◇滝見◇

那須塩原市
小蛇尾川3
 
奥の二俣迄


                    



2012年8月4日 訪問


(時間は参考にしない事)
                           
 前回、前々回(釜沢=小蛇尾川右俣)偵察をしてきた訳だが、これは奥の二俣(標高1050m付近)に右俣、左俣共30m近い滝があるとの事.ま、源頭近い所にある滝だから水量などはこの時期期待できないが、(栃木の)滝写真屋としては情報がある以上見ておかなくてはならない.(ゴルジュ等の)険しさや小滝の釜、CSなど行ってみなければ判らない不安材料はあるけれど、行ってみなくては判らない.


 ただ、一番の問題は土平へ通るゲートの開いている時間だ.8時〜18時、夕方閉まる時間は良いとして開く時刻が山(沢)歩きとしてはかなり遅い.そこで、前回は釜沢本流15m滝はどこにあるのか、そこまでどれ位掛かるか偵察してみた.15m滝はおよそ870m付近にあった.イワナ沢の10m滝を撮影した為、15m滝に着いたのは10:50位.そこから奥の二俣迄は距離にしておよそ400m位.標高差180m位なら30−40分位で行けるだろうと読んだ.撮影時間も含めて奥の二俣を午後1時にUターンすれば、駐車場に17時過ぎに着く事として(帰路の歩きは)約4時間.良し、何とかなる・・・と計算し出発〜ッ(一応、遅くなった事を考え土平泊の準備もしておく)


 今回も8:25スタート!
 途中コンデジでの記録撮影以外は撮影せず、ひたすら小蛇尾川本流釜沢出合い迄歩く.先月の大佐飛山登山の後遺症&疲れがまだ残っている様だがこのルートに大きな起伏はないのと、前回通っているので不安無く歩ける.途中イワナ沢の10m滝も撮影はせず、小蛇尾川本流に下りた.小蛇尾川は左岸の軌道跡(荒れていて藪化している所が殆ど.)を通り釜沢出合いに着いて驚いた.

 まるで沢が変わっていたのだ.小蛇尾川本流の水量が少ないせいもあるのだが、釜沢から押し出された土砂が出合い近くにうずたかく積もっていたのだ.釜沢からの水は流れていず、本流の水中にあった橋脚跡も埋まってしまっていた.


 相当、水が出たとみえ此処にあったテントも引きちぎられていた.(釜沢の)水は涸れているんだろうか? と、不安を抱えながら河原を踏みしめ入って行くと100mと歩かずに水が出て、その水は全部河原の中に吸い込まれている.
■写真左
釜沢に100m程入って振り向き撮影
前方明るい辺りが小蛇尾川本流


■写真右
釜沢15m滝
10:25

■写真左
4m滝



■写真右
上流ゴーロ沢の様子


テントはズタズタ
 沢の中は洗われて滑は滑らず歩き易い.特に困難もなく15m滝に着いた時、時刻は10:25分だった.撮影意欲を此処は帰りに時間があったらと押さえ込み、巻いて前回引き返した4−5m滝は右の鹿道を登って巻いた.上流はゴーロ沢になり古の(軌道跡と思われる)石積みを見ながら遡行していくとすぐに右から滝を懸けて沢が合流していた.水量もそこそこ多く、高さも見える所で3段15m位.中々見応えがある滝であった.下段には大きな切り株が鎮座していて往時には盛んに伐採が行われていた様な事が伺われる.
 此処も撮影は後回しにして、遡行を続け幾つかの小滝が現れるがどれも直登出来た.今日も熱いから冷たい沢水に濡れるのは気持ちが良い.

■写真左
石垣跡
10:40


■写真右
右支沢滝
■写真左
2段4m小滝


■写真右
4m小滝

真新しい倒木の山(奥の二俣から右俣)
 左にチムニー滝(何故か撮影していなかった(汗))が懸かる沢が合流する所が奥の二俣だった.この辺りGPSが全く効かず、二俣らしくない光景にどの辺りかよく判らずそのまま本流を遡行していくが、水がぐんぐん減っていった.沢がS字で曲がる所を少し高度を上げながら歩いていくと突然目の前にまだ新しい倒木の山が沢を埋め尽くしていた.
 此処は開けていたので、GPSが衛星を捉え位置が判ったが1120m付近だった.水は少ないし、一体30m滝はあるのだろうか?と休憩がてら昼飯(あ!自分で握ったおにぎりが美味しい)を食べながら空身で上を偵察してみた.滝はない.倒木やガレの堆積は3−40m程高度を上げ左岸から大量のガレが沢に向かって崩れ落ちていた.沢はそこから一旦平になり水も復活していたので、もしかしたらこの辺りに30m滝があったのかも知れない.
 休憩地点に戻り、ザックを背負い取り敢えず上流を探索してみる事にした.すると、1180m付近に水は少ないが15m程の滑滝があった.両岸が厳しい崖で左の草付きを登れそうだったが、時間が掛かりそうだったので右俣は此処から引き返す.
■写真左
倒木の山を越え上流から俯瞰
右岸から大量の崩壊ガレ



■写真右
水の少ない15m滑滝(引返点)
11:35

■写真左
左俣ゴルジュ内の滝


■写真右
左俣30m大滝
12:30


左俣30m滝
 一旦(左俣)チムニー滝まで戻ると、水量はこちらの方が多く感じた.左から登りチムニー滝の頭へ回るとゴルジュの中に5m×2の連瀑になっていた.これも30mとは程遠い.最も情報はかなり前のものなので、崩れたり埋まったりで無くなってるかも知れない.半分諦めながら連瀑の飛沫を浴びながらゴルジュを抜けると、沢は穏やかになった.


 あまり、期待もせず時間までみてみようと沢を右に曲がると、前方に高さのある滝が出現した.形はどうあれ、水量はどうあれ30mは越えそうな滝である.情報は間違いではなかった.小躍りして、撮影にかかるが久し振りだったのでエアレリーズを握る手に力が入った.


 帰路は右支沢滝や、本流15m滝などを撮影しながら比較的ゆっくり下降していった.小蛇尾川との出合いに着いたのは14:30.17:30帰着を考えても3時間はあるので一安心.しかし、ボケ爺に魔の手は緩めない.調子よく軌道跡を帰るが注意していたにもかかわらずイワナ沢出合いを見逃してしまった.軌道跡からは(樹木などで)眺めが良くないせいもあったのだが、、、.


 軌道跡を気分良く歩いていてイワナ沢出合いに着く予想時間になった時、対岸を見回すが出合いらしい光景ではなかった.ゆっくり歩いているから、まだもう少し先だろうと歩を進める.その内軌道跡が5m位の幅で崩れている所に出た.往路にこんな所は無かったな? といぶかしげに思ったが、(往路)イワナ沢から小蛇尾川本流を少し下降したので、その時に通り過ぎていたのかも知れない・・・と注意深く崩壊場所を横断し更に軌道跡を歩いていく.
 涸れ沢を1ヶ所横断し、軌道跡は沢に近づいて低くなっていく.おかしい?と、気づいた.更にステッキの根本位の太さがあるネマガリダケが、ばっちり生えていて前方を塞ぐ.GPSをやっと出して位置確認すると、何と小蛇尾川本流を約400m位遡のぼっていたのである.これは時間的大きなロス.瞬間、余裕な気分が焦りに変わってしまった.途端に背中のザックも重くなってきた(笑)
 17:20何とか、ゲートが閉まる前に駐車場に戻る事が出来たが、最後は足が上がらずヘロヘロに疲れ果ててしまった.駐車場に着いた時、地面に寝転びたかったが、虻の群れがひどくそれどころではなかった.着替えも早々に車に乗り込み、中に入り込んだ虻と格闘しながらゲートへと車を走らせた.