◇滝見◇ 那須塩原市 赤沢、洗心の滝 塩原十名瀑 2010,12,26 訪問 爺 (参考になりません) |
塩原十名瀑は観光目的に選ばれた様でその殆どが訪れやすい. ただその中に中にあって、意外に見つけるのが困難な滝がこの「洗心の滝」である. 箒川沿いの遊歩道で確か回顧の滝辺りの案内板に載っていたと思うが、そこへ行こうとしてもルートは判らず、あれ?十番目に届かない・・・なんて残念がる滝巡り屋がいるかも知れない. だが、それ程大きな滝でもないから、何処でも行ってしまう大滝派は見向きもしないしょうねぇ. その点、爺は三とか十とか百等に拘らないが、判らない滝はどこにある? と、なると探してみたくなる.大小にかかわらずだ. 洗心の滝≠ヘ赤沢のどこかにある事は判っているので、沢の最下流から遡行すればどっかで行き当たる. 十名瀑にされているのだからそれ程上流ではない. そこに至る道もあるかも知れない.そこで 箒川に流れ込む辺りはなだらかな流れだから等高線が密になり始める580m辺りから入渓しよう、と決め「公園」の駐車場から尾根をひとつ越え竹林を抜けて杉植樹林の中の赤沢に下りた. ※2021,12,24 画像追加および若干の追記をしました |
箱の森プレイパーク駐車場 |
熊? 犬? 兎? ・・・? |
水は結構多く綺麗である.上流を見ると(例によって)堰堤があった. 合計3つの堰堤を越えて遡行するにつれ大きな岩が重なり合い少し傾斜を増していく.幾つかの小滝を見て、3m位の形の良い滝をフイルムに収める. 少し上流に行くと2段6-7mの滝は下段が少し扇状に広がり上段は切り立った壁の奥に落ちている.これも中々良い光景だ. 大きくはないが、撮影には手頃. それ程遡行中に期待していなかったので、ちょっと嬉しい. この滝を右斜面から高巻き小尾根に上がると、上から踏み跡が下りてきている. 小尾根を回り込むと、前方下にストンと落ちる滝が見えた. ははあー、これが「洗心の滝」か?小尾根から落ち葉の積もったやや急な斜面にうっすらと踏み跡が続いている. |
竹林を突っ切って |
入渓 |
堰堤一つ目 |
堰堤二つ目 |
堰堤三つ目 |
小滝が連続 |
2段6m位 |
高巻いて・・ |
整った形の滝が見えた |
洗心の滝 |
落差は6m程で落ち口が見事なV字形.気の遠くなる様な時間をかけて水が削って出来たのだろうか.そんな事を考えながら撮影を楽しんだ. まだ時間も早いし地図を見ると沢はそんなに長くない. 上流を探索してみるとしよう. 一旦、小尾根に戻り、踏み跡を追って登って行くと、しっかりした道形になった. なおも辿って行くと石碑が建っている. 「洗心瀧」 「米屋久平」 と、彫られている. 年号は「明治四十三年」. 長い間愛され続けてきたであろうこの滝も、 時代とともに訪れる人が少なくなり、道もとぎれがちになっているのか・・・. たまにはノスタルジックになるのもいいさね(笑) |
戻って |
道へ上がって行くと |
石碑か導標か、、 |
「洗心の滝」の上流 |
滝の上流に下りると沢は穏やかになり日陰に雪がうっすらと積もっている. 踏み跡は左岸から右岸へ移っている. 建物を造るための基礎固めなのか炭焼窯には見えない石垣もある. 左岸にオーバーハングした岩の割れ目から脇落ちている水量の少ない滝を見る.うっすらと積もっている雪の中に踏み跡を追いながらさらに上流へ行く.
やがて踏み跡は消え小滝を幾つか越えて簾状で形の良い滝は4m程. 休憩を兼ね何枚かフイルムに収める. この滝は直登不能で左岸を巻く.高度を上げながら遡行し二俣に着いてどちらが本流か迷ったが、やや水量の多い左に入っていく. |
これは、道の補強の為でしょう |
湧き水滝 |
飛沫でツララが出来ていた |
踏み後(道)は消えた・・ |
が、沢遡行には問題なし |
綺麗な小滝もある. |
沢は狭まってきた |
越えられる小滝は良いが |
大した落差ではないけれど、直登不能 |
すぐ上流で二俣 |
倒木にキノコがビッシリ生えていた.サルノコシカケ科あたりかなと思って触ってみると意外に柔らかい.スギヒラタケの様な手触り.まさか、この時期ブナハリタケでもあるまいな.それにしても、凄い量だ. 渓は次第にV字になり両岸が狭まって、ゴルジュ状になってきた. 突然二本の流木が被さっている滝で前をふさがれてしまった.(1050m付近) 一応フイルム撮影してどうするか辺りを見回す. その流木に取り付いてみたが滑ってとても登れない. 夏とかなら濡れるのを覚悟で流木にへばりつきながら登るのだろうけど、厳寒の今時とてもそんな気になれない. 急傾斜の両岸は壁で所々雪が被さり手がかりなどはあるのだが、雪で滑って落下なんてこともあるから登るにはちょっと厳しい. |
凄い数のキノコ |
流木を抱えた滝 |
流木滝の上流 右岸に上がる途中で |
疲れて振り返って |
少し戻って階段状岩場の右岸急斜面に取り付き、そのまま小尾根まで登る事にした. 7-8m程登って、そこからは灌木に掴まりながら登っていく.灌木はビクともしないから不安はない. 傾斜が緩くなると雪が少し多く積もっている.さらに登って1160mピークに着く. 北東にはこんもりした山容の弥太郎山が近くに見える.北側に道をとり鞍部から7−80mも登れば弥太郎山への登山道があるようだ.時間が早ければ行ってみようとも思うのだが、すでに午後3時近い.弥太郎山は暖かい時期に登るとして、、、180度向きを変え、南に向かって尾根を下る.雪は深くないから歩き易い.むしろ快適.特に危険な所もなく順調に(ゆっくりと)下降を続け、箱の森プレイパークの駐車場に着いたのは1時間半後だった. |
枝尾根を登って |
1160ピーク 向こうに弥太郎山の稜線 |
ぐぐーっと戻って |
此処を過ぎ、竹林を突っ切れば、駐車場はすぐ |
Photo FinePix Z33WP |
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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.