◇山登り◇
鹿沼市横根山
よこねやま:1,372.8m

                    



2008年5月18日 訪問

単独 (リハビリ登山)

                           
 ”リハビリ登山は1000m未満にする”と言っておきながら、いきなり1300mかい! と、不審に思われがち(誰も思わないけど・・)だが、この山、実は観光の山でもあるらしい.登山道が整備され、立派な駐車場や井戸湿原の木道はハイキング気分だそうだ.それなら、何の問題もない.スキップスキップランランランなのだ.ただ、天気がちょっとイマイチだから、、、

 入粟野から、日瓢鉱山に向かう道路を走る.途中「五月不動滝」や「太郎次の滝」などを通過し古峰ヶ原への分岐は直進.工事中で通行止めのゲートの脇に、車が10台位駐車出来るスペースがあった.え!これだけ? トイレとか他の観光客はいないの? 車は2台しかいないじゃないか.ツツジだってそろそろシーズンだというのにさ.
 観光道路は、柏尾峠まで行ってから前日光牧場に行くのだった(後から調べて判った)どうして爺はオッチョコチョイなんだろう.情けなくなるわネ.

 登山口の標識が沢沿いに立てられていて、踏み後が続いている.どこか違う様な気がするが(人生後戻りなんて考えた事のない爺は・・・意味が違うと思うけど・・・) まあ、道があるんだから登って行こうではないか、、、と、ばかりに支度をして歩き出した.

 山の上はガスが掛かっている様だが、雨さえ降らなければ爺はOKなのだ.(発破注意の看板が気になるが(^_^; )
■写真左
駐車スペース


■写真右
登山道入り口
■写真左
沢の中


■写真右
トラバース道
エンレイソウ  すぐ沢の中を登って行く様になり、綺麗で冷たい水も消えてしまった.と、いうのは当たらない.水は上を流れていないのだが、かなり大きな水音が岩の下から聞こえる.ところどころ丸太が組まれていて、歩く方向が判るので安心だが、一部丸太が濡れているところは滑って怖い.ない方が良い気がするがあるとやはり利用する.こういう木組みは登りより下りが遙かにおっかない.
 沢はやや急で林内にあり薄暗い感じだが、植物も多く食べられるという「アマニュウ」「モミジガサ=シドケ」(細い〜)、「ウワバミソウ」などや、色のちょっと変わったエンレイソウを見たりして割と飽きない.
 道はトラバースして沢を離れると、急な尾根を登る様になる.ジグザグに道は付いているが結構厳しい.やっと緩やかになって尾根を回り込むと沢音が聞こえ、水量の多い沢が左に見えた.結構急勾配なんだが、滝になってないのが残念である.しかし、山の中で沢の水音は何故か安心感がある.此処で上から下りてくる一人のハイカーと出会い、挨拶をしてすれちがった.その人は、熊除けの鈴の他にラジオもつけていた.
 コバイケイソウが多く生えている.湿原が近いらしい.その中を擦り抜けて少し登るとガスのかかっている樹林帯の中を通る様になり、やがて分岐らしい場所に出た.しかし、一方(右)は通行止めになっていて、左に曲がる.

■写真左
木道


■写真右
五段の滝・・・だ、そうだ

 湿原に入っているらしく、木道が敷設されていた.良くみると至る所に水が浸みだしている.此処では二人のハイカーと出会った.下の駐車場で見た、土浦ナンバーの車の人達らしい.やはり、ガイドブックを参考に爺と同じ登山口から登り、今下りるところだという.「象の鼻」はガスがかかっていて遠望は効かない.何より、上に駐車場がありそこからだと20分位で「象の鼻」に立てるらしい.えらい、遠回りしたもんだ、、と、笑いながら話していた.爺も、笑い返したが・・・えらいこっちゃ〜
 湿原の周回コースになる道の分岐に着いたが、ここに「五段の滝」という標識があったので沢の方をみてみた.ゴーロの間を水が落ちていたが、これをいうのか? ちょっと、寂しい(笑)
 周回コースは左を選び、歩き易い道を進んで行くとツツジが結構咲いていて(蕾の方が多かったが) 何人かの人がカメラを向けている.いずれもハイキングの格好ではなかった.

 林内を抜け、開けた所に出ると湿原が見えたが上半分がガスに覆われていた.ちょっと残念だったが、それでも幻想的光景だと思ってみると中々良い.湿原周回コースから外れ、標識に従って象の鼻の方へ行くと丸木の階段がしつらえてあった.こういうのってどこかリズムが合わず歩きにくい(と.爺は思っている・・).

■写真左
熊出るの?
周回コースへの分岐


■写真右
霧の湿原
■写真左
仏岩


■写真右
像の鼻の広場
 階段を登り切ると勝堂上人や修験者達が名付けたという「仏岩」があり、その脇の小さな石祠に手を合わせて分岐を左にとった.低木帯の間を4−5分も歩くと「象の鼻」の広場に着いた.近くは見えるが、遠くはガスが掛かっている状態で見えない.数人のハイカーが休憩していた.そこに、急に子供(赤ん坊)の鳴き声がして、数人の若い男女のグループがやってきた.サンダル履きの者もいるので、近くの駐車場から来たのだろう.
 この広場には展望台があり、ベンチとテーブルがあり休憩には良い場所だ.広い車も通れる程の砂利道がずーーっと下まで続いている.が、車はダメらしい.多分点検道路か.
  「像の鼻」を後にし、横根山山頂に行く事にした.幾つか分岐を通るが、標識が整備されているので何の問題もない.一旦下り、ちょっと登り返してNTTのアンテナ施設に着き、此処で少し迷う.標識には左「古峰高原、古峯神社」 右「井戸湿原」 となっている.地図はガイドブックのコピーなので詳細が判らない.どっちへ行こうか考えていると、二人の男女ハイカーが古峰側から登って来た.横根山山頂の方向を聞くと、今登って来た方だと教えてもらった.
 そう急ではない坂を下り、駐車場方向との分岐を過ぎて再び登りになるがそれも僅かで山頂に着いた.四阿があり、4人のハイカーが休憩していた
■写真左
ケルンもどき


■写真右
関東ふれあいの道、の、案内板
■写真左
横根山頂


■写真右
湿原前の休憩適地
 頂上は展望もそれ程きかないし、食べる物もクッキー程度(おにぎりは像の鼻で食べてしまった).そこら辺をパパッとデジカメで撮り、ササッと頂上を後にした.アンテナのある高台まで戻り、今度は井戸湿原の方に向かった.道は所々雨に洗われて溝状になっている所もあるが、概ね歩き易い.まだ蕾が多い「トウゴクミツバツツジ」を見ながら、緩く下って行く.
 途中、数組のグループとすれ違ったが、スカートとローヒールのカップルと行き会った.こんちわ〜と言うと、男性(平たい革靴だった)の方は疲れている様で首をこくっとしただけだが、スカートの女性は、笑いながら「こんにちわ!」と挨拶を返してきた.うーむ、女性はパワーがあるなぁ.

 後は、下り一辺倒.足元に注意しながらゆっくりと元来た道を帰った.前日光牧場から来たら楽だったが・・・ま、いいか.
(2011/09/17再編集)