山登り

鹿沼市
唐梨子山〜行者岳
からりこさん:1351m
ぎょうじゃだけ:1329m


                  



2008,6,27 訪問

爺 (リハビリ登山)
(時間やルートは参考にしない事)
              
 足の調子も少しずつだが良くなってきている様(な、気がする)だ.そこで、今回は少し長く歩いてみる事にした.選んだ所は鹿沼市と日光市の境界尾根.途中から禅頂行者道の一部を通り、古峰ヶ原峠に抜けるという周回コースだ.ただ、地蔵岳登山口からハガタテ平迄がどれだけ歩かれているか、やや不安だがコースを紹介しているガイド本(栃木の山100 = 随想社刊)によるとリボンや目印が多数あるらしい.


 天気は曇りだけど日中は保つという事で早速出掛ける事にした.古峯(ふるみね)神社を通り過ぎ、古峰ヶ原林道を登る様に走ると、間もなく右に地蔵沢と並行する林道入り口がある.此処は、地蔵岳への登山入り口になっている様だ.車は更に数百m上の空き地に駐める.帰りは古峰ヶ原峠から下りてくるので、この舗装路を下って歩くのは出来るだけ短い方がいい.


駐車地


地蔵岳登山道入り口


倉庫の様な建物の脇を通って


キイチゴ(モミジイチゴ)


突き当たりを左に登って登山道
 針葉樹林帯の間を縫う様に林道は続いている.砂利道を歩いていくと、キイチゴが沢山(本当に沢山)なっていた.2−3個採って食べてみた.甘酸っぱい.沢山摘んでジャムを作ろうかと思ったが、荷物になると辛いし、山の動物の食料を奪う事になるので、止めた.第一、爺にジャムは作れない(-_-;

 林の中には白いアジサイの様な物が満開状態.小さな白、黄色、紫色の花も見る.だから、こんな林道歩きも退屈せず面白い.コンデジで撮影をしておくけど、ブレて上手く撮れない.モニターでは綺麗に撮れてる様に見えるんですけどね・・・. 
 
 林道終点からは登山道らしくなり、荒れも目立つ.道の右下には沢が水音を響かせ流れていた.時々、大きな水音がするので滝があるのか?と、沢に近寄り覗いてみるが、殆ど堰堤だった.林内を緩く登って又水音がする.どうせ堰堤だろう、、と思うが”もしかしたら”に負けて沢を覗きに行き、やはりみろ、堰堤だ・・と、一人苦笑してみたり. 随想社の本には、コース上に滝が明記もされているので、取り敢えずそれも目当てにはしていた.



荒れている感じの登山道


滝だと思ったら堰堤
  そんなこんなで登り歩いているうちに、ガスが出て来て道が急に踏み後程度になってしまった.それでも木の白いリボンを追っかけて行くので心配はなかった.ただ、林道終点から一つの標識もないのが気になったが、まあ、あまり人気のコースでない所はこんなものだろう.支沢を横断し本流左を歩いていくと、堰堤が出てきた.大きな堰堤ではないので、左から回り込みその上に出る.(実はこの時点で道を外れてしまっている)

 此処で、踏み後を見失った.というより、対岸に続いている顕著な踏み後が目についた.又、右岸(こちら)には、尾根筋の方に回り込んでいるらしい踏み後がある.此処は分岐なのか?位置を確認したいが、樹林内でGPSは無理.地図は沢を渡り、沢の左岸側に道が表記されている.良く判らないので、まずこちらの踏み後を辿ってみたら、広い樹林の中に消えていた.(完全に迷った)



ガスが出て来た・・・


沢沿いを歩く
 ここは、対岸の道が正解だろう.と勝手に結論.しかし、こんな場所に誘導リボンがないのも何だかなあ・・・又、勝手に思ったりもした.(自分で迷っておいて、勝手な意見・・・アハ)

 踏み後は(対岸の支沢にある)二つ目の堰堤の所で見えなくなってしまった.目をこらすと、堰堤から右岸の斜面にうっすらと登っている.が、これは鹿道っぽい.見た目、特に歩きにくくもなさそうなので、登ることにした. すぐ広く緩い尾根上に出て、踏み後は薄いが尾根を回り込んだ反対の支沢に続いていた.堰堤がある支沢よりこちらの支沢の方が水が多く流れている.

 尾根上を良く見ると、やはり鹿道か踏み後様なものが、一直線に登っている.上の方は少しガス模様だが、この針葉樹林内は明るいし、足元の藪もうるさくない.しばらく登り樹林の切れた所で自分の位置をGPSで確認したら、地蔵岳から南に派生する尾根の1,130m付近にいた.


尾根を直登


右下に支沢の6−7mの滝が見える
 少し考え、尾根を直登する事に決めた.しばらく登って行くと、緩かった尾根は徐々に急になってくる.左支沢は、やはり勾配が急になって小滝を多く作っていた.尾根の両側が狭くなってくる辺りでは露岩が出て注意深く越えた.左支沢は6−7m位の滝(その上は木立に隠れて見えない)を最後に、水は涸れている様だった.

 踏み後はとっくに消え、鹿道を拾って登る頃、急斜面に膝程の矮小な笹が出てきた.しばらく(少し)直登したが、右足首が良く曲がらないので登りにくい.そこでジグザグに登ろうと右支沢の方にトラバースしていった.すると、下の方では水はなかったが、そこでは結構水が流れていて細いが数段の滝を造っている.全長にしたら30mを越えるかも知れない.滝屋としては、心情穏やかでない(笑) 下りて滝前に出たかったがザレ場の急斜面で時間がかかりそうなので止めた.

 再び笹藪を登りはじめて、標高およそ1,300mとちょっと付近で突然トラバースしている道形に出た.小笹に覆われ歩かれた様子はないが、間違いなく作業道か登山道(廃道)だ.尾根を巻く様に右支沢に続いている様だが、そっちの方は藪が濃く良く判らない.(地蔵岳に向かって)左の方へはきっと禅頂行者道に繋がっているに違いない.ちょっと嬉しくなり、地蔵岳への尾根直登を打ち切り、その廃道もどきを辿って行った.

 道はほぼ水平で(左支沢の上流部で)崩れた箇所を過ぎ、大きく回り込むと違う下の方に水音がして沢が見えた.上から見ると、踏み後は沢を横断していた.横断箇所は広くテン場に利用出来そうな落ち着いた場所だった.沢には、木の樋があり水飲み場の様である.飲んでみたらそれ程冷たいとは感じなかったが、まあまあ、美味しい.



沢沿いに数輪のクリンソウ

  周囲にはまばらにクリンソウが咲いていた.沢の上には小滝もある.ちょっと去りがたかったが、余計な登り歩きで結構時間を費やしてしまった.此処は先を急ぐ.薄い踏み後を辿り、尾根を回り込み息を飲んだ.そこは広く湿原っぽくなっていて、一面ピンク色に染まっていた.クリンソウの一大群落地だった.

 バイケイソウも葉を黄色くし、背高の花をそこ此処につけていた.何という光景だろう.緩い斜面が下に続き、クリンソウが更に樹林越しに咲いてるのが判った.しばらく見とれていたが、コンデジに納め、お花畑を横断して通り過ぎた.

 やがて、樹林の中の登山道に出て、木の根の急登を少しでハガタテ平に到着した.ゲート入り口から3時間近くかかってしまった.当初は地蔵岳も計画していたが、そこは次にと諦め道を左にとった.

 但し、迷ったお陰のご褒美(?)は、嬉しい物だった.




向こうから来た




クリンソウの群落



登山道に復帰


ハガタテ平
  ハガタテ平からは、良く踏まれた登山道歩きだし、周りはガスに包まれて展望もきかない.広葉樹林の中の同じ様な風景の中を歩くので、これは紀行泣かせだ.特筆する事もない(笑)
黙々と歩いていて、見過ごしそうになった「竜の宿」.大きな岩に木が覆い被さっている. 唐梨子山の頂上付近は広く、標識がないとそれと判らない.

 雨が顔に当たった気がしたが、気のせいか.




穏やかな道



竜の宿


山頂が平べったい唐梨子山


前方は見えないけど真っ直ぐな道


大岩山山頂



同じ様な道が続く

 尾根道のアップダウンを繰り返して、着いた狭いピークは大岩山(1,305m)の標識があった.相変わらずガスで見えないから、特に休みもせず通り過ぎた.大岩山からおよそ40分程で三角点のある行者岳.こんもりした丘の様な場所で、晴れていれば結構展望が利くのだろうか.此処では少し休憩をとったが、小雨が降り出してきたのですぐ出発する.

 道の”天井”は樹林の木の葉に覆われているので、雨具を着なくても濡れない.やがて、「大天狗大鳥居」に着いた.此処からすぐに林道に出て、工事の終わった林道を通ると間もなく峠だった.この頃には雨も止んでいた.



行者岳 三角点がある


ギンリョウソウが咲いてました



行者平と言う所 名前の通り平で結構広そう

 これまで人っ子一人出会わなかったが、峠の四阿(あずまや)で休んでいると三枚石方面から男性のハイカーが下りてきた.挨拶を交わし、一緒に峠から下りてきたが、その人(Sさん)は三枚石新道を登りこちらに下りてきたのだという.富士山に登る為に、足腰を鍛えているのだとも話していた.峠からずっと話しながら下りてきたので、その間は退屈しないで済んだ.Sさんとはどこかで再開出来る事を誓い合って、爺の車の所で別れた.(2011/9/20再編集)


大天狗の祠


鳥居


車道(一般車通行止め) に出た


古峰ヶ原峠



四阿から古峰ヶ原高原

 Photo Pentax Optio M40 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.