◇山登り◇
日光市根名草山
ねなくさやま:2,330m
                    



2008年8月27日 訪問

単独(リハビリ登山)
                         
 昨年の10月、大岩沢を遡行し多くの滝に巡り会えた.ただ、時間を沢山取っていなかった為、フイルムに収められた滝は僅かでしかなかったのが、少し心残りだった.にも増して、(1,700m付近の)二俣での大滑滝は全貌が見えず、又来なければならない理由になってしまった.ところが、帰路の事故で(沢遡行の)滝見はしばらくの間中止せざるを得なかった.

 しかし、金具の入った足でこの頃山歩きにも少し自信がついてきて、あの大岩沢を上からみたい衝動にかられ、困っていた.大岩沢の源頭は念仏平〜根名草山の稜線に繋がっている.例えそこまで行けたとしても、その登山道から沢が見えるとは限らない.だが、そんな事は行ってみないと判らない.
 
 この一週間程、天気が悪く雨が多い.なかなかチャンスが来ない.だが、この日天気予報は良くなかったが朝から晴れている.山の上は晴れているだろう・・・と、意を決して、出掛けてしまった(笑)


 もう少し家を早く出たかったが、朝起きて朝飯中に決まった(決めた)もんだから、結局この時間(山登りしては遅い時間)になってしまった.いろは坂ではガスに包まれていたが金精道路の駐車場では雲は多かったが日が射していた.登山者のものらしい車がかなり多く駐まっていた.

■写真左
登山道入り口
10:35



■写真右
階段です
■写真左
金精峠
11:05

■写真右
金精峠(帰りにパチリ)
  トンネル脇の登山道はすこぶる急な斜面に木の階段が設置されいる.中程まで登った時上から4人の(爺と同じ位の年代)男女グループが下りてきた.「元気ですね!」挨拶をしたら「いいえ、入り口で戻って来たんですよ」との事.入り口って? 道を譲ってもらい2.5m程の鉄梯子を登り急登は終わった.
 笹の斜面をトラバースし、一登りで金精峠に着く.この時間ではみな山の上だろう、誰もいなかった.峠にはシンボルが祀られているという神社があり、赤い建物が良く目立つ.湯の湖や戦場ヶ原、ちょっと雲を被った男体山等が良く見える.金精山は残念ながら頂から半分程がガスに包まれている.ゆっくり休むには丁度良い場所だが、、、
 
出た時間が遅いので、ゆっくりもしていられない.シャクナゲが混じる針葉樹林の中を登って行く.広い尾根道は良く踏まれていて歩き易い.右斜面が切れ開けている場所では、金精道路が見え、ミニカー並の車が結構多く走っているのが見える.中禅寺湖や戦場ヶ原を見ながら登って行く.
 道は、尾根の右から左へと位置を変えながら高度を上げていく.(左側)上の方はガスに包まれているが木の間からは水を多く蓄えた菅沼が良く見えた.

■写真左
(中央)金精道路


■写真右
菅沼
■写真左
温泉ヶ岳分岐
11:55
(15:50)


■写真右
念仏平
12:25
 広葉樹林帯に入ると、傾斜を増しジグザグに登って行くが、風もなく汗が噴き出てくる.花は殆ど咲いてないが、キノコが多く生え適当に撮影しながら結構楽しく登っていく.峠から30分も登っただろうか、傾斜が緩みコメツガなどの樹林帯に入った.
 湿ったた平らな泥道に新しい靴の跡があった.3人程らしい.どこへ向かったんだろうか?まだ帰ってくる(又は奥鬼怒から来る)人には出会わない.平日だから多くないに決まっているのだが・・・・
 あれこれ考えたりしながら平坦な道を歩いて行くと、温泉ヶ岳(ゆせんがたけ)の分岐に着いた.左へ行き15分も歩くとその頂上往復を出来るらしいが、今日はまず根名草山を目指す.道は温泉ヶ岳の東斜面を回り込む様につけられているが、開けた笹の斜面は歩きづらかった.此処には、小さなリンドウが多く咲いていたり、何故かガマ蛙が多くいた.
 山で囲まれた中に、二つの沼が見えた.此処でガイドブックのコピーを見ようと思い、ザックの中を探したが、入っていなかった.車に忘れたらしい(←相変わらずのドジ).ま、地形図を持ってきているから問題ないか(笑) 見える沼は奥に切込湖、手前が刈込湖であった.直線距離で概ね3km.随分遠くに見えるもんだ.笹原の広い台地の手前に、一つだけ大きな岩がある.この上に登ると、男体山や大真名子山、太郎山などが良く見えた.笹原を通り、緩い登りは原生林の樹林帯に入って行く.振り返ると、温泉ヶ岳が大きかった.

■写真左
念仏平避難小屋
2011現在は新しく建て替えられてい
12:30

■写真右
小さな沢
 「富次郎新道」と呼ばれるこの道は、平坦な原生林だそうで昔は迷い易い場所だったそうだ.ガスは出てないから判らないが、道形はしっかりしてるし、地図もコンパスもある.それと自分の位置が判るGPSも持ってきた.登山客だって・・・・・・一人も出会わない.
 林内の中の下り坂に差し掛かると前方下の方に赤い屋根が見えた.念仏平避難小屋だ.極めて滑る坂を下りると小さな沢がある.沢にはパイプが水を汲みやすい様に置かれていた.水をすくって飲んでみたら冷たく美味しい.ちょっと登った平らな所に小屋があり、沢音を聞きながら持ってきたサンドイッチを食べた.ちょっと虫が気になったが、雰囲気の良い場所なので良しとしよう(笑)
 休憩したあと再び樹林内に入り、又小さな沢を渡る.此処には、木で橋があった様な跡の残骸があった.平らな土の上には2−3人の靴の後が新しかった.樹林帯を抜けると枯死した立木の光景が広がる.見渡す限り一面そうなんだから凄い.しかし幼木が生えてきているから、あと数十年もすると同じ様な原生林に復帰する事だろう.
 2,320mピークのすぐ脇を擦り抜け、下る途中錆びた標識板を木の根元にあった.文字は読めなかったが、何となくこの道の歴史を感じる.そう言えば、金精峠からのこの道にはやたらに標識(テープ含めて)が多い.これでもか〜またか〜と言う程出てくる.果ては、此処から藪へ入るのかなんて目印かとも思ってしまう.爺は山を歩く時、景色もそうだが道そのものをデジカメでかなり多く撮ってくる.道が写っている画像には必ずといって良い程木に捲かれたテープ等が写っているのだ.
 雪のあるシーズンだと判りにくいからなんだろうが、素人目にしても多すぎないか?と、独り言(笑)

■写真左
錆びた標識板


■写真右
2,237mの鞍部付近
■写真左
山頂手前


■写真右
根名草山頂上三角点
13:40
 ■駐車場に帰着したのは午後5時過ぎ.車は工事用関係者を除いて爺のが一台だけ.帰路にも誰一人会う事はなく静かな山行だった.この駐車場に駐めてあった多くの車の人達は、人気の白根山方面を歩いたに違いない.  開かれた尾根は展望も良く気持ちよく歩く事が出来た.右側(東)に寄ると、大岩沢が見事に眺められ、感激してしまった.地図を広げ、見覚えのある岸壁や、きつい急斜面を高巻いて回り込んだ尾根、(予想していなかった)大きな滑滝に驚いた二俣、明るい沢から見上げた尾根の様子.こんなに奥深かったのか・・・・さすがに滝は見えなかったが、沢の音が良く聞こえて、あの滝巡りが昨日の思い出の様に浮かび上がってくる.目的は達せられた.此処から引き返しても後悔はしないだろうが、あと2−300mも歩くと根名草山の山頂だ.鬼怒沼湿原が見えるという.行ってきて損はない.大岩沢は帰りに又ゆっくり見よう.
 (2011/10/2再編集)