◇山登り◇
鹿沼市鳴蟲山
なきむしやま 724.6m
                    



2008年4月27日 訪問

単独 (リハビリ登山)
                           
 休日のメジャーなハイキングコースは、概ね人が多い.今回は、あまり人が多くない様な静かな山へ行ってみようっつー訳で、鹿沼市の「鳴蟲山=なきむしやま」へ登って見る事にした.日光のメジャーな山”鳴虫山”と呼び名は同じだが、漢字が違う.虫が多いのだ.だから何!って言われても応えようがないのだが・・・(-_-;


 
○○バス停の近くの大芦川に架かる橋を渡り、すぐ右へと林道を走る.反対から大きな木を積んで大型トラックが来た.適当な空き地でやり過ごし、終点付近まで行くと山は伐採が行われているらしく、木(丸太)が積み上げられていた.機械の音がするので、今日も作業をしているらしい.車は2台駐まっていたが、作業員のものらしい.作業や通行の邪魔にならない様に駐車して、登山口へ歩いて行った.
■写真左
大芦川、抜群に綺麗です


■写真右
ちょっと霞んでしまったが右の鉄塔が赤色で左が灰色
■写真左
明るい林内


■写真右
鉄塔の間から見えるが
山の名前が判らん
 ガイドブック(栃木の100名山」にある通り、東京電力の鉄塔巡視路がある.歩き易い階段状に設けられている.落ち葉を踏みしめ、ゆっくり登って行った.初めはミズナラ(多分)などの広葉樹林内で明るいが、傾斜が増すにつれて桧林となってきた.
 林内の急坂を一登りすると、大きな「灰色鉄塔」に着いた.注意書きと銘板があり、年号の他112Mと表示があったが、高さ112mもあるのだろうか.見上げてると首が痛くなってくる.鉄塔脚の間から山波が僅かに見えた.古賀志山だろうか.
 鉄塔から再び林内に入り、登って行く.展望も風もなくおまけに植物(花など)も少ない.僅かに紫色と白い小さなスミレがあるだけだ.見る物もなければ人も来ないか・・・.
 
林内の道は急になってきて、ピークの所では巻く様にトラバースし小尾根に出た.小尾根を下りて鞍部に着いたかと思うと、今度は急斜面の登り.たまんねーなあ、こりゃあ、、.喘ぎながら尾根に出ると、露岩混じりの道になった.尾根は左に針葉樹、右に広葉樹と分かれていて時々広葉樹幹越しに展望がある.再び桧の林内に入り、トラバース気味に尾根に登り返すと南面が開かれている明るい道となった.しかし、笹や灌木の丈が高く、爺では遠望出来ない.

■写真左
林内の道


■写真右
尾根道
■写真左
赤色鉄塔(明るい丘になっている)


■写真右
北方面の眺望
 所々にツツジがあり、単調な尾根歩きに変化を添えている.道に小鳥の死骸があった.山歩きで鹿など獣の死骸はよく見るが、小鳥はめったに見ない.つい、今しがたのものの様に新しい.やがて、蟻やいろんな生物によって食されたりし、他の生命の糧になったり、自然に帰って行くのだろう.考えてみれば、人間はなんて往生際が悪い生き物だろうと、述懐してみたりする.
 
開けた場所に出たと思うと、目の前に巨大な赤い鉄塔があらわれた.(ガイドブックによると)100万ボルトの送電線らしい.此処は北、南西方面の眺望が良い.鉄塔のコンクリート基礎に腰掛けて、ゆっくり景色を見ながら過ごした.
 さて、此処まで案内標識は皆無だったが、頂上への標識もない.が、踏み後は上にはっきりと続いているのでそちらへ登って行く.思ったより僅かの距離で頂上についた.石の祠が3つあり、一つは壊れていた.お賽銭をあげ無事を祈ろうと思ったが、お金は持ってきてなかった.此処は気持ちを込めて、少し長く祈る事にした.御利益があれば良いが・・・.
 周囲は雑木に囲まれ殆ど展望はない.下の方から川水の音が聞こえて来る.大芦川だろう.時々車の音も混じる.

 頂上まで殆どが林内歩き.展望はほんの一部だけ.やや、楽しみに欠けるが、静かでゆったりと山を歩くには、良いかも知れない.
(2011/10/14 再編集)

■写真左
頂上が見えた


■写真右
壊れてた祠
■写真左
いろいろな人達(グループ)の
「鳴蟲山」プレート
木に浮き彫りのものもあった.


■写真右
祠から少し離れた所にある三角点