◇山登り◇ 那須塩原 鶏頂山〜釈迦ヶ岳 けいちょうざん:1,765m しゃかがたけ:1,794m 2008年 7月 1日 訪問 単独 (リハビリ登山) 時間は参考にしないこと |
今回は、少し高い(1500mを越える)山を狙ってみた.ガイドブックを見るとやはり、それなりにハードな所が多い.平日だから那須も(混まないだろうから)良いけど、何故か観光客スタイルのいでたちでくる山は、ちょっとなあ・・・・・で、それ程難儀に思えないし、ルート、案内標識もしっかりしているし、さほど遠くないという事で、取り敢えず此処を選んでみた. この山は種々のピークを集め、総じて高原山というらしい.その中で登るのは「鶏頂山」と、「釈迦ヶ岳」.信仰深い山だそうだ.いくつか登山道があるらしいが、爺は楽をしたいのが信条.日塩道路側(←何だかこちらが楽そう)から登る事に決めた. 有料道路(東北or日光道+鬼怒川)日塩道路は鬼怒川又は塩原のどちらからでも、概ね同じ位の時間で済むが此処はお金の少ない鬼怒川から行く.有料道路に入り、すぐに太閤下ろし滝があるが、遅い時間に出たので寄らずに走る.スキー場の駐車場に着いた時、車は2台あった.今日の天気予報は晴れ.さあ、支度して出掛けよう. |
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■写真左 広い駐車場 10:40 ■写真右 枯木沼入り口 10:55 |
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■写真左 枯れ木沼 ■写真右 ゲレンデ最上部から振り返り撮る |
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冬はスキー場になるだろう緩斜面(これは初級向きだな、ふふふ、爺は上級しか滑らない.あ、今はもうやらない.みんなに颯爽としたスキー姿を見せられず残念至極!)をゆっくり登る.カヤ(ススキ)の中にヤマオダマキやテンナンショウが咲いていた.三方から同じ様な斜面が上がって来ていて、帰りは迷いそう.今登って来た斜面をしっかり目に焼き付けておく. 木に標識かかってあり、その通りに進むと鳥居があり「枯木沼」の標柱があった.鳥居をくぐると比較的広い湿原があり、木道が整備されている.ゆっくり回りたい所だが、先を急ごう.一旦林内に入り、再びスキー場の斜面に出て壊れたリフト機械小屋(?)の広場迄登った.汗が滲み出て立ち止まり、後ろを振り返ると遠くの山々が良く見えた. 小屋の脇を通って針葉樹林内に入ると苔の着いた石が多くある広い道になっていた.道の両側の奥にはロープが張られている.別段迷いそうな場所でもないが、冬のスキー客用だろうか.林内は風がないが日差しを遮っているので涼しい.緩い登りをゆっくりと歩いていき、大沼入り口の標柱を過ぎ、蛙の鳴き声が聞こえる沼に着いた. 弁天沼の周りは祠や釣り鐘、石碑がありやや賑やかである.百円玉(十円で良かったか(^^; )を供え鐘を叩いて宝くじが当た・・・いや、家族幸せを願って手を合わせた.鳥居があり、その手前に左、釈迦ヶ岳.右、鶏頂山の道標があった.鳥居をくぐると広場にある石碑等がありその内の一つ、平成14年に建立されたらしく真新しいもので、弁天沼の成行、謂われが刻み込まれていた.ふむふむ、歴史があるのだと感じながら樹林内の登りにさしかかる. 林内の笹が覆い被さる様な道は風もなく熱い.5分程登ると、白い標柱があり「冷泉御助水授所」と書かれてあった.ガイドブックによると、あまり美味しそうでない.特段喉の渇きもないので見ずにPASS. |
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■写真左 弁天沼 11:35 ■写真右 釣り鐘その他 |
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■写真左 真新しい石碑 ■写真右 お助け水の標柱 |
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■写真左 分岐 12:05 ■写真右 手前が御岳山丸いのが釈迦ヶ岳 |
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大きな岩に何とか霊神と彫られたものや、石碑などを見ながら更に登って行く.上から一人の男性が下りてきて、軽く挨拶をしすれ違った.平日だし人は少ないと思っていたが、此処まででまだ一人.およそ20分の急登で稜線の分岐に着いた.道を「鶏頂山」方面にとり、明るい尾根道を登って行くと、左手に丸いどっしりした形の「釈迦ヶ岳」や「中岳」等が見える.「西岳」は半分ガスがかかっている.むむむ、釈迦ヶ岳は結構遠いなあ.手前に御岳山もあるし・・・ 鶏頂山への登りは結構きつい急斜面だが、要所々々にロープやミニ梯子が設置されていて特に問題はない.が、暑いのでたちまち汗が噴き出してくる.急登の中間辺りで若い男女が上から下りてきた.男性の方は三脚にカメラをつけたまま担いでいる.写真を撮りながら下りてきたのだろうか? カメラはデジ一ではなくフイルムカメラ(Nikon)の様だった.若い人にしては珍しい.やがて、急登から開放され道が緩くなったと思うと、鳥居があり山頂に出た. 山頂には社(ヤシロ)が建てられていて、釣り鐘、石碑など信仰が伺えるものが多く建立されている.社の扉を開け、お賽銭箱に又100円玉を投げ入れ、勿論宝ク・・・いや、家族の幸せを願った.(今日はもう100円玉がない・・・) |
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■写真左 頂上にある神社(かなり立派) 12:30 ■写真右 神社の中(見たらきっちり扉を閉めよう) |
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■写真左 鶏頂山の山頂から望む釈迦ヶ岳 ■写真右 ガスが晴れた中岳 |
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■写真左 手前は明神岳、前黒山? 奥は南会津の山々 ■写真右 爆裂火口跡 |
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鶏頂山の山頂には、社の他平らな板を敷いた簡単なベンチがあり釈迦ヶ岳を眺めながらゆっくりと休憩出来る.風もあり涼しい.中岳、西岳はガスに見え隠れしている.丁度お昼だし、持ってきたおにぎりその他を食べながら景色を楽しんだ.誰か上がって来るかなと思ったけど一人も登っては来なかった. 展望を楽しんだり、近くを散策したりして1時間程過ごした.ベニサラサドウダンが多く赤い花をつけていたが、考えてみればこれを見るのは初めてだった.充分な休養をとり、釈迦ヶ岳に向かう為、山頂を後にする.急坂を滑らない様に慎重に下り、分岐を過ぎ釈迦ヶ岳方面のゆっくりした下りを歩いて行く.やがて明るい尾根道となり、気持ちが良い. 木の根がはみ出る急登を凌ぐとなだらかなピークに出た.振り返ると今登った鶏頂山が見えた.道を歩きながら、どこが御嶽山の頂上なのか考えたがよく判らない.道の右手に祠があったのでこれが山頂なのかも知れない.祠の中には剣が祀られてあった.少し下ると分岐になり一人の初老の男性がしきりにメモを取っていた.少し話をして再び登り又緩くなり明神岳の分岐を過ぎて、進んで行くとダケカンバが多い鞍部になった.休憩しようと思ったが、虫が多くまとわりつき休憩はやめた. |
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■写真左 鶏頂山を望む ■写真右 剣が中にある石祠 13:20 |
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■写真左 明神岳(左)への分岐 道は深い笹藪に消えている ■写真右 西側の展望 |
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■写真左 きつい登り ■写真右 大間々の分岐 13:50 |
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まもなく尾根をまっすぐ登るきつい急坂になる.すぐに汗が噴き出し、息があがってきた.上からかなり年配の人が下りてきた.休憩がてら少し話しをした.頂上では、日光方面は見えるがその他はガスで展望は利かないと言う事だった.別れて又喘ぎ喘ぎ登って行くと、左から道が登ってきて大間々台への分岐に着いた. 分岐からはツツジなどの灌木帯になり道もなだらかになって、ホッとする.やがて前方が開け釈迦ヶ岳山頂に飛び出た.山頂では二人の男女のハイカーが休んでいて、これから明神ヶ岳経由で下山すると言っていた.山頂入り口にはレンゲツツジがまだ咲いていて、二匹のアゲハ蝶が飛び交っていた. 釈迦ヶ岳山頂は少し広い.小さな赤い鳥居と石の祠がありその右手奥には釈迦如来像が鎮座している.何処を見つめているのだろうか? こんな山の頂に一人、ホームシックで自分の生まれ故郷を眺めているのかも知れない、、、等と俗界の人間はくだらない事を(笑) (2011/10/2再編集) |
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■写真左 釈迦ヶ岳山頂 13:55 ■写真右 釈迦如来像 |
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■写真左 帰路、急坂を下り切ると弁天沼への分岐がある. 14:50 ■写真右 樹林帯のガレ沢道を抜けると広い落ち着ける場所に出る. 此処から弁天沼はすぐ |