◇山登り◇ 日光市(奥日光) 山王帽子山、太朗山 さんのうぼうしやま:2077m たろうさん:2387.5m 2008,8,20 訪問 爺 (リハビリ登山) (あまり参考になりません) |
お盆休みが終わってから、天気があまり良くない.月末に仕事が忙しくなる前に、もう一回位はリハビリ登山をしておこうと目論んでいるのだが、中々好天に恵まれない.そういう中で、この日朝起きて空を見たら結構良い天気.天気予報もまあまあ、、、とくれば、出掛けるしかない. パパッとガイド本(山渓の「栃木県の山」)を開いて・・・よしッ、太郎山にしよう.と、何の脈路もなく決めてしまった.早速そこをコピーし、出掛けたのは9時頃.やや、遅い感があるが特に頂上を踏む必要はないお気楽登山なので、気にはしない.平日だから奥日光までの道路も空いている. ガイドブックでは高徳から歩くようになっている(高徳〜山王峠〜山王帽子山〜小太郎山〜太郎山〜新薙〜林道)が、これでは時間が掛かすぎるのと多少でも楽をしたいので、登山道が横断する山王峠を出発点にしてそこに帰るという計画.(この時に地形図を見ておけば良かったと、悔やむ) 山王峠を出発し登山口に取り付いたのは、午前10時45分だった.山行としてはちょっと遅いが、、、ま、いいか |
駐車地 先行車がいた 10:45 |
登山道入り口 すぐ右に導標 |
山王道路から太郎山の標識のある登山道入り口に入る.緩い坂道となっているが、地形図の道は結構密な等高線を登っているので、ここは急がず登って行く.道は刈り払われていて歩き易い.空は雲が多いが日差しもある.やがて、笹の刈り払いも終わり針葉樹林帯の急坂になった.高度を上げるに従って、樹林が少しづつ開けているところから白根山が見えた. 樹林帯の急坂から解放されると、胸くらいの笹が道に覆い被さる様になり、足元が良く見えないので歩きづらい.道の両側にシラカンバが見られ風も少し吹いていて、結構涼しい.、 |
刈りはらわれている道は歩き易い |
白根山 |
立ち枯れの木が目立つようになり、灌木帯の中を擦り抜けると、突然開けた所に出る.遠くの稜線(南東方向)が綺麗に見える.立ち枯れた木の上の方に、赤と黄色の標識が2ヶ所あった.二つ目の標識の下には、標石が笹の中にあった.地図に三角点の表示はないから、なんでしょう?水準点とか標高点(そんなのある?)とか.いい加減で勉強嫌いな爺には良く判らない.此処から僅かで山王帽子山の標識がある山頂に着いた. 大きな岩があり、その上に道標を兼ねた標柱だ.南西に男体山が形良く見え、中禅寺湖も見える.道は東の方に続いていて、その方向に聳えている山があった.地図で確認するとどうやら小太郎から稜線続きの太郎山だ.むむっ、あれに登るのか〜〜と、一瞬怯んだが、ま、天候も何とか持ちそうだし行ける所まで行こうかい! と、これ又お気楽. |
ちょこっと見える頭は男体山か |
目立つ所に標識、ありがたいですね |
山王帽子山 11:40 |
小太郎か、うむむ、あれに登るのか・・ |
シラビソ(?) の樹林帯の中を急降下して、今度は笹原の急斜面を下りていく.笹が道を隠しているから、木の根で段差が出来ている所は踏み外したりして危ない.杖で笹を掻き分けながら足元を確認し、時々立ち止まって後ろを振り返り下りて来た道、場所を覚えたりする.僅かにテープはあったりするが標識は殆どない(一ヶ所だけあったが往時は見過ごした)ので、帰路道を見失わないようにする爺の賢明だ(えらそーにしてる場合か!) 鞍部に下り後ろを振り返り見てやや後悔.山王帽子山がまるで大きく高いではないか.帰りも又此処を登るのかい・・・. 少し登ると道標のある場所に出た.ハガタテ分岐らしい.でも分岐と言うからにはもう一本別の道が合流している筈.辺りを見回しても何もない.不思議に思いながら僅か登って右を見ると木の間に朽ちて文字のかすれた板があった.通行禁止の案内板らしい.そこが、ハガタテ方向へ行く道の様だが既に藪と化している. 此処からは又辛い急登が続くが、途中小さな花やキノコを見たりして気を紛らわしながら高度を上げていく. |
男体山 |
1919m鞍部まで下降 |
導標 |
ハガタテ分岐(通行はダメ) |
木の根の急登 |
針葉樹林帯の中の、木の根の道.掘り割りになっている泥道.ゴロゴロしたガレ石の道等に喘ぎ喘ぎ、ヘロヘロになりながら急坂に嫌気がさしてきた頃、少し緩やかになってきた.ハガタテ分岐からおよそ40分、山王帽子から爺の足で70分程だった.コメツガの樹林内に黄色い花をつけたマルバダケブキがその花の終わりを飾るかの様に咲いている. 樹林を抜けると小太郎(2,328mピーク)の頂上だった.雲は厚く空を覆っているが、男体山や戦場ヶ原、小田代ヶ原などが良く見える.南西に位置する遠くの山々も朧気だが何とか見える.太郎山がすぐ近い. 頂上にはザックが3つ置いてあり、三人の先行登山者が空身で太郎山に向かっているのではないかと思われた.そういえば、来る途中真新しい靴後を見たが2人位かなと思っていた. 太郎山に向かう稜線(岩尾根)の左手(北東)からガスが上がってきては消える.が、時々太郎山を覆い隠す様になる.こいつは急ぎ向かわないと、霧中のアリス(そんなのあるか?)になってしまう.小太郎山では休む事もなく、デジカメで全周を急ぎ撮り、岩尾根に向かった. 頂上から新薙方向に落ちる崖に花が沢山咲いていた.黄色い花、白い花がビッシリだった.崖で近くに寄れない.剣ヶ峰と書いてある板が取り付けてある岩稜を3m程下りて、次の岩は左に巻道が付いていてホッとする.後は、晴れていれば気持ちの良い尾根道.大真名子山が時々雲から姿を現す. |
涸れ沢の様な急登 |
傾斜が緩んでホッとする |
マルバダケブキ |
フーフーで |
小太郎(2328P) 13:15 |
マクロ |
マクロ |
左が崩れ落ち、ちょっと注意して通る尾根道を越えると、前方から先行者が下りてきた.こちらの方(登りだが)に避ける場所があるので、少し戻り脇に寄って3人(男性2人、女性1人)を通したが、すれ違いに「花がさいていましたよ」と、声をかけていただいた.1人は若者だが、2人は爺と同年代位か、皆元気だ. 樹林が切れガレ場に差し掛かった時、右手の方でいきなり雷鳴が轟いた.ビクッとし「これはヤバいなあ」と思い、樹林の中に戻り少し待ってみる事にした.15分位待ったが、それ以後何も音がしないので急なガレ場を急ぎ登る.花が結構あるのだがゆっくり撮影している暇などない.パッと撮ってパパッと登る. 下を見ると通称「お花畑」が見える.名前からすると花が沢山ありそうだが、情報によると花は少ないという.それにしても、山の上にこんな平べったい土地が出来てるなんて、自然は不思議である.少し登ると新薙コースからの分岐に出た.そっちを見ると結構急な下りになっている.新薙コースの方から来ると、時間は短縮出来るらしい(が、坂は急だとの事) |
アキノキリンソウ |
コケモモ |
花が多く咲いていた斜面 |
?(コゴメグサ) |
花の名前は? (ミヤマダイモンジソウとイワオトギリ) |
* |
大真名子山 |
お花畑 |
太郎山頂上に出たが360度真っ白.有効視界5m(笑).新しい祠に100円納め柏手をして三角点やら標識を写真に撮り、早々に引き返す. 帰路、展望が利いた小太郎山でもガスで何も見えなかった.その頃雨がポツリポツリ降り出してきた.ハガタテ分岐付近まで下りた時、遠くで雷鳴があり雨が益々強くなった.雨具の上だけ着ようと思ったが、この後の笹藪漕ぎを考えてズボンも履いた.山王帽子迄の登り返しはかなりきつく応えた.山頂近くになると、話し声が聞こえる.太郎山への尾根の途中ですれ違った三人組だった.「あの音、雷ですよね.参りますね〜」 「はい、雷です」とポンチョ(みたいなの)を着込んだ若い人.「きついですね、この坂」と女性は雨具にスパッツで万全装備.爺は脇を通りお先に失礼しま〜す.と言って、雷の音を行進曲にし、一目散(笑)に下山した. (2011/10/2再編集 2020/2 画像など追加して再構成) |
新薙の分岐 |
太郎山、山頂 14:25 |
Photo PENTAX Optio M40 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.