛い.


 前々から考えていたのだが、足尾から登れば渋滞など皆無.やや、長いのと多少の藪は仕方がないが、古の人達が往来した「深沢古道」を歩いてみようじゃないか.と、単純に決まってしまった.yuki(藪漕ぎは結構平気)は予め地形図などで調べている様だが、nobの場合基本的に登山道歩きだ.だが、「古道」という言葉に登山道があると思っている.ま、連れて行ってしまえば、「話が違う!」と一人で帰る訳にもいかないだろうから、詳しい説明は特にしない(笑).


 ただ、あまりにも藪では正に「話が違う・・」から、そこは荒れてもなくなっていても道筋は通って行かなくてはならない.ちょっと判らない所があった.深沢を横断して林道に上がる砥利付きが不明.今春に赤倉〜大畑山と巡った時も判らずに全然違う所を(この時は)下りてしまった.しかし、ありがたい事に烏ケ森さんにお訪ねしたところ、写真付で丁寧に教えてもらった.しかし予定していた休日はお天気が悪く一週間先延ばし.紅葉の旬は過ぎてしまっただろうが、天候も良いので出掛ける事にした.

■写真左
林道終点
7:00


■写真右
神社(?)跡、石垣

古道脇の岩に書かれた楽書(?)
「古峰山参拝記念 昭和12年・・・」とある
 林道終点で朝飯を食べ簡単に支度をして出発.少し寒いが、歩くとすぐに暖かくなり全員上着を脱ぐ.古道跡を通り神社(?)跡や雨量計などを過ぎ、道が崩壊している場所は沢に下りて回り込む.赤リボンや、所々にある標識に導かれよく判らなかった左岸斜面取り付きの徒渉点は、烏ケ森さんに教えてもらった通り対岸に目印があってホッとした.沢は水量が少ないのでトレッキングシューズでも徒渉に困難はない.支沢を少し上がると踏み跡(古道跡?)は笹の台地に続いていた.初めの内ハッキリしていた古道跡はやがて笹に埋もれ、掻き分けながらジグザグに登って行く.

 樹林(カラ松?)の中から林道に飛び出すと、舗装道路である.天気は良く暖かい.やや過ぎてしまった紅葉を観ながらのんびりと歩き終点に着くと、足尾の山々がクッキリと映える素晴らしい景色が広がる.皇海山、庚申山等々.その左上には霞んでいるが富士山も見えた.撮影などしながらゆっくり休憩を摂った.

 腰をあげ踏み跡(古道跡)を追って樹林の中に入って行く.少し下り気味に歩くと開けた場所に出て、前方には半月山と切り開かれた駐車場が見えた.これから歩く稜線も見えて長いな〜とみんなで溜息(笑) 駐車場下まではほぼ樹林の中で、展望も木々の間から僅かだが所々にある真っ赤なモミジや残り黄葉等を見ながら古道跡を辿っていく.

■写真左
古道と判る笹道


■写真右
藪化している古道
笹道は朝露が残り濡れてしまう
■写真左
神子内林道に出る
8:55


■写真右
青天の林道歩き
 半月山の駐車場に近づいたがそこに上がる道が判らない.目印のリボンがあるかとみんなで探したがみつからなかった.いつまで探しててもしょうがないので、少し戻りやや緩やかな斜面を登って尾根に出たら駐車場方向から踏み後が延びていた.擁壁をよじ登り手摺りを乗り越えて駐車場に出ると、何人かの観光客がこちらを怪訝そうに見ていた.恥ずかしかったが知らん顔して、半月山の登山道に向かった.

林道終点から皇海山遠望
■写真左
駐車場への登り


■写真右
駐車場
10:25

 さすがに此処からの登山道は良く踏まれて歩き易い.ハイカーもかなり多い.殆どはザックも担いでいないので駐車場からの観光客だろう.子供連れも何組か擦れ違った.ザックを背負って汗まみれのこきたない我々の格好は何となく場違いっぽい(笑)


 歩き易い登山道で先に頂上へ向かう.頂上は残念ながら展望はない.少し休憩して今度は展望台まで下りてみる.沢山人がいて展望台に上がる隙間がないと思われたが、何人かがそこから下りたので上がる事が出来た.それでも、後から登ってくる人がいるので落ち着かない.パパッと撮りササッと下りる.帰路は元来た道を戻るが、登山道入り口と手摺りの間に踏み後があり、これを下降して古道跡(廃道)に出る事が出来た.往路でもう少し我慢して此処までくれば、観光客の前で手摺りを乗り越えるなどという恥ずかしい思いをしなくて済んだ訳なのだが・・・.

 林道、古道と戻り前回はコンデジ撮影だけだった「深沢大滝」を、ゆっくり撮影して帰る事が出来た.この日古道跡を歩いていたのは我々だけで、道中一人も会う事はなかった.


頂上手前から、男体山と中禅寺湖

半月山頂上 10:55

半月山展望台から、富士山が見えた〜(霞んでるけど)

同じく展望台から、(手前に)社山、奥に白根山

帰路、駐車場を見下ろす 11:25
林道終点 12:35
深沢大滝 13:50

深沢大滝(20−25m程)