◇滝見◇

日光市(今市) 砥川支流
今市ダム周辺の滝1


                    



2010年3月13日 訪問


(時間は参考にしない事)
                           
  昨年(2009年)、爺の「ちゃぶ台=BBS」にYoshiさんから貴重な情報の書き込みがあった.今市ダム周辺の沢で滝を見たという.画像も貼り付けてくれた.遠目にみても落差はありそうな感じで、久々に「新しい滝」の心は躍った.すぐにでも確認しに行きたかったが、仕事が嵩んでいて徹夜しても終われない始末.ここは、雪解け新緑まで待つか・・・とよい子の我慢を決め込んだ.


 年が明けて、3月.ボチボチと仕事が片付きはじめ、多少サボル余裕も出てきた.こうなると矢も楯もたまらず、寝ては夢、起きてはうつつ何とやらになってしまい健康にも良くない.そこで適当な頃を見計らい、新緑にはほど遠いし雪も残ってるだろうが意を決して出掛けてみる事にした.(何と2-3日前に寒波がきて、積雪があった)


 今市ダムは水を多く蓄え、深い碧色をしていた.此処にくるのはまだ二度目で、10年振りである.その時は夏の熱い日、(故)カミさんの運転で爺は助手席で酔っぱらっていた.橋(扇沢橋)の上から、沢が小滝をかけてダム湖に注ぎ込んでいるのを見、その上にも滝があるのではないかと思っていたので時々気にかけていた.ただ、地図を見ると等高線が非常に密になっているので、二の足を踏んでいたのだった.
 今日の目的の沢は、Yoshiさんに教えられた(幸橋)の沢である.しかし、10時45分の出発とはなあ・・・

■写真左
さいわい橋には雪が積もっていた
10:45



■写真右
入渓する沢
■写真左
小滝は3m程


■写真右
水が少なくなり、糸状滝
 針葉樹林内を辿り、沢に下りるとすぐに小滝があり、左を小さく巻いて上流へと行く.沢の水はそれ程多くなく、かといって少ないという程でもない.岩がゴロゴロしていて、時折3−4m程の小滝やCSが出てくる.平凡な様相の沢を遡って行くと、大きな岩の中を水が落ちていてその上は極端に水がすくなくなり、壁の脇を細い滝をかけ水は涸れてしまった.
 しかし標高は未だ620m位.目的の滝はもっと上だ.少し遡行すると再び水が勢いよく出てきた.
右にガレ沢が合流している.地図を見ると、(標高差)150m程が非常に密になっている.少し遡ってみたが、すぐに4m程のチムニー滝(涸)で追い返されてしまった.本流に戻る.

■写真左
水量復活、2段6m程

■写真右
高度を増していく沢
■写真左
目的の滝が見えた
12:50


■写真右
大滝
 沢は小滝をかけながら、高度を増していく.渓の雪はそれ程多くないから歩くのに難儀ではない.両岸は狭くなり、右岸は増して険しい断崖となってきた.沢は更に高度を上げ、岩を乗り越えながらの遡行はかなり辛い.標高800mを過ぎた辺りで、前方に滝の頭が見えた.多分あれがYoshiさんの見た滝に違いない、と感じながら大岩と左岸、岩壁の間を擦り抜ける様に登って行く.
 滝下に着くと、遠くから見えていた滝の上段(おそらく7−8m位)は見えず、勢いよく落下する15−20m程の綺麗な滝がそこにあった.滝の左は幅広い涸滝で同じ様な落差をもち、水が僅かに滴り落ちている.滝は南向きなので、太陽が出ていれば虹を見られたかも知れないが、今日は生憎と曇りだ.


■写真左
高巻き途中の岩尾根
厳しかった・・・



■写真右
月山かな?

■写真左
踏み後と思える雪面の窪み(写真ではよく判らない・・・)


■写真右
標柱
14:45
 滝の撮影を終え、左岸のガレルンゼを登って高巻こうとしたが、小尾根を巻いたところの向こうは崖だった.とても下りられず、そのまま900mラインまで尾根を登ってしまった.やや緩やかな所に出たので、この辺りからなら滝の上流に下りられるかも知れない.しかし、木々が邪魔し雪で沢方面が真っ白なので様子がよく判らない.遅く出発したので時間も既に14:00を過ぎている.
 帰ることにして、沢を戻るか尾根通しに下るか地図を見て検討した.沢を戻る場合、立った今登ってきた急斜面を下降しなければならず、ちょっと恐怖.偵察もどきできたのでザイルも持ってきていない.一方、南に延びている尾根には途中等高線が密な場所が幾つかあるので心配だが、そこへ行って様子を見ればいい.と言う事で簡単に尾根を降って帰る事にした.
 一旦この小尾根の950mまで登り、傾斜の緩い広葉樹林帯の斜面をトラバースする.積雪はあるが深くは沈まない.登り気味にトラバースしていき、「く」の字に曲がる支尾根(標高1000m付近)に着いた.前方に月山から南東に延びる主尾根が見える.そこには登山道があるかも知れない.喉を潤し、行動食を口に入れながら木々の間に見える月山を見た.西側は凄い急傾斜だった.そっちにも登山道があると聞いたが、まさか あれを直登している訳ではあるまいな? 等と思いながら辺りを良く見ると、平らな所で雪が少し窪みそのまま下っている.これは踏み後か!
 テープなど目印は全くないが、間違いなく踏み後である.取り敢えずこれを下りて行く事にしよう.と、どんどん下りていくと、標柱があった.植樹の確認標識の様で「昭和40年4月・・・」とあるから結構古いものだが、頭部に錆があるだけで割としっかりしている.そのまま、踏み後形を雪を踏みしめて下りていくと、左右から沢が近づき二俣になった所でこの小尾根は終わっている.
■写真左
左沢



■写真右
右沢
■写真左
2段6m滝
15:00



■写真右
高落差(と思われる)の滝の頭

■写真左
落ち葉に埋もれたロープ


■写真右
入渓した沢に帰着
 水はどっちの沢も少なく、若干(下から見て)右の方が多い様だ.どちらも段々の滝をかけているが険しさはない.合流点からは沢に下り、そのまま下降していくと少し大きな二段の滝(6m)があった.直接下りる事は出来ず、右岸を巻いて滝下に出少し下降したら向こうが切れている.かなり落差のある滝の頭に出たらしい.落ち口付近から滑になっているので怖いから近づくのは止めた.GPSで場所を確認すると、(地形図)月山の下方、最も等高線密度の濃い900m付近だった.
 右岸は途中迄は下りられそうだがその下が判らない.獣の足跡もない事から、崖かも知れない.左岸は、ルンゼがありハングした涸れ棚が下に控えている.先程の踏み後はどこかに消えていてこれも判らない.仕方がないので、6m滝の上まで戻り左岸斜面を20m程登った.トラバース出来そうな(雪のない)斜面を見つけ、少しトラバースを開始すると落ち葉の中に朽ちたロープが半分埋もれていた.
 尾根を下っていくと、ダム湖の崖に出てしまう気がしたので、途中下に沢の見える斜面を下降.徒渉して橋に戻った(
16:50)