◇滝見◇ 日光市(奥鬼怒野門) 凍った大滝 三沢(5回目) 2009,2,15 訪問 爺 & yuki (あまり参考になりません) |
雪が少ないお陰でこの冬「荒沢」、「田母沢」と回る事が出来た.そんな中、この季節では思いも及ばなかった「三沢」だが、、、素晴らしい情報が飛び込んできた.「ふたちゃん」が野門の布引滝に行ってきたというのだ.それも前衛の滝まで・・・.凄いと言うしかないが、地図で見てみると三沢も同じ様な北向き.大滝も同じ位の標高だ.足がムズムズするのは当然至極なのである. 久々に 次男yuki が同行するという.これも心強い.熊が出た時楯にして逃げられる、、、って熊は冬眠中か(^_^; ルートは沢遡行では、幾ら雪が少ないとはいえ辛いので、以前偵察行した事のある山(三沢左岸尾根)回りとした.ま、行き着かなければ仕方がない.無理は禁物.ということで天気の良い日曜日を選び出掛けてみた. 駐車スペースから林内の仕事道を通り、尾根裾を登り斜面がなだらかになると、針葉樹林帯になり、積雪も15cm程だが固く締まって歩き易い.踏み後があるはずだが、全く判らない.古いオートバイの残骸の近くを通るのだが、これも判らない.しかし、心配は無用.まっすぐ南西方面に登って行けば良い.GPSをONにして、我々が歩いたルートを記憶させて行く事にした. ゲッ 眼鏡を忘れてしまった.(地図は yuki の眼が頼りか〜・・・・・) |
仕事道跡 |
急登を終えカラマツ林内は雪が出て来る |
間もなく切り開き |
見覚えのある切り開きに着いて、小休憩.日向で結構暖かいから水が美味しい.再び緩く登り徐々に沢方向に進路を変えて行く.時々、カンジキをつけた様な足跡が横に付いているが、多分猟師だろう.鹿や獣の足跡も雪面に縦横無尽に走っていた. 標高1450mを過ぎて熊穴沢が近い事を知る.左斜面はどこも急だが、気持ち緩くなっている斜面に鹿道が下りている.此処を下降する事にし、適当なところでトラバースしながら熊穴沢の(標高)1300m付近上流に出られればベター.ダメなら、そのまま三沢に下降する、とした. |
切り開きで休憩 |
三沢側を進む 雪が少し深くなった |
斜面を滑らない様にトラバース気味に下降 |
岩場の右向こうを下りてくる |
斜面を下降中、渓の方から「オーイ」と数回誰かを呼ぶ声が聞こえた.ビックリして、木々の間を眺めたが、それらしい人は(対岸にも)見えない.此処から沢は見えないので、もしかしたら沢にいるのかも知れない.向こうから我々が見えるのだろうか? 赤と黄色の派手なジャケットを着ているから、我々の見えない所からでも確認出来てるのだろうか? 何となく気になりながら、トラバース気味に下降を続けた.小さな鞍部(1350m付近)に出た所で、前方に熊穴沢が見える.此処から沢へは急なザレ場を下りなければならない.陽の当たる斜面で、途中に雪は殆どない.一方、熊穴沢右岸は雪があり勾配はこちらとほぼ同等.登るにはきつそうだ.上流を見ると、氷瀑の様な滝が一条見える.本来のルート目標はその上だったという感じがする.ちょっと下降しすぎた様だ.今から登り返すのも辛い. 仕方がないので、熊穴沢の下流へ下りる事にした.目の前に大岩がありその上に登れば展望が利きそうだったが、(雪などで)登るのも困難だった.回り込むとすぐ真下に沢が見えるが、崖.下降を続ける. ルンゼが上がってきていたので、下りて覗いて見ると沢に下りる事は造作もなかったが、そのすぐ下流はどうやら滝の頭らしい.下りられないと困るので、ルンゼを少し戻り巻いて樹林内を下降していくとそこは熊穴沢出合だった.この下降に1時間20分もかかってしまった.(帰りに登ったほぼ直登ルートを下降すれば30分位だろう) |
真下に熊穴沢 このルンゼを横断 |
熊穴沢F1 |
三沢に下りるとやはり雪が多く、今日の陽気で雪が緩んでいる.少し歩くと、足跡があった.2人か3人位だと思うが、今しがたのようだった.上流に向かっているものと、帰ってるものが重なっている.足跡は左岸に上がり、歩き易い所を選んでつけられている.先程の声の主達であろうか? しかし、足跡は引き返したらしく途中で消えていた. 雪面に足を置くと、結構踏み抜いてしまう.これを数回やると疲労が倍加する.爺が両足を雪に埋もらせてしまって上がろうともがいていると、yuki が助けにきてくれた.しかし、yuki も同時に踏み抜き、どうしよう!と、二人で笑った.もう少しもう少しと二人で言い聞かせ合いながらゆっくりだが先へ進む.カンジキが必要だったなあ・・・ 何だかんだと苦労しながらもツツジの多い支尾根を回り込むと、雪は固く締まり歩き易い. |
マ 三沢(熊穴沢出合い) |
振り向いて崩壊壁 |
左岸台地を進む |
雪が多く踏み抜き注意 |
滝前到着は午後1時近くだった.帰りも5時間半かかるとすれば、林内で暗くなってしまう.沢を下降しても早くなるとは思えない.撮影などしている暇はなかった.幸い水は流れていないのでコンデジで画質を最高にし、数枚の撮影で我慢したが この姿をこの季節に見られた事は(暖冬のお陰でもあるが)最高に幸せだ. 上から下まで完全に凍っている滝の形はまるで巨大なネックレスだった.滝の真上に佇む太陽が、キラキラと大きな氷をツララを真珠の様に輝かせていた.想像もつかなかった形に、雪のない季節とは別な感動が沸き上がってくる.立ち去る途中何度も何度も振り返り、自然の造形美を眼に焼き付けながら帰路に着いた. 帰りは、上ッ原で方向を間違えたロスはあるものの、思ったより早く戻った.この山コース(爺が今名付けた(^_^; )も、なかなか使えるもんだと確信. |
滝からの水音が殆ど聞こえない 殆ど結氷してるようだ |
・・・ |
・・・ |
Photo PENTAX Optio M40 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.