◇滝見◇

那須塩原市

黒滝山大日尊

24礼拝所巡りの中
の滝

取水堤まで偵察(1)

                  



2013年 7月 2日 訪問


(時間やルートは参考にしない事)

              
 滝を巡ってフイルムで撮影し始めてから20年近くになる.(栃木県の各地を)いい加減にまわってきたが、一度も足を運んでないのがこれから赴くであろう大蛇尾川だ.何故一度も? ま、行く所が他に沢山あったのと此処は釣り屋さんのメッカでもあり、休日などはとても多いと聞く.イワナとの駆け引きを楽しみに釣り上がる人を脇目にバシャバシャやりながら遡行するのは、何とも申し訳ない.自由業な私は平日でも休みを取ろうと思えば可能だったが、仕事の内容や嵩む場合はちょっと無理で、依頼者にも迷惑がかかってしまう.

 年を重ね仕事の進め具合がどーも自分的に良くない.CAD操作も面倒臭くなってきた.記憶力も今一つでミスも目立ってくる.口先でごまかせる内は良いが、どうにもならない巨大ミスの場合どっかへ逃げ隠れしなければならない(え?).こうなってくるとやはり一線から外れる事必須.(自分の目分量で)仕事を3分の1以下に減らし、空いた時間を滝&山に費やそうと決心した.収入も減るが、長年○貧暮らしをしてきた身にはどうって事はない・・・と、いろいろ言い訳を並べて、、、.

 大蛇尾川の(本流)滝は主に上流域でそこへ行くまでに時間が掛かってしまうというのも、中々足を向けられない要因の一つになっていた.偵察をせずにぶっつけ本番で行くか! とも考えたが、年を取ると用心深い.二俣(東俣、西俣の分岐)迄は僅かでも良いから知っておきたい.勿論、ネット情報は結構ある.知りたいのはその他の+αだ.アプローチ、駐車地、沢の様子、私の脚での時間の掛かり具合等々である.そんな中、「黒滝大日尊24礼拝巡り」 というのがあるのを知った.

 各地の歴史とか謂われ由来など興味が無い訳ではないのだが、生来の飽きっぽさから詳しく調べたりするのが得意ではない.しかしこの「黒滝大日尊・・・」には滝が含まれているらしい.調べてみると何と Yoshi さん が既に(2007,9月に)回っておられる.感心しながらじっくりと読ませてもらうと、名前の付いてる滝が幾つかと、その他にもある様だ.どうやら、本流ではなく支沢らしい.ということで前置きが長くなってしまったが、オオサビ詣で1回目としては取り敢えず取水堤まで偵察に行って来よう.


黒滝山大日尊の側にある案内板より


同 左 (簡単やなあ・・・)


かなり簡単な案内図・・・見当もつかない!



大日尊(御本尊) 手を合わせてるのではなく印を結んでいる(”烈”の印かな?)


大蛇尾林道入り口 10:45


林道完成記念碑


鴫内山登山道入り口 11:10


林道終点 11:45
 大蛇尾林道に入ると舗装は間もなく終わりダートになる.道幅は狭く一台通るのが精一杯.落石もあり、デコボコがある道は乗用車では厳しいかも知れない.(道とか駐車地などの)様子が判らないのと、一応景色とか知っておきたいから、広い鉄塔の傍の空き地に車を駐め歩き出す.曇り空で雨が降るかも知れないから、傘をザックにぶら下げた.遡行はしないつもりだが足元はスパイク付き長靴だ.歩いて行くと、鴫内山登山口の標識があり、数台は駐車可能だった.車高の高い4駆なら楽勝.林道は一部落ち葉が積もって水が溜まり靴が潜ったりするが勾配もなく総じて歩き易い.終点には軽トラック一台が駐まっていた.普通以上の4駆ではUターンが大変だろう.これまで、空き地で駐まれる所には必ず1台駐まっていた.数えて4台.
 
 林道終点を過ぎると、登山道風になるが歩きにくいと言う程ではない.所々崩れたりしているが、通過を妨げる程ではない.終点から歩き始めて30分位、右に赤いリボンテープがあった.山側を見ると、標柱とお地蔵さん、それに「九番地蔵尊」と書かれた赤い金属プレートがあった.標柱には「八番拝所 平成五年・・・古倉山」と彫られてあった.


点検道(林道)の様子


8番、9番札所 12:15


8番札所 「古倉山」


9番 「地蔵尊」


道の倒木


道が崩壊
 横断のすぐ上に(水が落ちてない)堰堤のある沢.道から下流に水が現れ、そこそこの水量で流れ落ちているがここから滝は見えない.見渡しても目印になる様なものもない.この沢を下りていくと地形図に滝マークのある大滝に行けるかも知れない.等と、考えながら先へ進むといきなり道が消えた.綺麗に崩壊している.スパイク付きだからトラバースしようと思えば可能だが、足跡を付けてしまってはこのあと訪れるかもしれない人に混乱を与えてしまうから止めた.こういう所は得てして巻道になっているもので、右の斜面を登って行くと案の定踏み跡があり、下降する急坂にはロープが設置されていた.

 右にカーブすると沢水の音が勢いよく聞こえる.滝があるに違いない! ちょっと、ドキドキ.沢側に寄ってみたが良く見えない.右に滑滝のある沢に橋が架かっている.橋の上から俯瞰してもちょっと判らない.GPSで確認してみると「不思議沢」の様だ.滝の頭らしきものは判るのだが、、、.「両部滝」だろうか? 下りて確認したかったのだが、ちょっとやっかいそうなので(今日は偵察だから)後日回しにし、先へと進む.


橋から竜頭沢を俯瞰、滝の頭みたいなものが見えるのだが、いまいち・・・


傾いてる橋や・・・


橋の上に橋が・・・


天空の吊り橋か、揺れるんだよ〜


取水堤の倉庫? 13:45


大蛇尾川を横断する吊り橋
 傾いていたり、壊れかかっている様な鉄製の橋を幾つか渡り、少し下りてスズタケの被さる細い道を行くとやや水量の多い沢に出た.鉄製の橋には「くろだき橋」とペンキで描かれてある.ここは「夕子屋沢(夕古屋沢?)」か.橋を渡り、倉庫か何かの建物の軒下を通って取水堤に出た.此処で初めて大蛇尾川と対面する.下から釣り屋さんが2人上がってきた.若い人とやや年配の人.年配の人はかなり疲れているらしく、やっと建物(倉庫?)迄あがってきた.少し話をして、釣りはどうでした?と聞くと、年配の方がにっこりして面白かったよ〜.かなり成果があったらしい.2人と別れて吊り橋の上から眺める大蛇尾川の水は噂に違わず綺麗である.取水堤から下流は、施設の下に僅か水が溜まってるだけでその下に流れはなかった.

 橋を渡り踏み跡を追って沢に下り、水に手を入れてみる.冷たくて気持ちが良い.河原を上流に歩いて、沢の浅い所を選んで行くが、すぐに長靴を越える深さになって行き詰まる.今日は、偵察だしもう時間が結構経っている.引き返して、「夕小屋沢」が気になりちょっと上に遡行してみた.滑岩の多い沢の滝は、小振りだが段々で連続を創っていて中々綺麗だった.  
続く・・・かも知れない

夕古屋沢14:50 - 林道終点16:25 - 駐車地16:50


清流を吊り橋から眺める


夕子屋沢(夕古屋沢) 同じ所にある案内図で違う字なのだ、、
くろだき橋から上流の奥に見える滝


夕子屋沢(夕古屋沢) 左は湧き水


夕子屋沢(夕古屋沢) 多段で10m位

その(2)御山沢の滝 編

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.