滝見

栃木県日光市
田母沢(上流)右俣



                  



2009,2,7 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 地図(地形図)に滝の記号があると気になって仕方がない.「日光北部」に載っている田母沢の上流二俣(1,130m付近)から右俣に、滝の記号が二つある.手前の滝は初めて訪れた時見ているがその奥へは行っていない.(地図で)周辺の模様には等高線が密になってるし、崖記号があるから、わりと立派な滝を想像出来る(爺の観測的希望だけど・・・)


 先日荒沢を遡行した時、雪はまるで少なかった.それから、ここ数日に大雪が降ったとは聞いていない.荒沢と同じ向きの沢なので積もっていたとしても大したことはないに違いない.早速ルートを検討し実行した.


 奥の滝マークが主な目的だから沢を遡行せず、田母沢左岸尾根を一直線に向かい、GPSで確認し滝の傍まで下りるという、いつもながらの完璧な計画(オイ).


 さて、尾根への取り付きは羽黒滝へ向かう遊歩道≠フ途中の急斜面.木の根っこを掴みながら喘ぎ喘ぎ登り尾根にのる.そこからは背の低い笹の中の薄い踏み後をゆっくり登っていく.


寂光滝駐車場 9:30


羽黒滝へ向かう道になる(標識はなし)



喘ぎ喘ぎ登る・・・



尾根


カラマツに青空は良く似合う
 登った尾根は 「羽黒尾根」 と呼ばれています.
当時からそういう名前が付いていたかどうかは不明ですが. 2019,5,20付記
 尾根は広くカラ松(?)の樹林の中を緩く登って行く.360度同じ様な風景だが、踏み後もほぼ北西に向かっていて、それを辿る.沢の音は全く聞こえず、カタカタカタというキツツキ(クマゲラ?)が木を突つく様な音が樹林内に響いているだけ.田母沢の渓側はカラマツから外れツツジ類の灌木が多く下生えも少ないから歩き易い.1,120m辺りの細尾根ではツツジの群生する中を通ったが、花が咲いたら、さぞや見事だろうと思ったりもした.

 徐々に登りがきつくなってきて、踏み後も見失ったりする.まっすぐ登るのはきついので、意識的にジグザグに登っていったが、今日の穏やかな天気で汗をかいてしまった.30分程の急登で少し緩くなり(1,314m付近)途中で標柱をみつけたが、何と書いてあるのか読めなかった.

 左の方に日光連山が少しづつ大きく見えてくる.この尾根の踏み後をどんどん登って行くと1450m付近で、黒岩右岸の登山道に合流する気配だが、どうなんだろうか.いずれ、そっちへも登り続けてみようと思う.



宮界標


細尾根はツツジのトンネル


枝越しに男体山


文字の読めない標柱



寄生植物? に覆い尽くされた大木




少し開けた場所から 男体山

 GPSを確認すると、高度1336mを指していた.そろそろ下降する場所をみつけなけれならない.滝を行き過ぎるとその下降が大変だろうし、あまり滝に近づきすぎると崖の可能性が高い.沢側に寄ってみたけど沢は見えないどころか、沢音も聞こえない.斜面もかなり急である.やや、心配になりながら上へと歩いて行くと、鹿道の様な踏み後がトラバース気味に斜面を下りていた.

 普段、良い行いをしている(かどうかは?)ので、山の女神(男神ではゴロが悪い・・・)は幸運を与えてくれる.ラッキー!とばかりに踏み後伝いにグングン下りていく.やがて、急斜面の真下に沢が見えてきた.水は結構流れている様だ.ふむ、これなら滝に期待が持てるかも.



下降中


左岸斜面途中から大量の湧き水
 が、沢におりて右斜面を見ると、大量の湧き水が沢に流れ出しているではないか.何となくこの上流に想像がついてしまうのは、やや悲しい(^_^;  それでも3分の1程に少なくなった沢の流れに若干の期待をして、上へと歩いて行った.

 でも、期待とは裏切られる為にある言葉の様に、、、下降点から50mも歩かないうちに水は沢の中に全て消えていった.落胆を隠し得なかったが、「もしかして空滝?」 と、心の一部に置いてあったので、とにかく今回は滝マークの確認をするということで、再び歩いていった.

 3mCSは右を小さく巻いて、少し進むと上流に2段の割と大きな涸滝が見えてきた.下段12m位、上段30m位の堂々としたものだ.ほんの僅かに浸みだしている水が何故か悲しい(^_^;) 大雨などの後、どういう姿になるのだろうか? 若干の空想などしてみたけど、想像力に乏しい爺の脳では、姿が湧いてこない.

 戻って、再確認.沢着地点は奥の滝マークより下流100m程の位置だった.確実に案内してくれたGPSに大感謝である.



下りた沢の様子 11:55



少し上流で水は涸れる


滑涸滝の下段



涸滝30m位 12:20

 沢を下降していくと、見覚えのある10m直瀑の頭に出た.左岸を巻き、ガレ場を下りて滝下に着くと虹が出ていた.残念ながらコンデジでは表現されてなかった.

 そこから50m位下流にはどっしりとした形の10m近い滝があることが判っていた.さらに、その滝からは少しで二俣分岐である事も.あとは沢を下って帰るだけである.風も、雲もなく日差しは暖かい.ゆっくり撮影をしながら過ごす事にした. 駐車場帰着 15:25
(2011/12/22 再編集)



下流に移動して、10m滝上


巻いて下降する途中から



10m滝全景




8m滝



帰路は沢通しで


堰堤を見学しながら



タル型堰堤 14:25

 Photo PENTAX Optio M40 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.