◇山登り◇

南会津、日光市
田代山、帝釈山
たしろやま:1971m
たいしゃくさん:2060m


                  



2008年 7月 19日 訪問

爺 & nob (リハビリ登山)
(時間やルートは参考にしない事)
              
  この前は、高層湿原の鬼怒沼へ行き広々した空気と開放感を味わってきた(行き帰りの道は長くて結構辛かったけど・・).花もそこそこ見られた.湿原もなかなか良いものだッつー訳で、今回は湿原の続き、田代山だ.ガイドブック(下野新聞社刊 栃木百名山) によると、広大で種々の花々が見られるらしい.地図でみても鬼怒沼より広い.で、今はそのお花のシーズンだ.週末は人も多いだろうが.天気も良さそうだし、出かけて見よう.


 東北自動車道にのり、西那須野塩原ICで下りるが、此処では車はそう多くない.国道を走り塩原を通り抜け、三依から檜枝岐方面に行き、湯の沢温泉に曲がり登山口迄は割と走りやすい林道だ.「猿倉口登山口」に着くと奥(南)の駐車場はもう車が一杯.何とか端っこに駐められてホッとしたが、人気の山であることが伺える.


 支度している間にも、車が到着し駐車場所を探していたが何台か北側駐車場に戻っていった.


南駐車場


登山道入り口 8:15


湿った登山道を急登


小田代 (ちょっと小さい) 9:20


ガスがあり展望はイマイチ


田代湿原へ登る途中 日光連山は霞の中
 登山道入り口には計数カウンターが設置されていて、入山数を把握している様だ.泥土の道は所々湿っていて、滑ったりするが、歩きにくい訳ではない.すぐに急登が始まり、額に汗が滲んでくる.樹林の中をジグザグに登って行くが、道脇には白い「ゴゼンタチバナ」が咲いていた.黄色い小さな花もあったが、名前は判らない.

 樹林を抜け、後ろを振り返ると遠くは霞んでいるが、近くの山が良く見える.日差しが照りつけ(上に)遮ぎるものがないのでジリジリ熱い.登り始めて一時間程し、傾斜が若干緩んで小さな湿原に飛び出した.「小田代」である.木道の脇には「タテヤマリンドウ」「キンコウカ」「ワタスゲ」などがあった.

 小田代の西面にはドッシリしたピークがあり、多分あそこが田代山方面だろう.所々登山道らしき物が灌木の間に見えるが、結構急である.笹の間の急登は後ろが展望が良いので、後ろの景色を撮影するフリをし、きっちり休憩をとりながらである.しかし、登りは長く続かず20分程で前方の斜面にキスゲが咲いているのが見え、田代湿原の入り口に到着した.


広大な湿原 9:40


いろいろな花が咲いている


湿原に咲くキスゲ、 花の終わったチングルマ
 ひ、広い! どっかの牧場の牧草地みたいだ.涼しい風が心地よい.登ってきた疲れも忘れ木道を歩いていた.小さな花も沢山咲いていた.花好きにはたまらないだろう.一方通行の木道を歩き、取り敢えず田代山頂を目指したが・・・
 あれ? 山頂を示す標識がどこにもない??? 一方通行だから戻る訳にもいかず、先程見た「帝釈山」方面の標識に従って、湿原の分岐へと木道を歩いていった.小さな花やキスゲ、ワタスゲなどの写真を撮り、道草を喰いながらゆっくりだったが、まもなく湿原周回と帝釈山の分岐に着いた.

 幾人か休んでいる人達に軽く挨拶をし、帝釈山方面に歩いていくと避難小屋があった.元、太子堂があったという場所だが、今ではこの小屋の中に祀られているらしい(中を見た訳ではないからガイドブックによる).すぐに樹林帯の下りになり、道の脇には何やら小さなシダ類が細い枝を着きだし、やはり小さな花をつけていた.「オサバグサ」というらしい.
タテヤマリンドウ ゴゼンタチバナ


避難小屋 (太子堂) 10:00


帝釈山へはぬかるんだ道が多い


オサバグサというらしい
 鞍部付近からはぬかるみが多くなり歩きづらい.たちまちズボンの裾が泥だらけになってしまう.そう言えば、何組かすれ違ったがそのいずれもがズボンの裾を汚していたっけ.広い湿地になっているところなどは、どこが登山道なのか判らず「道どこだーー」と叫んでいるオバサングループもいた.トゲの多い低木に悩まされながら、結構難儀な泥道シリーズが終わると再び登りにかかる.
 半分位登った辺りからだろうか、いつしか登り道の周りは低木に変わり明るくなり、振り返ると遠くの山々が望めた.日差しも強く帽子を持ってきていないnobは頭にタオルを巻いていた.nobは前回の庚申山と違い、えらい元気である.上を見上げると、岩混じりの急斜面をハイカーが登っていくのが良く見える.「おい!あそこを登るのかよ、、、遠いなあ」
 ちょっとした段差や岩にはロープがしつらえてあり、何の問題もないが実は小さく巻道もついていたりする.そんな場所を登り傾斜が緩くなって展望の良い尾根に上がると、頂上はまもなくだった・・・が、ゲゲッ・・・・・・・( ̄□ ̄;)!!


帝釈山手前からの眺め


同じく、、


岩場もありました


シャクナゲ


人混みで座る場所がありません・・・ 11:35
  そう広くない山頂は人で一杯だった.どうやらツアーの一団と遭遇した様だ.馬坂峠から登ってきたらしい.景色の見える端っこはぐるり全て占領されていて、三角点は弁当のテーブルに変わっていた.数えてみたら20人を越えている.山頂の道標を背もたれにしている若者に、お願いしてちょっとどいてもらい、記録写真だけは撮ったが三角点はオバサンのお弁当の邪魔になりそうなので、今回はパス.360度ぐるっとコンデジ撮影して、休憩もそこそこに(田代山方向へ)下山を開始したが、やや落ち着けなかった事を後悔.....
 帝釈山からの帰路、田代山入り口付近に登り返した辺りで、7−8人位のツアー登山者達が道を塞いで立ち止まっていた.何やらツアーガイドさんらしき人が何かの説明をしている様で、そこの前で止まった我々(他に我々の後ろから二人)を見たから、道を空けてくれるかなと思ったら、そのまま説明を続けていた.
 少し待っていたけど、誰一人「道を譲りましょう」とも言わないので思い余り「済みません通して下さい」と声をかけ、道を開けてもらった.

 下山後、駐車場には車が溢れていて北側駐車場には小型の観光バスが3台も駐まっていた.成る程、此処は人気スポットらしい.爺はちょっと苦手だな・・・ 帰路、帝釈山11:40 ---田代湿原12:55 --- 駐車場14:45
(2011/10/2再編集)


帝釈山 山頂から  燧ヶ岳でしょう

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.