◇滝見◇ 日光市 土呂部(どろぶ)川の滝へ 2011年9月10日 訪問 爺&yuki (時間は参考にしない事) |
土呂部川には滝好きで各地を巡っている人なら「大滝小滝」がある事を知っているだろう.本流の滝であるから、水量は多いが落差が5−6m程なのでイマイチ物足りない.その下流にダムとしてはそれ程大きくない「土呂部ダム」がある.地形図で見るとこのダムの下流は両岸壁となっている.それも50m以上ある.更にその少し下流は二俣で左俣すぐ上流にも崖マークがあり、「もしかしたら!」が、予想される(笑) この日は、ある別の沢に行く事になっていた.別の沢の支沢に滝の気配があると神のお告げがありヾ(^o^;オイオイ そちらを見てから土呂部に回る事にした. さて、そっちの方の沢には本流に厳しい堰堤越がある.随分前に本流のかなり下流から遡行した事があり、我々(その時もyukiと一緒だった)の前方を釣り人2人が行き、堰堤の右を高巻いて消えて行った事を覚えている.我々はその堰堤下から引き返したのだった. |
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■写真左(これは別の沢) 堰堤の向こう(左岸)に梯子が・・ ■写真右(これも別の沢) 厳しい急斜面をよじ登るyuki |
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記憶を頼りに急斜面を下降して沢に下りると、水量は多い.それでも濡らすことなく徒渉でき2段堰堤迄順調に遡行する.堰堤を越えて落ちる水は勢いよく飛沫がかかるので、今日の様な熱い日には最高である.一段目の堰堤を左から楽に越えて上を見上げると、この堰堤は何と3段だった.(一段目の)堰堤の上に立って対岸を見るとアルミ梯子が架けられてあった.成る程アレに行くのか.と、徒渉し左岸に移って梯子を登ろうとし、左上流を見ると岩陵にロープが垂れ下がっている.この梯子は?? 一段目の堰堤を巻くには左岸は無理なのだが、、、. ま、ロープがあるのだからそちらを利用しようと取り付いたは良いが、これがとんでもない喰わせ物.3−40m続く急斜面.やっとの事で小尾根に上がるが、緊張は続く.およそ7−80m登った所で恐る恐るトラバースを試みたが3段目の堰堤上に下りる事は出来ない.どんどん上に追いやられ、結局100m以上登ってしまった.「これは右岸高巻きだったかな・・・」2人で話したが下りるのも嫌になってしまったのでそのまま登った.畳5−6枚分の開けた場所にコンクリートの機械基礎がある所に出てややホッとする.それから、この沢の遡行は諦め林道に登る事にした. 尾根を登って行くと、少し傾斜が緩くなり先の機械基礎より大きな機械基礎が3つ位ある場所に出た.此処から沢方面が開け、目の前の崖はまだ上に続いていた.そのまま林道に上がり、車に戻ってエネルギーを詰め土呂部に向かった. |
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■写真左(これも別の沢) 機械基礎(3つあった) ■写真右(ここから土呂部川) 土呂部川の綺麗な滑 12:45 |
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土呂部ダムの近くに車を駐め、土呂部川に下りると水量はそれ程でもなく水はとても綺麗だった.大きな岩はあるがゆっくり遡行すれば問題はない.滑滝があり、その下が大きな淵になっていた.結構大きな魚が数匹泳いでいるのが見えたが、この辺りスレてあまり釣れないらしい.そんなもんかな〜と悠々と泳いでいる魚をみながら滑滝を越えると、間もなく二俣に着いた. すると右俣(本流)にドーーーンと高い壁が現れた.それは概ね3段の涸れ滝だった.40m以上あるかも知れない.惜しい事に水が僅かに滴り落ちている.凄い滝があったもんだ.ダムが出来る前の風景を見てみたいもんだ.あ、ダムを放流した時に見れば良いのか、、、しかしいつ放流するか判らない.第一それを待って下にいたら、放流時に流されてしまう.ま、涸れ滝で我慢するか. |
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■写真左 土呂部川の様子 ■写真右 大涸れ滝 13:00 |
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■写真左 CS滝 ■写真右 15m斜瀑 13:20 |
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さて、二俣から左俣へ入るとこちらは水量が多く少し急な沢になる.すぐに前方が崖になり切り立った壁の中にCS4m+6m程の滝が見えた.暗くあまり気がすすまなかったが三脚を立て何枚か撮影していると、小尾根に登って前方を見ていたyukiが
「上の方にも滝があるよ」と、教えてくれた.此処からは良く見えないので右岸のガレを注意深く登る. 岩を回り込んでCS滝の上段に出る事が出来、上流の滝を見ると斜瀑で中程から2条に分かれ壁の中に落ちる15m程の中々見応えがある滝だった.ただ、壁の中が狭く撮影支点を広く取れないのと、CS上段滝頭がすぐ下なので滑落に注意が必要だ. |