滝見

日光市(奥鬼怒野門)
霧降回りで大滝へ
三沢(4回目




                  



2006,9,29 訪問


(あまり参考になりません)
              
 9月も終わりに近づき、いよいよ秋に突入だ.紅葉だの秋の味覚だの、もうそわそわ.とても仕事してる気分じゃあない.かといって、仕事してないと喰うのに困るし、次の仕事にも影響する.どっちかというと、自由業に近い爺なのだがクライアントと納期様には勝てない.従って仕事の合間を縫って出かけるほかない.

 だから仕事が重なると辛くなる.ストレスも溜まる.忙しくなればなる程パソコンの前に座る時間が長くなる.そうすると健康にも悪い.身体を壊すと仕事も出来なくなる.すると、クライアントと納期様に迷惑がかかる.やはり運動不足とストレス解消は必要だ・・・・と、いう訳で義務的感覚で出かける事にした(最近、理由が長くなってきたなあ、、言い訳も理屈っぽいし(^_^;; )

 奥鬼怒の三沢大滝へは概ね下流から遡行して行くのだが、実に行程が長い.爺の場合片道4時間あまりかかってしまう.しかも堰堤ととゴーロの連続で大きな崩壊地以外別段見る所も少ない.ゆっくりと撮影などするには、日の短い秋などは誠に不利.帰りはどっか途中で真っ暗になってしまう.そこで地図を見ていろいろ考えた(これが、又良くないのだが・・) 六方沢大橋から直線的に進めば格段に近いではないか(それは、そうだけど・・山だろ).更に検討を続けた.等高線の緩い場所を選んで歩いてもそう遠回りではなさそうだ.おおっ!爺は天才か(・・・・・).早速実行だッ(ソーナン節を歌うなよ) 

 天気は曇りだったが、雨の降る様子はなかった.工事用車両が駐まっている六方沢大橋の駐車場に車を駐め、土留めが切れている場所から笹の斜面に取り付いた.


六方沢大橋駐車場


取り付き
 はじめの内、笹は膝程度までだったが先へ進むに従って腰位になってきた.まだ歩きにくいということもなく西北西に向かってザワザワと藪を漕いで行く.尾根を一旦、1,550m辺りまで登りそこから「下唐沢」に向かって笹藪の中をトラバースしていくと、涸れ沢に下りた.

 水の気配が殆どしない.静寂だけ.これは「下唐沢」だ.沢を越え、そのまま方向を維持しながら対岸斜面を登る.笹は胸辺りまでになった.笹の中を泳ぐ様な感覚(でもないが・・)で、登って行き、尾根形を回り込むと少し下降し笹藪の中の沢に出た.「上唐沢」(本流)? と、思ったが時間的にそこへの到着はまだ早い.休憩がてら地図を広げた.上唐沢の左支沢だと思う.

 どうやら、(西北西に行くはずが)北寄りに進んでしまった様だ.人間の感覚なんて結構いい加減なものだ.細かく磁石を出して確認しなければならない.少しづつ修正を加えながら、急斜面の藪漕ぎを続ける.




腰高の笹藪、此処ではまだそれ程の抵抗はない




少しずつ秋色に



下唐沢 1550m付近(だと思う)


食べたら美味しそうだが・・・


これは、ナラタケだと思う


クリイロカラカサタケ?



上唐沢の左俣

 登る途中開けた場所に出て振り返ると大笹牧場やその向こうの景色がよく見えた.木々にほんの少しだが紅葉が始まっているのが見える.風も殆どなく、鳥のさえずりも何故かない.太い倒木や立ち枯れたブナにキノコが少しあった.マッシュルームみたいなもの、透明感のあるもの、ナラタケみたいなもの、サルノコシカケ類など次から次へと現れる物に飽きない.キノコだけの写真撮影をしに、ウロウロ俳諧するのも楽しいかも知れない.

 ブナの木が多い平らな場所に出ると、笹は膝ほどに小さくなって時おり鹿道とも山道ともとれるような踏み後が、現れたり消えたり.地図ではよく判らない沢形を2本横断すると、ネマガリダケ混じりの密度が濃い笹藪の急斜面を登る.さすがにこのネマガリは手強い.薄い所選び、悪態をつきながらやっとの事で尾根を乗越すと、藪が突然切れてツツジの多い灌木帯の急斜面になった.




上唐沢右岸尾根から
 



ブナ帯

 急斜面といっても文字程大変ではなく、縦横無尽についてる鹿道を頼りに下りて行ける.その、わりと長い急斜面を下りきると、やや幅の広い涸れ沢(僅かだが水がある)に出る.これは「上唐沢」だろう.横断して再び笹藪の急斜面だ.ここは少し下流に(苔の生えた石が多い)ガレ場があったので、途中迄登る.鹿道をみつけ、それを登って再び笹藪の緩斜面に出た.

 少し進み自分の位置を確認する為登ってみる事にした.方向は南西になる.尾根形を外さず出来るだけ笹藪が切れて歩き易い所を選んで登る.やがて、ピーク状の場所に出た.多分(地図の)三角点マークのすぐ下にある1750mピークだと思った(これは爺にしては珍しく当たっていた).

 ピークを後にし右斜面はかなり急だが、割と密な灌木帯なので高度感はない.およそ300mの下降で三沢に出られる筈だ.少し下りたところで(下降気味に)トラバースする様に鹿道があった.鹿は良く水を飲みに沢に下りるだろう.沢に続いているに違いない.ホクホクしながらそれを通り、ヤマドリゼンマイの生えるガレ沢を横断して支尾根を回り込むと・・・・アッと驚く○五郎.崩壊している崖に出てしまった.とても横断出来ない.今更登り返すのも何だし・・・・やむなく先ほどのガレ沢を下降し、沢に下りる事にした.(帰りは此処を登り帰さなけりゃいけないんだよね・・・)

 下りた所は熊穴沢出合いの50m位下流だった.


上唐沢(僅かだが水があった、雨水?)


ホコリタケの仲間


下降した涸れ沢 これでも急


三沢本流
 時間も結構掛かっているが 一応大滝を拝んで行く事にした.

 さて、帰りだ.
 沢から尾根への登りは藪こそ少なかったがきつかった.直登に疲れてついトラバース気味に回り込もうとしたのが良くなかった.少し時間を喰ってしまい、飛び出した所がブナの樹林帯に小笹の緩斜面.来る時通った様な、、見覚えのある様な、、 

 ま、山の風景なんぞ似た所が多いから磁石などで確認の必要がある.小笹の緩斜面に顕著な踏み後をみつけ、地図とその下っている方向を見合わせた.牧場に続いている様な感じだ.時間も時間だし、疲労困憊100%近いので踏み後を通って行く事にした.来る時の藪に比べれば誠に快適で道は捗った(・・・が、).踏み後を、急な崖で見失った.上唐沢に出た様だ.

 下りられそうな所を探して横断し、更に対岸の急斜面を登って小尾根に出た.辺りは薄暗くなり始めている.ヘッデン、予備電池もあるとはいえ心細くなってくる.藪はそうでもないが、なかなか牧場の柵が見えてこない.ほぼ暗くなってしまった頃、柵が見えた時はかなり安堵した.柵の近くは刈り払いされているから歩きやすい.

 柵の中では牧場の牛が何匹か群れを作って寝ている.爺が通る度に、頭を持ち上げてこちらを警戒する様子が、月明かりで判った.


オシロイシメジ


ウメバチソウ


トリカブトの仲間

キホウキタケ?










 Photo PENTAX Optio S5z 

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当レポは
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仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
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